Parallel Worid of ZI-O -仮面ライダーピリオド-   作:楓/雪那

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ピリオドで挿入歌聴きたいなって人がいると思ったので、誰でも簡単にできる方法を教えます。

とりまCM28の「薄荷」とSM8の「Frozen Tears」、シン劇の「秋めいてDing Dong Dang!」を毎日それぞれ20回ずつ聴きましょう。
こんなの余裕という人は「おねシン」、「beyond the starlight」と「未完成の歴史」のソロ、ついでに加蓮参加曲全部聴きましょう。
まだ余裕な人はいっそのこと渕上舞さんの曲全部聴いて?(威圧)

そしたらそのうちあなたの脳に渕上舞さんの声がこびりついてくるでしょう。

後はあなたの聴きたい曲を何時でも脳内で渕上舞さんの声で再生できるようにすればいいだけです。簡単でしょ?

ちなみに私のおすすめは「Max Beat」です。


魔法使いの絶望/2012

「ウィザード早瀬?」

 

ある日の朝、ソウゴ君から電話がかかって来た。

マジックショーのお誘いみたいだけど…

 

「うん、何でも『壊れた花瓶も元どおり』にしちゃうんだって!面白そうじゃない?」

 

そんな魔法みたいな、って言葉は言わなかった。

 

『なんかもう名前で一発で分かるもんな。』

 

そりゃもう十中八九仮面ライダーウィザードのアナザーライダーの契約者なんじゃないの?

ただ気になるのはその人が普通に日常に溶け込んでいるってとこ。

 

『今までのアナザーライダーは理性とかを失ってばっかだったもんな。』

 

そういう点じゃあ敵情視察もいいんだけどね。

 

「誘ってくれたところ悪いけど、私はパス。都合が悪いわ。」

 

はい嘘。

都合が悪いわけじゃあないけど、あんまし興味沸かないんだよね。

ウィザードのアナザーならマジックショーを撒き餌にして人を絶望させてファントム生むとかやりそうだけど、一度もそういう事件が取り上げられてないならまだ何もしてない説が濃厚だし。

だったら変に刺激しないで放っとくべきだよね。

 

『けどそんな平和主義的な奴、タイムジャッカーが許すと思うか?』

 

それはその時だね。

何も悪さしないなら私は干渉しないつもりだけど、もしなんかやらかしたなら容赦なく潰すよ?

てかそもそもタイムジャッカーと契約する時点でなんかやましいこと隠してるし自業自得なのでわ?

 

『意見が一貫してない気がするんだが…』

 

まあつまりは平和に過ごすなら手出しはしない、やらかしたなら正当的に倒す、ソウゴ君が前者を採るなら私は別次元のウィザードの世界に彼を連れてくなりするよ。

 

『軽く別次元とかやりたい放題過ぎないか?』

 

…後はね、なーんかやな予感がするんだよね。

 

「ま、意味ないだろうけどその早瀬って人、アナザーライダーの契約者説あるから気をつけといてね〜。」

「え」

「じゃあ楽しんできな〜。」

 

なんか言いたげだったけど知らね。

二度寝しようとベッドに顔埋めた時、気配を感じた。

素早くデルタフォンXの銃口を向けると、ウォズ君がいた。

 

「やあ、今日は釣れないようだね、エミ君。」

「ウォズ君、次に不法侵入をしたのなら私は泊さんや照井さんに君を全国指名手配してもらわなければならなくなるんだけど。」

「それは悪かった。」

 

全く、いくら親しい中とは言え、女性の部屋に無許可で入るのは色々終わってるんじゃないかな。

 

「それで何用かしら?」

「最近我が魔王はゲイツ君とツクヨミ君と仲が良すぎる。」

「え、何、嫉妬?」

「違う。あの2人は我が魔王の命を狙っている。君には彼らから我が魔王を守っていてもらいたいものなんだがね。」

 

過保護かよ。自分の友達くらい自分で決めさせてあげなさいよ。

 

「別に大丈夫でしょ。ゲイツ君はともかくツクヨミちゃんはソウゴ君を信頼してるから最低最悪にならない限り無事だって。」

「それがいけないんだ。オーマジオウへの道を歩む彼にとってあの2人は障害。それを消し去るのが君の役目のはずだ。まして我が魔王に仲間などは似合わない。」

「いやモンスターペアレントかよ!」

 

口に出すつもりじゃなかったのについ出しちゃったじゃないか!

 

「あのね、はっきり言わせてもらうけど、ウォズ君はソウゴ君の事を軽く見てるよ。」

「何?」

「確かに今は私の方が彼より強い。けど彼は私に護られるまま平成ライダーの力を手に入れて、最強の魔王になるのかな?君も短い時間でもう気づいてるんじゃないの?彼はその程度じゃない、自分の想像を超えた王道を進んでいるって。」

「……」

「本当に彼の従者なら、彼の選択を信じなさい。その本に従うだけの道のりは王道とは言わないよ。」

 

 


 

 

ウィザード早瀬のマジックショーを見るためにマジックハウスキノシタに来たソウゴ、ゲイツ、ツクヨミ。

その早瀬は壊れた花瓶をまるで逆再生のように直し、手から炎を出して鳥のような形に変えたりしてみせた。

マジックというよりかはまるで魔法。

その芸当を見たゲイツは14番目の平成レジェンド・仮面ライダーウィザードを思い浮かべる。

 

ソウゴたちは早瀬がアナザーウィザードなのではと疑い、楽屋の裏で早瀬を待ち構えて話を聞こうとしたが、なんとゲイツがいきなり変身して早瀬に襲いかかった。

早瀬はその姿を頭部にリングがついた、ボロボロのマントを羽織ったアナザーウィザードに変える。

しかし今までのアナザーライダーとは違い、戦意を感じない。

重力操作の魔法を使い、逃走経路を作ろうとするがジカンザックスの射撃を受けて悶える。

 

「やめろ、ゲイツ!」

『Rider t!KAMEN RIDER ZI-O!』

 

ソウゴもジオウに変身するがアナザーウィザードを攻撃するのではなく、ゲイツを抑えつける。

 

「邪魔をするな!」

Finish Time!GEIZ!ギワギワシュート!

 

ジオウを押しのけゲイツはジカンザックスから光矢を放つ。

しかしアナザーウィザードに直撃する瞬間、何者かが間に入ってその攻撃を防ぐ。

 

 

爆炎の中現れたのは深紅の鎧に翠色の複眼、背にはマントを纏い全体的に蝙蝠を思い起こさせる風貌のライダー(・・・・)

 

「え⁉︎あれも仮面ライダー?」

「嘘…なんでタイムジャッカーの側に仮面ライダーが⁉︎」

「あれは…9番目の平成レジェンド、仮面ライダーキバ!」

「キバ?フッ、惜しいな。これはキバを超える暗黒の鎧、ダークキバだ。」

 

ダークキバはアナザーウィザードの前に立ち、彼に逃げるよう指示する。

それに従い逃走するアナザーウィザードを追おうとするゲイツだが、

 

「おおっと、アイツを倒される訳にはいかないんでな。ここからは俺が相手してやる。」

「何を!」

 

ジカンザックスを斧モードへと変えて攻撃してくるゲイツをザンバットソードで防ぐダークキバ。

先程まで意見が合わず対立していたジオウもこういう場合はすかさずゲイツに加勢するが、2対1でもダークキバの剣技に穴を開けられない。

いや例え開けられたとしてもその強靭な鎧に攻撃が通らない。

 

『『Armor Time!』』

Level Up!EX-AID!

Complete!FAIZ!

 

ジオウはエグゼイドアーマーとなって4次元的な動きで防御の隙を探り当てようとする。

ゲイツはファイズアーマーとなりパワーを上げて無理矢理突破しようとする。

正面からゲイツのショットギア555を装着したパンチが、背後からジオウのガシャコンブレイカーブレイカーが迫ってくるが、ダークキバは全く動じず、笛型のアイテム『フエッスル』を取り出しベルトに装着する。

 

龍騎(・・)!』

 

その音声と共にどこからともなく赤い龍がダークキバを守るように現れる。

龍はゲイツに向かって灼熱の火球を放ち、ジオウに対しては強靭な尾を振って弾き返す。

 

『ブレイド!』

 

続けて次のフエッスルを挿し、ザンバットソードと仮面ライダーブレイドがしようする剣、ブレイラウザーの二刀流となるダークキバ。

 

「まずはお前からだ!」

「ゲイツ!…うわっ⁉︎」

 

ゲイツに迫っていくダークキバを止めようと立ち上がるジオウだが、いつのまにか足元にあった緑色の紋章によって全身に激痛が走り動けなくなる。

ゲイツはジカンザックスを構える間も無く無防備な状態で双剣の連撃を受けてしまう。ダークキバはすかさずブレイラウザーから二枚のカードを取り出して剣に読み込ませる。

 

『SLASH THUNDER LIGHTNING SLASH』

「はぁぁぁ……ラァァ‼︎」

「ぐぁぁぁ‼︎」

 

赤いエネルギーと雷を纏った斬撃を受け、変身を解除させられるゲイツ。

そちらを見ることもなくダークキバはジオウの方を見て、三度フエッスルを挿し込む。

 

『WAKE UP 1!』

 

これからの悲劇を簡単に想像させるような暗いバイオリンの音と共に、ダークキバはハイジャンプからのパンチを繰り出す。

ジオウもゲイツのように変身を解除させられてしまう。

ダークキバはやはりそちらを見ることなく退屈そうに去っていった。

 

 


 

 

クジゴジ堂に様子見に来た私が見たのは結構ボロボロにされたらしいソウゴ君と彼を治療しているツクヨミちゃんと順一朗さんだった。

私は順一朗さんに時計の修理を依頼してしばらく席を外してもらう。

わざわざ隠すほどの内容じゃないかもだけど。

 

「……タイムジャッカーに仮面ライダーが味方している。」

「……そう。」

 

ツクヨミちゃんが何があったかを話してくれた。

ライダーが味方しているのにはそれほど驚かない。心当たりがあるから。

 

「アナザーウィザードには戦意を感じなかった。人を襲うみたいな事をしてるようには思えない。けど…」

「タイムジャッカーが庇う以上、それも想定内ってことね。…ウィザードが戦った怪人のことは知ってるかしら?」

 

ファントム。

ゲートと総称される魔力を持った人間が深く絶望した時に出現する怪人。

本来はアンダーワールドと呼ばれる精神世界に潜んでいるが、絶望した宿主を殺しその体を人間態として利用、そして同胞を増やす為にまた同じことを繰り返す。

また絶望を乗り越え、自力でアンダーワールドを制御した人間が魔法使いとなる資格を得る。

 

「タイムジャッカーはアナザーウィザードを暴走させる為に早瀬さんを絶望させるつもりじゃないかな。しかも2012年に誕生したなら、多分その絶望を事前に防ぐことは不可能だと思う。それを見越して今まで自由にさせてたんだから。」

「…そんな。」

「結果論だけど、これはゲイツ君が正しいと私は思う。もちろんソウゴ君の言いたいことも分かるけど、精神が不安定な人間が超常的な力を手に入れたら暴走するのは時間の問題。早めに手を打って損するってことはないよ。」

「……エミさんは、それが本当に正しいと思ってるの?」

「ええ。」

 

きっぱり答える。

ライダーが全部善ではないように怪人が全部悪とは限らない。

彼らの事情も考える。

だが何があったとしても倒すことは決めている。

例え望まずでも怪人になってしまったのならその人の人生は狂ってしまったのだから。悪なら人間の自由と平和の為に、善ならその人の最後の情けの為に倒す。

これはライダーになってから決めた私の価値観であり信条だ。

 

アナザーライダーは基本タイムジャッカーに何らかの取引を申しかけられる。その内容の大半が断ったらその人の大事なものを失うという悪質なもの。

そんな取引を持ちかけられたのは同情するが、アナザーライダーになったということは、自己の為に他者を犠牲にできる神経になってしまったということ。それならそこに同情の余地はない。

 

「……私はウィザードの力を持ってそうな人を探してみるわ。それと、これは警告。ダークキバに関わるのはやめなさい。あれにあったらすぐに逃げて私を呼びなさい。」

「関わるなって…エミさんは知ってるの⁉︎」

 

その疑問には答えず、私はクジゴジ堂を出る。

 

『ちゃんと説明しなくていいのか?』

 

ええ、必要ない。

あいつに関しての情報は不明確すぎるから。

ただ「私が真剣に警告するくらい危険」くらいの認識でいいわ。

 

とりあえずまずはウィザード関係者ね。

 

『まずは『はんぐり〜』からか?』

 

そうねぇ…そこが妥当かしら。

けど歴史改変の結果、晴人さんがサッカー選手に戻っていたなら探しづらいかな。

 

『まあそうなっててもドーナツ好きには変わりないだろ……おい。』

 

茶化した感じで話していたエボルトが何かに気づいた。

その先にはゲイツがアナザーウィザードと戦っている。

だが前回と様子が違う。

アナザーウィザードは逃走する意思を見せてない。

火炎や吹雪、竜巻、重力波といった魔法を駆使してゲイツと渡り合っている。

決定的なのはアナザーウィザードの奥で倒れている男性。手足には火傷の跡があり、服も焦げている。

 

「思ったより手が早いじゃないの…!」

「!ピリオドか!援護はいい!ウォッチがあるなら寄越せ!無いならあの人を頼む!」

「ウォッチはまだ無いわ!あの人は任された!」

 

アナザーウィザードは逃げたらしく、ゲイツは後を追う。

だが多分罠な気がする。魔法をより活かせるフィールド、つまり遮蔽物が多い倉庫などに移るつもりだろう。

 

っと今はそれよりあの人が優先ね……⁉︎

時間が止まった…タイムジャッカー⁉︎なんでこっちの方に⁉︎

 

「おーおー、やっぱタガが外れると怖いね〜。」

 

暢気な感じでこっちに来たのは爽やかな顔つきの男。

他のタイムジャッカーと違い、現代でも違和感のないカジュアルな服装をした、しかし纏う雰囲気は明らかに一般人とは異なっている。

その男、大嫌いな腐れ縁の名前を私は呼ぶ。

 

「アトラ…!」

「よう、久しぶりエミ。」

 

この男、アトラはかつて私がライドウォッチを集めていた道中に幾度となく邪魔をしてきて面倒極まりない人物。

しかも他の別世界でいくつかのダークライダーの力を直接取っている。

嫌な予感は的中ね、ちくしょう。

 

「再開の感動は少し置いといてな。やることあんだよ。」

「何をする気?」

「アナザーウィザード、早瀬の絶望のキーはこの男、丸山とあいつが片思いしてた『キノシタ』のオーナーである女の婚約。それを知った早瀬はこいつを襲った。さてここで問題!絶望のキーの片方、丸山を襲った早瀬。この後はどうするかな?」

「……まさか!」

「くく♪あの女が裏切ったと思うだろうね。さてと、そこでアンタと取引をしようと思う。早瀬から婚約者を守りたいなら、俺と契約しろ。嫌なら構わないがな。」

「……分かった、させてくれ!」

「丸山さん!」

「ふふっ、契約完了、だな。」

 

アトラは持っていたアナザーウォッチを起動して丸山さんに埋め込む。

丸山さんの肉体は禍々しく歪んだライオンの顔、さらに胴体にはヒレ、翼がつき右肩には舌のようなものがついた顔?が張り付いている鈍い金色のアナザーライダーに変化した。

 

「アナザービースト…2018⁉︎」

「さあ、愛する者を守ってきな、なんてね。」

 

アナザービーストが消え去るとアトラが時間停止を解除する。

 

「やっぱあんた余計なことしかしないわね。」

「ソリが合わないんだから仕方ないわな。」

 

相変わらずムカつく顔してやがる。

その澄まし顔、今日こそ歪ませてやる。

 

「そろそろ因縁を終わらせたいのよ、私は。変身!」

 

Rider Time!KAMEN RIDER PERIOD!

 

「そこは同感だよ。キバット!」

「ありがたく思え、絶滅タイムだ!ガブリ!」

「「変身」」

 

私はピリオドに、

アトラは深紅の鎧の戦士、仮面ライダーダークキバに変身する。

 

 

 

 

 




今回のアーマータイムはお休み。

も少ししたら活動報告にまとめて書きます

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