黒い龍は幻想で笑う   作:青い灰

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  紫の番外編。

  fgo始めました。
  前にも無課金でやってたのですが、
  確か7章辺りで辞めた気がします。

  現在2章終了。

  ダクソどこ行った。
  

  物語が大きく進むお話です。



番外編 昔話 紫の過去と黒い龍

  これは妖怪の賢者と呼ばれる妖怪と、

  黒い龍の昔話。

 

 

  

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

  「………………」

 

 

  私は、名もない妖怪。

  

  いつからいるのか、

  家族はいたのか、

  自分は何歳なのかすら、覚えていない。

 

 

  「……寒いなぁ」

 

 

  私は、木に登り人間の住む家を見つめる。

  家の中では、人間が暖かそうな

  物に潜り、眠り始めている。

 

  今日は、どこで寝るべきだろう。

  山は天狗や鬼たちがいるだろうし、

  森は狂暴な妖獣たちがいる。

 

 

  「………へくちっ」

 

 

  寒い。今は冬だ。

  私はくしゃみをしてしまう。

 

 

  「ん?誰かいるのか?」

 

  「きゃっ!?」

 

 

  唐突にそんな声が聞こえ、

  私は驚いた拍子に木から落ちてしまう。

 

  

  「おっと、大丈夫か?」

 

 

  ぽふん、という音がして、

  私はその声の主に受け止められる。

 

 

  「え、あ、その」

 

  「危ないぞ?今度は気を付けてな」

 

  

  私は地面に下ろされ、

  その声の主を見る。

 

  夜の闇に紛れる黒い服装に、

  腰には刀が一本、

  服同様に漆黒の長い髪に金の瞳の男だった。

 

 

  「えっと、あ、ありがとう……」

 

  「ああ、………………少し、

    お前について聞いても?」

 

  「ぁ…………」

 

 

  しまった。

  まさか、人間ではないのがバレた?

  酷いことをされるかも知れない。

 

 

  「力は強くないようだが、

    流石に人里は危険だぞ?」

 

  「…………え?」

 

 

  どういうことだろう?

  心配されているのか?

 

 

  「あなたは…………?」

 

  「ん、すまない、自己紹介が遅れたな、

   俺の名前は朧。人間でも妖怪でもない

  ────まぁ、ただのはぐれ者だよ」

 

 

  これが、私の運命の出会いだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

  

 

 

 

 

 

 

 

 

  それから私は、寝る場所がないことを

  伝えると朧さんの家に

  泊めてもらうことになった。

 

  

  「ここが俺の家だな、

   ゆっくりしていくといいさ」

 

  「う、うん」

 

 

  家というよりは、屋敷だ。

  朧に案内され入っていくと、

  青い妖狐の女性と廊下で出会う。

 

 

  「………主はん、誘拐?」「断じて違う」

 

  「冗談や、いつものやね。

   うちは瑠璃、よろしゅうたのむわ」

 

  「あ、はい!」

 

 

  瑠璃さんと握手して、

  私は居間へと案内された。

 

 

  「はい、お茶や」

 

  「あ、ありがとう」

 

  「それで、一つ聞きたいんだが、

   あんなところで何をしていたんだ?」

 

 

  その朧さんの言葉に私は黙ってしまう。

  きっと笑われるだろうから。

 

  でも、伝えた方が良いのだろう。

 

 

  「えっと、人間が、好きで、どんな風に

   生きてるかとか、それが知りたくて…………」

 

 

  そう言い、朧さんと瑠璃さんを見ると、

  二人は目を丸くし、そして──

 

 

  「………クハハハハッ!

   成る程、人間に興味を持つ妖怪か!」

 

  「あははははっ!

   こりゃまた面白い考えやねぇ!」

 

  「……っ」

 

 

  やっぱり、笑われて………

 

 

  「素晴らしい考え方だ!やはり

   ツキや俺と同じ考えの妖怪もいたか!」

 

  「え?」

 

  「お前に、一つ提案がある。俺の師匠、

   ツキに会ってくれないか?」

 

 

  頭が追い付かない。

  今までなら、馬鹿にされるのが普通だ。

  この人は、違った。

 

  同じ、考えだなんて。

 

  頭を整理し、答える。

 

  

  「……ええ、お願いします

     ぜひ会わせて下さい!」

 

  「良かった、瑠璃、

   次にツキが来るのはいつだった?」

 

  「確か、3日後やね、

   うちも楽しみやわぁ」

 

 

  こうして、私は椿と言う女性と出会った。

  彼女は、私と気が合い、

  直ぐに意気投合した。

 

  そして、私の、私達の目標は

 

  楽園、「幻想郷」を創り上げることになった。

  

 

  

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

  私の"境界を操る程度の能力"を使った

  計画だった為、私は朧と修行の旅に

  出たり、友達を作り、そして、

  楽園を守る為の博麗の巫女、

  という存在を見つけたりと、

  本当に色々なことをした。

 

  そして、ある日の事だった。

 

  大厄災と呼ばれる存在が現れ、

  それは始めに竜の世界を滅ぼした。

 

  それによる、椿の死亡。

 

  

  人間世界にやって来た大厄災を朧が

  足止めしたが、大きな傷を負う。

 

  結果、当時の博麗の巫女、

  博麗 霊花が自らの命を使った

  大規模封印術により、大厄災は封印された。

 

  そして、霊花が死亡。

 

 

  それは、幻想郷が完成して直ぐの事だ。

  朧は幻想入りして、しばらくすると、

  行方を眩ました。

 

 

  唐突に訪れた、あの日は。

  私から、希望を全て奪い去って行った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

  朧と再開したときは、とても嬉しかった。

 

  結局、私は、朧に依存していたのだ。

 

  彼は、私の大切な人だったから。

  彼が───好きだったから。

 

 

  

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

  「………」

 

  「……ねぇ朧?一つお願いがあるの」

 

  「ん、どうしたんだ?」

 

  「貴方は、私の前から居なくならないでね」

 

  「………クハハハ、さぁな」

 

  「お願い聞いてくれないの?」

 

  「……生きてると何があるか分からん、

   それに、俺が居なくとも、

   お前は一人じゃないから」

 

 

  そんな会話が、酷く鮮明に、

  耳に残っていた。

 




 
  過去に何があったのか。
  やっと解き明かしましたね。

  外伝書こうと考えています。
  紫、リア、美鈴などとの旅の様子を
  書こうと思っています。

  次回、「幽々子vs翡翠」
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