ソードアート・オンライン ~戦い続けるは誰が為に~ 作:アルタナ
話が纏まったところで。
「……それで、だ。これからどうするつもりだ?」
シグレが問いかけると、皆は揃ってきょとんとする。
「……どうしよっか?」
「あのな…」
苦笑交じりのアスナに逆に問い返され、シグレは溜息をつく。
どうやら言いたいことだけ言ったはいいが、後のことはあまり考えていなかったようだ。
「あっはは…」
「…笑い事でもないがな」
その様子に、キリトが苦笑する。
シグレの頭痛は増すばかりだった。
「だったら、武器を整えるっていうのはどうだ?…その刀、店売りのやつだろ?」
「…一応、店売りの中では最高ランクの刀だったはずだが」
シグレはゆっくりと刀を鞘から抜き、刀身を見る。
決して悪い刀ではないが、ありふれた性能であることは否定できない。
とはいえ、鍛冶職人でもないので鍛えることもできないのが現実なのだが。
「なぁアスナ。リズベットの店を紹介したらどうだ?あいつならいい刀打てるんじゃないか?」
キリトの言葉にアスナとサチはあぁ、と同意する。
シグレとストレアは会ったことがないので疑問符を浮かべるが。
「あぁ、シグレとストレアは知らないよな。48層に腕のいい鍛冶師がいるんだ。俺のこの剣も打ってもらったんだ」
言いながら一振りの剣を見せるキリト。
剣を一目見て良さがわかるほど精通しているわけでもないが。
「…純粋に、いい剣だな。奇麗な刀身をしている」
「だろ?」
言いながら、剣をストレージにしまうキリト。
背に背負っている剣があるのにもう一振りあるのが気にはなったが、敢えて追及はしない。
「だったらアスナが案内してやったらどうだ?知り合いが間に入ったほうがスムーズに話が進むだろ」
「…私はそれでもいいけど、シグレ君は…どう?」
「俺は別に構わないが」
アスナの確認には、キリトの言葉とは若干違う意味が入っていたのだが、それは果たしてシグレに通じていたのかどうか。
「なら俺はサチとストレアと一緒に情報収集でもしてるか」
キリトがそう言いながら、サチとストレアに声をかけ、街に出ることにした。
情報収集ということだから、街の外に出ることはないだろう。
シグレの思っていることを察してか。
「街の外には出ないよ。それとアスナ…」
苦笑しながらシグレに言い、続いてアスナに向き直る。
「…頑張れよ」
「っ…」
真剣な表情でサムズアップするキリトに、アスナは胸に手を当て、何かを決意するように頷いた。
「?」
その様子に、シグレはただ疑問符を浮かべることしかできなかった。