ステイタス上がらないけどスキルがチートだから問題ないよね!……多分   作:アステカのキャスター

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1700万ダウンロード記念の嫁ネロが呼符で!?
オルジュナを引こうとしたらジャンヌが来ました!!
さあ今日も育成育成♪




うさぎがあらわれた!

ダンジョン探索を終えて、ミアハ様にステイタス更新をしてもらう。ステイタスが上がらないのは知っているが一応確認だ。あのスキル【羨望百芸(マスターロッド)】は俺やミアハ様が知る限り未知のスキルだ。何せステイタスが上がらない代わりにスキル欄や魔法スロットが無限になるという偏ったスキルで本来なら冒険者より傭兵や商人に向いてるのだ。便利な魔法を覚えられるという事で。

 

 

「トワ、終わったぞ」

「はぁい。どれどれ・・・・はっ!?」

 

 

【ステイタス】

力 :I0

耐久:I0

器用:I0

俊敏:I0

魔力:I0

 

≪魔法≫

我はすべての毒あるもの・害あるものを断つ(ナイチンゲール・ブレッジ)

・1段階回復魔法

・状態異常・呪詛の解除

・魔法範囲内にいる人間の傷の完全修復

詠唱『全ての毒あるもの、害あるものを断ち、我が力の限り、人々の幸福を導かん』

倣薬・不要なる冥府の悲歎(リザレクション・フロートハデス)

・2段階回復魔法

・回復持続状態を付与

・状態異常・呪詛の無効化

・魂が解離していない限り蘇生が可能

『冥府の神よ見るがいい、貴様らの役目はもう終わりだ。人は死を克服した。我が命ある限り、人々の幸福を砕かせはしない』

 

≪スキル≫

羨望百芸(マスターロッド)

・ステイタスが上がらない

・スキル欄・魔法スロットが無限になる。

・羨望すればするほどスキルの獲得率が上昇する。

・羨望すればするほど魔法の獲得率が上昇する。

・見たい相手のステイタス閲覧権。

 

英雄の影(シャドウフェルズ)

・対象とした人物とステイタスを同列にする。

・ステイタスを把握していなければ発動不可。

・発動時間地上は無制限、ダンジョン内は2日

 

可憐情愛(ミリアファルス)

・自身が可愛いと認識したものを護る時のみステイタス超越補正

 

 

 

 

 

 

「あれぇ!?なんか早速増えてるうううううううううううううううう!?!?」

 

 

可愛いは正義と言ったよ!?

確かに言ったけどもこんな恥ずかしいスキルが発言するなんて聞いてないんですけど!?

しかも超越ってなんだよ!?恩恵を超えるって事ですか!?

いや可愛い人は大好きだよ?あのエルフさんと出会っただけでこんなことになるとかおかしくねぇかああああ!?

 

 

 

 

 

まっ、いいんですけど(切り替えの早い男)

 

 

 

 

「あのミアハ様?やっぱりこれって異常ですか?」

「異常だな。本来ならスキルは自身に見合ったスキルが発現したりはするのだが、トワの場合は全く違う。スキルを羨望したりある種の感情によってそれがスキル獲得の条件になっているのだろう」

「うわぁ、異常じゃないですかそれ。神々が与えた恩恵を超越してるって事ですよね・・・」

 

 

ステイタスが写された羊皮紙を手に入れると自分のスキルを改めて見る。新しいスキル【可憐情愛(ミリアファルス)】を見る。可愛いと見定めた人間を護る時のみスキルの超越補正、確かに英雄のあり方としては間違っていないんだけど……

 

 

「ん?何だこれ?p.s……追伸?」

 

 

ステイタスの1番下の欄に小さな文字でこう書かれていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『可愛いは正義だよね!わかるとも!』

 

 

 

俺はグシャっと羊皮紙を握りつぶしていた。因みにもう一回写そうとしてみたら今度は写らなかった。この羊皮紙を見るとミアハ様も理由が分からず困った顔をしていた。なんかすいません。

 

 

「何故だろう……スキルに遊ばれている気がする」

 

 

スキルの悪ふざけなんじゃないかという事を考えながらもこのスキルについてちゃんと法則を知ろうと俺は思った。一応言っておくけど【可憐情愛(ミリアファルス)】は明らかにレアスキルだし。

 

 

因みに稼ぎの五万ヴァリスをナァーザさんに渡したら目を見開いて後喜んでいた。借金返済まであと600万ヴァリスらしい。明日はもうちょい深く潜ってみようかなぁ?

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

朝8時、割と健康的な時間に起きた俺は昨日のナイフを見る。持ち手はあるが刃は無く1日で使い潰してしまったのは少し罪悪感があるが、支給品として考えるならよくもった方だろう。

 

とは言え俺は武器屋とか言った事はないんだよなぁ。ポーションなら結構持っているけど……

 

さて、どこに行けばお手頃価格な武器が手に入ーーー

 

 

「あの……」

「!?うわぁ!」

 

 

背後から声をかけられ、だが先ほどの気配の人物なのかはわからないが声をかけてきたのは僕と同じヒューマンの少女だった。

服装は白いブラウスと膝下まで丈のある若葉色のスカートにその上からエプロンをつけている。

髪の色は薄鈍色でポニーテル、容姿的に滅茶苦茶可愛いと思う。

 

その少女は俺の警戒した挙動に驚愕に揺れていたがそれをみた俺は警戒態勢を解き、その人に話し掛ける。

 

 

「す、すみません。気配がなかったから変な動きをしてしまって。びっくりしましたよね?」

「い、いえ、こちらこそ驚かしてしまって……」

 

 

こちらが謝るとあちらも頭を下げてきた。

 

 

「それで、俺に何か用ですか?可愛いらしいお嬢さん?」

「あ……はい。これ、落としましたよ」

 

 

彼女が見せてきたのは紫紺の色をした結晶だった。

これは魔石か……?いやまて、何かおかしいぞ。

昨日魔石を全部換金したのは確認済みだ。

 

 

「へぇ〜、可愛い顔の割に小悪魔っぽい事しますね。まあすっごく可愛いから役得ですけど」

「えっ?」

「それ俺のじゃなくてあなたの物ですよね?」

「えっそんなことないですよ⁉︎」

 

 

そう尋ねると彼女はウルウルした目をして俺を見上げる。

可愛い。けど、嘘とわかりやす過ぎるのが怖いなぁ。

 

美人ではあるが、嘘をつく魔女っ娘って言った所か。うむ、悪くない!!悪くないけど流石に嘘をつかれたらちょっと怖い部分がある。そう考えていると彼女は慌てた様子になり

 

 

「ま、待ってください!騙していたのは謝りますから話を聞いてください‼︎」

「いいですよ〜。お話程度なら」

 

 

可愛い子との会話は好きだし、この子から敵意を感じないので一先ず話を聞くことにした。

 

 

「えっとですね……実は私、あそこの飲食店に勤めてまして、知り合った冒険者をお得意様にしたくて……」

 

 

そこに勤めてるのだろう店員さんは自分が働いてる場所を指差す。

 

 

「飲食店ですか?」

「はい!結構人気なんですよ?」

「可愛い店員さんがいっぱい居て?」

「はい!店員には可愛い子が沢山いますよ!」

「そして帰る際に莫大な金額を請求されると?」

「えっ⁉︎ち、違います‼︎そういうお店じゃありません‼︎」

 

 

あっ、違うのね。よかった。流石にこんな子がそのようなお店の従業員だったら俺は落ち込んでしまう。

そう考えていると先ほどやりとりしていた店員さんが拗ねたようにしている。

 

「はぁ〜…冒険者さんに私の働くあの酒場でご飯を召し上がって頂きたかっただけなのに……私の良心は傷つけられてしまいました、そんな私を慰めてくれる優しい人はいないのかしら〜?」

「わぁ拗ねてる。可愛い」

「コ、コホン!!それにぃ、最近冒険者になりたてで、銀髪の女の人がお店に来てくれないかなぁ?」

 

 

ん?……()()()()()()

 

 

「俺、男なんですけど?」

「……えっ??」

「……えっ」

 

 

いや何困惑してるのこの人、そんなん見りゃ一発で……

言った俺が言うのもなんだが自信ないな。

 

「ご、ご冗談がお上手ですね。そんなんじゃ可愛い女の子は惑わされませんよ?」

「いや違うから、ガチだから」

「ま、まさか〜」

「君は俺の第一印象からしてどう思ってるの?」

 

女の子でも流石にキレるよ?

俺からしたら身長と女顔はコンプレックだし。弁明聞いてくれないし。

 

 

「こんな可愛い子が男の子の訳がない!!」

「OKよく分かったよ。どうやら貴女は女の子に話しているらしい。別人みたいなんでそれでは失礼しま」

「わぁーー!!待って待ってすみません謝りますから!!」

 

 

振り向いて立ち去ろうとした俺の腰を掴んで引き摺られながらも止めようとする。ええい役得だがなんか嬉しくない!

 

「はぁ〜……折角今日の夕飯はあの酒場でご飯を食べようと思ったのになぁ〜……僕の良心は傷ついてしまいましたグスン」

「ご、ごめんなさい。あんまりにも綺麗な容姿だったから女の子に見えてしまって……」

「グフッ!?フォローになってないよそれ……まあいいよ、じゃあお詫びとして何処か安くて頑丈な武器屋を知らない?その情報で手打ちにしてあげるよ」

「あっ、それなら【ヘファイストス・ファミリア】のお店の上の階にお手軽な値段で武器を売ってますよ?なんでも駆け出しの鍛冶屋さんが作ったものらしいので」

 

 

それはいい事を聞いた。

【ヘファイストス・ファミリア】はミアハ様に聞いた中じゃトップクラスの武器を販売している。それこそ名剣だったり英雄が持つ武器とか色々値段は安いものでも数百万。高いものだと数千万や数億ヴァリスの値が付くものもあるらしい。

 

 

「……では今日の夜に伺わせてもらいます」

「はい。お待ちしています♪」

「あっ、俺はトワ・クラヴィウスです。貴女は?」

「シル・フローヴァです。では今日の夜お待ちしています」

 

 

なんか終始やり込められた気分を感じるが心地よく感じるのは何故だろうか。

 

 

「魔女っ娘とは言え可愛いしね」

 

 

ダンジョンに出会いを求めるってのも悪くない。

まだダンジョンに潜ってないけど。

 

 

因みにお店に行ったらまだやってなかった。

開店時間聞いておくべきだった。

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

「ふんっ!」

「グギャァ!?」

 

 

近づいて来るゴブリンに正拳突きで爆散させる。

ふっ、俺の右は世界を狙えるぜ。魔石まで爆砕したけど。

 

 

「5階層だとあんまし敵が居ないか……まあ素手だし12階層までにしておくか」

 

ナイフを構えた白髪の子の目の前に居たゴブリンを横から奇襲する事に成功し、一匹の首を爆散させる事に成功した。

 

やった、上手くいったぞ。

 

そんな思いと共に少年を安心させるために顔だけ少年を振り返る。

地味に鏡に向かってどんな風に振り返ったらカッコ良く見えるのか研究していたソレ、俗に言うキメ顔をキメて、トワは口を開いた。

 

「大丈夫か?少年」

 

トワは敵に囲まれていた少年に割って入り、拳を振るう。負けじとナイフで敵に応戦する少年。即興とは言え即席パーティとは思えない動きをしている。やり易い。

 

 

「いい動きだ!やるじゃん少年!」

 

 

少年は危機的状況に陥った少女を助けられ、あの時と同じ状況に歯軋りをする。だが無茶はしていた。ダメージもあれば敵に囲まれた時は危ないと思っていたが、それも銀髪であの人に似た人に助けられた。

 

自分が悔しかった。情けない。これでは昨日と変わらない。

 

 

「うああああああああっ!!」

 

 

最後の敵をナイフで仕留める。

5階層のコボルト相手にここまでの戦いは中々筋がいいんじゃないか?まあスキルに頼りっぱなしの俺からしたら分からないけど。

 

 

「大丈夫か?」

「だ……」

「?」

「だああああああああああああああっ!!」

「ファッ!?」

 

 

なんか逃げられました。

ええー、俺そんな怖いかな……

うわーけっこー傷付く。緊張して逃げ出したのか?

 

顔赤かったし……まさか惚れられた?いや俺男ですしおすし。

 

人生初の英雄の真似はうさぎに逃げられる結果で終わった。

……ショボン(´・ω・)

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

オラリオにきて日が浅い上にここに訪れるのは基本的に早朝なため、記憶の中にあるお店を見つけるのも一苦労だった。

そのようにメインストリートを彷徨っているうちにようやく目当ての店を見つける。因みにミアハ様は旧友の神と飲みに行ったらしく、ナァーザさんはあと少しで新薬が出来そうだからいいと言われたので一人で食べにきた。

 

 

「……ここでいいんだよね?」

 

シルさんの働いている酒場、『豊穣の女主人』。

凄い名前だなぁと看板を仰ぎながら、入り口から店内を窺う。

カウンターの中には料理やお酒を振る舞う恰幅のいいドワーフの女将さんや、今朝のシルさんと同じ服装のキャットピープルやエルフなど多種族の少女達がてんてこ舞いに動き回りお客さんの注文をとっては料理を運んでいた。

 

…もしかして店のスタッフって女性しかいないのか?

 

………酒場の名前の由来をなんとなく察したよ。美人さんが多いからいいけどね。

 

 

「トワさんっ」

 

いつの間にかシルさんは俺の隣に立っていた。

なんでいつも気配みたいなのがないのだろうか。

 

 

「ああ、シルさん、約束通りきました」

「はい、いらっしゃいませ」

 

 

シルさんはそういい、入り口をくぐってから澄んだ声を張り上げる。

 

「お客様一名はいりまーす!」

 

俺は店内へ進むシルさんの後に続く。

 

「では、こちらにどうぞ」

「はい、ありがとうございます」

 

案内されたのはカウンター席だった。

席に座るとそこは曲がり角の席で誰も座ってくることがない場所だった。カウンター内側にいる女将さんと向き合う感じになっている。

 

「あんたがシルのお客さんかい?ははっ、冒険者の癖に可愛い顔してるねぇ!」

「あっははは、泣いていい?」

「何でもアタシ達に悲鳴を上げさせるほど大食漢なんだそうじゃないか!じゃんじゃん料理だすから、じゃんじゃん金を使ってくれよぉ!」

「シルさん?」

「……てへっ♪」

「すっごく可愛いですがダメです」

 

 

溜息をつきながらもメニューを取ろうとすると同じタイミングでメニューに手を伸ばす人と目があった。

 

「「あっ」」

 

 

なんと昼間のウサギくんでした。

 

 

「わっああああああああっ!?」

「昼間のウサギくんじゃん!って逃げないで俺は男だし!」

「へっ……?」

「全く、勘違いしてたのか君は。俺はトワ・クラヴィウス。れっきとした男のヒューマンだよ」

「う、嘘おおおおおおっ!?」

 

 

もう泣いていいですか?いいよね?……グスン

この後、滅茶苦茶仲良くなって色々話したけどね?

 

 

この後の騒動が起きるまでは……

 

 

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