リアルで風邪引いております。
「うぅ、何で私ばっかり
こんな傷だらけになるのよ………」
朧に包帯を巻いてもらっている
霊夢が愚痴を溢す。
「神様に対してもっと敬意を払えばいいのです」
「………まぁ、今回は霊夢が不利だったな」
「あら、朧さんもやります?」
「ふむ、そうだな。
たまには肩慣らしといこう」
朧は立ち上がり、刀と包帯を霊花へ手渡す。
「あら、いいの?」
「持っててくれ、霊夢の包帯も頼む」
「分かったわ」
朧が飛び上がり、黒い弾幕を展開する。
「いきなりやる気ですわね!」
「クハハ、刀ばかり使っていたからな!」
対するシンギョクも同じ速度の
赤い弾幕で朧の弾幕を打ち消すが、
押しきられそうになる。
「なら、これでどう?
″闇を打ち消しなさい、陰陽・消″!!」
シンギョクが白い光を放ち、
朧の弾幕を消し去る。
だが朧はそれを狙っていたように
凄まじい速度でシンギョクへ接近する。
「″我が肉体、浮かびあがれ″」
シンギョクの体が透明になる。
朧の右の拳がシンギョクをすり抜けるが……
「飲み込め」
「っ!?」
朧がシンギョクの右腕に左手を当て、
手のひらから闇を放出する。
するとシンギョクが透明ではなくなり、
実体化する。
「せぁッ!!」
「きゃぁぁっ!」
朧がシンギョクの右腕を掴み、地面へ投げ飛ばす。
更に投げ飛ばした左手から弾幕を放ち命中させる。
「ぐっ!!」
「クハハ、投げ飛ばされるのはいつ振りだ?」
「げほっ、霊花以来、302年前ですわ……」
よく覚えているものだ。
霊夢は痛む傷口を押さえながら疑問を抱く。
「何でも朧はアイツを掴めたの?」
「能力よ、朧の能力は何か知ってるでしょ?」
「″闇を司る能力″……それと何が関係あるんだ?」
よくわからない霊夢と
魔理沙に霊花が説明する。
「朧の受け売りだけど、
闇の本質、って分かるかしら」
「本質?分かんないわ」
「闇の本質は、朧が言うには
″引きずり込む、引きずり出す力″らしいわ
要するに引力って言えば分かる?」
「引力……おい、まさか」
魔理沙が朧が何をしたのかに気付く。
夢想天生のように別空間に″浮いた″シンギョクを
この朧たちがいる空間に『引きずり込んだ』のだ。
「そのまさかよ、朧も頭が回るわね……
霊夢の夢想天生も無敵ではないのよ?」
「私の奥義だったのに……」
霊夢は肩を落とす。
自分も全く同じようになった経験を思い出し、
霊花も苦笑いする。
「多分、霊夢たちも攻撃を当てられるわよ?」
「え、どうやってだ?」
「私も?」
「霊夢はシンギョクと同じように浮くだけ、
魔理沙なら魔力で空間をねじ曲げればいいわ」
「霊夢はともかく、私、無理だぜ」
「リアにそのうち教えて貰えるわ」
「しっかし、すげーよな、
朧のヤツはあんなのとやりあえるなんて」
魔理沙の目線の先では
黒と赤の弾幕の撃ち合いが続けられている。
「はっ!!」
「そらっ!!」
シンギョクが短杖を朧へ指揮棒のように
振れは弾幕がその動きに合わせて動く。
百を越える弾幕を操るシンギョクも桁外れの
存在であるのが、見ているだけでも分かるほど。
対する朧もそれを回避、
時には蹴りで弾幕を掻き消し、
黒い弾幕で応戦している。
と、ここで赤い弾幕が消え、
朧の黒い弾幕も動きを止める。
「ふー、寝起きの運動には激しい運動でしたわ」
「クハハハ、霊夢たちにもシンギョクが
疲れるくらいには鍛えられてもらうがな」
「「え?」」