黒い龍は幻想で笑う   作:青い灰

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  54話です。
 
  あ、タグ追加しました。
  パワーバランスがおかしくなってます。



54話

 

  「ここにいる全員に色々と聞きたい事も

   あるが………まずは幽々子、無事か?」

 

  「貴方が接吻してくれたら傷も治るわ~」

  「問題ないな」

 

 

  突然やって来た朧。

  反応は実に様々で、

  抱えられる幽々子は冗談をかまし、

  衣玖はとりあえず膝をつき、

  妖夢は幽々子の冗談に顔を赤くする。

  翡翠は、ばつの悪そうな顔をしている。

 

  

  「あ、兄様?何故こんな所に?」

 

  「そうよ?異変はどうしたの?」

 

  「異変は終わらせた。

   その後、戦闘音が聞こえたんでな」

 

  「ゆ、紫がいたでしょ?」

 

 

  ここで、焦っていた幽々子が失言してしまう。

 

 

  「ほぉ?何故、幽々子が紫が

    天界にいることが分かった?」

 

  「あっ」

 

  「それは幽々子様が紫様にゅっ!?

   ひゅひゅほしゃは!?はにを!?」

 

  「妖夢、ちょっと静かにね?」

 

 

  妖夢が喋ろうとしたので幽々子が

  両手で妖夢の頬を押さえる。

 

  だが既に遅かった。

  朧の推察能力は幽々子以上だ。

 

 

  「成る程?つまりお前が紫に神社が壊れて

   いるのを教え、天界へ来るように煽ったと」

 

  「ち、違うのよ?ほら、神社が

   壊れてたのをたまたま見つけて、ね?」

 

  「わざわざお前が白玉楼から出て見たのか?

   用事でもない限り普段ほとんど

   あそこから出ないようなお前が?」

 

  「えーと、そう!妖夢が見たのよ!」

 

  「ちょっ!?」

 

  「ふむ、確かにそうだとしてだ。

   天界と博麗神社は冥界から逆方向だ。

   そしてこの場所だが、天界の入り口から

   10里は離れている。

 

   俺は龍の姿で飛んできたが、

   お前の速さでは最高でも二時間は掛かる。

   それまでに神社を見る事が出来る訳がない

 

   今は11時、お前が起きるのは9時頃だ」

 

 

  「は、早起きしたのよ」

 

  「……幽々子、一度でもお前は

    天界に来たことがあるか?」

 

  「な、あ、あるわよ~?」

 

  「衣玖?」

 

  「彼女らとは数日前に初めて会いました。

   私は天界をよく見て周りますが、

   彼女らを見たことはありませんね」

 

  「………どうやってこの入り口を知った?」

 

  「て、天人さんから聞いて」

  「この場所は彼らにも秘匿とされています」

 

  「幽々子」

 

  「ご、ごめんなさぁい………」

 

  「はぁ………」

 

 

  朧はため息を吐く。

  すると、妖夢も頭を下げる。

  

 

  「う、申し訳ありません、朧さん……」

 

  「妖夢は今回は巻き込まれた様だな、

   よって不問としようか」

 

  「ふ、不問って、私は?」

 

  「明日から飯、菓子抜きだ」

 

  「そんな!?」

 

 

  幽々子が崩れ落ちる。

 

 

  「衣玖、お前には竜の国への入り口の

   守護を頼んでいたから、お前も不問だ。

   むしろ、良くやってくれた」 

 

  「有り難きお言葉、実に光栄です」

 

 

  衣玖は膝をついたまま、更に頭を下げる。

  その横で、翡翠が人の姿へ戻る。

 

 

  「翡翠」

 

  「は、はい」

 

  「衣玖は強いが、流石に二人同時に

   相手するのは無理だろう。だがな」

 

  「…………」

 

  「少し、いや、やり過ぎだ」

 

  「す、すみません」

 

  「仮にも、幽々子が消滅すればどうする。

   逃げた俺が言える事ではないが、

   龍神となったのだから自分の力を理解しろ」

 

  「申し訳ありません……」

 

  「分かったのなら良いが、

   後で話がある。時間は空いてるか?」

 

  「はい、大丈夫ですね」

 

 

  朧は、衣玖に二人を連れて行ってもらい、

  翡翠と話を始める。

 

 

  

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

  「…では兄様、話とは?」

 

  「………藍が憑かれていた」

 

  「え!?」

 

  

  朧の言葉に翡翠は目を丸くする。

 

 

  「藍だったからだろうが、

   完全に乗っ取れていなかった。

   狂気化していなかったからな」

 

  「そうですか、予想外に

   動き出すのが早いですね………」

 

  「藍の狂気は俺が消し去っておく」

 

  「お願いします。無限地獄も

   気を付けなければいけませんね」

 

  「ああ、無限地獄には近付くな。

   映姫たちには俺から言っておく」

 

  「分かりました。策を考えておきます。

   ………そういえば、シンギョクの

   目覚めが近いようです。

   霊夢さん達を鍛えるなら

   彼女に力を借りて見ても良いかと」

 

  「ふむ、シンギョク、か」

 

 

  朧は、300年前の陰陽を

  司る女性を思い出した。

 




  はい。
  旧作キャラ出そうと思いました。(唐突)
  
  接吻というのはキスです。
  幽々子様、大胆です。

  次回、「紅魔館へ」
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