夏色 SUN! SUN! SEVEN!ばっかり聴いてる
「おはよう、
「「……えっ?」」
「まっ、そうなるよね」
「ねぇ、リサ。結構傷つくんだけどそれ」
そりゃさすがに立て続けに
そんな顔されたら傷つくに決まってる
見てよ、あの薫でさえ動揺したような顔をしているんだ
「向き合うって決めたから」
「
「…ん?そう?」
「あぁ、初めてあった時はなにか
仮面をつけているような顔をしていたからね」
あぁ、儚い……と続ける薫。何が儚いのだ。
まぁ仮面という表現は的を射ている
普通の人間を演じるための仮面だったから
「あ、そうだ!まー君!」
「……ん?」
「中間テスト勝負しよっ!」
まーたこの子はすぐ勝負を吹っかけてくる……
「ていうかテストっていつだっけ?」
「あれー?マコト聞いてない?来週からだよ?」
「……まじで?」
聞いてない聞いてない。でもまぁ大丈夫かなぁ
「勝負にならないんじゃないかしら?」
「と、いうと?」
友希那の言葉に疑問を持つ薫。
よく考えなくてもわかるものだが…
「最大値が決められてる勝負ではどう頑張っても
そこまでしか行かないから同点しかありえないんだよ
今回なら5教科トータル500点、僕と日菜が
同じ点数とって終わりだよ」
「しれっと言ってるけど、すごいよね。2人とも」
とはいえ、何もしなければ取れないわけで
授業はしっかりと聴いてる
それだけで充分
「ということでこの勝負はなしということで」
「えーっ!つまんないー!」
「あっ!じゃあさ!勉強教えてよ!」
「……え?」
──────────────────
『天才』というのも様々で、日菜と僕とでは
おそらく違ってくるのだろう
僕はあまり擬音語を使うことをしない
それに対し、日菜はるんっ♪などと言った
擬音語を多用する。
つまりどういうことかというと……
「
「え、なんて?」
そう、
「日菜、君の説明はまったくもって分からないんだから
黙っててくれないかな、リサが困ってる
ていうか来る意味あった?」
「んー、るんってしたから!」
「…君に質問した僕が悪かった。」
すぐそれだ、まったく…
いや、それよりもだが…
「まず、何事もなかったかのように僕の家を
会場にしたのさ。そして、友希那はどこ!」
ばったり会った母さんから
「今日は赤飯かしら…」って、聞き逃さなかったぞ
「いや、だってヒナだけってのもずるいじゃん?」
「それは理由になるのか…」
「なるなるっ!あっ、友希那はライブスタジオにいるよ」
どうやら孤高の歌姫と呼ばれている友希那
ライブハウスに通ってはバンドメンバーを探しているらしい
テスト大丈夫なのか……?
「誠、ここの英文の訳なのだが…」
「えーっと?あぁそこは倒置だね。主語が長くなると
動詞と主語がひっくり返ることがあるから」
「なるほど、儚いね」
だから何がだ
そこから約2時間みっちり勉強会は進んだ
当の日菜はわがまま言い出していたが仕方ない
そしてその日の晩ご飯は本当に赤飯だった
◇◆◇◆◇◆
「まー君、手抜いた?」
「どうして?」
この学校のテストの結果は毎回貼り出されるらしい
今、日菜とリサと貼り紙の前にいる
どうして手を抜いたと思われてるか?
結果を見れば分かるだろうが……
1位 氷川日菜 500点
13位 神結誠 400点
「400点取れればテスト生としては上出来じゃない?」
「本音は?」
「勉強くらい
「点数の内訳は?」
「なんと80点均一」
そんな100円均一みたいな…というツッコミが
リサの口から聞こえる
リサも薫も勉強会のおかげか上位の方に食い込んでいた
友希那は……赤点は取ってないらしい。
なんでも音楽に支障の出ることはしない、とのこと
「まっ、テストも無事終わったし、次は文化祭だねぇ」
「リサちー、中等部の頃なにしてた?」
「確か喫茶店やってたかなぁ」
「じゃあさっ!お化け屋敷やろう!」
……はっ?
「き、喫茶店にしない?」
「えー、どうしてー?」
「ほ、ほら、喫茶店の方がバリエーション多くて
楽しそうじゃん?」
「……もしかしてマコト、おばけ苦手?」
「そ、そんなことないよ」
まずい、隣にいる日菜がなにか企んでる顔をしている
「なんかるるるんっ♪ってきた!」
「えっ、ちょっ、待って!!」
……文化祭の出し物はお化け屋敷に決まった
苦手なのかって?あんな人外じみたもの
苦手に決まってるじゃないか
「ほんとに恨むよ、日菜…」
「へっへー、楽しみだなぁ」
文化祭、中学時代1人だった僕には
まったく縁のなかった行事だった
こうしてみると普通の学校生活って
こういうものなのかな?
「まー君、一緒に回ろっ!」
「……回る?なにを?」
「文化祭だよ?まー君なに言ってるの?」
文化祭って回るものなのか…
というかそういう学校行事は休んでたから
まったくわからないや。
「うちの文化祭、結構賑やかだから
楽しみにするといいよ」
「うん、楽しみにしてる。お化け屋敷以外は」
「まだ根に持ってるなぁ」
あんなものどうやって楽しむというのだ
◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
「とりあえずこんなもん?」
「んー、もう少し左?そっちの方がるんってくるかも」
「ほいほい、左ね」
「うん!るんっ♪てきた!」
文化祭まで残り2日というある日
不本意だが決まったお化け屋敷の飾り付けを手伝っていた
薫のクラスは執事喫茶、友希那のクラスは…
なにをやるかわからないらしい(本人談)
本人曰く「興味がない」らしい。
「まー君、次これだって」
「…多くないか?」
お化け屋敷ってこんなに装飾するものだったっけ?
今時の女子高生ってこうなのか?
「これはどこ?」
「もう少し右!」
着々と装飾を進めていく。
中にはお化け屋敷に関係ない物もあったが……
「日菜、これは?」
「うーん、貸してっ!」
「えっ、ちょっ!危ない!」
脚立とは本来1人用のものである
それを2人で乗り、更にはあれやこれやと
動こうものなら……
「マコト、ヒナ!?大丈夫!?」
バランスが崩れ倒れてしまう
倒れた音に気づいたリサが駆けつけてくれたが……
「マコト、意外とダイタンだねぇ…」
倒れた方向が悪く、日菜が床に打ち付けられると思い
とっさに庇って自分と入れ替わるようにしたのだが……
「……まー君、さすがに抱きしめられるのは
ちょっと恥ずかしいかな……」
「あっ、悪い」
日菜を抱きしめる形になってしまった
リサと日菜の言葉で我に帰り、手を離す
……シャンプーなのかいい匂いがした
なに言ってるんだ
「怪我はない?」
「う、うん!大丈夫!ちょっとかすり傷できたくらいだから
保健室行って絆創膏貰ってくるね!リサちーあとお願い!」
「えっ、ちょっとヒナ!?」
慌てたように日菜が教室から出て行く
顔が赤くなってた気がするが、気のせいだろうか…
「リサ、日菜のこと頼める?飾り付けは
もう直ぐ終わるから、1人でやるよ」
「う、うん。わかった!」
周りに誰もいなくなった教室の片隅
「…さすがにあのやり方は違ってたのかなぁ」
正解はなんだったのだろうと考える
ほかになにかあったのだろうか
彼女と関わってから、色々と
考えさせられることが多い
前話を昼頃に投稿してその日のUAが900弱
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評価や感想もいただいて評価バーに色がついて
なにやら凄いことに……
本当にありがとうございます
前回の後書きにも書きましたが突拍子もないことを
書き出すかもしれませんが、今後ともよろしくお願いします
Twitterやっておりますのでよろしければ
@nisshi_kraynrm