エルフとヘルガスト兵   作:Casea

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○この作品を読む前に

・主人公はPSのゲーム「KILLZONE」シリーズのヘルガスト兵です。ただほとんどKILLZONE成分はありませんので、この作品知らなくても問題ありません。単にヘルガストの武装が格好良くて好きなのでそうなっただけです。(作者は2と3のみプレイ済)
・結構適当に書いてます。細かいことは気にせず力を抜いて読んでください。
・あんまりシリアスな作品ではありません。
・「俺はエルフ娘よりケモミミ娘」等の方はエルフ娘も好きになってあげてください。
・書きたいだけ書いたら多分終わる。
・ただエルフ娘といちゃいちゃする話が書きたいだけです。



ぷろろーぐ!

――西暦2358年 惑星ヘルガーン ヴィサリ宮殿・中庭

 

 四方八方から銃撃音や爆発音が響き渡り、時には弾丸が自分の体の傍をかすめ、地面や壁を穿つ。正直生きた心地がしない。仲間は次々と体中に穴を増やされ、その穴から赤い体液を漏らしながら痙攣し、しばらくすると微塵も動かなくなる。だがそんな事を気にかけている余裕は一切ない。否、そんな無駄な事をするくらいなら1発でも多く、ヴィサリ老に仇なすISAの屑共に鉛玉をぶち込んでやる方が何十倍も良いというものだ。

 現状ははっきり言って劣勢だ。徐々にではあるが押されてきている。おそらく私ももうすぐ死ぬ事だろう、だが一歩たりとも引くわけにはいかない。あの薄汚い屑共を今ここで、1人でも多く殺す。そう、1人でも多く――。

 

 不意に体に衝撃を受け、気付いたら自分は倒れていた。何が起こったというのか、体が思うように動かない。胸の辺りに熱を感じ、手で軽く触れてみると心臓の辺りに穴があいているのがわかった。どうやら私は敵の弾に当たって倒れたらしい。開いた穴から少しずつ血液が流れだしているのを感じる。体はだんだんと冷たくなり、意識は朦朧とし始めてきた。

 ここで私は終わりか。この戦いの後も陛下にお仕えしたかったがそれはどうやら叶わないらしい。悔いは残るがラデック大佐もいる、心配する必要もないだろう。

 願わくば勇敢なヘルガスト兵達がISA共を皆殺しにし、今後も陛下のために忠を尽くさん事を。

 

「ヴィサリ……万……歳」

 

 そこで私の意識は途絶えた。

 

 

 

 暗闇だ。

 

 何もない、只々暗い、真っ暗な空間を漂っている、そんな感じだ。ここはどこだろう、私はどうなったのだろう、これからどうなるのだろう。疑問に思うも何もわからない。場所どころか時間の間隔すらわからない。気が付いてからどれだけ時間が経ったのだろう。1分か1時間か、それとも人では計り知れないような途方もない時間か。いくら考えたところで答えは出ない。時間を確認しようにも装備がないのか、それとも体そのものがないのか確認する事が出来ない。

 

 どうすれば良いのかと悩んでいるとまるで浮上していくような間隔に襲われた。体に紐でも付いているのかというくらい急激な速度で上に引き寄せられていく。それ以前にそもそも浮上いるのかどうかすら疑わしい。方向感覚もおかしくなっているのでもはや浮上しているのか沈んでいるのかもわからない。おそらく死んだ身なので正直なところどちらでも良い事ではあるが。引き寄せられている方を見てみると遠くに光が見え始めた。ライトか、太陽光か。どちらでも構わないが少し眩しい、どうにかならないものか。そんな私の気持ちなんぞお構いなしに光の許へと近付いて行き、気付くと今度は真っ白い空間に立っていた。

 

「気分はどうかな?」

 

 不意に後ろから声をかけられ慌てて銃口を相手に向け――ようとしたが銃を持っていない。だがどうやら自分の体はあるようで手足が見える。感覚からして死ぬ間際の装備を身に着けているらしい。武器以外は、だが。

 声の主に目をやると杖を突いた老人が1人いた。

 

「すまんが武器は呼び寄せてなくてな。些か不安かもしれんが勘弁してくれんか」

 

「……何者だ」

 

 相手に気付かれぬように自然な形で体の重心を下げ、いつでも走り出せるように準備しておく。場合によっては老人であろうと容赦する必要はない。

 

「これ待たんか。お主が疑問に思っとる内容は全て話してやるから物騒な事を考えるでない」

 

 どうやら見透かされているらしい。会って早々非常に不愉快な気分だ。

 

「そうだな、まずは一番気になっているであろう、お主は『どうなったか』だが……。お主は弾丸を心臓に受けて死んだよ。惑星ヘルガーンでな」

 

 やはり私はあの時あの場で死んだか。

 

「だとするならここはあの世か。天国か? それとも地獄か?」

 

 自分が行ってきた所業を思えばどう考えても地獄行きは確定していると思ったが。想像していたよりも何もない所のようだ。

 

「どちらでもない。言うなればここは世界の狭間といったところかな? 魂だけとなったお主をここに呼び寄せた、ついでに肉体もな」

 

「なるほど、差し詰め貴様は神とでも言うべき存在か?」

 

「何と言うべきか……おそらくそれが一番近いだろうが……まぁ少なくとも私以外にもこのような存在はいる。それは覚えておいてくれ」

 

 八百万の神という言葉を聞いたことがあるがそういった類だろうか。

 

「まぁ良い、それで? その神だか何だかわからん爺が死人の私に何の用だ。自宅の掃除人にでも雇うつもりか?」

 

「お主に頼み事があってな。お主が居た世界とは別の世界に行ってもらいたい」

 

 別の世界などと戯言を抜かすとは。どうやらこの爺は相当に頭がイカレているらしい。

 

「人を頭のおかしい爺扱いするのはやめんか! 本当にあるのだ異世界は!」

 

「まぁそういうことにしておこう。だが何故そんな所へ? 何故私なのだ」

 

 ヘルガーンで死んだ人間なんぞいくらでもいるはずだ。ISAにしろヘルガストにしろ、それこそ何千何万と死んでいるはずなのに何故その中で私を選んだのか。

 

「やってもらいたい事があるからとしか今は言えん。すまんな。お主を選んだ理由は興味があったからだな」

 

 ただ興味があるからと選ばれた訳だ。やはりこの爺は気に食わない。

 

「そこいらのヘルガスト兵とどこも変わらないと思うのだが」

 

「ヘルガストの者は大抵自分より下の者を見下しておるが、お主には一切そういった感情がない。それだけでも随分と違うではないか」

 

「陛下以外の者を同列に扱っているだけだ。勿論目上の者は除くが」

 

 その陛下に今後お仕えする事が出来ないのが残念でならない。

 

「まぁお主を選んだ理由も色々あるんよ。それで……引き受けてはくれぬか」

 

「それを行ったとして私に何のメリットがあるというのか。陛下にお仕えする事こそ我が使命。あの御方のいらっしゃらない世界など何の意味もない」

 

「向こうの世界でいくつかやって欲しい事があるのだが、もしそれを全てやり遂げる事が出来た時、お主の願いを叶えよう。もし望むのであれば、任意の時間に任意の場所で生き返らせる事も可能だ」

 

 生き返る事が出来るという言葉は私には余りにも甘美な響きを孕んでいた。もし実現すれば私は――。

 

「もう一度陛下にお仕え出来る……?」

 

 老人はただ一度ゆっくりと頷いた。

 

「……いいだろう。その依頼を受けよう」

 

 何かしらの罠の可能性も考えたが、たとえ罠であっても生き返る可能性が微塵でもあるのならば乗ってみる価値はある。どうせもう死んでいるのだ、気にする必要もない。

 

「では向こうの世界に送ろう。武器等もまとめて一緒に送るから安心せい」

 

 どうやら今直ぐ送るつもりらしい。せっかちな爺だ。しかし私も1秒でも早く生き返りたいので受け入れる事にする。

 少しすると眠りに落ちるような感覚に襲われ意識を失った。こうして私は異世界とやらに送られる事となった。

 多少の不安はあるがどうとでもなるだろう。私は勇敢なるヘルガストの兵士なのだから。

 




こんな感じで始まるお話。
よろしければお付き合いください。

○ヘルガスト
かっこいいガスマスクつけた集団。ゲームだと敵。

○ヘルガーン
ヘルガスト達の星。環境最悪。

○スカラー・ヴィサリ
ヘルガーンの指導者であり、支配者。ヴィサリ万歳!

○ISA
惑星間戦略同盟。ゲームだと主人公側。

○メール・ラデック
ヘルガストの大佐。ヴィサリらぶ。

○神(?)
ちょっとお茶目などじっこ。でもじじい。
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