黒い龍は幻想で笑う   作:青い灰

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なんか作者の爆弾発言が多い気がします。
今回はキャラ崩壊あり。



60話

 

「あぁ、眠いぃぃぃ……」

 

 

春も終わりに近づいてきたある日、

2日徹夜した天魔、天津は

仕事机の上で大きな欠伸をする。

 

そこへ紙の束を持った椛が現れる。

 

 

「天魔様ー、新しいお仕事が来てますよ?」

 

「椛ぃ、私は寝ることすら許されないのですか?」

 

「あはは………この仕事を

 正確にこなせるのは天魔様だけですから」

 

「あの大天狗どもに仕事させたら山火事に

 なるって一体どういうことなんですかぁぁ……」

 

 

天津は水を飲みながら

仕事の書かれた紙を受けとる。

 

天津の仕事は妖怪の山の管理、なのだが、

ただでさえ多い仕事に、管理者のいない魔法の森、

紅魔館の吸血鬼から紅魔館周辺の管理まで

やらされているのだ。

 

彼女の信頼の賜物だとも捉えられるが、

ただ彼女の仕事の量は外の世界で言う

″ブラック企業″とやらの比ではない。

 

八雲 紫が管理者を名乗ってはいるが、

実際の所、博麗大結界の管理のみ、

つまり実質的に幻想郷の管理を行っているのは

天津である。

 

ごく稀に不憫に思った朧が代役を行っているが。

 

 

「……魔法の森のゴミ問題、

 紅魔館周辺の妖精たちの悪戯、

 太陽の丘無断侵入による幽香さんの暴走、

 霊花さんの甘味所での妖怪と人間の口論、

 河童たちの機械による川のせき止め、

 ……妖怪の山の頂上への新しい神社の建設申請?」

 

「最後の、気になりますよね」

 

 

謎の資料に二人が困惑していると、

突然スキマが開き、件の

″自称幻想の管理者″がやって来た。

 

 

「いつもご苦労ですわ、天津」

 

「駄賢者、なんですかこの資料は」

 

「駄賢者!?」

 

 

既に天津のストレスも限界である。

 

 

「私と仕事を変わってはどうですか」

 

「すみませんでした」

 

「天魔様が賢者に頭を下げさせてる……」

 

 

椛もドン引きの展開。

実力的には互角であるが、

これは全面的に紫が悪いので仕方がない。

 

 

「外の世界から神社ごと幻想入りさせるわ。

 だからその許可を頂きに来たの」

 

「はぁ、まあ確かに最近は

 不安な場所が多いですからね」

 

 

最近、謎の生物が現れ、妖怪、人間関係なく

襲われるという資料が天津の所へ送られてくる。

 

朧が解決に向かってはいるが、

人間の里以外では確かに

ここが安全なのかも知れない。

 

 

「どうせ既に建設済みなのでしょう?」

 

「えーと、ごめんね?」

 

「紫さんのお宅へ送っている

 妖怪の山からの資源(食料)をストップします」

 

「ちょっ!?ご飯が食べられない!?」

 

「…………」

 

 

仲が良いのか悪いのか、椛は顔をひきつらせる。

すると、またも客がやって来た。

 

 

「天津、いるか?」

 

「朧さぁぁぁん!!!」

 

「ぐぁ!?」

 

 

やって来た朧に、物凄い速さで椅子から

一直線に飛び出し、押し倒す天津。

 

 

「あぁぁぁぁ、朧さぁぁぁん………」

 

「ど、どうした?

  椛、一体どういうことだ?」

 

「天魔様は2日連続で徹夜してまして……

 先ほど紫様が仕事を持ち込んだことが原因かと」

 

「私のせい!?」

 

 

朧が半目で紫を睨む。

 

 

「睨まないで!?」

 

「天津と仕事を変わってはどうだ?

  彼女の辛さが骨身に染みると思うが」

 

「絶対に嫌よ!」

 

「ひっく、えぐっ……」

 

 

凄まじい賢者と天魔の崩壊に、

椛は目眩を覚える。

 

 

「ほら言ってやれ天津」

 

「紫さんの馬鹿ぁぁぁ!!!」

 

「でっかい声で言わないでよ!?」

 

 

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