王のヒーローアカデミア   作:ピーシャラ

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とある部屋の雑談会


「しかしなんで項羽とダルモンだけが向こうの世界に行ったのか疑問だな…」

 いつも通りと言うか才能上の都合でとっても取れない帽子の鉤十字のシンボルを揺らしながら上等のドイツビールをくいっと飲み杯を空にした少しだけ酔った様子のヒトラーは自分と同じように酔った様子のかつて共に生きた仲間達と己の信念のために敵対した者たちにボヤいていた。

「ホホホ…この予言書にも項羽様が此のような場所に行くなどと言う予言は出なかった。そもそも死後のことなどそもそもこの本には書かれておらん。この場所のこともの…予言だけじゃ分からんもんじゃ」

 ペストマスクを付け片手に自らの才能である予言書を開きながらノストラダムスがマスクで隠れて見えないが感慨ふけるような声で話すとそれぞれ各自の叡智をもちあわせる才能者たちは自分たちの気の合う仲間たちとああだ、こうだと論議を始め、もともと騒がしかったこの部屋は更に活気さを増し煩くなってしまった。

「自分は宗教や予言といった類のことは深く知らないでありますが我々なら心当たりのあることがあるのではないでしょうか?」

「輪廻返り……」

「いや!その可能性は低いと考えるね!何故ならこの古王は長きにわたって花弁を研究したのだからな!あははははははッ!」

「貴様もう酔ってるではないか軟弱者め!ふはははッ」

「何故あいつは縛られた状態で酔えるんだよ…おい船坂」

「知らないであります」

「お主はどう考えるダーウィン?」

「進化論のワシに聞くな」

「せめて宗教系の廻り者がいれば……」

「ノイマンなら分かるんじゃない?姉さん」

「む!妹が私より別の人を頼ってるよどうして!」

「ごろにゃ〜〜」

「…………一気に騒がしくなってしまった」

「………………」コクコク

「まぁまぁ。いいじゃないですかこんなに騒がしくても」

「……そう言えば君はまだ何も言っていないねダヴィンチ」

「まぁ答えを知ってますからね」

「…ほぉ興味深いね多才の具現者である君の考え教えてもらおうか?」

「……残念ですけどお教え出来ません。…それにみんなで考える方が楽しいじゃありませんか」

「………はぁ。どうしてうちのリーダーたちは愉快な人間が多いんだ」




とある部屋の雑な雑談会
最初は馬鹿なミソで考えてみましたが力尽きました。



戦闘訓練①

「そういや。なんであん時爆豪キレてたんだ?」

 

「あ"?」

 

 翌日。午前は雄英でも極々普通の授業をし、昼飯時。切島くんの提案でいつも通り光己さん特製の愛情弁当を持ったかっちゃんと麗日さん、飯田くん、僕を連れて多くの人でごった返す食堂にみんなで来ていた。何ともない平穏な話をしていたら光己さん特製愛情卵焼きを頬張ろうしていたかっちゃんに切島くんが話の読めない質問をしてきた。分かった。愛情、愛情言いすぎたよごめんて。だから拳で頬をぐりぐりするのをやめて。カツ丼食べれないから。

 

「爆豪くんがキレるっていつの話切島くん?この人いつだってキレとるよ?」

 

「誰が常時キレてんだ…!ハっ倒すぞ丸顔……!!!」

 

「麗日さんだいぶかっちゃんの扱いに慣れてきたね……」

 

「ダメだぞ爆豪君!女の子に暴言を言っては!」

 

「うっせーぞメガネ!そんで!?いつの話だクソ髪!」

 

 かっちゃんに指差してそう言う麗日さんに少し驚嘆する僕とかっちゃんに身振り手振りを加えながら憤慨する飯田くんと…様々な反応に少し困惑気味な反応をする切島くんにかっちゃんがキレながらも話を進める。流石。

 

「切島な……ほら相澤先生がお前に中学の頃の記録を聞いた時だよ。ほら急に叫び出した時…」

 

「あぁ、あの時か…」

 

「……………ッチ」

 

 質問の意味を理解して納得した僕の隣であの時のことを思い出したのか小さく舌打ちをし紙コップに注がれた水を啜るかっちゃん。え?何、説明僕に任せんの?

 

「あの時はね…そうだなー…記録を聞く前に相澤先生がかっちゃんを呼ぶときに言ったこと覚えてる?」

 

「あ?えーっと…確か………入試首席合格の爆豪だっけか?」

 

「うん。その時かっちゃんは首席って言うフレーズにキレたんだよ」

 

「…?どう言うことなん。デクくん」

 

 他のみんなは食べ終わり三人とも仕方なしと話し始めた僕に耳を傾けてくる。かっちゃんは腕組んで寝始めました。

 

「実はね…。実技試験の時かっちゃんより上の一位の奴がいたんだけどね。僕とかっちゃんの幼馴染なんだけど…でもそいつ筆記試験で落ちちゃってさ。しかも僕たちよりも全然強いからね…それでその幼馴染のおこぼれみたいな一位を貰ったって思ってるかっちゃんは未だにその事引き摺ってるからその事だと思うよ」

 

「……つまり爆豪は負けていじけてるってことか?」

 

「そう言う事だね」

 

「おい誰がいじけてるだぁ…!それに俺は負けてねぇ!脳みそは俺の方が上だ!!」

 

 寝ていた筈のかっちゃんが目を瞑ったまま怒鳴ってきたけど無視しておく。すると驚いたような顔をしている麗日さんが僕に聞いてきた。

 

「………チョット待って。もしかして幼馴染って黒籍くんの事?」

 

「あ、うんそうだよ」

 

「えーーー!じゃあ黒籍くんてもしかしたらヒーロー科受かっとったん!?」

 

「そうだねー。僕とかっちゃんに100ポイントぐらい差つけていたからね」

 

「はっ?!お前らに100ポイントも差ぁ付けたのか!どんなのだよその…黒籍って奴は!」

 

「おいデク…よけぇなこと言ってんじゃねーよ!」

 

 今度はちゃんと起きて物申すかっちゃんは話は終わりだと言わんばかりに弁当を纏めて立ち上がり「先に行くっ!」とズケズケ歩いて行った。置いてきぼりかな?

 

「………時間も時間だし僕たちも行こう。授業に遅れてしまっては先生に申し訳ないからな」

 

「そうだね。それに今日は…」

 

 

 

=====

 

「はじめてのヒーロー基礎学の時間だ!少年少女たち!!」

 

『オールマイトォ!』

 

「早速だが今日は戦闘訓練!入学前君たちの要望に沿ってあつらえた戦闘服(コスチューム)に着替えてグラウンドβに集合!!」

 

『オールマイトォ!!』

 

「…………え?」

 

「………展開早ぇんだよっ!!クソがぁ!!!」

 

 

 

=====

 

 教室での謎の早い展開にかっちゃんが叫んだことはカットしておき今は貰ったコスチュームが要望通りになっているか確認中である。かっちゃんも自分の考えた通りの物が来たのか子供が見たら確実に一発で泣き叫ぶ、満足そうな凶悪な笑みを浮かべていた。

 

 と言いつつ僕もベンチの上に置かれているコスチュームたちを見ながらニヤニヤしている。

 僕のコスチュームは母さんが入学祝いとして買ってきてくれた濃緑色を基調とした黒い線が入ったジャンプスーツとオールマイトに似せた二つの触角のあるフードと満面の笑みを模したマスク、軽くて強度の高い金属が入ったシューズと自分で作った馴染み深いアイテムたちとコンパクト化された医療用具を入れておける赤いポーチだ。

 

「うおっ!緑谷それピストル!?」

 

「わっ切島くん。…って裸!?」

 

 後ろからの声に振り向いてみるとそこには既に着替え終わり?コスチュームなのに何故か上裸の切島くんが立っていた。

 

「おう。俺の個性だったら硬化したときに簡単に服は破れちまうからな!これが俺のコスチュームだ。多少寒いけどその辺は根性でなんとかしてやるぜ!」

 

 硬化させた拳同士を打ち付け合いながらそう意気込む切島くん。確かに彼の個性なら自分自身が最大の盾であり矛でもあるから無駄に装備する必要が無いのか…。

 

「なる程…理に適ってる!カッコいいよ!」

 

「サンキュー!って言うかお前それ銃に…スタンガン?!カッケェ!」

 

 ベンチに置いてある塗装のされてないゴツゴツした銃やスタンガンやメリケンサック等。普通の人なら持っていなさそうな危険な物を指差しながら目を輝かせている切島くん。やっぱり男の子なら惹かれるよね!

 

「うん自作だからちょっと見栄え悪いけど一番これが手に馴染んでるし丁度いいんだ」

 

「「「「自作!!?」」」」

 

「うおっ!?」

 

 さっきまでかっちゃんよろしく嬉しそうにコスチュームに着替えていた他のみんなは僕がこのアイテムたちを作ったということを聞いていたのかほとんどの人達が食いついてきた。

 

「まじか緑谷!?すっげぇ!」

「これを緑谷君が……」

「才能マンかよ!」

「己で作り出した代物で魔を討ち払う代物か…素晴らしい……」

「触ってもいいか!?」

 

 この後ワラワラとアイテムの周りに群がり触り始めるみんなを止めることができなかった僕たちは「こら!少年たち自分のコスチュームに見惚れるのはいいが時間をかけ過ぎだ!みんな待ちくたびれてるぞ!」迎えに来たオールマイトに怒られてしまった。

 

 

 

=====

 

「おっ、デクくんかっこいいね他に足ついとるよ!いいねー」

 

「うおお…麗日さんそれは…!」

 

 オールマイトに注意された後更衣室に残っていたみんなと急いで着替えみんなと仲良く全力ダッシュで先に行ったかっちゃんや他のみんなが待っている場所へ走ると全身パツパツスーツの麗日さんがいた。

 

「要望アバウト過ぎてね、パツパツスーツんなってしもうた…」

 

「ヒーロー科最高」

 

「ええ…」

 

 恥ずかしそうにはにかみながら頭をかく麗日さんを見てフリーズしていた僕のところに全力で走って息を切らしていたはずの峰田くんが一通りみんなのコスチュームを見てきたのかとても満足そうで間抜けな顔をして親指を立てていた。

 

「さて!ちょっと遅くなってしまったが戦闘訓練のお時間だ!今後はちゃんとメリハリをつけて動くようにな!!」

 

「はい!誠にすみませんでした!!!」

 

「真面目やね飯田くん」

 

「ごめんなさい僕のせいなんです…」

 

 遅れてきた僕たち男子を代表するかのようにオールマイトや他のみんな達に謝り始める飯田くんを見て何だかすごい罪悪感に苛まれてくる。ごめんなさい……。

 

「いいってことさ!そんでもって今回は屋内での対人戦闘訓練!!これから君たちには2対2の屋内戦をしてもらう!」

 

「勝敗のシステムはどうなりますか?」

 

 やけにテンションの高いオールマイトが今回の実習内容を発表すると前の方にいたとんでもないコスチュームをした人がオールマイトに質問する。

 

「ぶっ飛ばしてもいいんスかァ」

 

 その横で顔を俯かせて明らかに危ない感じを出すかっちゃんもとんでもない。おめでとう君がヴィラン役だ。

 

「また除籍みたいなこと有るんですか…」

 

 初日のように除籍になるのではと不安そうな顔をする麗日さん。

 

「分かれかたはどのようにすれば良いでしょうか!」

 

 どこまでも真面目で独特のジェスチャーで動く飯田くん。

 

「このマントヤバくない?」

 

 見ただけで分かる我の強い青山くん。

 

「んんん〜〜〜聖徳太子ィィ!!!」

 

 一気に質問されて悶えるオールマイト……。

………………カオスだ。

 

 

「いいかい?よく聞くんだ少年少女。これは授業ではまだ習っていない筈だと思うが…敵退治は屋外で多く見られるが実際には屋内での凶悪敵出現率は高いんだ。監禁・軟禁・裏商売…このヒーロー飽和社会では真に賢しい敵は私たちの見えない内側…屋内(やみ)に潜む!と言う訳で、今回の状況設定は敵がアジトに核兵器を隠しておりそれをヒーロー側が制限時間内に敵を捕まえるか核兵器を回収すること!敵は制限時間まで核兵器を守るかヒーローを捕まえることだ!」

 

「ケロッ、オールマイト先生。基礎訓練も無しにやるのかしら?」

 

「その基礎を知るための実践さ!因みにコンビ及び対戦相手はくじ引きだ!そして結果が…これっ!!」

 

 

Aチーム:麗日&緑谷

 

Bチーム:轟&障子

 

Cチーム:八百万&峰田

 

Dチーム:爆豪&飯田

 

Eチーム:芦戸&青山

 

Fチーム:砂藤&口田

 

Gチーム:耳郎&上鳴

 

Hチーム:蛙吹&常闇

 

Iチーム:葉隠&尾白

 

Jチーム:切島&瀬呂

 

 

「うおおおすごいね!縁あるねデクくん!」

 

「うん、ホント………」

 

 

第一戦

 

AチームvsDチーム

 

 

 

「デクぅ………!!」

 

「縁がある………!」

 

 

 

 

 

 

 

 

ヒーロー基礎実習

戦闘訓練

開始

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




花弁の11読んだらもう2度と出出てこないだろうと思っていた項羽が出てきて泣きそうになった。
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