今回は新キャラ登場です。
「はい、ですので公正な勝負をしたいんです」
「うーん、だけど私の神社はねぇ………」
再び倒壊した博麗神社は、
朧の依頼により河童たちに任されている。
現在は守矢神社で代表として巫女同士の
話し合いが行われており、話し合いが続く。
ちなみにシンギョクについては
博麗神社の倒壊の原因、張本人なため
河童の手伝いに駆り出されている。
「中々進まないね………」
「そうだな、まぁどうにかなるだろう」
「どうにかなると良いがなぁ……」
クハハ、と笑う朧に対し、
二柱の神は、ため息をつく。
全く、この龍の思惑は分からない。
と、件の龍は目を丸くする。
「うん?」
「どうしたんだ、朧…………ん、これは」
「うわっ、おっきい魔力………」
2柱も感じ取ったようで、目を丸くする。
上空から感じ取ったのは、諏訪子の言う通り魔力。
それも、
リアの全力に匹敵するほどの強い魔力だ。
「…………ふむ、珍しく、
知り合いがよく来る季節だ」
「知りたくもないな………一体誰だ?」
「妖気も感じるし、吸血鬼かな?」
「ご名答、日の本の神よ。
如何にも、余は吸血鬼だ」
その場が暗くなり、ふわりと舞い降りたのは。
暑い季節に合わぬコートを着た、
血の色のない、真っ白い肌をした男。
言葉と合わさり、まるで西洋の貴族のようだ。
「久しいな、朧よ」
「あぁ、全く暑苦しい格好だな?
全く変わっていないようだが、息災だったか?」
「うむ、そう思ってこれを着てきたぞ」
西洋風の男は、コートを脱ぎ去る。
その下に着ていたのは、
派手な模様の半袖の服。
シャツと呼ばれるもので…………
「南の島の服だ。似合うか?」
「……………変わっていないな、ヴラド」
「「……………」」
沈黙。
絶句する二柱の神を見て、朧は苦笑い。
ヴラド。
アロハシャツを着た吸血鬼は、首を傾けた。
「む、似合わぬか?」
「いや、似合う似合わぬの話じゃないよね!?」
「ヴラド………確かに南の辺りでは
それを着るようだが、ここは幻想郷だぞ」
「そうなのか?暑いのでな、てっきり」
今度は朧がため息をつく。
何故、この男はこうも私服の選び方が
下手なのだろう。
どうもこの男には、
カリスマの代わりに
「礼服の方が良いか」
「そうだけど………暑苦しいんだよね」
「悪いが、その服で頼む」
諏訪子や神奈子はアロハシャツの方がいいようだ。
確かに暑苦しい。
吸血鬼は体温がない。
冷たいままなのは彼だけなのだが。
と、スキマが開き、紫が現れる。
「あら、どうやら迷い人………ではないわね」
「む、何奴だ。面妖な」
「それはこっちの台詞よ………
アロハシャツって…………吸血鬼が、くふっ」
「抑えろ紫、吹くな」
朧は紫を抑える。
この吸血鬼をセンスで笑ってはいけない。
「して、朧よ。
兎も角、我が宝物は何処に?」
「……………紫、諏訪子、神奈子、
少し紅魔館へ行ってくる。話し合いが
終わったら結果を聞かせてくれないか?」
「いいけど?宝物?」
「言い回しだ。気にしてはいかん」
「?」
朧は、紅魔館へ向かう。
アロハシャツの吸血鬼は、実に目立ち、
例のブン屋に見つかりここ2~3日話題になった。
ヴラドさん登場。
実はかなり前の方でリアの言葉にいます。
多分、最後のオリキャラですね。多分。