ウイングダイバーでも艦娘になれますか? 作:魚介(改)貧弱卿
「………こーしんがこないー…」
楽しい楽しい鎮守府巡りを終えた私は
そろそろ更新されてるかなぁ?と歴戦氏達に期待を込めながらスマホを覗き込み…
絶望していた
「俺が最後の希望なんじゃなかったのか…そーなのかー」
思わず黒衣幼女の代表的なセリフを言う
仕方ないかなぁ…忙しいだろうし
私だって毎日五千文字投稿とか迫られたら無理だと言わざるを得ない
二、三千文字ならできるけど
それでも筆が乗らない時は12:00寸前で1800文字くらいのを投稿して、追記編集を使って日を超えて書くとか
ごく稀にだけどする
最近してないけど
さて、
「鬼級の鎮守府巡りとかいうちょっと笑えてくる企画は終わったけど
霞ちゃんにぶっ叩かれ掛けたなぁ
アンタ何考えてんのこのクズ!って」
未だにピリピリする頬を撫でながら任務達成報告や連絡を回す
「よーどー?」
「大淀です」
「…じゃおーよどさん、この遠征って
なんでこんなに時間長いのよ」
「72時間程度、作戦時間としては短いと思いますが?」
「…………私たちの戦闘は10分単位なんだけどなぁ」
そもそも戦場で何時間も戦っていられるような弾数を装備していないし
弾薬パックはあるにはあるけど
各弾種別だからとりあえず拾っておく
とか出来ないし…
「艦娘たちは移動時間だってありますし、戦闘可能になるまでの待ち時間、物資収集時間なども含めての総計時間が長くなるのは当然の話ですよ」
「……はぁ〜」
私はため息をついて深く椅子に座り直し
…おもむろに扉の前に立ち
「いらっしゃーい」
グイッ!と扉を開けた
そこにいたのは…大井
「大井さんかぁ、あたりだね」
「あたり?」
「…え?」
二人で固まる、
「…どうして私が当たりなのよ?」
「え?だって綺麗だし、可愛いし」
「………………外見?」
「うん、外見」
「なんで外見なのよ!そこは性能とか性格で見なさいよ!」
「…綺麗じゃん、なにかと優しいし、だめ?」
「ダメ…じゃないけど……あぁもう!襲撃に来たのに話し込んでるなんて!」
やる気を挫けたようだ、
「じゃあ、書類処理手伝って」
「えっ?」
さすがというべきか
大井の書類作成技能は高く、振り分けた仕事をさっさと終えてしまった
「…私、なんでこんな事してるんでしょう?」
「君自身の意思だよ(適当)」
混乱しているうちに強い勢いで指示を出されるとつい従うのが人間、大井さんも強引にされると従っちゃう押しに弱いタイプ
つまりそういう事です
素で美人だし、色々できるよね
「よーし、今日の仕事終わり!
ありがとう大井さん、大淀」
「………はぁ…」
「大井さん、諦めたほうがいいです」
「そうさせてもらうわ」
なんでそんな疲れた表情になってるのかなぁ
「おーいさん、おーいさん」
「大井よ!」
噛みついてくる大井に、手を差し出し
「飴どーぞ」
「いただくわ」
酒保より購入、1個110YEN(税込)ナリ
かなり高いだけあってか
大井さんの表情もすぐに険が取れる
お菓子好きなんだね、と聞けば
顔を赤くして怒ってくる
「本当に可愛いなぁ大井さんは」
一緒に歩きながら笑う
「もう!…任務完遂したので、帰投します」
「うん、お疲れ様」
そういえば今日は出撃していなかったなぁ
「
今日行くのは…よし!1-4!
「春雨ちゃん♪」
「ひゃいっ!」
白露型のお部屋にお邪魔すると
可愛いお返事が来た
「あぁ〜…かわええんじゃ〜」
プルプルしてる春雨ちゃんにインカムと
秋雲たちとふざけて作った
SE○Dの連合制服を渡して
オペレーターをお願いした
その10分後
「進路クリア、オールグリーン!
発進どうぞ!」
「了解、鉋狩翼、モデルストライク
出撃!」
ごうぅん、と音を立てるカタパルトから出撃した私は、南西方面へ向かった
「春雨ボイスかわいい、耳が幸せ
…さて、やるか」
表情を切り替える、思考が入れ替わる
戦闘タイムですよ戦闘タイム
「ダメージが足りない?レベルを上げて
物理で殴れ!」
深海棲艦どもを爆散させるのには
高熱が有効だ、
レイピアとかの高熱系が特に効く
…なんでかわからないけど
「とりあえず、使えるのなら使う」
ビーム…じゃないんだよねぇ、正確には
圧延した鉄だったもの、らしいし
海を走り抜けながら深海棲艦どもを撃ち抜く楽しいお仕事だ
「軽空母仕込みのひやっはー!」
引き金が引かれると同時に銃身内部で
圧延され、プラズマ化した鉄分子が崩壊
陽子、電車、中性子が拡散する
「しにさらせぇっ!」
オラオラオラオラ!毎秒更新しろ作しゃぁっ!」
装甲も肉体も区別なく
当たったモノを消滅させる光が
特に理由もなく深海棲艦を襲う
その時
突然足元の水面に巨大な影が差す
頭上を見上げると、その瞬間
砲撃が降ってきた
「必殺ファンクション!」
『アタックファンクション リフレクトビット!』
慌てて展開したビットが砲撃を反射
吸い込まれるように
頭上の黒い巨体に直撃する
墜落してきたそれは
「クジラじゃないんだし…」
深海棲艦、戦艦棲姫
「来る場所違うよ!もっと奥だよ!
きゃあっ!」
叫びながらツッコミを入れるが、
巨体の墜落で起きた波が押し寄せて
私を押し流した