黒い龍は幻想で笑う   作:青い灰

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間違って別のやつに投稿してしまいました。
すみません。

「全く、他の小説を書かなければ
  こんなことにはならないんだぞ?」

………返す言葉もありません。

「最初からこれだけ書いておけばいいものを……
 全く度しがたいな……」

朧さん、某大佐みたいになってます。
あれ?って思った皆さん、申し訳ありません。



番外編 昔話 諏訪大戦 前編

 

「……成る程、許可が必要なんだね。

  ごめんね、知らなかったんだよ」

 

「急に山に陣取ってしまって済まなかったな」

 

 

天津たちの要件を伝えると、

二人は素直に謝っていた。

 

その後、天津は許可を出した後、

仕事があると言って渋々帰って行った。

文は取材のため残るらしい。

 

 

「そう言えば、お二人と朧さんの

 出会いってどんな感じだったんですか?」

 

「「えっ!?」」

 

「クハハ、懐かしいな。

 もう何年前だ?1000年ほどか?」

 

 

明らかにおかしい反応をした神2柱を

無視して話を始めようとする朧に2柱の神が

しがみつく。

 

 

「お、朧、辞めよう。その話は駄目だよ」

 

「……」

 

「あやや……お二人の反応から気になりますねぇ」

 

「昔話もたまには、いいんじゃないか?

 お前たちの初めて会ったときは楽しかったぞ?」

 

「お二人とも、私、気になります!」

 

「えー………」

 

「くぅ………」

 

「クハハ」

 

 

朧が懐かしい顔で話始める。

遡ること、数百年、いや、

この話はそれ以上前の話かも知れない。

 

 

これは、洩矢の神々と、一人の龍の昔話。

 

諏訪大戦。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「~♪」

 

 

朧は、とある集落の中で鼻歌を歌っている。

朧の周りでは、子供たちだけでなく、

大人たちですらも、その歌に耳を澄ませる。

 

 

「いい歌だな、兄ちゃん」

 

「おっと、聞こえていたか。

  済まない、もう癖になっているな」

 

「いやいや、とんでもないよ。見てみろ、

 子供も大人もあんたの歌を聞いてたんだぜ?」

 

「おにーさん、今の歌って何の歌ー?」

 

「凄い落ち着く歌ー!」

 

 

朧の周りに子供たちがたかり始める。

朧は腰を下ろし、子供たちの目線に合わせる。

 

 

「今のはな、俺の故郷に伝わる

 歌なんだ、いい音色だったろう?」

 

「へぇ、兄さん旅人かい?」

 

「あぁ、各国を西へ東へ、

 気ままな一人旅さ。時々、妖怪たちとも会うな」

 

「妖怪!?兄ちゃん大丈夫なのかい!?」

 

「腕は立つんだ。狂暴な妖怪も増えたが、

 気の良い奴らもいるからな、天狗とか」

 

 

朧の旅の話は、集落の中でたちまち人気となった。

そして、彼の歌も伝えられた。

 

朧は、珍しい旅人として

集落に滞留することになった。

 

そして、ある日。

 

 

「これは、神社か?」

 

 

朧は、集落の中にある神社を訪れる。

そこには、金髪の幼女が拝殿に座っていた。

 

バッチリ目が合った。

 

 

「………あれ、見えてる?」

 

「見えてるが」

 

 

これが、洩矢 諏訪子と朧の出会いだった。

 

 

「へぇ、私が見えるなんて珍しいね。

 ていうか、私神様だよ?敬語くらい使ったら?」

 

「生憎、俺は平等を心がけていてな」

 

「物怖じしないんだ、面白いねー」

 

「………てっきり襲って来るのかと思ったが」

 

「しないよ、信仰してもらえるなら」

 

 

現金な神様だな、と朧は笑う。

 

 

「信仰はしないがね」

 

「じゃここで死ぬ?」

 

 

小柄な神が神力を放ってくる。

 

 

「そりゃごめんだ」

 

「へー、肝が据わってるね。

 結構強めに威圧したつもりなんだけど」

 

「まぁ、な」

 

「ほー、面白いね。

 私はここの土地神、洩矢諏訪子。よろしくね」

 

「土地神だったか。

 俺は朧、よろしく、諏訪子」

 

 

その後、朧は度々、神社を訪れることになった。

 

 

 

 

 

 

 

「朧ー、酒飲めるぅー?///」

 

「飲めるが……お前酔ってるな?」

 

「酔ってらいっへばーぁ、

 おらおらぁ、にょもうよぉ///」

 

「呂律が回ってないぞ。

  ウワバミかお前は……

  しょうがないな、俺も飲むか」

 

 

 

 

 

 

「ねー朧、子供作ろう」

 

「ぶふぅっ!!?」

 

「うわっ、どうしたの!?」

 

「い、いや、正気か!?」

 

「あー言い方が悪かったね、

 神社の近くでね、赤ん坊拾ったんだよ」

 

「驚かせないでくれ……しかし、赤ん坊?」

 

「そう、女の子みたい」

 

「それで子供作ろうか……、

 俺はずっと見てられんぞ?」

 

「んーまぁそうか、じゃ私が育てるよ」

 

 

 

 

 

 

 

「そう言えば、もう朧と会って20年だね」

 

「……もうそんなに滞在したのか、

  俺はそろそろ旅立とうかねぇ」

 

「ええ!?朧さん旅人だったの!?」

 

「お前も10歳だしな、

 もう風祝の術も仕込み終わりだ」

 

「ええー!?もうちょっといてよー!」

 

「そうだよー、あれ、朧見た目変わってないよ?」

 

「は?」

 

「いや、朧人間じゃないの?」

 

「違うが」

 

「私ずっと人間かと……」

 

「妖怪でもないがな、

 ま、もう少しいるのも悪かないな」

 

「「やったー!」」

 

 

 

そしてある日、転機が訪れる。

一通の手紙が神社に届いたのだ。

 

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