Parallel Worid of ZI-O -仮面ライダーピリオド-   作:楓/雪那

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小説だからCG予算に人件費なんて気にしない。
そんな極限のような回になってもうた。
文字数もクッソ多いです。

追記
エボルとギャレンの音声間違えてました。

さらに見直したらデルタとムカチリコンボのも書き忘れてました

本当に申し訳ありませんでした。


激戦!騎士VS破壊者/2016

目が覚めて最初に見えたのは見知らぬ真っ白い天井。

次に手に触れる感触から今私はベッドで寝てるんだと理解した。

 

「エミさん!よかった…」

「ツクヨミちゃん…?」

 

視線をずらすと心配そうな顔をしたツクヨミちゃん。

…ああ、なるほど。ここ病院か。

今気づいたけど右腕からチューブが出て輸血パックと繋がってるわ、どんだけ吐いたんだ私。

 

「他のみんなは?」

「ゲイツとタケルさんは無事よ。でもソウゴが…」

「アナザーゴーストに魂を抜かれたのね。」

「多分そう…タケルさんも同じようなことを言ってた。今は別の病室(・・)にいるんだけど。」

「は?…ちょっとまって、病室?」

 

おかしい。今までの被害者は肉体ごと消失してたのに。

これはタケル君が何かしたのかな。

 

「そうね…取り敢えずタケル君を呼んでくれるかな?」

「分かったわ。」

 

その後、ツクヨミちゃんと入れ替わる形でタケル君が入ってきたが、その後ろから半透明のソウゴ君もついてきた。

ツクヨミちゃんに見えてないあたり、生き霊みたいな感じなんだろう。

見えてるのはネクロムウォッチかダークゴーストウォッチのおかげか。

 

因みにゲイツ君は2015年に飛んでアナザーゴーストを倒しに行ったとか。

でもあのマゼンタが邪魔するだろうから失敗するんじゃないかな。

 

一方タケル君とソウゴ君も2015年に飛ぶという。

彼らの作戦、というより目的は依頼者であるミカの兄をそもそもアナザーゴーストにさせないというもの。

死人の契約者を動かすウォッチが壊れたら死人に戻ってしまうなら、確かにその案が一番良い。

実体がないソウゴ君は何もできないから、タケル君に頑張ってもらうしかないわね。

 

「エミさんはゆっくり休んでてよ。俺たちがなんとかしてくるから。」

「……わかった。気をつけてね。」

 

 

『…お前、黙ってるタマじゃないよな。』

 

ええ、もちろん。

私の推測ならタイムジャッカーは契約者を死人じゃない状態でアナザーゴーストにさせるはず。

そうしないとソウゴ君が実体を取り戻すから。

だけど生きているなら問題なく倒せる。

 

『実体の方もなんとかなりそうだな。天空寺タケルの幼なじみの発明でいけるだろ。』

 

ええ、だから私が出るとしたら決戦の時ね。

それまではお言葉に甘えて休もう。

 

 

 


 

 

 

2015年

 

タイムジャッカーが再び生み出したアナザーゴーストとアナザースペクターと戦うジオウとゲイツ。

ジオウはゲイツがディケイドから何故か渡されたディケイドライドウォッチとタケルから受け取ったゴーストライドウォッチを使う。

ゲイツもまた2015年にタケルが飛んだ際、ブランクウォッチを託された深海マコトから受け取ったスペクターライドウォッチを使用する。

 

そんな中、またもや現れるマゼンタのライダー、ディケイド。

ピリオドをも倒した戦士に警戒する2人。

だが、彼女もまた現れる。

 

「士!貴方の相手は私よ!」

 

 


 

 

やっぱり乱入してくるならここよねー、私知ってた。

 

「エミさん!ダメだよ寝てなきゃ!」

「魔王の言う通りだと思うぞ?大人しく休んでたらどうだ。」

「生憎私は後輩達が必死に戦ってる中、1人寝込むなんてことはできなくてね!」

 

私は輸血パックと繋がってるチューブを腕から引き剥がし、そこをガーゼでぐるぐるに縛り止血する。

さらに輸血パックの上を切り、勢いよく中身を飲む。

うんまぁドン引きされてますね。

 

「……ああ不味‼︎よし、目ぇ覚めた!変身!」

 

RIDER TIME!KAMEN RIDER PERIOD!

ARMOR TIME!LEVEL UP!LAZER!

 

私はピリオドに変身、さらにバイクライドウォッチを起動させてライドストライカーを召喚する。

加えて出現したレーザーアーマーが私ではなく、ライドストライカーに装着される。

これこそレーザーアーマーの第二の使い方、その名もライドストライカー・レーザーカスタム!

 

「ノリノリで行っちゃうよ!」

 

バイクに跨りエンジンをかける。

レーザーカスタムは通常よりエンジンにブーストがかかり、排気管から炎が吹き出すように突進する。

しかし流石はあのもやし、直前でかわしやがる。

 

「いいだろう、その勝負乗ってやる!」

 

FORM RIDE BLADE JACK

 

ディケイドは前方に出現した青色の畳ことオリハルコンエレメントを通過して、青いボディに金色の6枚の翼が纏われたブレイド・ジャックフォームへとカメンライドする。

飛行能力を得たDブレイドは上空から急下降してライドブッカーをふるってくる。

今乗ってるのがただのライドストライカーなら私はバイクから落とされてただろう。

だがレーザーカスタムは違う。

ジクウドライバーを介して私の脳から直接指示を出して、自動運転が出来るのだ。

これによりハンドルから手を離した状態で敵を相手どれる。

かたや空中から、かたやバイクの上からというはちゃめちゃな戦い。

けどあくまで私の目的はコイツを2人から引き離すこと。

それでも手加減しないけど。

 

FINISH TIME!CRITICAL TIME IMPACT!

ATTACK RIDE TACKLE

 

一旦停止しつつターンしてDブレイドと正面から向き合う形となる。

私はバイクのエンジンを最大出力にして勢いよく突進する。

Dブレイドもまたボアアンデッドの力を解放して空中から突進してくる。

外すことなくお互いぶつかり合うが、私のバイクは破損してウォッチに戻る。

 

「やるじゃないか。ならこれならどうだ?」

 

FORM RIDE OOO GATAKIRIBA

ガータガタガタキリバ!ガタキリバ!

 

げぇ!予算がガタガタガタキリバ!

いやもうやめろそのコンボ!私知ってるもん!映画で見たやつやろ!

 

「出血大サービスだ。」

 

KAMEN RIDE OOO

タ・ト・バ!タ・ト・バ!

 

FORM RIDE OOO LATORARTER

ラタラター!ラトラーター!

 

FORM RIDE OOO SAGOHZN

サゴーゾ!サゴーゾ!

 

FORM RIDE OOO TAJADOL

タージャードルー!

 

FORM RIDE OOO SHAUTA

シャッシャッシャウタ!シャッシャッシャウタ!

 

FORM RIDE OOO BURAKAWANI

ブラカーワニッ!

 

FORM RIDE OOO BIKASO!

ビーカーソー!ビーカーソー!

 

FORM RIDE OOO SHIGAZESHI

シーガーゼシー!シーガゼシー!シーガーゼシー!

 

FORM RIDE OOO MUKACHIRH

ムカチリー!チリッチリッ!ムカチリー!チリッチリッ!

 

FORM RIDE OOO SEISHIROGIN

セイ!シロギンー!セイ!シロギンー!

 

FORM RIDE OOO SARAMIUO

サーラーミーウオー!サ!ラ!ミーウオー!

 

…あれ?おっかしーなぁ。

プトティラが無い代わりよく知らないのが五つも増えとるんやけど。

 

『コンプリートセレクション!オーズドライバー!コンプリートセット!(串田ア○ラ風)』

 

あーなるほどねー……いやそうはならんやろ!

 

『なっとるやろがい!』

 

いやまじでそれはズルくね?

12人に1人が勝てるわけないだろ!

 

「さあこれでこっちは12人だ。1人も取りこぼしたくないんだろ?」

 

くっそあいつ分かっててやってる。

それでもヒーローかよ!……ああ大首領様だったねそういえば。

 

「これを使わざるを得ない、か。」

 

PARA-DX!

ARMOR TIME!マザルアップ!PARA-DX!

 

私が選ぶのは赤と青が混ざり合ったパラドクスアーマー。

このアーマーの力でフィールドにエナジーアイテムを生成、さらに自在に操作する。

そしてもちろんこれを使おう。

 

『分身!』

 

桃色のメダルを選択して自身に付与、その効果で私も12人に増える。

 

「そっちがそうくるなら、付き合うしかないよね!」

 

『『『『『ARMOR TIME!』』』』』

 

KICKHOPPER!KICKHOPPER!

レ・ディ・ー!IXA!

ADVENT!OUJA!

 

G3-X!

Turn Up!GARREN!

GAOH FORM!GAOH!

 

Change!Scorpion!SASWORD!

Complete!DELTA!

ADVENT!ZOLDA!

 

TOUKI!

ETERNAL!ETERNAL!

 

オリジナルのパラドクスアーマー以外の11人が一斉にアーマーチェンジする。

はぁーこんなん実際の映像でやったら予算がいくらあっても足りんわ。

なんてメタ発言もここらへんにして!

 

「いくよ皆!」

 

12人のピリオドと12人のDオーズの対決が始まる。

 

 


 

 

両腕のカマキリアームからソードを展開するガタキリバコンボ。

リーチの長いその武器に対してピリオドは臆さずに距離を詰めていく。

カマキリソードに触れないように左の二の腕を右手で押さえ込み、空いた腹へとヒザ蹴りを連続で決める。

さらにピリオドは上へと飛びつつ顎にもヒザ蹴りを決める。

空中に飛び上がったピリオドはガタキリバコンボに息づかせる暇も与えないよう、飛び蹴りの態勢に入る。

だが頭部のクワガタホーンに緑色の電撃が集まり、ガタキリバコンボを中心に放電する。

かわすことができないピリオドはモロに受けてキックは中断となる。

その隙を見逃さないガタキリバコンボは金色のカードを装填する。

 

FINAL ATTACK RIDE O・O・O・ OOO

 

ガタキリバコンボは分身を限界の数である38体まで呼び出し、一斉に飛び上がりキックを繰り出す。

対するピリオドもまたジクウドライバーを回転させる。

 

FINISH TIME!CLOCK TIME IMPACT!

「ライダージャンプ!」

 

両足に蓄えられたエネルギーを全解放し、ガタキリバコンボよりさらに高い位置へ飛び上がるピリオド。

同時に蹴り出した計38体のガタキリバコンボのうち1番手前にいる個体がピリオドと空中で蹴り合う。

 

「ライダーキック!」

 

最初の5体ほどは倒せても、後は数の差でピリオドが押し負ける。

そう考えるのが当然だろう。

だがキックホッパーアーマーなら話は別だ。

1体目を蹴り終えたピリオドの脚のジャッキが作動し、ピリオドは空中でバク転をして再びキックの態勢をとる。

続いて2体目を撃破し、再びジャッキが起動、態勢を直す。

ピリオドのキックの威力は衰えることなく、遂に最後のガタキリバコンボを粉砕した。

 

 


 

 

チーターの如きスピードで駆けるラトラーターコンボ。

目で捉え切ることの出来ないその動きにイクサアーマーを纏ったピリオドは翻弄されてるように見えるだろう。

現にピリオドが放つボウガンの弓は一つたりとも当たってはいない。

だがかつてイクサはカブトのクロックアップを破ったこともある。

故にただ出鱈目に撃っているわけではない。

それはラトラーターコンボも薄々気付いていた。

 

(こいつ…俺の行動範囲を狭めてきているな。時間をかけすぎるのは厳しい…だが、迂闊に攻めるのも罠の可能性が高い。ならば!)

 

瞬間、ラトラーターコンボの動きが止まる。

と同時にラトラーターコンボの頭部が光る。

威力次第では湖をも干上がらせる熱戦・ライオディオスがピリオドの視界を一時的に奪い、ラトラーターコンボはカードを装填する。

 

FINAL ATTACK RIDE O・O・O・ OOO

 

金色のリングを全速力で潜り抜けて必殺技・ガッシュクロスを放とうとするラトラーターコンボ。

だがピリオドにとってはここまで予想通りであった。

 

FINISH TIME!RISE UP TIME IMPACT!

 

ピリオドは自身の右手の拳を地面に叩きつける。

その衝撃波でラトラーターコンボの身体が宙へ舞う。

 

(見えないなら見えないなりの方法で!)

 

FINISH TIME!IXA!ユラユラスラスト!

 

未だに視界がぼんやりするピリオド。

だからこそ身体を一回転させて周囲を斬る。

ラトラーターコンボはダメージに耐えきれず消滅する。

 

 


 

 

サゴーゾコンボの豪腕が王蛇アーマーを纏ったピリオドを追い詰める。

右腕と一体化したベノサーベル・Xで攻撃を捌くピリオドはまさに防戦一方である。

オリジナルの王蛇を知っていれば随分と不可解なシーンだが、元々王蛇のスペックは龍騎と大差がなく、変身者のスペックの異様な高さであの強さを誇っていた。

決して低くはないにしてもオリジナルと比べればやはり低いエミのスペックではこの状況も理解できる。

だからこそサゴーゾコンボは納得出来なかった。

何故もっとパワーのあるアーマーにしなかったのか、と。

だが自身の腕の違和感で把握した。

見ると腕の装甲の一部がゆっくりと溶け始めている。

 

(なるほど、大体分かった。ベノスネーカーの溶解液か。)

 

オーズのコンボの中でもトップクラスの火力を持つ反面、スピードが遅いサゴーゾコンボから火力を奪うというのが狙いだと予想するサゴーゾコンボ。

それならとドラミングを行うサゴーゾコンボ。

その影響で周囲が無重力状態となる。

しかしピリオドは焦ることなく、()()()()()()()()()アーマーを解除する。

空中で分解されたアーマーは即座に大蛇の形となり、ピリオドはその頭部を踏みつけて重力操作の及ばない位置まで飛びあがる。

 

FINISH TIME!FINAL TIME IMPACT!』 

 

上空から滑るかのように蹴りを繰り出すピリオド。

サゴーゾコンボはそれを跳ね返そうと両腕のガンドレット・ゴリバゴーンを射出したがそれが良くなかった。

ドラミングをやめた事により重力操作が解除され、大蛇となった王蛇アーマーが放った溶解液によりゴリバゴーンが一気に溶かされる。

障害がなくなったピリオドの連続蹴りがサゴーゾコンボを吹き飛ばして撃破した。

 

 


 

 

翼を展開して左腕のタジャスピナーから火炎弾を連射するタジャドルコンボ。

一方のギャレンアーマーを装着したピリオドはジカンサーベル・ボウガンモードを連射して火炎弾を撃ち落としていく。

両者決め手がないまま硬直する戦場、先に動いたのはピリオドだった。

 

Rock

 

ロックトータスのカードを使用して自身の正面に三枚の大きな石の障壁を生み出す。

 

(回り込むか、上からか、それとも正面から破壊していくか…悩ましいな。)

 

迷った末にタジャドルコンボが選んだのは必殺技による正面突破。

 

FINAL ATTACK RIDE O・O・O・ OOO

 

脚を構成するコンドルレッグが変形し、燃え盛った両足蹴り・プロミネンスドロップが繰り出される。

石の障壁は呆気なく破壊された、がそこにピリオドはいない。

 

(何…?一一一一!)

「この距離なら躱すことは不可能ね!」

 

FINISH TIME!BURNING TIME IMPACT!

 

石の障壁の両端にはアーマーを解除したピリオドと人の形を保っているギャレンアーマーがそれぞれ潜んでいた。

タジャドルコンボが通過するタイミングに合わせて同時に宙返りをして、オーバーヘッドキックを決める。

モロに食らったタジャドルコンボは消滅する。

 

 


 

 

肉体を液状化してG3-Xアーマーを装着したピリオドを翻弄するシャウタコンボ。

G3-Xアーマーが右手に装着した拳銃の弾も身体を通り抜けて当たらない。

やがてシャウタコンボはピリオドの背後で液状化を解除し、代わりに両腕から生成したウナギウィップでピリオドを拘束する。

 

FINAL ATTACK RIDE O・O・O・ OOO

 

両腕を8本のタコ脚へと変化させてドリルのようなキック・オクトパニッシュを繰り出すシャウタコンボ。

しかし見計らってたかのようにピリオドは右腕を拳銃型から大剣型へと変えて、そのブレードの振動でウナギウィップを切断、さらにバックステップをしつつガトリング型に変形させる。

その砲門から毎秒30発の徹甲弾が放たれ、シャウタコンボの必殺技の威力を殺していく。

 

FINISH TIME!LAUNCHER TIME IMPACT!

 

最後はガトリングから放出されたロケットランチャーがシャウタコンボを消し飛ばした。

 

 


 

 

ジカンサーベル・サーベルモードで怒涛の乱撃を見せるピリオド・ガオウアーマー。

しかし対するブラカワニコンボには目立った傷はない。

ブラカワニコンボの両腕の2枚のコウラガードナーを合体させたゴーラシールデュオによりピリオドの攻撃は尽く遮断される。

加えて両脚のノコギリ状のライン・ソウテッドサイザーから送られたエネルギーによって生み出されたワニの噛みつきを合わせた蹴りによる反撃をじわじわと受けて、ピリオドの方が傷が多く見える。

そこでピリオドは一旦距離を取るため、大きく後退する。

ブラカワニコンボは専用の笛・ブラーンギーを吹き、頭部に巻きついていたコブラを操り攻撃する。

しかしそれすらも逆転の一手を思いついたピリオドにとっては些細なもの。

 

FINISH TIME!FULL CHARGE TIME IMPACT!

 

アーマーの肩部分が分離してワニの頭のような形に再構築され、ジカンサーベルの剣先とオーラエネルギーで連結される。

ピリオドが勢いよくジカンサーベルを薙ぐとコブラが両断される。

すかさずガードの構えをとるブラカワニコンボだが、ワニの頭はガードがない後頭部から喰らいつくようにブラカワニコンボを粉砕した。

 

 


 

 

サソードヤイバー・Zで一心不乱に攻め立てるピリオド・サソードアーマー。

しかしその剣撃もビカソコンボの強靭な外骨格によって阻まれる。

クロックアップも試したが、エビの頭部の驚異的な聴力と視野の広い複眼であらゆる角度からの攻撃に対応される。

遂にカウンターで腕の鋏・カニシザースに捕まり地に伏せられるピリオド。

だがここでピリオドの今までの攻撃経験が活かされた。

クロックアップによる全方位からの攻撃は単にビカソコンボの体力を削るのが目的ではない。

本当の狙いは外骨格の隙間を探すこと。

ピリオドは自分の頭部のサソリの尾を操作して外骨格の隙間の特に柔らかいところへ挿し込む。

同じサソリの力が無ければ毒も有効だっただろうが、今は痛みで少し仰け反るだけで十分。

 

FINISH TIME!CLOCK TIME IMPACT!

 

追い討ちをかけるかのように隙間へと紫色の剣閃を決めていくピリオド。

いくら強靭な外骨格と柔軟な体組織を誇るビカソコンボでも、内部に直接ダメージを与えられたらひとたまりも無く消滅した。

 

 


 

 

幾度となく驚異的な脚力で突進を行うシガゼシコンボ。

頭部の3本ずつ枝分かれした角・シカアントラーと両手のガゼルアントラーによる怒涛の突きに反して、ゾルダアーマーを纏ったピリオドの与えたダメージは微々たるもの。

多彩な重火器の攻撃にも怯まず突き進んでくるシガゼシコンボに幾度となく弾き飛ばされて限界も近かった。

 

「流石にこれ以上はキツいかな…」

 

FINISH TIME!FINAL TIME IMPACT!

 

全身のアーマーが分離してピリオドの正面でオリジナルのゾルダの契約モンスター・マグナギガと酷似した姿となる。

ジカンサーベル・ボウガンモードをアーマーの背面に接続し、トリガーを引くピリオド。

それに合わせて右腕の大砲、左腕のガトリング、脛と額からはレーザーが一斉に放射される。

何度もシガゼシコンボに弾かれたことで他のピリオドとDオーズらより離れたところで戦闘を行なっていたため、ピリオドの砲撃の巻き添えを喰らうものはいなかった。

しかしその凄まじい威力によって生じた爆風と土煙で辺り一面が見えなくなる。

攻めのみ追求したシガゼシコンボではひとたまりもない。

だがシガゼシコンボは無傷だった。

正確に言えば命中していない。

射撃と同時にウシレッグのリミッターをギリギリ制御できるあたりまで外し、天高く跳躍したのだ。

 

FINAL ATTACK RIDE O・O・O・OOO

 

三種の偶蹄目の力を解放した必殺キック・シガゼシスタンプが放たれる。

だが同時にシガゼシコンボは土煙の中から何かが光るのを見た。

 

FINISH TIME!ZOLDA!バリバリブラスト!

 

光の正体は再度分解され、ジカンサーベルと一体化し固定砲台となったゾルダアーマーの砲門から射出されたレーザーの光だった。

レーザーは拮抗していたシガゼシコンボの装甲を少しずつ削っていき、最終的に塵へと変えた。

 

 


 

 

 

ピリオド・デルタアーマーが扱うデルタフォン・Xからの光線を、左腕に備えた蜂の巣状の盾・ハニカムシールドで防ぐムカチリコンボ。

ムカチリコンボは建物の壁や屋根をまるで重力が無いかのように走り回りながら、右腕の針状の外骨格・スタッブオブビーを伸縮させて襲いかかる。

お互いにヒットアンドアウェーの戦法で戦う中、ピリオドはデルタフォン・Xにあるコードを入力する。

 

「3821 Sliger Go」

 

入力完了と共に間髪入れずムカチリコンボが走っていた建物の壁が何かによって吹き飛ばされる。

その正体はピリオドが呼び出したスマートブレイン製の超高速マシン・ジェットスライガー。

しかしムカチリコンボもその巨体に怯むことなく、ジェットスライガーの装甲の上を先程と同じように走り、操縦席のピリオド目掛けて必殺の有毒キック・ヒートアリキックを繰り出そうとする。

それに気づいたピリオドは無理矢理機体を錐揉み回転させてふるい落とそうとする。

中々落ちないムカチリコンボに業を煮やして、次に地面に対して垂直に上昇しつつ錐揉み回転をする。

操縦席のピリオドですら振り落とされそうなGに耐えきれずムカチリコンボは地上へ叩き落とされる。

 

FINISH TIME!EXCEED TIME IMPACT!

 

上空で180度回転させ、地上目掛けて無数のフォトンミサイルを射出する。

ムカチリコンボはシールドのハニカム構造を増やして全身を覆う程の大きさにするが、その衝撃吸収剤をもってしても全てのミサイルを耐えることはできず消滅した。

 

 


 

 

ペンギンレッグの力で砲弾のように飛んでくるセイシロギンコンボを音撃棍棒・烈凍で打ち返すピリオド・凍鬼アーマー。

しかし依然衰えることのないセイシロギンコンボに対してピリオドの疲労は溜まっていく。

そのため何度か念力で吹雪の障壁を生み出して、頭突きの勢いを多少削いでいくがそれもまたセイシロギンコンボを有利にする要因となる。

セイシロギンコンボのセイウチヘッドは視界不良の状態でも普段と遜色ない視覚情報を得れるからだ。

 

FINAL ATTACK RIDE O・O・O・OOO

 

遂に必殺技のカードを装填して突撃してくるセイシロギンコンボ。

腕に極冷気を纏わせたパンチ・ゴッカンブリザードを放つ。

 

FINISH TIME!音撃 TIME IMPACT!

 

だがピリオドもジクウドライバーを回転させる。

すると背中のパーツが分離してピリオドの正面を守る銅鐸の様な形になる。

 

「音撃殴・一撃怒涛!」

 

銅鐸を烈凍で連続で叩くピリオド。

その清めの衝撃はセイシロギンコンボの侵攻を阻む。

最後の一撃を叩き終えると同時にセイシロギンコンボのパンチが銅鐸に命中、限界を迎えた自身と共に粉砕する。

 

 


 

 

両手で持ったジカンサーベル・ツインセイバーモードで斬るピリオド・エターナルアーマー。

両腕の手甲・クジラスラッガーと両方の膝から爪先まで伸びた刃・ソールフィンブレードを使いパンチや回し蹴りを繰り出すサラミウオコンボ。

互いに一歩も譲らずに怒涛の攻防を展開する。

ピリオドはジカンサーベルに炎の属性を追加してサラミウオコンボを焼き切ろうとするが、サメヘッドで相手の武器の動きを予測感知してクジラスラッガーで適切に防いでいく。

逆にサラミウオコンボの「岩をも砕く牙」のような蹴りは、鋼鉄の属性を付与した上にあらゆる攻撃を無効化するとも言われているマント・エターナルローブ・Eによって防がれる。

 

「拉致が開かないな。」

「一気に大技で決めようかしらね。」

 

FINISH TIME!MAXIMUM TIME IMPACT!

FINAL ATTACK RIDE O・O・O・OOO

 

ピリオドの無限を描いた蒼炎の跳び回し蹴りとサラミウオコンボのオオカミウオレッグから放った水流によって爆発的な推進力を得たキック・サラミウオブレイクが激突する。

互角と思われたキック対決は、スペックでのキック力が上回ったピリオド・エターナルアーマーの勝利となった。

 

 


 

 

メダジャリバーとライドブッカーの二刀流で攻めてくるDオーズ・タトバコンボ。

一方ピリオド・パラドクスアーマーはジカンサーベル・サーベルモードのみだが、グリップ上部のスイッチを連打して一撃で与えるヒット数を増やすことで数の差を埋めていく。

さらにピリオドはバックステップでタトバコンボの斬撃を避けると共に、ジカンサーベルをボウガンモードへ変形させて弓を連射する。

放たれた弓は唯一遠距離攻撃があるライドブッカーを持った左手を的確に狙い、タトバコンボはライドブッカーを落としてしまう。

 

FINISH TIME!CRITICAL TIME IMPACT!

 

必殺技の準備の邪魔をするものがなくなり、ピリオドはドライバーを回転させる。

赤と青の雷を纏った両脚蹴りを放つピリオド。

怯みの為に僅かに遅れてタトバコンボもカードを装填する。

 

FINAL ATTACK RIDE O・O・O・OOO

 

赤、黄、緑の順で前方のリングを通り抜けて飛び蹴りを繰り出す。

 

「はああぁぁぁ!!!」

「らああぁぁぁ!!!」

 

似たようなお互いの咆哮が響き渡る。

数秒の拮抗、遂には爆発が生じて2人とも弾き飛ばされる。

衝撃の余波で近くにあったボロ小屋の屋根が炎上する。

先に立ち上がったのはDオーズ、しかしその姿は衝撃の際にカードがベルトから弾かれて既にオーズではなくディケイドに戻っている。

対するピリオドは立ち上がれてないものの未だにパラドクスアーマーのままである。

 

「ふっ…今回は負けということにしておいてやる。また会おう。」

 

 

ピリオドはゆっくり立ち上がり変身を解除してエミの姿に戻り、ディケイドの後ろ姿を睨む。

 

 

「なんで上から目線なのよ…できれば会いたくないっての。」

 

 

 

この僅か数時間後、変な男が何食わぬ顔でクジゴジ堂で食事を取っていたということをソウゴから聞いたエミが盛大な顰め面をするのはもうちょっと先の話であった。

 

 

 

 




今回の各コンボと各アーマーは何かしら繋がりがあります。
すごいわかりやすいのから微妙に分かりづらいのまで。
全部分かるよね?

オリジナルアーマータイムの詳細解説、いる?

  • いる
  • いらない

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