普通に憧れた少年   作:にっしんぬ

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あなたたち、水着武蔵に全てを賭ける覚悟はある?


天才少年は困惑する

祭りも終わり時間は過ぎ世間の学生は夏休み

期末テスト?平均85点になるように

うまいこと点数をばらけさせてうまいこと仕上げた

珍しく日菜が勝負をかけてこなったのだけが

少し気がかりだったが……

まぁそれはそれとして、夏休み中は日菜たちに

会えないのはすこし寂しい気もするが

僕は僕で有意義な夏休みを過ごすことにしよう

 

 

 

 

 

 

 

「マコト、海に行こう!!」

「……えっ?」

 

 

 

 

……突然のリサの来訪と言葉に驚きを隠し得なかったが

それと同時に、今度はどんな新しいことが

待ってるんだろうと内心ワクワクしていた。

 

 

 

 

──────────────────

 

 

 

「とはいえ、まさかその日のうちに行くとは思わないよね」

「まぁまぁ、どうせマコト暇だったでしょっ?」

「……ノーコメントで」

 

 

 

夏休みの課題もほとんど終わらせていたので

暇、といえば暇だった。こんなこと恥ずかしくて言えないが

日菜やリサと会えてホッとした自分がいる。

…あれ?

 

 

 

「日菜は?」

「あれっ?ヒナー?あっ、いた!」

「ちょっ、リサちー!?」

 

 

 

レジャーシートを敷いた側の木陰に隠れていた

日菜をリサが引っ張って連れてくる

リサもそうなのだが、日菜も引き締まった体をしていて

元がいいから2人とも水着がよく似合う

日菜はなぜか顔を赤らめていたが、やはり

水着というのは恥ずかしいのかな?

その割にはリサは堂々としているが

 

 

 

 

「日菜、似合ってるね。」

「へ、へっ?」

 

 

 

僕の言葉に日菜の顔が、さらに赤くなって見える

なにかおかしいことでも言ってしまったのかな?

 

 

 

「あ、あたし!先に泳いでくる!」

「えっ?ちょっと!ヒナー!?」

 

 

 

逃げ出すかのように海に向かっていった日菜を

リサが追いかける。…僕も行こうと思ったのだが

 

 

 

「…誰が荷物見るんだろう」

 

 

 

荷物は全てレジャーシートの上に置いてあるため

誰かが見てないと盗まれる可能性がある

ロッカーにでも預ければよかったかな

 

 

 

「リサちーのばかぁ…」

「ふぅ…あれ?マコト泳がないの?」

 

 

 

散々、追いかけ回して回されて。

満足したのか2人が戻ってくる

 

 

 

「泳ぎたいけど、誰が荷物を見るの?」

「あー、そっかー。じゃあロッカーに預けた方がいいかもね」

 

 

 

そうして荷物を預けたあとは久し振りに勝負を

仕掛けてきた日菜と水泳対決をしたり(もちろん圧勝)

知らない人たちとビーチバレーをしたり(全部、日菜とリサにボールを回していた)

去年までとは180°違った夏を過ごしていた。

去年の僕が聞いたら驚くんだろうな…

 

 

 

 

「もう散々、遊びつくした気分…」

「あははっ、まー君、ぐったりだね!」

 

 

 

あれだけ動き回って元気な方がおかしいと思うが

ただ単に僕がそれに慣れてないだけなのだろう…

いままでこんなにはしゃぐことなんてなかったのだから

 

 

 

「お腹すいた…」

「じゃあ、アタシとヒナで買ってくるよ。

マコトは休んでていいからねっ!」

「まー君、なにが食べたい?」

「日菜のセンスに任せるよ…」

 

 

 

はーいと元気のいい返事とともに2人は

近くの海の家に向かっていく。

そういえば、家を出る前に母さんから

「夏の海は危険だから日菜ちゃんとリサちゃんを

しっかり守ってあげるのよ!」って言ってたけど

2人に行かせて大丈夫なのかな?

いわゆる、ナンパというのが多いらしい

日菜もリサも可愛いから心配だが…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ねぇねぇおにーさん、今1人?」

「1人ならおねーさんたちと遊ばない?」

「……????」

 

 

 

そんな心配は目の前に現れた2人の女性によって

吹き飛ばされた。

 

 

 

「い、いえ。友人と来てるので…」

「友人も男の子?なら一緒にあそぼーよっ?」

「いえ、女の子です」

「女の子!?キミを1人にするなんてサイテーだね」

 

 

 

あぁ…キリがない。まさか僕がされる側になるなんて

なんて言い返そうか……。暑さと疲れのせいで

いい言葉が思いつかない……。

日菜、リサ、早く帰ってきて……

 

 

 

「まー君?その人たち誰?友達?」

「ヒナ、マコトがアタシたち以外に友達がいると思う?」

「んー、それもそっか」

 

 

願いが通じたのか、日菜とリサが両手に

お昼ご飯を抱えて戻ってくる。

そしてリサ、確かにそうだけど割と傷つくから声に出さないで…

 

 

 

「ねぇねぇ、おねーさんたち。なんだかるんってしないね

…まさか、まー君に手を出すつもりだったの?」

 

 

 

普段、怒りを見せない日菜が明らかに怒っている

それを見た先ほどの女性たちは焦ったように逃げていく

 

 

 

「助かった…。ありがとう日…菜?」

「よかったぁぁ!」

「へっ?」

 

 

 

なぜか日菜に抱きしめられる形になった

あれ?僕、何か悪いことした?

 

 

 

「ヒナ、マコトが知らない女の人に絡まれてるの

見つけた時、すごい勢いで走り始めたの

なんとか、アタシも追いついたけど。

その時のヒナの顔、すごかったよー?」

「リサちー!その話はダメっ!」

 

 

 

…そうか心配してくれたんだ。

本当なら男の僕が2人を守らないといけなかったのに

 

 

 

「ありがとう、日菜。心配してくれて

大丈夫、日菜やリサがいるのに知らない女の人に

付いていくわけないじゃないか」

 

 

 

そう言って日菜の頭を撫でる

今の僕にはこれしかできない……と思う

 

 

 

「さぁ、済んだことをあれこれ言うのは止めよう?

せっかく日菜とリサが買ってくれたご飯が冷めちゃうからね」

「う、うん!」

 

 

 

 

いつもより美味しく感じたお昼を食べて

少し遊んで、疲れたから帰ろうかということになり

シャワーを浴びて、服に着替えて帰ることにした

 

 

 

 

 

 

──────────────────

 

 

 

 

「……むにゃあ、まー君そこっ!」

「…夢の中まで遊んでるね」

「あははっ、それだけ楽しかったってことじゃない?」

 

 

 

帰りの電車、ボックス席に座り日菜は僕の隣に座り

肩にもたれかかって気持ちよさそうに寝ている

 

 

 

「……ありがとう、リサ」

「改まってお礼言われると、恥ずかしーなぁ」

 

 

 

日菜、リサがいなければこうやって

夏休みを楽しむこともなかった。

普通の学校生活として友人たちと楽しむこともなかった

だから、感謝してる。

 

 

 

「マコトってさ、いつも普通普通言ってるけど

どうしてそこまで普通にこだわるの?」

「……羨ましかったんだ。」

 

 

 

大多数がやってることが普通なのだとしたら

僕自身の周りで起きていること、僕以外の人たちが

やっていることが普通で、僕は異常なのだと

だから、憧れた。異常な才能なんてなくなって

みんなと一緒に過ごしたかった。

ただそれだけ。

 

 

 

「求めてた答えと違ってたらごめんね」

「ううん、マコトの気持ちはよくわかったから」

「……ありが、とう」

 

 

 

あぁ、僕も眠くなってきた。

リサに申し訳ないが少し寝よう

またこんな日が過ごせますように…

 

 

 

 

 

 

 

翌日、リサから僕と日菜がお互いに寄り添って

眠っていた写真を送られてきたときは

ものすごく恥ずかしかった。

でも同時に、嬉しかった




ただのノリと勢い
素直な評価とか感想とか待ってます
別に総評一位とか狙ってないので
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