ウイングダイバーでも艦娘になれますか?   作:魚介(改)貧弱卿

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ブレイカー翼ちゃん

「ちょっと、、翔鶴さん……」

「ん、ちゅ………くちゅ…」

 

体感十秒以上、ずっと唇を奪われっぱなしになって、流石に対抗するものの。酸欠で出力が安定しない…

 

「んぅっ!離れな」「ちゅ」

 

二、三分もされていると思考がだんだん鈍くなって抵抗が弱ってきてしまう

 

「ん、ぷぁっ、、ご馳走様でした

ていとく」

 

「はぁ…ふぅ…はぁ…」

 

鈍化した思考では真っ当に動くこともできずに頽れるだけだった…ちなみに、側から見ていた瑞鶴曰く

完全にレ○プ後だったという

 

「じゅぃかくぅ、、たしゅけぇよぉ」

 

呂律の回らないまま瑞鶴に助けを求めても

「はいはい、落ち着いて…立てる?

まずは水でも飲んで落ち着きましょ」

 

予想以上にしっかり助けてくれた

 

「翔鶴姉に強引にキスされた人は大体そうなるから、慣れちゃったのよ、はい、お水」

「ありがと、、っ、」

 

まずはゆっくりと水を飲む、

精神安定効果はもとより、

口の中に残された翔鶴の匂いが消えていくような感覚がして、すごく落ち着いた

 

半日後………

 

「キルゼムオール!」

 

翔鶴ショックから立ち直った私は

平たく言えばブチギレていた

 

ボセゼロパダギパゴドレバンザゾ!(これでも私は乙女なんだぞ!)

 

全武装を装備しながら叫んで

とりあえず出撃する、大丈夫

補給は済ませた

 

「コンディション:グリーン

EDF日本関東圏防衛基地所属

降下翼兵ウイングダイバー ライドオンスターター!」

 

「セット!you have control!

出撃許可、いつでもどうぞ!」

 

「I have control、鉋狩翼・

ウイングユニット!出撃!」

 

試製甲板カタパルトを改造した代物に

足を預けて、強制加速した私は

ガンダム風に出撃した

 

 

「オペレーター役ありがとっ!」

「いえいえ、私がお役に立てるなら構いません」

 

インカムから聞こえる

このきゃわわな声の源は

そう、春雨ちゃんでした、カワイイ!

 

「いつもの姫さまがたは何方かな?」

 

海上を駆ける、

私のシューズはどうも水に立てるらしく

スラスターを使わなくても浮けるのだ

 

そこらじゅうを走りまわり、

やっと、、見つけた

 

「深海海月姫に、双子棲姫、

 

君たちは絶版だ」

 

わざと声をかけて、ゆっくりと近づく

ギリギリの射程に到着したら

 

「オマエハ」「死ね」

深海双子が攻撃してくる寸前に超加速

航空戦省略でスパークバインを撃ちまくる

 

まずは海月姫の元にたどり着き

真っ正面から

レイピアでプラズマブレードを発生させ

その腹を貫く、

 

そして、

 

「リボルクラッシュ!」

 

レイピアを上に振り切り、反転して背を向け、斜めに引く

同時に、悲鳴さえ残さずに海月姫は爆散、

その光が、海を照らす

 

「さぁ、今救ってあげよう」

 

慌てて呼び出された雑魚どもの砲火をスパークバインやアサルトライフルで迎撃、主砲も機銃も全弾弾き飛ばして

 

平然と微笑う

 

「どうしたの?弱いよ、遅いよ?

もっと私を笑顔にしてよ」

 

「ギイイイッ!」「アァアアッ!」

突貫してきたロ級とホ級のエリートを

放った手榴弾で一撃爆殺

 

直後に、再度砲火が放たれるが

「今こそ、審判の時…」

 

レイピアを撃ちっ放しにした私は

砲弾の雨の中を突撃、

周囲の雑魚共にレイピアの極光を浴びせて消滅させていく

 

「砲火だ、、砲火を燃やしてぶっ潰す!」

 

とりあえずポーズを決めて

「必殺ファンクション!」

 

『アタックファンクション!

リフレクトビット!」

 

展開された三つの角錐形ビットは

エネルギーフィールドを展開し

私に向けられた砲雷撃全てを跳ね返した

 

「無駄だ!無敵だからな!」

 

それでもフィールドの隙を狙って射撃してくる奴はいるが、リフレクトビットのフィールドを射撃で抜くのは不可能だ

 

今の私はまさにハイパームテキ

そのまま雑魚共は自爆して数を減らすのに任せて、私は深海双子棲姫に近づく

 

「片方ずつ…かな?」

 

「ユルサナイッ!」「コッチニコナイデ!」

引き撃ちはいいけど腰が入ってないなぁ

それじゃ火力はともかく衝撃がない

当たればいいけど当たらなければどうという事はないよ。

 

「まぁ、どうでもいい……死ね」

クールタイムの終わったレイピアで

再びの必殺ファンクション

『アタックファンクション!

五月雨斬り』

 

黒い方を狙ってファンクションを発動する

その瞬間

「サセナイッ!」

 

白い方が割込んだ

私は今更中断も出来ず、

瞬間二十連撃、五月雨斬りが白い方に直撃する

 

「キャアァアアッ!」

 

白い方が全身を血に塗れさせて倒れ

黒い方が白い方を抱き抱えて

「イヤアァァア!」

 

絶叫した

 

「…ユ…ナイ……」

 

私はレイピアのリチャージのために一旦武装を切り替えて離れ、LRLS-33を構える

 

そして、

「絶対二!ユルサナイ!!」

 

二人で操っていた艤装を一人で動かし

猛機動で航空機を飛ばしてくる黒い方

 

しかし、一人で扱う分

意識が弱い、集中力が足りない

思考速度が遅い、

 

 

残酷だけど、これが現実

 

「終わりよ、死になさい」

 

航空機をスナイパーライフルで撃墜し

構える、無数の残骸の浮かぶ赤い海の先に

片割れの骸を抱いて

たった一人で砲を繰る孤独な姫を捉え

 

「必殺ファンクション」

『アタックファンクション、ホークアイドライブ!』

 

lock-on、

三連射(バースト)!」

 

赤熱した弾丸が、一発は艤装を、

二発目は白い方を、三発目で黒い方を

それぞれ撃ち抜いた

 

「ワタシタチガ…ウソヨ…」

 

「あぁ、さようなら」

 

「沈ムワケ…ナインダカラァッ!」

 

艤装の爆発によって、周囲が噴煙に紛れて

 

煙が晴れた時には

海は青く変わっていた

 

「帰ろう、鎮守府へ」

何もいないそこへ、手を差し伸べる

「一緒に」

 

((ありがとう))

(えぇ)

 

どこからか、声が聞こえた気がした

 

 


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