黒い龍は幻想で笑う   作:青い灰

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  53話です。

  前回の次回予告と大分違うことになりました。
  前回の方を編集させていただきます。

  牙を爪に修正。
  次回予告を修正。



53話

  

  「………ふー、流石は朧ね」

 

 

  朧と紫の戦闘が終わり、

  霊夢は大きく息を吐く。

 

  

  「少し、遅れを取るとはな。

     全く、強くなったものだ」

 

  「まぁ、何はともあれ異変は解決かしら?」

 

  「さぁな、そこにいる

   天人にでも聞けばどうだ?」

 

 

  紫は眠ってしまったので、

  とりあえず異変の元凶に

  霊夢は話をすることにした。

 

  朧は、紫を連れて家へと向かおうとした。

  その時、

 

 

  「────今のは」

 

 

  竜は、五感がかなり発達している。

  朧は、何かを感じとる。

 

  かなり遠くから、

  爆発音のような音が聞こえた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

  ~数時間前~

 

  

  「はぁ、はぁ、幽々子様待って下さい………」

 

  「だらしないわね~妖夢」

 

 

  幽々子と妖夢は、果てしなく広がる

  天界を進んでいた。

 

  そして、天界の最奥、

  天界の更に上に、真っ白な穴が見えてきた。

 

 

  「あら、もしかすると、これかしら?」

 

  「何ですかこれ?穴、でしょうか?」

 

 

  二人は立ち止まり、穴を見上げる。

 

  ぽっかりと空いた、

  青い空に浮かぶ、奇妙な穴。

 

  そこへ、ある女性がやって来た。

 

 

  「それは、竜の国へと繋がる扉ですよ」

 

  「っ!?」

 

  「あら、やっぱりね。

   貴女は、確か竜宮の使いの

   衣玖さん、だったかしら?」

 

 

  妖夢は全く気付け無かった様で、

  驚き、刀に手を添える。

 

  対して幽々子は余裕の表情だ。

 

 

  「ここから先は立ち入り禁止です。

   どうか、お引き取り願います」

 

  「そう?なら無理矢理行くことにするわ」

 

  「幽々子様!?」

 

  「妖夢、衣玖さんの相手をしてあげて?

   私はこっちをどうにかすることにするわ」

 

 

  幽々子は、空を見上げる。

  唐突に空が輝き、少女が舞い降りて来る。

 

 

  「朧の妹さん、そこを通してくれる?」

 

  『それは出来ませんね。西行寺 幽々子さん』

 

  「なら、力ずくで行くまでよ」

 

 

  幽々子が不敵に笑い、

  龍神、竜の姿の翡翠が牙を剥いた。

  

 

 

  

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

  

 

 

 

 

  戦闘が始まり、10分が経過していた。

 

 

  「…………ふっ!」

 

  『流石は亡霊。攻撃が当たりませんね』

 

 

  翡翠が爪を振り下ろし、

  更に尻尾を横に薙ぎ払い、追撃。

  だが幽々子は、

  振り下ろしを横へ、そのまま上へと

  回避しながら反魂蝶を放つ。

 

  だが翡翠は反魂蝶をものともせずに

  口から純白のレーザーを発射し

  幽々子を追い詰めてゆく。

 

 

  「さっきから結構全力で攻撃

   してるのに無傷ってどういうこと?」

 

  『翡翠竜の鱗は不浄を遮断します。

   貴女にとっては分が悪いのでは?』

 

  「………翡翠竜、ねぇ?」

 

 

  幽々子は余裕の表情を保っているが、

  実際は焦っていた。

 

  反魂蝶が聞かないとなれば、

  大体のスペルが封じられてしまう。

  

  朧といい、目の前の龍神といい、

  規格外過ぎる。

 

 

  (だけど、翡翠の言葉から情報を

   引き出すことは出来るわね)

 

  『はぁッ!!』

 

  「っ!?」

 

 

  翡翠が翼を羽ばたかせ、

  突風を巻き起こす。

  幽々子は風に大きく吹き飛ばされ、

  かなりの距離ができる。

 

 

  「凄い風ね、でも貴女の

   攻撃は届かないんじゃないの?」

 

  『終わりにしようかと思いまして。

   竜の最大の攻撃は、

   爪でも尻尾でも牙でもありませんから』

 

  

  翡翠は翼を折り畳み、

  体を低く構え、口を大きく開く。

 

 

  「まさか……」

 

  『そのまさかです。

   精々死なないようにお願いします』

 

 

  翡翠の口にレーザーの時よりも大きい

  白い光が装填され、更に光が大きくなる。

 

  幽々子も直接食らうと消滅しかねないので

  全力でスペルを発動する。

 

 

  『"神撃・ホーリーレイ"』

 

  「"反魂蝶・満開千本桜"!!」

 

 

  幽々子が扇子を振り上げると、

  周囲から紫色の蝶が舞い上がり

  凄まじい速度で弾幕とレーザーが発射される。

 

  翡翠の口から放たれた極太のブレスと

  衝突したが、次々と反魂蝶が消滅していき、

  そしてレーザーごと幽々子は光に飲まれた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

  「幽々子様っ!?」

 

 

  離れた場所で衣玖と戦闘していた妖夢は、

  自分の主が光に飲まれるのを見る。

 

 

  「余所見している暇はありませんよ!」

 

  「くっ!」

 

 

  衣玖は羽衣を槍のように硬質化させ、

  妖夢の刀と打ち合う。

 

  だが、そこで待ったがかかる。

 

 

  「そこまでだ」

 

 

  妖夢の刀、衣玖の槍を片手の刀で受け止め、

  もう片方の手に幽々子を抱える朧が、

  そこに立っていた。

  




  翡翠様の貴重な戦闘。
  もう書かないかもしれません。

  次回、「その後」
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