3年A組 銀八先生!   作:カイバーマン。

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当時、この回から必死に頑張って書いて投稿し

そのおかげなのかようやく「俺は面白いと思うよ」と初めて良い評価して下さった感想が一つだけつきました。

正直有難かったです


第三訓 女子というのはだいたい見た目八割で決めるもん

「ウィ~ス、銀さんが戻ったよ~いや~出たわ~ジャンプを読んでる時にトイレいけねえもんな~」

 

用をたし、スッキリした感いっぱいの銀八がトイレから帰ってきた。それを怪訝の目で見るアスナ、年上の銀八の将来に不安感を覚えるネギ、「もう駄目だこいつ・・なんともなんね~」と思いながら頭を抱える学園長の姿があった。一方木乃香はジャンプに夢中になっておりまだ読書中だった。そして銀八先生に気付き

 

「銀八先生、これおもろいな~ウチ漫画あんま読めへんかったかったけど、アスナが好きになるのもわかるわ~」

「あたりめえだろ、ジャンプはなッ!男の魂をビルドアップさせる強力なウェポンなんだぞッ!」

「いやウチ女やけど・・」

 

銀八と木乃香がそんなやり取りをしている時、アスナとネギは木乃香の持っているジャンプを物欲しそうに眺めていた

 

しばらくしてアスナが木乃香に近づいて

 

「あの~木乃香読み終わったら次さ、それ私に貸してくんない?まだそれ読んでないのよ」

「あ、ずるい! アスナさん僕も早く読みたいのにッ!」

 

ネギが気付きアスナに抗議をする、自分だって一秒も早くジャンプ読みたいのだ。

 

「うっさいッ! 年上が優先よッ!」

「普通、年下に譲るでしょッ!」

 

とジャンプ取り合い合戦が勃発していた。一方ジャンプの本来の持ち主、銀八は木乃香に向ってジャンプについて熱く語り始めていた。

 

「いいか~ジャンプというのはな、『努力』、『友情』、『勝利』の三原則を持つ正に今、人類の必要なものを教えてくれる、それはそれはありがたいものなんだよッ! お前さぁ~今まで今まで何を見ていたんだよ? ジャンプ読まない人生なんて、チャーハン作れない母ちゃんぐらいまずいんだぞッ!」

「いやアスナやネギくんがよく買って、寮で読んでるんやけど読もうとはしなかったんよ・・アスナとネギくんに話しだけは聞いたことあるんやけど『ギンタマン』? とかいうギリギリな名前の奴が、面白いと言ってたんやけど・・この漫画だけは理解不能やったんよ・・」

「いや理解しなくていいから、あんなもんジャンプのバイキンだから、すぐ消滅するから」

「「なにィィィィィィィィィィィィィィ!!」」

 

銀八と木乃香の話しの銀八の暴言に気付きコンマ0,1秒で同時に反応し、銀八の方向に振り向いたネギとアスナ、自分達の好きな「ギンタマン」をバイキン扱いされたから2人の怒りは一瞬で頂点に達した。

 

「くおらぁッ! そこの天然パーマぁぁぁぁッ! 今言ったことを撤回しなさいッ! そして土下座して謝罪しなさいッ!」

「いやなんでよ? バイキンをバイキンって言って何が悪いのですか~? 俺は真実を言っただけです~」

「そんなの真実ではありませんよッ!それはジャンプに隠された「ギンタマン」というシークレットウェポンを知らないからそんなことが言えるんですよッ!撤回、謝罪、切腹を申し付けますッ!」

 

お互いに睨み合い、火花を散らすネギ、アスナ、銀八。『第二次ジャンプ討論大戦』が今開かれようとしていた。

ジャンプを持ちながらうろたえる木乃香、「こいつら何やってんだろ?」という呆れた目で椅子にうなだれながら見ている学園長。

 

「よぉぉぉぉぉぉしッ!!わかったじゃあテメエら……」

 

銀八は黙り周りが静かになる

 

「今日は一日、「ジャンプに行方とその先に・・」というテーマで徹底的に討論だァァァァァッ!!」

「仕事行けェェェェェェェェェェェェェェェェェッ!!」

 

なんだかよくわからない討論会をおっぱじめようとする銀八に遂に学園長は椅子から立ち上がりブチ切れた

 

 

 

 

 

第参訓 女子というのはだいたい見た目八割で決めるもん

 

 

んだよジジィ、せっかくコイツらにジャンプのあり方を、徹底的に教えようと思っていたのに・・空気の読めないエイリアンだな・・

俺はそう思いながら、おもしろくなさそうに頭をポリポリとかく、仕事なんてよくわかんないし~そもそもどうすればいいのかもわかんねえんだよ・・そんな状況の俺に相変わらず空気の読めないジジィは

 

「ということで銀八、まずお前の担当は国語じゃな?もう一時間目始まるぞッ!さっさと行って来いッ!そしてワシの視界から消えてくれッ!」

 

うるせえな~唾がでてんだよ、きたねえな~。行って来いて言われても何処に行きゃあいいのかわかんねえよ

 

「一時間目?国語…げっ!…てことは私達のクラスよね…?」

「あそうやッ!、良かったやんその時に自己紹介できるな~銀八先生~」

 

名もしらねえ女子が、ツインテールのガキが嫌そうに、ジャンプ貸した黒髪のガキが嬉しそうにこちらを向いて言って来た。自己紹介? ちょ~めんどくせ~じゃん・・なんだよそれ、もう帰りてえよ~そんなこと考えてるのにまたこのエイリアンジジィがいらぬおせっかいをしてきやがった

 

「ネギくん、この男一人で授業させると、めちゃくちゃになるていうか学級崩壊になるの見えてるし、つーかコイツ途中で帰りそうだし、今日はコイツを補佐と見張りしてくれないかの?ぶっちゃけ見張りメインで?」

「はいわかりました!僕も自分達の生徒達が心配ですから…」

 

くそ~最悪だよいらねえよ、補佐なんて一人でできる子だよ俺はッ! これで『黒板に自習って書いてエスケープしちゃおう作戦』という知的かつステキな俺のナイス作戦ができねえだろうがおいッ!

 

ジリリリリリリリリリリリッ!

 

そんなこと考えていると校内からベルが鳴った、これが授業開始の合図なのか?

 

「うわヤバッ!もう始まるじゃんッ!・・・あそういえばアンタが一時間目か・・・じゃあ急がなくいいわ」

「でも前もって銀八先生のことみんなに報告したほうがよかない?いきなり知らない先生が出てきたらビックリするでッ!」

「確かにいきなりコレが出てきて「俺教師よろしく」って言っても全く怪しい物体Xとしか思えない・・すごく変わった先生が来るってみんなに報告したほうが良いかも・・」

「オイ、変わった先生ってなんだよ?確かに銀髪天然パーマだが俺は変わったところはねえよ」

 

2人の女子の会話に思わずツッコむ、怪しい物体Xってなんだよ・・少なくともこのジジィよりも俺は自然だッ!

 

「アンタが口にくわえているタバコはッ!?授業中吸うんじゃないわよッ!それと腰に差してる木刀ッ!怪しすぎるわッ!つ~かもう全体が変な奴という空気で覆われてるわよッ!もはや「変な塊」よッ!」

そんな捨て台詞をはいてさっさと部屋から出るツインテール小娘とその後を「待たな、ネギくん、銀八先生、ジィチャ~ン」ともう一人の黒髪京都弁娘が言葉を残しこちらに手を振って出て行った…ん?ジィチャン?

 

「おいジジィ、あの京都弁娘もしかしてお前の孫?」

「そうですよ、木乃香さんは学園長の立派なお孫さんなんですよ凄いでしょ?」

「そうじゃよ~凄いじゃろ~、銀八、木乃香に近づくんじゃないぞッ!もし手を出したらお前マジ殺すぞッ!」

 

うへ~こんなエイリアンとあんな将来べっぴんさんになりそうな娘と血が繋がっているだ~ッ!ありえね~

 

「…ネギ騙されるな、このエイリアンきっとあの娘が小さい時に、UFOでさらって自分の孫だと記憶を変えたんだ、絶対そうだから、だからお前も気をつけろ、夜中にコイツに近づくなよ、キャトルミューティレーションされるぞ…」

「なわけねえだろうがぁぁぁぁぁ!! そんなにワシをエイリアン扱いしたいかクソ天パぁぁぁぁぁ!!」

 

俺がネギにしかわからないように、ネギの耳元でヒソヒソ声にしたのに、なんで聞こえんだよ…やっぱこいつ人間じゃあねえよ…

 

 

 

「じゃあ僕らも授業に行きましょうか、銀八先生、僕が案内するので付いてきてくださいね」

 

そういえば1時間目とっくにはじまってるのね…、大抵の教師は既に教室入りしてるんだよな普通。俺はそれに嫌そうに頷き、怒り狂ったジジィの部屋から出て行った。あ~めんどくせ~よ、授業行くのやめねえ?

 

 

 

 

ネギと俺は自分達が行く、教室に向いながら歩いて行った。ちょっと遅刻なんで微妙に早足だがな、そういえば俺は教室についたら何すりゃあいいんだ?

 

「んで具体的に何すればいいのよ、俺?」

 

俺はとりあえず歩きながら、自分よりずっと年下だが、先生歴はちょっとだけ先輩のこども先生に聞いてみた。ここは先輩のアドバイスを聞いとくべきだな

「今日は挨拶だけなんで授業はやらなくて大丈夫ですよ、自己紹介して、生徒達と色々喋ったりすればOKです」

ふ~ん…じゃあ生徒と喋るのはめんどいから省いて、自己紹介して帰るか、あ、まだあの娘っ子にジャンプ貸したまんまだ、返してもらって帰ろう~後は全部先輩に任せよう

「…なんか僕に任せてエスケープしようと考えていませんか?・・・表情が企んでいる顔ですよ・・・」

ネギが疑いの眼差しをこちらに向ける、コイツ結構鋭いな…やべえな、これは逃げられそうにねえよ…

「んなことねえじゃんッ! アレだよ今から「元気な生徒達と触れ合って教師生活スタートだ~ッ!キャホォッッッイィィィ!!」って期待と夢を膨らましてたんだよッ!」

俺はまったくそんなこと考えてないけどね、中学生のガキ共と触れ合ってもなんも得にならねえよ、むしろ綺麗な姉ちゃんと触れ合いたい。

 

 

 

 

 

 

 

 

しばらく歩いていると『3年A組』という表札が書かれた教室の前まで来た、やっと着いたのか、広すぎなんだよここ・・

 

「じゃあ銀八先生から先に教室に入ってください、一応担当だし、僕は後ろから付いて行くんで」

 

いや俺が先頭なのかよ…どうすっかな~とりあえず最初が一番肝心だし紳士的に…うん?

スライド式のドアが少し開いているんだけど? 上を見たらよくあるパターンである黒板消しがはさまってた、そりゃあもうチョークの粉いっぱいの…

プチッ

 

「うおらぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!」

 

ドォォォォン!!

 

俺は思いっきり、ドアを蹴っ飛ばしてスライド式のドアを「押した」。ドアは思いっきりぶっとんで、向こうの壁にたたきつけられた。

コノヤロー…確かあの女子2人が俺が来る事を知らせているんだよな、ってこと確実に俺を陥れるトラップだろこれ? なめんなコラッ!

俺はお怒りMAXだが、その怒りを制御し、ドアのない教室にスタスタと入っていった。後ろの補佐する先輩がすっごいあわてているが、気にすんな、全部ココの生徒が悪いから、俺は関係ないから

 

俺が教室に入って、教壇についてもシーンと静まり返っていた、俺のことを疑う目、恐怖の対象を見る目、好奇の目、様々な生徒の目が俺に集中している。あれなんだかコレ、恥ずかしいわ・・なんか見せ物気分だわ…

にしても女子ばっか…つ~か女子しかいねえじゃん、マジかよ~聞いてねえよ~ダルイなオイ、しかも変な奴ばっかだし…アレ? なんか半透明な奴がいんだけど? 足無いし浮いているし…いやただ体が薄いだけだ、まあそういう人間もいるわ、うんそうだ、足が無くても人間やるきになれば、半透明で浮いている事も出来るんだよなウンッ!

俺は一人でうんうんと頭を下げて納得していると、一人の女子が歩いてこっちに近づいてきた、ていうかコイツ・・

 

「遅いわ、バカ者」 

 

グギッ!

 

いきなりコイツことエヴァが、俺の足にローキックかましてきたんすけど『グギッ!』って音したんですけどッ!

 

「イテェェェェェェェェェェ!!何すんだ、このクソガキッ!何でテメェがここにいんだよッ!」

「貴様の初授業だからな、来てやったんだありがたく思え、ていうか私はここの生徒だしな」

 

マジかよ…こいつどうみても中学生にはみえねえよ…つーかどんだけコイツ偉そうなんだよ…あれ?よく後の席見たら、茶々丸もいるじゃん、ここはカラクリも勉強する学校なのッ!?

マジかよ…こいつが生徒だと色々ヤバイな…どう考えてもサボるのが不可能じゃん…鬱になるわ~

俺がそう悩んでいるとやっと、控えめにネギが入ってきた。おい先輩助けろッ!俺をここではない所へバルシーラしてくれッ!

 

「あの~この人が新しい国語の教師でこのクラスの副担任になってしま・・なった坂田銀八先生です…」

 

俺の代わりに俺を紹介してくれた。あ~自分で言う手間がはぶけたわ、だが俺もなんか言わなきゃな、なんつ~か俺を怯える目もある、ヤバいなエヴァのせいで俺は恐い人だと認識されている…ここはとりあえず俺のお茶目な印象を見せなければ…

 

「こんにちは坂田銀八で~す、趣味は糖分摂取とジャンプ摂取、特技は目を開けたまんま寝ることで~す、しくよろ」

「「「ウソォォォォォォォォォォォォォォォ!!!!!!」」」

一斉に生徒が叫んできた、何? なんかおかしなこと言った俺?

「本当に先生なんですよねッ!」

 

眼鏡を付けて、二本のアホ毛が触角のように生えている女子が、突然立ちあがり質問してきた、何あの触角?ゴキ?

 

「だから先生だっつてんだろ、2度も言わせんな、ったくうるせえな・・その触角抜いて方向感覚無くしてやろうか?それとも殺虫剤かけるぞオラ」

「いやこれ触角じゃないからッ! 地毛だからッ! つ~か昆虫類でもありませんッ!」

 

ふ~もう帰りてえな~…こいつら俺のこと信用してないし…帰って寝たい、いや酒飲みたい…俺はクシャクシャと頭を掻き毟りながら生徒を見まわす

 

「ククク…やはり貴様が先生と認識されるはずがなかったな銀八先生?」

 

あ~こいつまだいたのか…いやらしい笑い方だし、ウザいし、死んでくれないかな…

 

「うるせぇな、テメエも見た目小学生だろうがッ!カルシウム取れッ!カルシウムッ!煮干と牛乳の摂取が足りねえから背が小せえんだよッ!」

「なんだとッ!頭の中は幼稚園レベルのくせにッ!私が小さいのは色々事情があるんだよッ!アホ天然パーマッ!」

「んだとコラァぁぁぁぁ!!テメェ、もう泣かしてやるわぁぁぁぁ!!ていうか天然パーマの何が悪いんだぁぁぁぁ!!」

 

俺とエヴァは喧嘩をおっぱじめた。よし、とりあえず回りの生徒共はほっといてコイツをだまらせよう…なんか周りがざわざわがしているがどうでもいいわ

 

 

 

しばらく怒鳴り合いをしていると、席から立ちあがり、ニコニコしながらこっちに歩み寄ってくる女子が俺とエヴァの間に割り込んできた。なんだコイツも中学生か? 成長しすぎじゃね? ムネが? このガキに分けてやれよ

 

「ど~も銀八先生~初めまして朝倉和美です!、まあまあ2人とも落ち着いて~、エヴァちゃん珍しく朝からハイテンションだね~」

 

そんなノリノリのテンションで、この女子が俺達をなだめにきた。なんだよ邪魔すんなよ、今から俺の『アルティメットスクリューナックル』がこのクソガキののライフを大幅に削ろうとしていたのに

 

「え~とそれで銀八先生、1つ2つ質問していいですか?」

 

ニカッと笑いながら、なだめてきた女子が俺の顔にマイクを近づけてきた、どっからだ?どっからマイクだしたッ!

 

「え~めんどいんでノーコメントでお願いします」

「却下です」

 

俺の意見が笑顔で却下されたッ!俺の拒否権は無いのかッ!俺の人権は何処に行ったッ!

 

「え~それではインタビューを開始しま~す」

「何コレ?新手のイジメ?すっげ~腹立つんすけど…」

 

女子がまた俺をまあまあとなだめた、何コイツ…強引にも程があるだろ、お妙と良い勝負だな…

 

「じゃあ速攻で本題に入りますが銀八先生ッ!さっきからエヴァちゃんと仲良さげですが、ぶっちゃけエヴァちゃんとはどういう関係でッ!?」

「とりあえず、お前一度眼科行って来い、仲良しに見えるか普通?どんな関係って別に何もねえよ、ただ一緒に住んでるだけだっつーの」

 

あれさっきから目をきらきらしながら質問してきたのになんか俺が答えた瞬間、時が止まったように硬直したぞ?つーかこのクラス全体が硬直しているぞ?何、俺が喋るみんなと黙るシステムなのか?

 

 

「…え~もしかしてそれは同棲ですか…?」

 

うるさい小娘がありえねえことを言って来た、そういう結論になるか普通ッ!もしやクラス全員がそういうこと考えてるんじゃねえよなッ!

 

「そういう意味じゃねえよッ!なんで20代の真面目で健全な俺がこんな小学生みたいなガキとそんな関係にもつれこむんだよッ!、コイツとはな俺が違う世界にいたときにコイツがいきなり…」

「くぉぉぉぉらぁぁぁぁ!!黙れぇぇぇぇぇ!!それ以上言うんじゃねぇぇぇぇぇ!!」

 

俺が質問の答えを言い終えるうちに、エヴァが顔面にドロップキックを当ててきた。俺は思わず「あべしッ!」と叫んでモロにそれを食らって大の字に倒れた…あ、魔法の事は言っちゃいけないんだけ? 忘れてたわ…俺が倒れながらそんなこ考えていると、あの質問娘が俺を起こしてくれて、また質問してきた

 

「つまり銀八先生はエヴァちゃんによって、深く禁じられた世界に入ってしまい、そのまま新しい世界に住むことを決めたということですかッ!?」

「違うからッ! いや合ってんのか? いや違うわッ! ちょっと合ってるけど、それは違うわッ! 合ってるってのはそれじゃなよッ! あれだからッ!」

 

俺が冷せ汗ダラダラ流しながら必死に弁明した。やべ~どうしよう…このガキはニヤニヤ笑いながらこっち見てるし・・お前もなんか言えよッ!ふざけんなッ!銀さんはノーマルだッ!そんな危ない道は俺は渡らねぇッ!

 

「駄目ですよ、朝倉さんそういうこと聞いちゃッ!」

 

いきなりネギが口を挟んできた、助けに来たのか?魔法がばれず、なおかつ俺がいかに真っ当な人間だと教えてくれッ!頼む!300円あげるからッ!ネギは「任せてくださいッ!」という表情だ、これは期待できるッ!

 

「銀八先生はエヴァさんが夜中、森に呼んで色々合って、その後エヴァさんが責任を取り、2人は色々な問題を抱えながらも乗り越えて行き、1つ屋根の下で喧嘩しながらも、なかよ…グボォッ!」

 

ネギが言い終わるウチに俺のナックルがネギに直撃!ネギは叫び声をあげおもいっきりに後ろにぶっ飛んだ

 

「お前を信じた俺がバカだったよぉぉぉぉ!!何話し進めてんだよッ!今まさにこの問題を乗り越えたいよッ!むしろ破壊したいわッ!ていうかお前を破壊したいよッ!」

 

そんなネギの逆効果熱弁により俺はどんどん窮地に陥っている…なんかもうクラスの中から

 

「ロリコンっていうのかな?」

「いや愛に年齢は関係無いッ!」

「いや見た目的に無理でしょ?」

「ロリコンって何アル?強いアルか?」

「いや、まあ別の意味で強いけど…」

 

やべ~よ、これ俺もう『ロリコン』っていう1つの称号手に入れてるよ…最悪だ…なんかもう一層死のうかな…

教室の隅っこで座って思いつめていると、後ろから優しく背中をポンと叩かれた、振り向くとニッコリ笑っている 『ギンタマン』好きのツインテールの小娘がいた。なんだ俺を励ましてくれるのか? 言っとくが今の俺はどんな慰めでも立ち直れない状況だぞ・・

 

「大丈夫!たとえアンタがロリコンでもこのクラスにはショタコンもいるんだからッ!同じ外道同士仲良く出来るはずだから安心してッ!」

「何処が安心だぁぁぁぁぁぁ!!!何その励まし方ッ!全然嬉しくねえよッ!むしろこのクラスが心配になってきたよッ!」

 

最悪の励まし方だなオイ・・つーかショタコンって誰だよ…

そんなこと考えてると、一人の女子が立ちあがってきた、日本人には珍しいロングの金髪で、出るところが出てる姉ちゃんだな…つーかここ本当に中学校?

 

「ちょっとアスナさんッ! まさかわたくしの事を言ってるんじゃなくてッ!」

「そうよショタコンッ!あんたも銀八先生と一緒に小さい子供を追いかけているがいいわッ!」

 

この姉ちゃんか、ショタコォォォォン!!自分で公表しちゃったよッ!自分でも軽い自覚あるんじゃん!しかもお前ら俺を同類扱いしてんじゃねぇぇぇぇ!!勝手にロリ、ショタコンビ結成させるなぁぁぁぁッ!

 

「言いましたわねッ!貴方なんかオジコンのくせにッ!あなたあのマダオ(まるでダンディなオジサマの略)と言われている高畑先生のこと・・」

「のわぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!それ以上言うなぁぁぁぁぁぁぁ!!」

 

なんかショタコンとオジコンが、殴り合いスタートしたんですけど…もうどうでもいいよ、チクショウ…どうすりゃいいんだよ俺は・・誰か俺のピュアを返してくれぇぇぇぇぇ!!

 

 

 

 

 

ジリリリリリリリリリリリリ

 

これ授業終わりの合図だよな…まだコイツら喧嘩してるし…結局俺は『ちゃらんぽらんのロリコン』という称号をもらってるまんまだよ…この先やって行ける気がしねえよ…どうする俺?

頭を抱えて悩んでいるとまだニヤニヤしながら笑っているエヴァが突っ立っていた。

 

「どうだ銀時? ここで教師としてやっていけるか?」

 

挑発的な質問だな…このアマッ! とりあえずニヤニヤ止めろ腹立つからッ! お前が全ての原因なんだろうがッ!

俺はそうぶちまけたいが、生徒の前でまたコイツとバトったら、またいらぬ噂が広まりそうだから我慢する…俺はため息を1つ吐き

「やっていくしかねえよ、そうしないと俺の居場所がねえ…テメェのことはテメェでやるさ」

 

俺はエヴァにそう言い残し、ショタ、オジコンビの喧嘩をネギに任せてドアの無い教室から出ていった…

 

 

そあ、そういえばジャンプ返してもらうの忘れたわ

 

 

 

 


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