ゾルディック家の喰種【連載版】   作:政田正彦

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転生、歪んだ愛、自愛。


原作開始前
1話「テンセイ×ユガンダアイ×ジアイ」


 一人の青年が、駅のホームから投身自殺をし、直後に病院に搬送されるも、間もなく死亡が確認された。

 

 即死だったという。

 

 気付いた時には既に遅かった、とはこういう時にはよく使われるフレーズだが、彼自身、自分がそれを()()()()立場になるとは思ってもみなかっただろう。

 

 駅のホームに居た見知らぬ人。

 

 家族、両親、兄弟。

 

 友人、知人……。

 

 彼らは、皆彼が、彼の精神が壊れてしまっている事に気付けなかった。

 彼が自ら死んだ理由はいくつもある。

 そして彼が周囲に示したメッセージや救難信号も。

 

 一人の青年が、夢を、希望を、それらを叶える為の道を失い、絶望から自分の全てを投げ出して、命すらをも失ったという、ありふれた悲劇が、彼の人生が、そこで一つの幕を閉じた。

 

 

 その筈だった。

 

 彼は何の因果か、運命か、神の悪戯か。

 彼の人生は、全くの別の世界で再び幕を開く事となる。

 

 

 

 

 

 

 

 

 最初に感じた感情は困惑だった。この身体は一体どうした事だ?これは自分の手なのか?目の前に居る女性は誰だ?彼女は何を話している?僕は何故彼女の胸に抱かれ……いや、何故胸に抱ける程のサイズに縮んでいるんだ?僕は、一体、どうなった。

 

 死んでいなくちゃいけないハズの自分が何故生きている?電車に轢かれたはずだ。死ぬつもりで身を投げ、骨が砕け脳漿を撒き散らし命の灯火が消える音を確かに聞いたはずなのに。

 

 そうしてしばらく困惑していて分かったことは、自分はどうやらまだ死んでいないという事。

 

 何故?と理由について数秒間それについて考え……そして考えが及ばないレベルの事で、今は考える必要が無く、考えたところで答えが出るわけでもないだろう、と割り切ったところで。

 

 

 次に彼を襲った感情は「死ねなかった」という絶望だった。

 

 

 彼は物心がついたばかりでまともに喋れなかったが、それでも「死なせてください」と。だが言葉もまともに伝わらず、ただうぅ、うぅ、と藻掻くだけで……意図が伝わるはずも、伝わったところでそれが許されるハズもなかった。

 

 

 彼は更に強く願う。「死なせてくれ」と。

 これ以上苦しみたくない。生きていたくない。ここに居たくない。

 

 その願いが最高潮に達し、泣き声を上げたその瞬間……彼の体に異変が生じる。

 

 

 突如、彼の身体からヤカンから吹き出るの湯気のような、猛烈な勢いで真っ黒なオーラが吹き出したのだ。……オーラとは、この世界における生命のエネルギーのような物であり、人間、動物を含め誰もが有する物だ。

 

 それが猛烈な勢いで吹き出したとすればどうなるか。

 

 前述した通りそれは生命のエネルギーである。無論、限界もある。彼のような幼子の生命エネルギー等、たかが知れている。ものの数分で昏睡状態となり……あるいは、死ぬ可能性すらあった。

 

 問題はそれだけではない。

 

 オーラは本来、色をもたない。敵意や殺意、執着や欲求、熱意や熱望を持ってようやく色、あるいは圧迫感や本能的に感じ取れる感覚として変化が現れる物であり、それが絶望によって真っ黒になっているとしたらどうなるだろうか。

 

 

 もし念を修めていないものが、これらの害あるオーラに晒されたとすると、ある者はそれを「北極で服も着ずに居るのと同義だ」と表現した。それほどまでに無防備な状態であるという事だ。

 

 その表現で言うと彼は「服を着ていない状態で北極のような極寒の気温を()()()()()()()」とでも言えば、この異常性が理解しやすいだろうか。

 

 

 念を修めてもいないのに、絶望の感情を乗せたオーラを自身から発し、その結果、絶望のオーラを放出させている彼の体は、全身が段々黒ずんでいき、細胞が破壊され、壊死していっていた。

 

 

 これは長いゾルディック一族の歴史をもってしてみても初めての出来事であった。

 というより、恐らく歴史上類を見ない大事件だろう。

 まだ言葉もろくに話せない幼子が、オーラを発生させ、そのオーラで自分自身を傷つけている。

 

 彼は、ゾルディックが総力を上げて処置を行った事により、どうにか一命を取り留めた。

 

 まず、他の念能力者のオーラによって彼の体の重要器官を保護し、その隙に、彼を蝕んでいるオーラを全て吐き出させたのだ。

 

 その後、「自分よりも少ないオーラの総量しか持たない弱い生物を強制的に絶状態にする」という念能力と、それを神字という、長い時間をかけてオーラを込めた文字を道具自体に書く事で効果を発揮させる技術によって作られた、「入ったものを絶にする檻」を用意した。

 

 絶とは、念能力の修行の四大行と呼ばれる基礎の技の一つであり、オーラを完全に断ち、体の中に留める事で回復力を向上させたり気配を潜めたりする事が出来るというもの、そしてその状態そのものを指す言葉だ。

 

 オーラによって身体が傷つけられている彼を救うには、彼以外の誰かが、彼を強制的に絶にする必要があった。

 

 その為に、数億という値打ちの檻を用意したのだ。その檻には「念能力者本人より多くのオーラを持つ者には効果が無い」という欠点が存在したが、今の彼を絶状態にするには十分だった。

 

 とはいえ、処置は簡単なものでは無かった。まさに、生死の境を彷徨うほどの物であったと言えるだろう。

 

 まず、オーラを全て出し切らせてしまおうとした際、彼の持つオーラの総量が、まるで成人の、20代前後の男性が持つ位の、幼子が持つにしてはあまりに膨大すぎる量であり、計算が大いに狂う事となる。

 

 もう少し彼のオーラが膨大だったなら、彼の重要な器官を保護する役目をもっていた念能力者が、彼の真っ黒なオーラに精神で負けていたかもしれなかった。

 

 これが彼が純粋に持つオーラであるというのが信じられなかった。まだ、一族に殺された若輩の念能力者が死後にゾルディックへの念だけの存在として彼に取り付いた、と言われた方がまだ納得出来るのだが……オーラを放出する精孔を見て、この黒いオーラは完全に彼が持っている物だと語っていた。

 

 

 ここで彼が助かった、で終わったなら話はまだ単純だったかもしれない。

 

 

 このほんの三時間後である。

 この事故が起こった直後、仕事で遠方へ行っていた彼の父、シルバ=ゾルディックが家へと急いで戻り、檻の中へと訪れ、包帯でグルグル巻きのミイラ状態になった自分の息子を見る。

 

 その包帯にある血の跡の凄惨さから、彼がどれだけの死線を彷徨ったのかが伺える。

 今こうして生きているのは恐らくゾルディック家の人間だからこそだと言えるだろう。

 

 シルバは「決して警戒を怠るな。少しでも容態が変化したらすぐに診ろ」と使用人達に指示しようとして、そして、もぞ、と布の擦れる音を聞いた。

 

 

 見れば、目を開き、明らかに意識を取り戻している自分の息子の姿があった。

 

 

 ……有り得ない。

 

 

 彼は信じられないと思いながら彼に巻かれた包帯の一部分を巻き取り素肌を露出させる。そこには、壊死した皮膚も、その跡も無く、まるで何事も無かったかのように完治している身体。不思議そうな、かつ、どこか沈んだ顔をした息子の姿がそこにあった。

 

 

 驚くべき、では到底済まされない程の異常な自己治癒力。

 

 

 

 彼の身体は……異常だ。

 

 

 ゾルディック家()()トルイ=ゾルディック、二歳八ヶ月の出来事である。

 

 

 この事故をきっかけに、幼少のほぼ全てをこの牢獄の中で過ごすことが確定された。

 

 

 

 

 

 

 そのほんの二年後の事である。

 シルバが彼の治癒能力に絶対的な決意を持ってこう決断を下した。

 

 

「明日からトルイに暗殺者としての訓練を施す」

 

 

 それはたった四歳の息子に下す決断にしてはあまりに過酷で凄惨、そして残酷な決定だった。だが彼の母でありシルバの妻であるキキョウが止めようとしても聞く耳を全く持たない程に、彼の決意は硬かった。

 

 ……ここでいう訓練とは、体力をつけるために走り込むだとか、特別な技を身につけるために修行するだとか、何らかの脅威に対抗する為にシュミレーションをする、といった意味ではない。

 

 文字通り、()()()()()()彼を拷問するのだ。

 

 殴る、蹴る、刺すといった物ではない。

 電気を流す。毒を盛る。虫を体内に入れる。爪を剥がす。

 

 一般的に「普通の人間なら死ぬ」と思われる物を全て経験させ、そして死なないようにする。電気を流されようが、毒を盛られようが、虫を体内にぶちこまれようが、爪を剥がされようが全く問題無いように。

 

 またここに記述した物は彼らにとってまだまだ基礎の基礎である。

 

 最終的な理想形は……「どうやったら殺せるか分からない」ようにする事だ。

 そんな物にたどり着けるかは定かではない。だが、幼ながらに神から授かったとしか思えない、異常すぎる治癒能力と、シルバの良く研がれ、ナイフの何倍も鋭いと自負する爪をもってして、切りづらいと思わせる皮膚。

 

 彼は異常なまでの適応能力、タフさ、多すぎるオーラの総量、そして、まるであらゆる死因に対して耐性を得るかのような特異体質を持っていたのだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

「ギャアアアアアアアアッ!!!」

 

 4日後。

 

 拷問部屋に、まるで人とは思えない、魔獣か怪獣が断末魔をあげるかのような絶叫が響き渡る。訓練開始から一週間が経過しており、本来ならとっくに死んでいるはず……それほどまでに凄惨な拷問が行われていた。

 

 頃合を見てシルバが手元のスイッチをオフにすると、絶叫がピタリと止まり、代わりに、肉が焼ける香ばしい匂いが漂う。

 

 鎖に繋がれたトルイの体には何本ものコードが繋がれており、シルバがスイッチを入れると、そのコードから彼の身体に強烈な電気が流れる仕組みだ。医療用ではなく、こういう時の為だけに作られた超強力な代物だ。

 

 それを、四歳と少しの子供に使う。

 

 こいつなら大丈夫だ、と確信を持って使う。そして、そんな確信に応えるかのように、彼の身体はこの訓練が始まって3日もすると電気への完全耐性を得た。

 

 まだまだ訓練は始まったばかりだ。

 

 

 11日後。

 

 拷問部屋に、夥しい量の血と、子供の指が入ったバケツが置かれており、そこから異臭が放たれていた。

 

「イヤだ! 助けて! 助け、たすァァアアアアァァァ!!!」

 

 ぶちん。と切り落とされ、ぽとりと地に落ちる。

 切り落とされたのは、彼の指だ。

 

 落ちた指を拾い上げ、それを興味深げに見るシルバは、しばらくそれを見つめた後、それをバケツの中に投げ入れる。

 

 視線を彼の指が切り落とされた手へと戻すと、そこにはまるで切り落とされたという真実が無かったことにされたかのように、普段となんら変わらない、幼さが残る指が繋がっていた。

 

「凄まじい治癒力だと思っては居たが、ここまでとはな。」

 

 そうしてまた、ペンチで指を切り落とした。

 

 

 33日後。

 

 拷問部屋に、狂気を孕んだ笑い声が響く。同時に、グチャグチャと頭の中を掻き回されるような音が鳴り響く。ブチブチと自分の中の何かが蟲に食いちぎられ、奪われ、好き勝手に引きちぎられている。

 

 壮絶な痛みから逃れたくて、逃れられなくて。

 

 誰かの笑い声が耳障りで。

 

 段々とその笑い声すらをも、遠くなっていく感覚を感じ、身体が自分のものじゃなくなっていくのを感じた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 気づくと自分がどこに居るのか分からなくなっていることに気付いた。

 そこはいつもの拷問部屋ではなかった。

 真っ白な、ただただ白だけが広がる世界。

 

 部屋とも空間とも呼べない、明るいようで暗く、開けているようで、どこにも行けない、そんな場所。

 

 ふと自分の身体に目を向けると、それはトルイ=ゾルディックとしての身体ではなく、前世の……死んだはずの自分の身体がそこに立ち尽くしていた。

 

 

「僕は、死んだのか?」

 

「いいや、死んでなんてないさ。」

 

 

 返事なんて期待していなかったが、そう聞いて、ああなるほど、とトルイは瞬時に察した。これは僕が精神の異常から幻覚を見ているのだろう、と。

 なんせ、声のした方へ顔を向けると、お誂え向きに、自分と全く同じ顔をした人物がこちらを見ていたのだから。

 

 

 前にもよくあった事だ。少し、久しぶりな気もするけれど。

 

 

 

「弱いね。僕。」

 

「また、奪われている。」

 

「僕はまた、奪われる側だ。」

 

 

 しょうがないだろ、僕は弱い。それは事実で、強者が、弱者を喰らう、奪うのは……至極当然の事なのだから。

 

 

「じゃあ、今のままでいいって訳だ?」

 

 ……そんなハズはない。僕は、強く「無理だね君じゃ。」

 

 

 ハッキリと、明確に、バッサリ切り捨てられた。

 

 一瞬だけ怒りが湧き上がる、が、頭のどこかでは分かっていた事だった。

 確かに、そうかもしれない、と。

 

 

「日本という平和な世界ですら生きていけなかった君に、この過酷な世界を生き抜く事は出来ないよ」

 

「気付いてるだろ? ここは君の知っている世界であり、元の世界とは全く別の世界だ」

 

「ゾルディック家、オーラ、念、そして現状を鑑みるに、ここは……HUNTER×HUNTERの世界、そして僕はゾルディック家の人間として生まれたんだろう」

 

「さしずめ、僕は今暗殺者になるために訓練を受けているんだろうね」

 

「な? 分かるだろ? 君じゃあ無理だと言った意味が。理解している僕もまた、君自身なんだから。」

 

 

 

 彼の言う通り……僕は今自分がどういう状態にあるか、本当は分かっていた。

 分かっていて目を逸らしていただけだ。

 

 ……確かに、僕じゃあ、この世界で、この世界でも、生きてはいけない。前は夢にまで見た異世界転生だけど、これは、あまりにあんまりじゃないかな。

 

 

 

「代わってやろうか?」

 

 

 

 あまりに甘美な誘惑。

 それは悪魔のようにも救いの天使のようにも聞こえて……。

 

 

 思わず、代わってくれるの? と返してしまった。

 

 

「よくある話だろ? 幼い頃に虐待を受けていた子供が、それらの恐怖や痛みから精神を守るために、精神そのものを二つに分けて、自分の精神を護るっていう例のアレさ。僕は、君を護る為に生まれてきたってわけさ」

 

 

 そう言って彼はニコニコと笑顔を貼りつけながら、片手で()()()()()()

 

 ……あぁ、なるほど。……今のは嘘って訳だ。……わざとらしくあの漫画の主人公の「嘘をつく時の癖」なんかの真似までして。

 

 

「……ハハ! やっぱバレた? まあ、バラしたんだけど。」

 

「その通りだよ。君の代わりをするのは本当だけど、君を護るつもりなんて毛頭無い。」

 

「君はここで、僕に喰われて死ぬのさ。」

 

 

 そう言うと、彼は僕を組み伏せ、首元に歯を立てた。

 そのまま、一切の躊躇い無く……ぶちぶちと首の肉を引き千切り、数回咀嚼した後、それを嚥下し、血だらけの口を開いてこう言った。

 

 

「僕は君を喰って……喰われる者から、喰う者になる。僕が強者(奪う側)に立つ。僕はまだ生きていたい。ここでは死にたくない。もっと強くなりたい。だから……弱い僕は、ここで消えろ」

 

 分かった。いいよ。ただ……どうせ強くなるなら……あの人みたいに、大事なものを、護る為に……その力を……使ってくれないかな……。

 

「……分かった。いいよ。約束する。この力はきっと、この先僕が大事だって思う者の為に使う。その為に……奪う。」

 

 なら良かった。……今日は会えて嬉しいよ。トルイ=ゾルディック君。

 

「ああ……僕も、話せて良かったよ。……おやすみ、****。」

 

 

 どうか、いい夢を。

 

 

 

 意識が遠くなっていくのを感じる。

 

 彼の血肉となって逝くのだろう。

 

 これで……ようやく……。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 数年後。

 

「さあ、今日も訓練を始めるぞトルイ。」

 

 シルバがいつものようにそう言うが、返答はなく、帰ってきたのは沈黙だけだ。

 内心で彼は首をかしげた。おかしいな、父の言う事を無視するように育てた覚えは無いのだが。

 

 まだ少し躾が足りなかったか?とトルイの方へと歩いていき、何気なく、息子の肩を叩いて朝だぞ、起きろと言う程の気軽さで、彼の腹に、普通の人間なら臓物がいくつか使い物にならなくなってもおかしくない程の重い一撃を放つ。

 

 そこでシルバは普段とその感触が違う事に……トルイがオーラを纏っているという事実にようやく気付き、驚いて一歩後ずさる。

 

 そして、今度はそれを見たトルイが口を開いた。

 

 

「ねェ父さん……僕もう、飽きちゃったよ。」

 

 

 そう言うと、彼は腕に力を込め、自身を繋いでいた鎖を、まるでくず鉄を崩すかのように破壊する。足や首にも枷が付けられていたが、その全てを、次々と破壊していく。

 

 

「僕、外で誰かと遊びたいな……いいでしょ?」

 

 

 トルイが初めて父に対して言った我が儘。それは聞き用によっては子供の些細な我が儘であった。だが、父であるシルバにはその本当の意味が理解出来た。

 

 

 

僕はもう戦える。外に出せ。獲物をよこせ。

 

 

「……いいだろう、だがまずはそのオーラをきちんとコントロールする術を身につけてから、だな。」

 

「……うん、わかった。」

 

 

 

 この二日後、ゾルディック一族の一員として、トルイは正式に迎えられることとなり、牢獄生活が終了することとなる。




登場人物紹介①

【****】
20代後半という若さで夢を絶たれ、絶望して死亡。
夢は====だった。


登場人物紹介②

【トルイ=ゾルディック】
****が死後H×Hの世界に転生した姿であり、
「死ぬ事も許されないなら、もっと強くなる必要がある。」
「だが、日本ですらまともに生きられなかったような僕がこの過酷な世界で生きていけるとは到底思えない。」
そう考えた****が作り出した第二の人格であり、
トルイによって****は二度目の死を迎えることとなった。
****は彼に「その力を大切なものを守る為に使って欲しい」
という願いを遺し、今は彼の中で穏やかに眠る。
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