やらなきゃいけない気がした
ほんとは当日に書き終えたかったけど
「おは、よう……」
「あ、マコトおはよー、ってどうしたの!?」
「あ、うん。ちょっと夢を見て……」
「さぞ悪い夢を見たんだろうねぇ……」
今日の目覚めが悪かった。
それはもうリサの言う通り、まるで悪夢だった。
朝起きたら汗がひどく、しばらく
身体が起き上がらなかったほどだ。
ちなみにどんな夢を見たかと言うと……
「まーくん、リサちー!おっはよー!」
「おはよう、ヒナ。今日も元気だねぇ」
「あれ?まーくん、どこいくの?」
「ど、どこでもいいでしょ……」
そう、日菜関連の夢なのだが
なら何故、日菜が夢に出てきただけで
そんなに逃げるのかって?それは、その、うん。
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「まーくん、あたし結婚することになったから!」
「…………なんだって?」
「だから、結婚することになったから!」
……結婚?日菜が?
「相手の人はね、ミュージシャンの人なんだけど」
「待って、ひとまず相手のことはどうでもいい
日菜、君はまだ高校生だぞ?そもそも仮に
親の承諾があったとしても将来とかはどうするんだ?」
「お父さんとお母さんはいいって言ってたよ!
お姉ちゃんはなんでが風邪ひいちゃったけど」
紗夜さん、きっとショックで寝込んだんだろうな……
「というより!いきなり結婚?いつ会ったんだ?
パスパレの事務所か?そんなやつがいるなんて僕が……」
「まーくん!待って!落ち着いて!」
「これが落ち着いていられるか!」
「まーくん、そもそもあたしたち高校生じゃないよ?」
………………え?
「まーくん、え?って顔してるけどどうしたの?」
「いや、待って、高校生じゃないってどういう……?」
どういうことだ?僕たちは高校生で
日菜はPastel❇︎Palletesというアイドルバンドで
活躍してて……あれ?
「でね、千聖ちゃんの知り合いでね……」
千聖ちゃん?誰だ?
だめだ、頭がぼーっと……
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「あーっはっはっは!!!!」
「リサ、さすがにそこまで笑うのはやめてほしい…」
放課後、羽沢珈琲店でリサに今日のことを話したら
見事に大笑いをされてしまった。
「いやー、しかしヒナが結婚ねぇ、ヒナには失礼だけど
ちょっと考えられないなぁ」
「まったく、日菜が結婚だなんて。
夢だったとはいえ、相手方はなにを考えてたんだろう
確かに日菜は、天真爛漫で周りを自然と笑顔に出来るような子だが
変な擬音語まじりで話すし、話を聞かない時があるし
なんならそれで周りを振り回すし……リサ?」
人が文句を垂れていると言うのにリサの顔は
ものすごくニヤついている。
「ヒナのことなら任せとけ!って感じだね」
「なにを言ってるんだい、日菜についていけるのは
いや、前を行けるのは僕ぐらいだよ。」
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「(まっ、自覚するのも時間の問題かなっ)」
小澤亜李さん、ヒゲドライバーさん
ご結婚おめでとうございます