ソードアート・オンライン ~戦い続けるは誰が為に~ 作:アルタナ
GGO主要都市、SBCグロッケン。
シノン、ユウキを先頭に、キリト達が集合していた。
「ここがGGO…」
「SAOとかALOとは全然違うね…周りはなんかいかつい感じの人が多いし」
フィリアとサチが思い思いに言う。
今までファンタジー系のMMORPGが中心だったからこその感想なのかもしれない。
尤も、そういったタイプが大半で、GGOのようなタイプはそう多くはないのかもしれないが。
「……というかキリトといいユウキといい先輩といい…なんで銃の世界でメインウエポンを剣にするのよ」
頭を抱えるシノン。
言われた当人はというと。
「あはは…まぁそう言うなって」
「…これが一番しっくりくるっていうか…さ」
苦笑するキリトとユウキ。
実際のところ、言い返すに言い返せないのだろう。
とはいえ。
「でも…実際のところ、俺達が持ってる光剣より…さ」
キリトがちらり、とストレアを見る。
「…何?アタシの顔に何かついてる?」
きょとんとした様子のストレア。
そんな彼女は二本の刀を装備していた。
『妖刀・緋月』と『無銘・徒花』
いずれもSAOでシグレが装備していた武器。
「……ストレアは刀って使えたのか?」
「シグレみたいにはいかないかもだけどね。それでも一人で練習してたんだ」
腰に下げた刀の鞘に手を触れ、目を閉じる。
「…もう、それしか、シグレとの繋がりがないって…思ってたから」
「ストレアさん…」
「でも…不思議なんだ。刀を握ってると、シグレが一緒にいてくれてる気がして」
そんなはずないのにね、と笑うストレアに、アスナがどこか辛そうに彼女を見る。
アスナの感情の機微を悟ったか、ストレアは大丈夫、と声をかける。
「…ここにシグレがいるかもしれない。だったら……今度はアタシが出来ることをする」
もう、迷わない。
そう感じさせる力強さが、感じ取れる雰囲気だった。
「…強いわよ?」
「それはアタシもよく知ってるよ」
シノンの言葉に、何を今更、といった感じの返事をするストレア。
でも、とストレアはキリト達に振り返り。
「アタシ一人じゃ届かないかもしれないけど…皆がいるでしょ?」
そう、問いかける。
そんなストレアの問いに、キリトを含めた皆は笑顔で返す。
「あぁ。皆であいつを止める……あいつには色々言ってやりたいこととかあるからな」
「うん…突っ走った挙句心配かけた事はそう簡単には許せないかな」
「サチさんに同じく」
キリトの言葉にサチとアスナがやや黒い笑みを浮かべながら頷く。
その様子に、他の皆は若干乾いた笑みを浮かべる。
「…あいつ、もう一回は確実に死にそうね」
フィリアがやれやれ、といった感じに一つ息を吐いた。
そんな皆の様子に、一番疲れた様子なのはシノンだったが。
「それで?どういう戦術でいくつもり?…前戦った限りだと近接戦闘も遠距離の射撃も相当な腕よ?」
キリトと互角かそれ以上の剣の腕を見せつけたユウキを打ち負かす剣術。
加えて、打ち出された銃弾に自らの狙撃を命中させる銃の腕。
シノンは事前の戦略を立てるべきと思い提案する。
「…だとしても、コンバートしたばっかりの俺たちが銃を使って出来ることなんてたかが知れてるだろ。だから、射撃はシノンに任せる」
俺たちは全員で突っ込んで、戦うしかないからさ。
キリトがいうと、ユウキを含めた皆が頷く。
結局のところ、遠距離射撃はシノンの専売特許となっていた。
「…ったく。あんた達、GGOをなんだと思ってるのよ…」
世界が変わっても何も変わらない皆に、シノンも絆されて苦笑するのだった。