ウイングダイバーでも艦娘になれますか? 作:魚介(改)貧弱卿
山道だと走り辛い!
フェンサーになりたいっ!
あぁんもう!みんな軽快に飛びすぎだ!
飛べない豚がどれだけ苦労すると思ってるんだろ!ただの豚じゃないよ?汚染物質まみれの豚だよ!
そもそも他の隊員も美味しく食べられちゃうという点では飛べるだけの豚だし、あっ、また誰か蜘蛛の巣に引っかかってる
地球の防衛の前に自分の貞操の防衛をするべきじゃないのかな?只でさえ露出度高い、、うんはっきり言ってしまおう
無理して突っ込んだら敵の罠にかかってやーんなんてネタにしかならないじゃないか
自分の発想が怖いな
しかし蜘蛛の巣にとらわれ、抵抗もできずにその毒牙にかかる美女たち、、というのは男性にはとてもありがたいことだろう
無駄にできるタンパク質があればの話だが
「ほら先輩!やっちゃってください!」
「サンダーボウ使うよ」
「サンダー!」
とりあえず叫ばなくてはいけない気分になった私は全力で叫びながらレンジャー兵装を用いて
周囲のアリを圧しに掛かる
蜘蛛は見当たらない、、いいや
探すより先にアリを撃とう
私は、アリを何匹殺せばいいのか
教えてくれ!ゼロ!
いやゼロなんていないんだけど
アリアリアカアリ、、赤い?
あいつシャア専用?
それともジョニーさん?
全然真紅じゃないジョニーさん?
速くはない、でも硬い!
このショットガンの接打ちじゃ一確出来ない!
「ギシャァ!」
やっぱりシャア専用だ!
下がりながらレンジャー隊員と合流する
「赤いのは硬い!それに酸を出してきてない!
ここまで離れて出さないってことは多分出せないんだと思う!近接特化を予測、一応警戒だけして、遠距離から斉射!」
「了解!勇敢なダイバーに感謝する」
「情報提供ありがとう!」
私はウイングユニットを展開して
スラスト、真横軌道で体を浮かせずに走る
そして
「オラァッ!地球じゃあ赤いのは速いって相場が決まってんだよ!硬いだけで赤くなるなぁ!」
なおウルトラマンは除く
え?なんてそんなの知ってるかって?
私の趣味は若干男性的な方向に偏っている、以上QED
『495年の波紋』
待って待って
なんであの人一人で虫突破してるの?
あのレンジャー凄すぎない?
アリ相手に至近距離格闘戦挑む人初めて見た、、私がいた!
取り敢えず空中へ上がれない私は
陸上を突破することを決意して
「せんぱーい!やっちゃってー!」
「はいはい、やればいいんでしょ?無理しないでねぇ?」
後ろに着地した先輩が
スナイパーライフル『LRSL-AC』で連続掃射し
アリどもの防衛戦に穴を開ける
その銃便利だな、扱いやすそうで
「加速だ!」
空いた穴を走り抜ける
少々でも遅れれば致命となる場所を
一気に走る
そして、渡りきるその瞬間
突然アリが飛び出してきた
「ギィ!」
アリはこちらに尻を向けて
酸を出してくる
しかし
「大丈夫か?」
「はい!」
その瞬間に、
アサルトライフルに蜂の巣にされた
「お前は俺の指揮下に入れ、いいな!」
「はい!これよりストーム1の指揮下に入ります」
彼の指揮は到底常人にできない事を命じてくると有名だけどね、
本人がそれをできるんだから恐ろしい
それでもストーム1と同じ作戦に出たら死ぬ
なんて噂はない
それは何故か、彼が全滅してもおかしくない作戦ばかりに出ているからだ、そもそも全滅失敗するのが前提のような作戦を、あろうかとか単独で成功する
そんな戦力を陥れる余裕などないのだ
多分、そうだと信じたい
書類上ではそう
うん希望的すぎる観測だけど
せいぜい身を守ろう
ストーム1の指揮は無茶振りだが
ストーム1の生存率だけは唯一信頼できるものだ
詰まる所、彼は強すぎるのだ
個人で強すぎて他の強さを自分基準にしてしまったがゆえに、他の人に無茶ぶりを平然と要求する
彼が出来るから出来ると信じて
かくいう私に出来るのは
ウイングダイバーらしい立体的な支援などではなく、超平面的な高速機動、そもそも間違っている私運用がうまく行くはずがない、、
まぁいいか、どうせアリを殺すだけの仕事だ
そう、私は油断した
「プシッ!」
「なっ!」
先程から姿の見えなかった蜘蛛が
なんと超遠距離から糸を吐いてきたのだ
私は咄嗟に手にしたライフルを盾にして
なんの抵抗もなく貫通してきた糸に体を貫かれた
「ごぶ、、貫かれちゃった、、かぁ
せめて彼氏に言いたかったなぁ」
それに既存の穴にして欲しかった
脇腹は跡が残りやすいのに、、どうしてくれるのかな?貰ってくれるの?(命を)でしょ?
でもさ、私とてウイングダイバー
蜘蛛に殺されるなら当然で済む
だからと言って、、ここで簡単には死なないっ!
レーザーランスで糸を焼き切り
糸に含まれていた酸を加熱分解するために傷を焼く
エイドキットがあればよかったんだけど、医療用ナノマシンでも可
「ストーム1、あとは頼みます」
「まて!無理をするな!」
「もう相手の射程内です、、戦闘続行します」
せめて最後くらい、、女の子らしく輝こうか!
「行くよ、加速!」
半壊した体で無理に加速し、
蜘蛛に突っ込む
ビームで糸を焼けるとわかった以上
レーザーランスで糸を防げる
喰らえよ、私の終わりを飾るランスチャージ
あぁ、次産まれる時は
可愛い子だといいなぁ
こんなドスケベスーツ着たくないなー
そんな雑念を込めたランスチャージは
正しく蜘蛛を貫き、一撃で斬滅せしめ、同時に私自身にも死を送り返して来た
「さよならストーム1、先輩、板棟先生、、私もう寝るわ」
そして私は
虫の爆発に巻き込まれて消滅した
筈だった
「…………ここどこ?」