AS好きな俺が艦これ世界に転生、提督になったのだがどうしてこうなった?   作:アインスト

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「ヨウ、ワタシダ。レ級ダ」

「今回ハワタシガ前回ノアラスジヲ述べル事ニナッタゾ。トリアエズ、行クゾ」

「ワタシヲ轟沈寸前マデ追イ詰メタ相良宗介トアーバレスト。ワタシカラノ案内モアリ無事ニ鎮守府ヘトタドリ着ク。ダガ、ソコデマタ一悶着アルトハ思ッテモイナイヨウダッタ」

「デハ第二話、危険ナアドミラル。見テイケヨ?」


Duel.2 危険なアドミラル

 

 

「ここが鎮守府か‥‥‥」

 

『軍曹、所属不明の物体が複数接近。距離20』

 

「お迎えか?」

 

『そのようですが、私から見ても妙です』

 

「妙?」

 

『はい。それが───』

 

 

 

 

───何故か、傷だらけなのです。

 

と、アルは淡々と述べた。

 

確かに‥‥‥よく見ると小破、中破しているようだ。

 

何故修理をしていない‥‥‥?

 

そこまで資材が足りないのか?

 

そう考えを巡らせていると、一人の少女から声をかけられる。

 

 

 

 

「そ、そこの巨人さん、止まってください!」

 

「呼び掛けに応じない場合はう、撃つぞ!」

 

 

 

───震えている。

 

無理もない、自分の何倍もある奴を目の前にしているんだ。

 

当然の反応だろう。

 

 

 

「了解した。元よりこちらに戦意はない。ここの責任者と話があってきたのだ」

 

「話を‥‥‥?わかりました、先導します。ついてきてください」

 

「了解した」

 

 

 

四人の少女が先導し、その後に続く。

 

そういえばラムダドライバをずっと使用しているが冷却は大丈夫なのか‥‥‥?

 

とりあえずアルに聞いてみた。

 

どうやら必要最小限のラムダドライバを使用しているため、現時点では冷却は必要ないそうだ。

 

必要最小限のラムダドライバ起動で浮けるのか‥‥‥ひとつ勉強になったな。

 

 

 

 

「ここです」

 

「了解した。アル、コックピット開放」

 

『ラージャ』

 

「モードマスター2で待機だ。何かあればお前の意思で動け」

 

『了解です、軍曹。そちらも何かあればインカムにて通信を』

 

「了解だ。では行ってくる」

 

『ご無事を』

 

「ああ」

 

「あ、あの」

 

「ん、すまない。俺は相良宗介。階級は軍曹だ。よろしく頼む」

 

「あ、はい。私は吹雪と申します。その、すごいですね、"それ"」

 

「アルの事か?」

 

「はい。まるで人とお話してるみたいに‥‥‥」

 

「まぁな。アルは俺の最高の相棒だ。いつもアイツに助けられている」

 

「では、こちらです。どうぞ」

 

 

 

玄関を通され、エントランスのような場所に出た。

 

だが‥‥‥何と言えばいいのだろう。

 

ろくに整備されていないのか、所々ボロボロだ。

 

その事を聞くと苦笑いしながらそうですね、と答える吹雪という少女。

 

彼女らも苦労しているのだろうか。

 

すると、一際豪勢な扉の前に着いた。

 

 

 

 

「ここだけずいぶんと豪勢だな?」

 

「‥‥‥はい。ここが提督のお部屋ですから」

 

「他はこうじゃないのか?」

 

「ええ、まぁ‥‥‥私たちは"兵器"ですから‥‥‥」

 

 

 

悲しげな表情で語る吹雪。

 

何か、あったのだろうか。

 

可憐な少女が自らを"兵器"と言うとは‥‥‥。

 

 

 

「あの、くれぐれもご無礼のないようにしてくださいね。お願いします」

 

「了解した」

 

「じゃあ、行きましょう‥‥‥提督"様"、失礼します。吹雪です」

 

《おう、入れ。何の用だ》

 

「提督様にお話があるとお客様がいらっしゃられています」

 

《‥‥‥わかった、入れろ》

 

「はい‥‥‥」

 

 

 

吹雪が扉を開け、中へと案内される。

 

入った先には‥‥‥なんだこいつは。

 

横に太いただの豚ではないか。

 

サイズがギリギリなのか、ややパツパツと服が張っている。

 

まさにふんぞり返っているだけのような男にしか見えん。失礼だがな。

 

歳は大体30から35くらいか。

 

しかしこいつが提督、か。

 

‥‥‥まぁ、話を聞かせてもらおう。

 

 

 

「俺がここ佐世保第二鎮守府の提督、野村修だ。貴様は?」

 

「は、自分は相良宗介、軍曹であります。提督殿」

 

「あの妙な機械に乗っていたのも貴様か?」

 

「肯定であります」

 

「ほぉ‥‥‥で、話とは何だ?」

 

「は、自分とあの機体をしばらくここに置いていただきたいと思い、許可を得るべくここに」

 

「なるほど、まぁいいだろ。お前は使えそうだしな」

 

 

 

どうやら許可を得られたようだ。

 

話を少しずつ進めていくと、やや長身な女性が少々慌てた様子で入ってきた。

 

 

 

「て、提督!大変です!」

 

「何だ大淀、話を邪魔するのか?あ?」

 

「い、いえ‥‥‥ですが緊急の報告が‥‥‥」

 

「‥‥‥まぁいい、報告しろ」

 

「は、はい‥‥‥実は、敵艦隊がこちらに向かっているとの情報が‥‥‥」

 

「数は」

 

「戦艦が2、軽巡洋艦及び重巡洋艦がそれぞれ1、駆逐艦が2です」

 

「‥‥‥ちっ、めんどくせぇな‥‥‥」

 

「いかがいたしましょう‥‥‥?」

 

「あー‥‥‥確かまだ第六駆逐艦隊がいたよな?」

 

「は、はい‥‥‥ですが中破状態で戦えるかどうか‥‥‥」

 

「そいつらを囮に使え。鎮守府から引き離しちまえばどうとでもなる。お目付け役に天龍と龍田もつけりゃいいだろ」

 

「そ、そんな!それでは大破どころか撃沈されて‥‥‥!」

 

「兵器が人間様に口答えするな!やれと言ったらやれ、いいな!」

 

「はい‥‥‥」

 

 

 

今こいつは何を言ったんだ?

 

囮に?

 

中破状態の少女を出すと言ったのか‥‥‥!?

 

馬鹿な事を!

 

そんな事をすればどうなるかわかっているはずだ‥‥‥!

 

 

 

「すまんな、見苦しい所を見せて。とりあえず貴様はゆっくりしていくといい」

 

「───馬鹿げている!貴方はそれでも提督か!?」

 

「馬鹿げているだと?普通だろうが。少しでも資材の消費を抑えるために心を痛くしてまでやってやってんだぞ?」

 

「だからといって傷だらけの少女を出しますか!?」

 

「御国の為に沈めるんだ、光栄だろが。それにたかが兵器、替えはいくらでも利くんだよ」

 

「くっ‥‥‥!」

 

 

 

話にならん‥‥‥!

 

つい俺はその部屋を飛び出してしまった。

 

窓を見ると恐らく指令を受けた艦隊が出撃している場面が見えた。

 

マズイ!

 

 

 

「アル!聞こえているな!」

 

『ええ、全て聞こえています。ひと暴れしますか、軍曹?』

 

「当然だ!彼女らを見捨てられん!」

 

『了解、玄関先にて待機しています』

 

「あと60秒待て!」

 

『ラージャ』

 

 

 

頼む、間に合ってくれ‥‥‥!

 

その想いを胸に、走ってアーバレストの元へ急ぐ。

 

 

 

To be continued.




《次回予告》

あまりにも無茶な作戦を立案され、実行に移された艦娘たち。

出撃するその時の目は、諦めの感情が表れていた。
それを良しとしない宗介は走る。

宗介は、彼女らを救えるのか。

次回、"セーブ・ザ・ライフ"



では、次回の更新でお会いしましょう。

ではでは(*´ω`*)ノシ

感想等お待ちしてますー(*´∀`)
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