AS好きな俺が艦これ世界に転生、提督になったのだがどうしてこうなった? 作:アインスト
「さぁ‥‥‥どうくる?」
『敵目標をα、β、γと仮称。恐らくγが隊長かと』
「ならばまずは出方を見る!」
海面を走りながら様子を見る。
しかしラムダドライバには本当に驚かされる。
水上歩行をいとも簡単に‥‥‥。
そんな事を考えているとアルから報告を受ける。
『敵、こちらをロックしています。弾道予測』
「アル、ラムダドライバで弾をはじけるか?」
『現状ならば可能かと』
「よし、やるぞ」
『ラージャ』
ラムダドライバはイメージだ。
イメージを強く───!
盾、それも何物も受け付けない絶対的な盾を───。
「シズメ‥‥‥!」
γが砲身を向けて砲撃する。
来たか‥‥‥上手くいってくれ!
その時、パァンッ、と破裂音がした後、砲弾であろう物が海面に落ちる。
「上手く‥‥‥いったのか?」
『成功です。軍曹』
「よし、反撃するぞ!」
『ラージャ。目標捕捉、ロック完了』
「今度は攻撃に転用させる───ぶち抜けぇ!!」
今度はさらに強く、何物も撃ち貫く弾丸をイメージする。
そして、砲身だけを狙い、引き金を引く。
「グアァッ!?ナニガ───!!」
ヤツの砲身はもうダメだな。
仕返しと言わんばかりに二匹が突撃してくるがだいぶ慣れた。
対戦車ダガーを二本取り出し、寸分違わずに砲身に直撃させ、暴発。
暴発の勢いで奴らは沈んだようだ。
残るは一人。さて、ゆっくりと話を聞くとするか。
『初めての戦闘でよくやりますね、軍曹』
「なに、お前の補助あっての実力だ。俺はまだまだだ」
『ですが称賛に値します』
「誉めすぎも良くないぞ、アル」
『ラージャ』
「さて、と───おいそこ!聞こえているな?」
砲身を破壊された女に向かって話しかける。
女は初めこそ抵抗的な素振りを見せたが、ボクサーを突きつけると抵抗する素振りはなくなった。
‥‥‥我ながら下衆いな。
俺も落ちぶれたものだ‥‥‥。
「ナニガ、モクテキ?」
「なに、いくつか質問があるだけだ。まずお前は誰だ」
「‥‥‥ワタシニ名前ナンテナイ。タダ、人間カラハ"戦艦レ級"トヨバレテイル」
「"戦艦レ級"、か。ではレ級、ここは何処だ」
「ワタシガシッタコトカ。ソレヨリモオマエコソ名ヲ名乗レヨ」
「俺はまだ無所属だが、相良 宗介だ。階級は軍曹、コールサインはウルズVIIだ」
「オマエモ、何処ニモツイテナイノカ。ワタシト同類ダナ」
「お前と同類だと?」
「ワタシハ見捨テラレタノサ。アマリ戦果ヲアゲラレテナイカラナ」
「だから俺を討ち取って手柄を立てようと?」
「アア、ダガモウイイ。見エナイ壁を使ウオマエニハ勝テナイダロウカラナ」
「ずいぶんとあっさり引き下がるんだな」
「オカシイカ?」
「いいや‥‥‥アル、どう思う?」
『彼女は恐らく本当に引き下がっているのかと。何が狙いなのかは掴めませんが』
「オマエ、陸を目指シテルンダロ?ワタシガ案内シテヤルヨ」
「‥‥‥どうする?」
『ここで立ち往生するのも否めません。彼女に案内してもらった方が良いかと思います、軍曹』
「信用できるか?」
『半信半疑ではありますが信用に値するかと』
「‥‥‥わかった。頼む」
「取引成立ダナ。ツイテコイ」
「了解した」
「‥‥‥ダガ、最近の艦娘は妙ダ」
「‥‥‥艦娘?」
一応知らないふりをして訪ねてみる。
艦娘については知っている事はある程度聞いた。
どうやらこの近くに鎮守府があるそうだ。
案内しているレ級いわく、"最近の艦娘はボロボロなヤツが多い"そうだ。
表情もあまり良くないらしい。
「しかし良いのか、そんなにベラベラと話して」
「言ッタダロ、ワタシハ見捨テラレタンダ。シバラクハ近クノ無人島トカデ静カニ過ゴスサ」
「見つからない保証は?」
「サァテネ?下手踏メバ沈メラレテシマウカモナ?」
「‥‥‥怖くはないのか」
「ナーニ、"マタ"沈ムダケダ。ソノウチケロット出テクルカモナ。記憶ハ消エルガナ」
「‥‥‥そうか」
「ワタシモ柄ジャナイナ。誰カニベラベラ喋ッタ事ナイハズナノニ」
「‥‥‥またいつか、会えるか?」
「知ラン。ダガ忘レルナ、ワタシハイツモオマエヲ見テイルカラナ」
「‥‥‥ああ」
「サテ、ココマデダ。後ハ自分デ行ケヨ」
「‥‥‥ああ」
「───ジャア」
またな、ありがとう、と言い残して彼女は何処かへ去っていった。
視線を戻すと、どうやら本当に鎮守府の近くまで送ってくれたようだ。
‥‥‥行こう。
話をすれば保護してくれるかもしれない。
───だが。
この時の俺はまだ、滲む悪意に気づけずにいた。
さらに言えば、俺を見た少女がいたことも、気づけずにいたのだった。
「あれは‥‥‥望むだけ、無駄かな。私たちを助けてくれる訳、ないよね‥‥‥」
To be continued.
《次回予告》
ようやく鎮守府にたどり着いた宗介とアーバレスト。
なんとか保護してもらえそうな方向にあったのだが、そのアーバレストの持つ特異な力に目をつけられてしまう。
その時宗介は、その鎮守府の闇を垣間見る。
次回、"危険なアドミラル"
では、次回の更新でお会いしましょう。
ではでは(*´ω`*)ノシ
感想等お待ちしてますー(*´∀`)