空母水鬼とやらになったらしい......はい? 作:嘘つき魔神
静かな海、今、その一部は、戦場となった。
「先手必勝!」
そう言いながら走る...しかし、足を海に叩きつけた瞬間、足がとられる。
「なっ!?」
海に浮かべているなら走れると思ったのだが、そうは問屋が卸さないらしい。もちろん隙だらけのこっちを逃がす相手ではなく、こちらに筒のようなものを向け、そこから、何かが飛んでくる。
「危ねぇっ!」
そこを飛んで避ける。何で横に飛ぶのはできるのに走れないのかと思うが、飛べるだけありがたいと思おう。しかし、このままでは体力を使い果たし、そのまま殺される未来しか見えない。こうなったら。
「前に飛ぶ感じで行くか...!」
飛べるというなら、それを活かさない手はない。そのまま奴の目玉っぽいところを叩いてやる。それで、チェック・メイトだ。
「ウオォォォォォ!」
前に飛びながら近づいて行く、しかし、敵はまたこっちに筒を向ける。それを避けようとした時。
「うわっ!?」
バランスを崩した。このままでは、殺される。せっかく、新しい人生を歩む機械を得たのに、このまま終わるのは嫌だ。そう思っても、何も変わらない。もうだめだ。そう思い、目をつぶり、来るはずの痛みに備えた。瞬間。
「グルアァァァァァ!」
「!?」
かなり近い位置で聞こえた咆哮に驚き、目を開けると、そこには男性、身長190cm、茶髪、筋肉モリモリマッチョマンの変態、ではなく、口が大きく、盾のような物が横に2つついており、上の方にはデカイ銃口のようなものがあり、背中からは蜘蛛の足のようなものが左右に3本ずつ付いた、一言で言うなら、化け物がいた。
しかし、俺は、そいつに恐怖を覚えることはなかった。むしろ、頼もしい気分だ。
「行けるか?」
「グルル...!」
当たり前だと言わんばかりにうなり声を上げる。ならば。
「反撃開始と行きますか...!」
「グアァァァァァ!」
俺の言葉に呼応するように、そいつが吠える。しかし、いい雰囲気に水を差すように、敵は攻撃してくる。しかし、俺の方にいる奴は、滑るように攻撃から、逃れた。それを見て理解する。
「なるほど、滑れってか!」
幸い、スケートを習っていたこともあり、滑るならどうにもできる。重心を横に傾け、敵の攻撃を避ける。そして、盾のそいつにただ一言叫ぶ。
「殺れ!」
俺の声を聞いた瞬間、盾のそいつは、口から白玉に牙が生えたような何かを吐き出す。そのまま白玉は化け物に向かい、白玉の口から何かが吐き出される。それを認識した時には、水の柱が立ち、柱の消えた後には、あの化け物の姿は影も形もなかった。
「しゃあっ!」
「グゥゥゥゥゥルゥゥゥゥゥアァァァァァ!」
俺が叫び、そのあとに盾のそいつが雄叫びを上げる。そして、そのあとに、白玉が戻ってきた後、そいつは口を開け、白玉はそのなかにもどって行った。落ち着いて見てみると、どういう仕組みか気になる。まぁ、気にしたら負けという奴だ。今は、生きていることを喜ぼう。
「そういえば、結構時間が経ったかもと思ったが、そんなに経ってなかったのか。」
太陽は俺から見て35度くらいの位置にあり、さほど時間が経っていないことを示している。この分なら、このまま島探しをしてもいいだろう。そう考え、そういえば、盾のあいつに礼を言うのを忘れていたことを思い出す。礼を言うために、あいつのいた方向を向くが。
「え、いないっ!?」
いつの間にか姿を消していた。礼すら言っていないのに。しかし、時間は有限。今度会ったときに礼を言おうと考え、島探しを再開することにした。
...俺の後ろに薄く光る何かがついてきていることに気づかず。
一応、彼を襲ったのは、駆逐ハ級という設定です。後付けは良くないのですけど、つい頼っちゃいます。スケートの下りといい。今後はあんまり使わないようにしなければ。次回もお楽しみに。