AS好きな俺が艦これ世界に転生、提督になったのだがどうしてこうなった?   作:アインスト

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「はいはーい北上さんだよー。今回は私がざっくりとあらすじ紹介するよー」

「とりあえず、前回はあの提督が元帥さんとこの武蔵さんにとっちめられちゃった訳で、相良っちが提督に着任ー。この先どうなるんだろうねぇ?」

「かなーりテキトーにあらすじ言っちゃったけど、だいたい本筋は合ってるかな?そんじゃ第六話、トーキングフォーミー。見てったらいいと思うよー」


Duel.6 トーキング・フォー・ミー

 

 

 

AM6:30。

 

執務室にて早起きしてやってきたであろう吹雪が書類の整理をしていた。

 

 

 

「ふぅ。今日はちょっと書類が多そうね‥‥‥提督、大丈夫かなぁ‥‥‥?でも、早起きしてわかりやすいように書類をまとめたからきっと大丈夫だよね、うん!」

 

 

 

そんな独り言を言っていると、僅かに開いた扉の隙間から何かが投げ込まれる。

 

それの形は、やや小さめな円柱状の物体。

 

 

 

 

「‥‥‥?何の音──────ぴゃあああああ!?」

 

 

 

円柱状の物体から発せられたのは煙幕。

 

それもかなり濃い煙だ。

 

予想外の状況に吹雪は混乱する。

 

 

 

「なっ、なにこれ!煙たっ─げぇっほ!?げほっげほっ!?」

 

「────動くな、手を頭に膝をつけ」

 

「──ッ!?」

 

「ここで何をしている────って、吹雪か。何故ここにいる?」

 

 

 

犯人は言わずもがな、相良。

 

つい先日提督となった男だ。

 

頭を下げる相良だが、吹雪は顔を真っ赤にして怒りだす。

 

 

 

「んもーっ!!提督、何考えてるんですかっ!!」

 

「すまない、てっきり仕事部屋に不審者がいるのかと思いスモークグレネードを」

 

「そもそも不審者なんて入れませんよぉ!!」

 

「だ、だが万が一という事もだな」

 

「万が一も億が一でもないですって!!いいですか!?私はですねぇ!」

 

 

 

 

まくし立てる吹雪。

 

そんな様子も露知らず、新たな艦娘が執務室に訪れる。

 

 

 

 

「なんだよ朝っぱらからうるせぇなぁ」

 

「あっ、聞いてくださいよ天龍さん!提督が!」

 

「初日と同じように煙玉投げ込んだんだろ?相変わらず手際良いよなぁ」

 

「あれぇー?私がおかしいのかなー?」

 

「まぁ冗談は置いといて、だ。朝っぱらからよくやるぜ提督」

 

「む、すまない。ところで天龍は何を」

 

「ああ、昨日頼まれてた遠征の報告だ。着任直後にまさか負傷してた皆休ませてアンタが哨戒に行っちまった時は驚いたぜまったく‥‥‥」

 

「負傷兵を前線に出せるわけがないだろう。大人しく治療を受けるべきだ」

 

「まぁそりゃそうだけどよ‥‥‥アンタが来てからちょっとは変わったよな、ここも」

 

「だといいが。それでも信用はされていない事には変わりない」

 

「だよなぁ‥‥‥おれ達はアンタを間近で見ていたから信じれるが他のやつらはなぁ‥‥‥」

 

「あの!まだお話は終わってないんですけど!?」

 

「「ああ、忘れてた」」

 

「ひどいっ!」

 

 

 

 

執務開始から数時間後、AM10:20。

 

秘書艦は電が務めている。

 

午前中に終わらせるべき書類が済んだのか、ペンを置いてぐっと伸びる相良。

 

 

 

「お疲れ様なのです、司令官さん」

 

「ああ。まだ色々と不慣れな所はあるが、これからだろうな」

 

「そうなのです。ゆっくりと一つずつこなしていきましょう!」

 

「────ところで」

 

「?」

 

「君は怖くないのか?自分、いや人間が」

 

「あの頃は痛いことばかりでしたけど‥‥‥司令官さんが来てからはちょっとは笑えるようになった気がするのです。だから、今はちょっぴり怖いぐらいなのです」

 

「‥‥‥そうか」

 

「司令官さん、他の艦娘とは仲良くなれそうです?」

 

「現状では難しいだろうな‥‥‥未だに戦艦や空母、重巡‥‥‥いやほとんどの者とはコンタクトが取れていないからな」

 

「司令官さん‥‥‥」

 

「心配いらん。俺は専門家だからな」

 

 

 

今後の方針を考えながら話をしていると、ふいに執務室の扉が数回叩かれる。

 

その直後、おっとりとした口調の声が聞こえる。

 

 

 

〈提督ー、いるかしらー?〉

 

「ああ、肯定だ。誰だ?」

 

〈私よ、龍田よー。ちょーっとお話したいなーって思ったんですけどー、大丈夫かしらー?〉

 

「問題ない。入ってくれ」

 

〈はーい〉

 

 

 

返事を返すなりすぐに扉を開けて入室する龍田。

 

 

 

 

「それで、用とは?」

 

「えっとねぇ、提督は着任したあと皆に挨拶したかしらーって思ったのよー」

 

「‥‥‥そういえばまだしていなかったか」

 

「この際だしお昼に挨拶してみたらどうかしらー?」

 

「そう、だな。了解した、では1200に行うとしよう」

 

「わかったわー。私からもそう伝えておくからー」

 

「すまないな」

 

「でもね提督、一つ気をつけて。一筋縄じゃいかないからー」

 

「‥‥‥了解した」

 

 

 

一筋縄ではいかない、そう一言言い残して去っていった龍田。

 

それはすなわち、この状況が如何に打開しづらい状況か、という事。

 

その一言で、いかに難しいのかが伺える。

 

 

 

 

「アル、聞こえるか」

 

『イエス、サージェント』

 

「道のりは長そうだ」

 

『ですが任された以上は何とかするのが我々でしょう』

 

「そうだな。俺たちには撤退という文字はない」

 

『その通りです、軍曹。我々も奮闘しましょう』

 

「それでだなアル、今後の話なのだが───」

 

 

 

それから日が落ちて。

 

すっかり夕方になってしまった。

 

今後の方針をどうするのか話し合っているうちに昼も過ぎてしまい、これはマズイと自覚する。

 

 

 

 

「────しまった」

 

『この時間帯だと夕飯でしょうか』

 

「夕飯時に行くのもな‥‥‥」

 

『早いうちがいいかと』

 

「‥‥‥わかった。アル、少し空ける。ここを任せてもいいか?」

 

『問題ありません、サージェント』

 

「では、行ってくる」

 

 

 

 

 

今でなくとも、いつか。

 

俺たちに話してくれるだろうか────?

 

 

 

To be continued.




《次回予告》

私は認めない。

あんな訳のわからない男が提督?

また我々は虐げられるのか?

そんなもの、私は認めない。この力で、この心で、貴様を試させてもらおう。

次回、"ビッグ7のプライド"



という訳で、いかがだったでしょうか。

楽しんでいただけたなら幸いです。

では、次の更新でお会いしましょう。

ではでは(*´ω`*)ノシ
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