【霞の新人指導艦日記】   作:艦本式

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遅くなって申し訳ありません...


第四話 (とある作戦での新人指導艦)

さて、ここからは作戦での話になるわよ

 

私と朝潮姉さんは空母を多数含む、機動部隊の随伴艦隊に配属されたわ

 

機動部隊には勿論、大和と大鳳が含まれてる

 

大和は艦隊の旗艦でもあり、艦砲射撃に関しては、トップクラスの火力を誇るため主力だった

 

大鳳の艦載機搭載量は他の正規空母には劣るものの、中破しても艦載機の発着艦が出来ることから、搭載された機種は最新鋭のものばかりだった

 

 

そう、連合艦隊にはどちらも欠かせない

 

だけど、私は最後まで反対したわ

 

 

 

 

…結局無理だったんだけど

 

私と朝潮姉さんは随伴艦隊のため、直接大鳳や大和と話す機会は無かったけど、なんとしてでも守り抜くつもりだった

 

 

 

E海域での大和たちは凄かった

 

大小様々な砲弾が飛び交う中、練度が低いにもかかわらず、死ぬもの狂いで戦ってたの

 

私たち随伴艦隊は、機動艦隊の露払いを目的として、一機たりとも大和達に近付ける訳にはいかなかった

 

とは言っても、敵は無限とも言える数の航空機を用意しており、徐々に被害報告の数が増えていったわ

 

 

 

でも連合艦隊は進撃を続けて、ついに海域の最深部に到達した

 

そこで待ち受けていたのは、装甲空母鬼だった

 

本当の名前は知らないが、上層部がそう命名した

 

この装甲空母鬼はどうやら大鳳と同じく、飛行甲板に装甲を施しており、これは生半端な攻撃では決して無力化出来ないのを示していた

 

それに空母のはずが、砲撃も可能で体中から生えたどす黒い砲身の大きさがその威力を物語っている

 

さらには、飛ばしてくる艦載機の性能や数が今までの敵空母に比べて桁違いだった

 

 

その鬼の名に恥無い異形な姿に、艦娘の誰もが恐怖に慄いた

 

随伴艦隊は艦隊の露払いどころか、自分たちが沈まないようにするだけで精一杯だったわ

 

機動艦隊とはぐれる事は無かったけど、そっちまで気が回らなかった

 

 

 

結果、こちらが多数の損害を出して撤退する事になった

 

 

鎮守府に帰投すると、さっそく作戦会議が開かれた

 

そして、装甲空母鬼を撃沈する作戦が練られた

 

大和には最新装備である三式弾を搭載し、大鳳は艦攻と艦爆を下ろして、艦戦のみを載せる事になった

 

理由としては、三式弾で敵の滑走路を使えなくしてその隙に大鳳の艦戦が制空権を奪い取る作戦が取られることになったからだ

 

大鳳には開発されたばかりの、試製烈風が搭載されたわ

 

幻の艦載機よ

 

 

そして再びE海域に向かった

 

前回の攻撃で多少損傷してるとは言えど、自己修復能力を持っている装甲空母鬼はぴんぴんしていた

 

そして多少数は減ったものの、敵は前回と同じく新鋭機を飛ばしてきた

 

 

だが、こちらも前回とは一緒では無い

 

大鳳が既に艦載機を上空に展開させていたため、激しい空戦がすぐに始まった

 

双方の戦闘機が次々と撃墜していく中で、連合艦隊は前進を続けたわ

 

 

やがて大和の射程圏内に装甲空母鬼が入ると、三式弾を装甲空母鬼に向けて砲撃した

 

三式弾が命中すると、装甲空母鬼は沈黙したわ

 

この隙を逃さんばかりに他の重巡、戦艦の方は砲撃を続けた

 

やがて大した反撃を食らう事も無く、装甲空母鬼の船体は傾き、その巨体が沈んでいった

 

帰るところが無くなった敵艦載機は、撃墜されるか海上に不時着することしか出来ない

 

 

 

 

こうしてE海域における戦闘は終止符が打たれた

 

こちらの損害は、大鳳の積んでいた艦載機の二割損失、その他は小破数隻だけと戦果は十分

 

特に大和と大鳳の活躍が素晴らしかったと、MVPと呼ばれる称号が二人に与えられた

 

指導した身としては素直に嬉しかったわね

 

 

 

……私は別に羨ましいとか思ってないわよ?

 

 

「嘘は良くありません。部屋で"良いなぁ"とか言ってたじゃないですか」

 

「は、はぁ?朝潮姉さんは何言ってるのよ!私そんな事言ってないって!」

 

「じゃあ作戦が終わった後に、大鳳さんと大和さんの所に急いで行ったのは?」

 

「あれは…反省会よ…言いたかった事一杯あったし…」

 

「あら?あれは反省会だったんですか?私は霞さんに弾着修正が早くなったって言われたのでてっきり褒められただけかと…」

 

「私も艦載機の着艦後の収容が上手くなったって霞さんから褒められましたよ」

 

「な、なんで大和に大鳳まで居るのよ!それに話全部聞いてたのね!?」

 

「私が呼びました。霞だけだと嘘をつくと思いましたから」

 

 

「お姉ちゃんのバカ…大っ嫌い!...さてこんなバカ潮お姉ちゃんは置いといて、次は何から話そうかしらね…ってごめん、ごめんなさい!悪口言ってごめんなさいって…お姉ちゃん!」

 




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