普通に憧れた少年   作:にっしんぬ

12 / 13
まだ11月11日です!(大遅刻)


幕間と言う名の裏話
【幕間】少年少女はゲームする


11月11日

一年の中で同じ数字が4つ続けて並ぶ唯一の日

世間では細長いお菓子がいたる店頭に並び立つ

そう、TPP、Trans-Pacific Partnership Agreement

環太平洋パートナーシップ協定である。

環太平洋地域の国々による経済の……

え?お菓子関係ないって?

……ジョークだよ、ジョーク。

トッ○、ポッ○ー、プリッ○の三種のお菓子の日

というのはいくら天才だけど世間に疎い僕でも知っている

今いる食堂では、女子たちがワイワイお菓子を交換している

 

 

 

 

それはさておき、ジョークの1つや2つ言いたくなるくらい

目の前の状況についていけないのである

それはどういう状況かって?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

んーん、んんん!(まー君、はやく!)

 

 

 

目の前に座っている天才少女こと氷川日菜、

彼女が細長いお菓子を口にくわえて

こっちを向いてなにか企んでるような

顔をしているからだ。

 

 

 

 

──────────────────

 

 

 

 

「まー君、ポッ○ーゲーム知らないの!?」

「知ってる知らないは置いておいてそれを

どうして僕にするのかが分からないのだけれど?」

「んー、るんっ♪ってするから?」

「君に聞いた僕が悪かったよ……」

 

 

 

 

何か企んでる彼女はスルーしておく

相変わらずなにを考えてるのかわからない

ポッ○ーゲームと言えば二人一組で両端を咥え

少しずつ齧っていき、照れて先に自分から折った方が負け

というゲームだった気がする

果たしてこれがゲームと言えるのかどうかは疑問なのだが

 

 

 

 

「ところでまー君、なんでお昼にパスタなの?珍しいじゃん」

 

 

 

お昼にパスタ、というよりかは

食堂を使うことも珍しかったりする

なにも意味がない、というわけではない

 

 

 

「別にパスタじゃなくてもいいんだけど

今日は麺の日だからね。11月11日、数字を縦に並べると

細長く見えることから決まったらしいよ」

「へー、るんってしないね」

「本当に君のその基準は分からないね」

 

 

 

 

曰く、「簡単だよ?るんってするかるんってしないか」

らしいのだが、よくわからない。

なんてことを考えていると、先ほどと同じように

ポッ○ーを口にくわえて差し出してきた

 

 

 

んーん、んん?(まー君、する?)

「ヒナ、なにしてるの?」

んんんー!(リサちー!)

 

 

 

 

 

──────────────────

 

 

 

 

 

「ということで、ポッ○ーゲーム対決ぅぅぅ!!」

「いぇぇぇえい!!」

「いくら僕でも君たちのテンションの意味がわからないよ……」

 

 

 

なぜか急に始まった対決のルールは一般的に知られる

ポッ○ーゲームと一緒である。

初戦は僕vs日菜だ。

 

 

 

「(うわ、これ意外と顔近い……)」

 

 

 

びっくりしたのが意外と顔が近いことである。

しかし、顔が近いのは文化祭でのヘンテコストローで

経験済みであるが故に、もう慣れている。

 

 

 

「(ていうか、これお互い引かなかったら……)」

「(やばい、まー君の顔が近い)」

 

 

お互い引かなかったら、唇と唇が……

ダメだダメだ、そんなこと考えたら、なんて思ってたら

ポキッと折れる音がして、気づいたら

日菜が少し離れて、背を向けて手で顔を覆っていた

リサが何か話してるようだがよく聞こえない。

 

 

 

 

「よしっ、次はアタシとマコトだね!」

「えっ、続けるの!?」

「そりゃ続けるよっ!」

 

 

 

なぜか始まった2回戦、僕vsリサ

お互いサクサク食べ進め、距離的には

先ほどの日菜より近くなっていた

 

 

 

「(リサ、まつ毛長い。むしろこっちが当たりそう)」

「(マコトって意外と顔整ってるなー。やっぱモテるのかな)」

 

 

 

お互い一歩も引かず、もう少しで唇と唇が……

となった途端、幕を閉じたのは僕でもリサでもなく

 

 

 

 

「リサちー、だめーっ!!」

 

 

 

あろうことか日菜であった

日菜がリサの肩を後ろから引く形でポッ○ーが折れ

僕が勝ったことになってしまった。

 

 

 

 

「ちぇっ、もう少しだったのになー」

「だめなものはだめーっ!」

 

 

 

リサが何やら意味深な顔をしているし

何が駄目だったのかはよくわからないが

僕が2勝したので自動的に僕が優勝したことになってしまった

 

 

 

 

 

「ていうか、日菜可愛かったな……」

「ん?マコト何か言った?」

「いや、なんでもないよ」

 

 

 

まぁ大切な友達の意外な一面を見れたってだけでも

それはそれでいいのかな?




りなりー誕生日おめでとう
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。