ステイタス上がらないけどスキルがチートだから問題ないよね!……多分 作:アステカのキャスター
評価と感想書いてくれると嬉しいです!では行こう!
3週間前、俺は冒険者になりたいとギルドを訪ねたはいいがファミリアに入っていないと冒険者になれませんと門前払いされた俺。あの時は色々無知な故かハーフエルフの職員にこっ酷く怒られてそれを宥めるピンクの髪をしたヒューマンの職員により救出された。ホントありがとう。
いやーあの時本当怖かったなー(涙目)
なんせ階級主みたいに見えたもん(恐怖)
いやマジでマジで死にかけたからね?死にかけたからね?
大事なので2回言いました。
説教で思わず人を殺せるんじゃないかってくらい怖かったです。無知のまま冒険者にならない!って言われて引き下がったけど……
そんな辛い過去はもう無いのさ!やっとファミリアに入れたんだから!!キャフォウ!!あれ?なんか説教魔から殺気が……
「3週間ぶりミィシャさん。やっとファミリアに入れました」
「おおー!3週間前は恩恵無しで冒険者になりたいとか言ってた君にもついに」
「うぐっ……その節はご迷惑をおかけしました」
「いや、気にしなくても良いよ……それで、今日は冒険者登録でいいんだよね?」
笑顔を浮かべて対応してくれるミィシャさん。
良い人だなぁ、この人。思わずお母さんと呼んでしまいそう。
「はい。ミアハ様がファミリアに加入してくれたので冒険者登録に来ました」
「もう一度聞くけど本当に冒険者になる気? 一応命の危険だってあるんだよ?」
『オマエみたいなチビっこで冒険者になるわけ?』なんて喧嘩を吹っ掛けてきてる訳じゃ無く『大丈夫?危険だよ』と此方を心配しての言葉だろう。まあ、俺の年齢はバリバリ15歳だしね。誤解されているかもしれないけど大丈夫。問題ない。
「なります。因みに俺ヒューマンでスキルが訳ありなんで色々迷惑かけると思うんでそこんところよろしくです☆」
「んんっ?」
お茶目かつ不穏な台詞を冗談だと聞き流したミィシャは恐らくここで聞き流したのが間違いだった。
ミィシャはのちに語る。
この子は世界有数のトラブルメーカーだったと……
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「〜〜〜〜♪」
気がつけば俺は十階層に来ていた。十階層にはオークやインプ、ハードアーマード、シルバーバッグなど大型のモンスターが大量にいる。出現頻度はそれ程でも無いけど、初めての冒険者デビューに鼻歌混じりにナイフを振るうとモンスターは消滅して魔石を残していった。
「やっぱあのスキルが強いなぁ。人のステイタスを
そう、今俺がやっているのは他者のステイタスの
【ガネーシャ・ファミリア】所属ハシャーナ・ドルリアって人のステイタスを確認した後、実際に使えるか試してみた。
なんとびっくり。買ったリンゴが握り潰せました!勿体無かったけど!いやマジでちょっと人間辞めてるよ冒険者って……
「ただ、やっぱり肉体との
技術云々は正直言って無理だ。Level1.2ならまだしもLevel4になれば乗った事無いのに馬を乗りこなせとか言ってるのと同じ、正直なところ前後左右に飛んで躱す事しか出来ない。敵の目の前で回避が出来ないのだ。
こればかりは慣らしてから経験を積み、レベルに合わせて技術を習得していくしか無い。実際永遠のLevel1には時間に余裕がある。
いそがなくてもいいじゃないか。にんげんだもの。(byトワ)
『ブモォオオオオオオオオ!!』
「?」
あっれー?今何か牛みたいな咆哮を上げたモンスターの鳴き声が聞こえたような……。しかも下層から上層へ上がってきてるような気がするんですけどー。気のせいなら今日の俺の探索は終了しまーー。
『ブモォオオオオオオオオ!!』
「気のせいじゃなかったー!」
ですよねー!ダンジョンには何があるか分からない!
そんな気はしてた!そんな気はしていたぜ!ありがとう5秒前の俺の直感!マジで後で恨む!
「うっし!やってやりますか!」
そう言った俺は助走を付けて目の前の牛のモンスター目掛けて斬りかかった。しかし刃が体表に当たった瞬間、バキッと嫌な音がナイフから聞こえた。
「あっ、ああああああ!支給品のナイフがっ!?」
俺が冒険者になることを支援してミアハ様が出してくれたなけなしの金で買ったナイフが砕け散った。
畜生!初心者セットの防具要らないからナイフだけ売ってくれとケチ臭く値切って買った3000ヴァリスのナイフが粉々になった。貧乏なファミリアからしたら3000ヴァリスは高いんだぞぅ!弁償しやがれ!!
『ブモォオオオオオオオオ!!』
「とりあえず、ナイフ分お前の魔石で払え!!」
右手のアッパーで牛のモンスターの顎を砕くと魔石を残して消えていった。ありっ?呆気なかったな?Level2カテゴリーのモンスターだったの?だったらナイフ使わなければよかった……。グスン。
「ち、畜生……頑張って値切ったナイフが無残な姿に……支給品で性能あんまし良くなくても勇気を出して買った初めてのナイフなのに……ありがとう……さよなら支給品のナイフ」
「あ、あの〜大丈夫ですか?」
膝ついて地味に悲しんでいると何か山吹色の髪をしたエルフさんに声を掛けられた。
知ってるかい?俺は可愛いものが大好きだ!目の前のエルフ娘は可愛いし眼福だ!
「大丈夫大丈夫。ちょっと頑張ってくれた支給品のナイフに悲しんでただけだから。よくよく考えたら10階層までよく持ってくれたよなぁ。ホントありがとう、そして安らかにお眠り」
「いや支給品のナイフじゃないですか!オーダーメイドならまだしも支給品のナイフでそこまで!?」
「馬鹿野郎!貧乏ファミリアにとって、支給品のナイフでも高いんだよ!ナイフ術やってみようかなって思い付きで買ったあのナイフには 1日と言えど愛着があったんだよ!」
「あっ、はい」
ありがとう、3000ヴァリスの支給品のナイフ。君の事は忘れない。
まあそれはさておき、さっきの牛のモンスターだ。切り替えの早い男?いいじゃないかまた新しいナイフを使えるんだから。 1日しか持たなかったけど。
「あっ、ツノ落ちてる。ドロップアイテムだ」
「切り替え早いですね……あの、ミノタウロスがここにきたの私達の不手際だったので……その、すみません」
「………」
「………」
「可愛いから許す」
「そんな理由で!?」
はっ!?口に出てしまっていた!
いや可愛いは正義だし許す!可愛いし!実際に怪我負ってるわけでもないしね!
と気持ちは昂ぶっているが、真面目に答える。流石にふざけた状態で誤魔化しているように見えるのも嫌だし。
「まあ、怪我した訳でもないから心配しなくていいよ。というか、俺に構ってていいの?他のミノタウロスが上層に逃げてるんじゃないか?」
「はっ!?そ、そうでしたすみません!私もう行きます!」
「気をつけてねー可愛いらしい妖精さん」
急いで上層に向かうエルフの娘に手を振って送り出す俺。
思ったことが口に出てしまう癖、なんとか治そうかなぁ?
「〜〜〜〜〜〜♪」
それはともかく、あんな美少女に出会えたのだ。俺的に今日は素晴らしい日だと言う確信があった。ナァーザさんも笑えば美少女なんだけどねぇ。
鼻歌を歌いながらもこの後めちゃくちゃモンスターを倒した。
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「10階層ぉぉおおお!?冒険者になったの今日だよね!?パーティー組んだとかじゃなくて!?」
「うん。という訳で換金方法教えて♡」
「♡つけても説明しないと納得できないよ!?えっ!?もしかしてステイタス偽ってる!?」
「いやいや、諸事情により俺は10階層まで行けるんですよ。まあそんな説明じゃ納得できないですよね?まあ知ったこっちゃないので換金方法教えて♡」
「え、エイナ〜〜!!」
「ちょっ!?助けを求める人チェンジして!」
あの人可愛いけどおっかないし!!おのれ策士ミィシャめ!中々粋な事をしてくれる(白目)
しかも時既に遅し。書類整理をやっていたエイナさんに泣きつくミィシャさんが事情を話すと笑顔でこっそり逃げようとした俺の肩を掴み笑顔のまま……
「ト・ワ・君。すこーーーーーーーし“お話”しようか………!」
有無を言わせぬ迫力で別室に連れて行かれた。
別室の椅子に座り、エイナさんと向かい合う。
明らかに機嫌が悪そうなエイナさんに対し、僕はビクビクしながら尋ねる。
エイナさんは笑顔だが、目が笑っていない。
「トワ君、私ね…………ミィシャから面白い話を聞いたんだ♪」
「僕が話したことなんでね……えへへ?」
思わず一人称が僕になってしまった俺。何だろう?美少女の笑顔は大好きだ。美少女ではあるエイナさんの顔は笑顔で、声も音符がつくほど軽やかそうなのに、何故か冷や汗が止まらない。
エイナさんは俺の肩にポンッと手を置き、
「さあ、どういう事か説明してくれないかなぁ………!?」
こめかみに怒りの筋を浮かび上がらせ、ヒクついた笑顔で迫ってきた。あれ?これ3週間前のトラウマが鮮明にフラッシュバックしてきた。
そうか、今日が命日か(錯乱)
「ひぃぃぃぃぃぃっ!!」
情けなく声を上げた。
でも、エイナさんは容赦してくれない。
「トワ君。君、冒険者登録したの今日だよね?」
「は、はい…………」
「その時にLv.1って報告したよね?」
「い、イエッサー………」
「じゃあどうして今日冒険者登録した新米冒険者の君が10階層まで到達できるのか教えて欲しいなぁ………!?」
「ひえぇぇぇぇぇっ!」
エイナさんは俺が怯えるほどの威圧感を持って俺に迫っていたけど、突然その威圧感を消し、身なりを正した。あれ?助かったのか?
いやー雷雲が去って雨雲に変わったようだよかった!ずぶ濡れることに変わりはないけど!!
「トワ君」
「は、はい?」
今までとは違う澄んだ声。
「このままだと君、Lvの虚偽報告で迷宮の探索を禁止することになるよ?」
「なっ、なんですとぅ………!」
「疑いが掛かるって事はファミリアの税を誤魔化してるって事にもなるしね。実際昔あったんだよ」
「ミィシャさんミィシャさん。じゃあどうやったら信用してもらえますかね?」
「んー?ステイタスを実際に見るとか?」
「駄目じゃん!?」
ステイタスとは、その人が今まで歩んだ軌跡、得手、不得手を示すモノである。ステイタスがばれるというのは冒険者として死んだも同然。つまりステイタスを知るというのは相手の全てを掌握したと言っても過言では無い。
すべてに対して中立を示すギルド職員とはいえ、個人のステイタスを知る程じゃないし、知って良い訳でも無い。無論、悪用なんて考えていないが相手の人生の全てを知る訳だからそう安安と見せる訳にはいかない。
「今から見るものは誰にも話さないと約束する。もしトワ君の【ステイタス】が明るみになるようなことがあれば、私は相応の責任を負うから。君に絶対服従を誓うよ」
真剣な表情でそう宣言した。
いや絶対服従って、なんかエロいから。
まあ、だが俺のスキルの異常性は見てもらった方が早いのかもしれない。正直な話俺はこれからどんどん深層にも行くだろう。一々言い訳は苦しいし事情を話した方が楽か……。
「……分かりました降参降参。あ、言っても無理かもしれませんが、俺の【ステイタス】はかなり特殊なので覚悟してください」
「えっ?う、うん………!」
「ミィシャさんも担当だし見てもいいですよ。他言無用でお願いしますよ?」
「わ、わかった」
エイナさんとミィシャさんは心の準備は出来たと言わんばかりに表情を引き締める。
でも、俺の【ステイタス】は違う方向にぶっ飛んでるから多分無理だろうな。
エイナさんとミィシャさんが【ステイタス】を確認する。
ミィシャさんもエイナさんも
「……………………」
「……………………」
エイナさんとミィシャさん無言になる。
目をこすり、何度も何度も読み返している様子が解る。
そして、
「な、なにこれぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇっ!!??」
「うえええええええええええええええ!?!?」
「あっはははははははははは!!!」
驚愕の大絶叫がその口から放たれた。
俺は腹を抱えて爆笑する。
「何このスキル!?完全にレアスキルじゃない!!」
「まあそうなんですよね。つまり俺はLevelの壁をぶち破れるって事ですよ」
「Level1とは思えないスキルだね……」
「いやー照れますなー」
「「褒めてないっ!!」」
声を揃えて反論する2人。確かにレアスキルだ。
俺のスキルは冒険者とは別ベクトルにレアなのだ。冒険者になれない冒険者、英雄になれない英雄。色々総称がありそうだ。因みにこのスキル万能だがダンジョンに長期間潜るのに向いてない。
「まあこれで証明出来たでしょ?このあり得ないスキルについて」
「ま、まあ」
「私、頭痛くなってきた………」
「という訳で換金方法を教えて♡」
「もう勝手にして……」
エイナさんが指差す方向に魔石の換金場所があった。
俺は服を着て魔石の換金場所に向かう。
今日の収穫は8万6000ヴァリスでした!拍手!
今日はご飯を食べに行こう!!
トワ・クラヴィウス
種族 : ヒューマン
容姿 : 銀髪長め、顔立ちはアイズに似ている。だが男だ。
身長 : 165㎝(自己申告)本当は156㎝
装備 : 支給品のナイフ(破損)、黒のロングコート、拳には包帯を巻いている。
所持ヴァリス : 8万6000ヴァリス
【ステイタス】
力 :I0
耐久:I0
器用:I0
俊敏:I0
魔力:I0
≪魔法≫
【
・1段階回復魔法
・状態異常・呪詛の解除
・魔法範囲内にいる人間の傷の完全修復
詠唱『全ての毒あるもの、害あるものを断ち、我が力の限り、人々の幸福を導かん』
【
・2段階回復魔法
・回復持続状態を付与
・状態異常・呪詛の無効化
・魂が解離していない限り蘇生が可能
『冥府の神よ見るがいい、貴様らの役目はもう終わりだ。人は死を克服した。我が命ある限り、人々の幸福を砕かせはしない』
≪スキル≫
【
・ステイタスが上がらない
・スキル欄・魔法スロットが無限になる。
・羨望すればするほどスキルの獲得率が上昇する。
・羨望すればするほど魔法の獲得率が上昇する。
・見たい相手のステイタス閲覧権。
【
・対象とした人物とステイタスを同列にする。
・ステイタスを把握していなければ発動不可。
・発動時間地上は無制限、ダンジョン内は2日
こんな感じかな?