黒い龍は幻想で笑う   作:青い灰

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 7話です。結構長めになりました。


7話

  「……」

 

 

  朧は目を覚ます。意識が覚醒するまで5分程

  ボーッとしている。意識が戻って来ると、

  昨日の事を思い出す。

 

 

  「酒、飲まされたのか」

 

 

  フランの祝いで、昨夜の豪華な夜食と酒を

  ご馳走になったはずだ。

  それが今、酷い惨状だ。

 

  レミリアとフランは二人仲良くテーブルに

  突っ伏し、

  

  小悪魔とパチュリーは何故かテーブルの下で

  うつ伏せになっている。

 

  そして、ここが問題である。

  咲夜と美鈴が仰向けになっている自分に

  抱き着いているのだ。

 

  朧は顔だけを動かし、時計を確認する。

  2時を指している。とりあえず二人を起こす。

 

 

  「悪いが、二人共起きてくれ」

 

  「ん...あ、師匠おはようございます」

 

  「うっ…朧?え?」

 

  「おはよう、ちなみに俺は何もしていない」

 

  「ッ!///ごっ、ごめんなさい」

 

  「ふぁーー...」

 

 

  咲夜は顔を赤くし、美鈴は大きな欠伸をする。

 

 

  「二人共、寝起きで悪いが俺は片付けを

   するから、皆を寝室に運んでくれないか?」

 

  「分かりました、じゃあ私はパチュリー様

   達を運ぶので、咲夜さんそっちお願いします」

 

  「分かったわ、お嬢様、妹様、失礼します」

 

 

  それぞれ仕事を終え、もう一度テーブルに

  集まる。

 

  「二人共、ありがとうな。俺が淹れた

     ものだが、紅茶を用意しておいた」

 

  「あ、ありがとう」

 

  「ありがとうございますー」

 

  

  二人は紅茶を飲む。

 

 

  「あ、美味しい」

 

  「本当ですね、咲夜さんとはまた違う味です」

 

  「ありがとう。まだ起きるには早いが

           二人はどうするんだ?」

 

  「私はもう少し寝ます」

 

  「私も、もう少し寝ることにするわ。

        二日酔いで少し頭が痛くて…」

 

  「俺はまた館の中を散歩するよ」

 

  「あ、師匠、それなら図書館に行っては?

      パチュリー様さっき起きましたし」

 

  「そうか、なら行ってみるか」

 

  

  朧は図書館へ向かうことにした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

  「おお、凄い本の量だな」

 

  「色々ありますよー、

   パチュリー様ー!朧さん来ましたよー!」

 

  「あぁ、いらっしゃい、朧...」

 

  「…二日酔いか?」

 

 

  顔色がかなり悪く、辛そうにしている。

 

 

  「えぇ、正直、きついわね…」

 

  「どうにか出来ませんか?」

 

  「…少し失礼するよ」

 

 

  朧はパチュリーの頭に手を置くと、

  緑色の魔方陣が発生する。

 

 

  「くすぐったいが、我慢してくれ」

 

  「ひうっ!?///」

 

    

  パチュリーが体を震わせる。

  この魔法、疲労等の精神を楽に出来るのだが、

  発動した瞬間に体をくすぐられるような

  感覚になる。朧はこの魔法を使うのはあまり

  好きではない。

 

 

  「ん?」

 

 

  朧は、目の前で時折声を上げ、体を

  モゾモゾさせるパチュリーを見ないように

  魔法を発動していると、パチュリーの体の

  異常に気付く。

 

 

  「朧さん、どうかしたんですか?」

 

  「なぁ小悪魔、パチュリーは持病とかあるか?」

 

  「はい、喘息を患っていますけど…

       もしかして治せるんですか?」

 

  「治せるというか、これは

      治さないといけないものだな」

 

  「どういうことですか?」

 

  「これは喘息じゃない、魔法使いが

        かかる病気のようなものだ」

 

  

  魔力病と呼ばれる病気は、魔力を持つ

  魔法使いのみがかかる病気であり、魔法使い

  自身の魔力が悪性の物へ変化し、体に異常を

  起こす病気だ。

 

  魔力をあまり使わない魔法使いがかかり

  やすいその病気は少しずつ悪化し、

  死に至る事すらある。

 

 

  「だが、これは意外と簡単に治せるんだ」 

 

  「良かったぁー…」

 

  

 

 

 

 

 

 

 

 

 

  「…よし、これで終わりだ」

 

  「はぁ、はぁ、死ぬかと、思ったわ」

 

  「あ、顔色も良くなってますよ

     息切れしても咳がでないし」

 

  「そう…色々言いたい事はあるけど

         とりあえず、ありがとう」

 

  




  次回、番外編です。
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