ウイングダイバーでも艦娘になれますか?   作:魚介(改)貧弱卿

10 / 36
dark side

ガワだけすり替えられた日記を読む事にした私は、執務室を封鎖し

完全に無音で読み始める

 

一応だが周囲も警戒しておく

何があるかわからないからだ

(クトゥルフ脳)

 

『4/23、PM3:20

初期教練終了、最初の秘書艦、初期艦を選択する運びとなった、私は迷わず叢雲を選んだ』

 

ほう、叢雲を迷わずねぇ?

『4/24最初の建造を行なった、駆逐艦の睦月が建造された、燃費が良い艦娘と聞いている

私は幸運だ、だが叢雲は小言が絶えない』

 

『4/25、小規模ながらに鎮守府近海へ出撃し、深海棲艦を撃破した

これで敵が減ったとは思えない。

睦月が小破したため、すぐに入渠させたが、資材の消費は予想以上に激しい、しばらくは節約だ』

 

『4/26、また建造を行なった、今回は武器を作る《開発》もセットだ、当時秘書艦は叢雲、建造されたのは吹雪型駆逐艦《特Ⅰ型》二番艦、白雪、作られたのはドラム缶だった

燃費は良いがイマイチ戦闘力に欠けてしまっている、しばらくは練度上げと節約につとめよう』

 

うーん?内容は普通の日記?

らしいのだけど、、

 

『10/20、敵大規模侵攻を受けて鎮守府は半壊滅状態におちいった、私自身も出撃して

ようやく戦闘が終結した頃には艦娘も半数以下になっていた、私も左腕以外を動かせないほどの重篤な火傷、銃創を作ったが、沈めてしまった娘達に比べれば軽いものだ

あまり心配しないでほしい』

 

ん?なかなかアグレッシブな提督だったんだな、帝督さん

 

『10/21、

敵大規模侵攻は完全に終了し、各鎮守府はそれぞれで連携して相互修復を試みている

私の体が動けばすぐにでも行きたい所だ

話は変わるが、今日は睦月達が見舞いに来てくれた、林檎を剥くのはいいが、何故口移しで食べさせようとするのだろうか?』

 

なっ、、睦月ちゃん意外とやるな?

『10/22、鎮守府の外観は元に戻ったらしい、妖精さんはいつもそうだ、科学を無視している

今日も艦娘が来た、今日は那珂だ、耳元で何事かを囁かれていたようだが、はて?ナカハオレノヨメ ニドトハナサナイ とは一体なんの呪文なのだろうか?』

 

おぉう、、

『10/23、今日は鳳翔さんが来てくれた、いつものように鳳翔さんと呼ぶとひどく悲しそうな顔で何故さん付けなのかと言われて、《鳳翔》と呼ぶとすごく嬉しそうに笑ってくれた、

私の服を洗濯してくれているのも鳳翔さんだというし、手土産にと小説も貰った、頭が上がらない

《日本初の一等空母.鳳翔戦史》というタイトルなのだが、こんな本が出回っていたのだろうか?』

 

『10/24、不知火が来た、落ち度は私の責任だから泣かないでほしい、ずっと泣いていて、私より点滴が必要なんじゃないかと思った、頭を撫でると静かになるのは駆逐艦の基礎機能なのだろうか?』

 

『10/25、今日は龍田が来た、元気になるおまじないとか言って私のいまだ不自由な足を撫でていたが、如何なるまじないなのかは不明だ、、龍田の恍惚とした表情が気になり、質問してみたがはぐらかされてしまった

 

しかし、子供の名前はどうしましょうか?とは些か誤魔化すにも無理がある話題では無いだろうか?』

 

龍田さぁん?

もうここまで来たらわかった

ここの艦娘、、ヤンデレだ

 

「私、、いけにえにされた、、?」

え?私は退任まで提督を演じきらないといけない?、、死ねるんだけど

どうすればいいかな?

 

そうだよ艦娘になればいいんだ

私は幸い女性だし

深海棲艦とも戦える、それなら艦娘としての価値はある

私は何としても、生き残る!

 

とりあえずは提督の人となりを知る必要があるか、、これは必須アイテムだな

 

よし、日記を読もう

『12/25、数隻の艦娘からひどく絡まれた、巨大なサイズのケーキを食べきるのは人間では不可能だ、、甘すぎるのと多すぎるのが相まって、、今にも気絶しそうだ、』ここからは筆致が乱れていて読めない

 

『12/31、大晦日

駆逐艦は私の足元を囲い、軽巡は私に抱きつき、重巡や空母は私を抱えて何処かへ連れ去ろうとしている、戦艦に至っては直接拉致に来た、、最近改二になった川内の助けでなんとかなったが、夜戦を強いられた

私の気力はもう空っぽだ』

 

ヤラれてるわ!

『1/1、川内と共に目覚めた私は

まず服の乱れがないかを確認したが、なんの問題もなかった、危うかったな。新年の挨拶は鳳翔さんらか用意してくれた和服で行なった、格好は付いていると思うが、肝心の私が全く格好悪いので、むしろ着られている風に見えるかも知れない

赤城にはベタ褒めされたが、鳳翔さんの事を伝えたら急に不機嫌になってしまった、何故だろう』

 

お前が他の女の名前を出すからだよ!

 

『1/2、全く私は運がいい

新年早々加賀さんをお迎えできた

これで一航戦が揃う、なのだが、史実でも仲が良かったとされる赤城と加賀がどうにも睨み合いをしてしまっているようだ、何があったのだろうか?』

 

『1/3、加賀を秘書艦に指定し、執務を始めたところ、彼女はなぜか膝の上に乗って来た、そのまま平然と執務を始めて、しかも正確に、早いのだからなんの指摘もできない

一方の私はといえば視野を塞がれて加賀の背中をただ受け止めるだけの状態だったが、

やわらかい太ももの感触が素晴らしく、気づけば一日中終わっていた、《ここは譲れません》とはどういう事だったのだろうか?』

 

お前の膝に座る指定席だよ!

ひたすらツッコミを入れながら読んでいると、艦隊が帰還してくる時間になっていた、、

 

マズイマズイ、、どうしよう!

慌てて隠れられる場所を探す私に、希望の光が差した

 

「蝶リボン型変声機?」

名前的にはどう見ても未来少年なのだが

大丈夫だろうか?

 

まぁやってみる!

説明書を見ながら私自身の髪に着けて起動すると、私の声が、提督のそのものになる

 

さぁ、演技の時間だ




覚醒めしヤンデレども相手に
どれだけやれるのか!?次回
鉋狩、シス!どうなっpーーー
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。