生徒会長は砕けない   作:雨魂

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生徒会長は砕けない

 

 

 

 ◇

 

 

 

 

「──────っ」

 

『ねぇ、目を開けてよ』

 

 

 

 何処からともなく、声が聞こえてくる。幼い男の子の声。何故か聞き覚えがある、その声音。

 

 突然光に包まれ、咄嗟に目を閉じた。そして数秒後に少年の声が耳を通り抜ける。

 

 僕は聞こえた言葉の通りに、閉じていた瞼をそっと開いた。

 

 

 

「…………」

 

『久しぶりだね。と言っても、僕はずっと君の側に居たから懐かしい気はしないけど』

 

 

 

 目を開けた先に立っていたのは、まだ背の小さい一人の男の子。飴色の髪は長く、思わず女の子と見間違ってしまいそうになるくらい中性的な顔をしていた。

 

 辺りは白く、何も見えない。どれだけ目を凝らしても純粋な白い世界が続いているだけの空間。

 

 そんな中に、僕とその少年だけが向かい合って立っていた。五メートルほど離れた所に彼は立ち、琥珀色の両眼で僕の事をジッと見つめている。

 

 ここは、何処だろう。僕は今まであのマンションの屋上に居たというのに。

 

 

 

「君は、誰?」

 

『僕は、君をずっと見守ってきた()()だよ。ちょうど十年間。この日のために寄り添い続けた、君の宝物』

 

 

 

 男の子は幼い声でそんな言葉を語る。すらすらと、見た目には似合わない大人びた喋り方だった。

 

 

 

「宝物?」

 

『そう。君が長い間、何があっても手離さなかったひとつの()()。身に覚えがないとは言わないよね」

 

 

 

 少年はそこまで言って、小さな手に握り締めていた()()を僕に見せてくる。

 

 それを見て、彼の正体を察する事が出来た。

 

 

 

「それは……」

 

『僕はこの中に眠り続けていた。君が大切な人を忘れたあの日から、ずっとここで眠っていたんだよ」

 

 

 

 男の子が持っていたのは─────玩具の宝石。

 

 僕が長い間、宝物として寄り添い続けたあの宝石を彼は手のひらに乗せていた。

 

 

 

「眠っていた?」

 

『うん。十年前、君は大人達を怖がるあの子にずっと言い聞かせていたよね。『大丈夫。この宝石を握り締めていれば、必ず僕らの事を守ってくれる』って』

 

 

 

「…………」

 

『もちろん、そんなのは嘘だ。プラスチックで出来たただの玩具の宝石にそんな力はない。それでも、君はあの子を安心させる為にこの宝石を握り締めていた。

 

 そして十年間、お守りとして常に自分の傍に置いていた』

 

 

 

 男の子の言葉に、記憶が蘇る。そうだ。僕はあの狭い薄汚れた部屋の中で、プラスチックで出来た玩具の宝石とあの子の手を握り締めていた。この宝石があれば僕らは大丈夫だと、隣に居る黒い髪の女の子を安心させる為に言い聞かせていたんだ。

 

 白い空間に立つ男の子は言葉を続ける。

 

 

 

『全ての記憶を忘れ、離れ離れになった君達が出会うのは必然だった。同じ宝石を大事に守り続けた君達が、十年後に引き寄せられるのはあの日から決まっていた運命だったんだ』

 

「運、命」

 

『そうだよ。君はあの子を見た時に思った筈だ。()()()()()()()()()()()、ってね。当然だよ。だって、あの弁天島の鈴は頭の中にある記憶を忘れさせる事は出来ても、心の中にある記憶までは奪えない。頭ではなく君の心が、あの子を覚えていたんだ』

 

 

 

 男の子は玩具の宝石を乗せた手をこちらに差し出しながら、静かにそう語る。目は一時も離れない。まるで鏡と向かい合っているようだった。鏡の中の自分が、僕の事を見つめ返してくるみたいに。

 

 

 

『そして、あの子も君と同じ事を思っていた。あの赤い巾着袋の中に玩具の宝石を入れて、どんな時も離さなかった。失くしても、必死に探してまた見つけていた』

 

 

 

 林間学校の夜の出来事を思い出す。あの時、彼女は一人で赤い巾着袋を探しに外へ出た。僕は彼女を追い、一緒に()()を探した。

 

 あの子は言っていた。あれは、大切なものだと。それは僕と同じだった。僕らは同じものを同じように、大切な宝物として持ち続けていた。

 

 

 

『君達は意味も分からずこの宝石を持っていたのかもしれない。でも、ちゃんと意味はあった。このただの玩具の宝石が君達を引き寄せ、再会させたんだよ』

 

「…………あれが」

 

『けど、そんなのは単なる運命。後付けの能力でしかない。この宝石が持つ力は、それだけじゃない。その瞬間のために、君達はこの宝石を持っていたんだ』

 

 

 

 男の子はそう言って、僕の方へと近づいてくる。徐々に近づいてくるにつれ、彼が誰かに似ている事に気がついた。

 

 いや、ちがう。僕は彼の正体に最初から気づいていた。

 

 そして少年は目の前で立ち止まり、手を差し出してきた。それから彼は手の中にあった玩具の宝石が付いたペンダントを僕の右手に乗せた。

 

 

 

「その瞬間のため?」

 

『そう。現実の君が陥っている状況の事だよ。大切なあの子を失いそうになっている、その瞬間。僕は、この時のために眠り続けていた』

 

 

 

 男の子はそう言って笑顔を浮かべる。その笑顔にはやっぱり、誰かの面影があるような気がした。

 

 

 

『それは─────君とあの子を守る事。君が十年前に言っていたように、その宝石を握り締めていれば、僕が必ず君達を守る』

 

 

 

 男の子がそう言った時、白い世界が崩れていく。空間がひび割れ、壊れていく。そして、僕を元居た世界へと戻させる。

 

 少年はそれでも笑っていた。僕も、彼に向かって精一杯の笑顔を浮かべた。

 

 

 

 きっと二人とも、そっくりな笑顔だったに違いない。

 

 

 

 

 

「…………僕を見守り続けてくれて、ありがとう」

 

『僕の方こそ、強い大人になってくれてありがとう。またあの子を好きなってくれて、ありがとう』

 

「これからも、()を持ち続けてもいいかな」

 

 

 

 僕のお願いに、彼は首を横に振った。それからまた口を開く。

 

 

 

『いや。それは無理だよ』

 

「どうして?」

 

『だって、この世界にあるものはいつかすべて壊れる。世界で一番硬い宝石も、叩き続ければ必ず砕けるんだ』

 

 

 

 男の子は残念そうに、それでも笑いながらそう言った。

 

 たしかにそうだと思った。この世にあるものはすべて壊れる。どんなに硬くて丈夫なものでも、必ず朽ち果てる時が来る。

 

 それでも、ただひとつだけ。たったひとつだけ、絶対に砕けないものを僕は知っている。

 

 

 

「そっか」

 

『でも、壊れる事は悲しい事じゃない。一度壊れたのなら、また作り直せばいい。誰よりも一途な大人になってくれた君にならきっと、それが出来ると信じてる』

 

「……そうだね」

 

『だから、今はここでさよならしよう。いつか、君が新しい未来を作り直した時に、また会おうよ』

 

 

 

 世界が崩れていく。白が灰色に染まって行く。

 

 そんな世界の中で、少年は笑っていた。

 

 彼の姿を見て、大人になった僕も笑ってみせた。

 

 

 

 

 

「うん。必ず作り直してみせるよ」

 

『信じてるよ─────夕陽』

 

 

 

 

 

 夕陽()は、最後にそう言って消えて行った。

 

 

 

 そして、僕は元の世界へと墜ちて行った。

 

 

 

 

 

 ◇

 

 

 

 

 

 

「───さぁ、まずはダイヤちゃんに君の事を忘れさせるんだ。あの子の事を思って、ただこの鈴を振ればいい。それだけであの子は君の全てを忘れる」

 

 

 

 目を開けた先には、赤い両眼があった。その目を見た瞬間、思考が誰かに乗っ取られる感じがする。自分ではない誰かが、身体の操縦席に乗っている。

 

 

 

「─────」

 

「そうだ。えらいね、夕陽くん。そのまま手に握った鈴を鳴らしてみなさい。そうすればあの子を守る事が出来るんだよ」

 

「やめてっ! 忘れたくないっ、あなたを忘れたくありませんっ」

 

「ほら、私の言う通りにするんだ。そうしなければあの子は男達に汚される。大好きな女の子が目の前でそうなる姿を見たくはないだろう?」

 

 

 

 男の声が頭の中に木霊する。従いたくないのに、身体はその通りに動いて行く。まるで身体が遠隔操作されているような感覚だった。

 

 これが、この男の力。この力を使ってこいつは沢山の子供を誘拐し、怖い思いをさせてきた。ただ自分が楽しむ為だけに、罪のない子供達を傷つけた。そして僕も、ダイヤさんも。

 

 そんな奴の言いなりになって、僕は大切な女の子に自分の記憶を失くさせようとしている。いつの間にか握らされていたこの弁天島の鈴を振れば、あの子は僕の全てを忘れる。

 

 

 

 統合先の高校で出会った事。

 

 男女の確執で何度もぶつかり合った事。

 

 林間学校で分かり合えた事。

 

 一緒に学校に行った事。

 

 授業中、何気ない横顔に心をときめかせた事。

 

 初めて笑顔を見た時の事。

 

 帰る時、偶然を装って彼女を待っていた事。

 

 体育祭で彼女の手を引いて走った事。

 

 保健室で僕が起きるのを待ってくれていた事。

 

 期末テストでデートをかけて勝負をした事。

 

 僕が勝って、一緒に花火大会に行った事。

 

 二人で好きな事を語り合った事。

 

 告白して、酷い事を言われた事。

 

 それでも、好きだと言ってくれた事。

 

 

 

 僕らはこれから、その全てを忘れる。

 

 

 

 不機嫌な顔も、悩んでいる顔も、怒った顔も、悲しんでいる顔も、喜んでいる顔も、嬉しそうな顔も、笑った顔も、全部。全部。全部。

 

 積み重ねてきた時間。思い出。その他の何もかも。全てがゼロに戻ってしまう。そんな理不尽を、僕らは受け入れなくてはいけない。

 

 

 

「…………」

 

『夕陽さん、っ」

 

 

 

 少し離れた場所で、大切な人が泣いている。こんな僕のために、彼女は涙を流している。泣かしているのは紛れもない、僕自身だった。

 

 でもどうしようもなかった。こうなってしまう事が運命だと受け入れるしかない。そんな風に諦観しなければ、息を吸う事すらままならなかった。

 

 

 

 それでも。

 

 

 

「そう、これから君は“ダイヤちゃんの事を思ってその鈴を振る”。他には何も考える必要はない。そうすれば、全てが君の思った通りになる」

 

 

 

 男の声が耳に入る。僕の左腕は、勝手に空へと掲げられる。手には一本の美しい神楽鈴。それを振ってしまえば、彼女は僕の記憶の全てを消去する。

 

 ダイヤさんの声が聞こえる。僕にそうさせないように何かを叫んでいる。忘れないで。忘れたくない。嫌だ。そんな言葉を。

 

 僕にはもう、どうしようもない。心を操られてしまっている僕には抗いようがなかった。

 

 

 

 それでも。

 

 

 

「いいんだよ、夕陽くん。その左腕を下げるんだ。私の言う事に従うだけでいい。君には、それが出来る筈だ」

 

 

 

 男の声が聞こえた途端、鈴を握り締めた僕の左腕は意思もなく動き出す。

 

 これからダイヤさんに自分の記憶を忘れさせる為に、鈴は音を鳴らす。

 

 

 

 それでも。

 

 

 

「                ッ!」

 

 

 

 

 

 誰かの叫び声がマンションの屋上に響き渡る。

 

 そして、僕はダイヤさんの事を思いながら、弁天島の鈴を振った。

 

 

 

 ──────リン。

 

 

 

 透明な水のように美しい音が、小さな波紋となって辺りに広がって行く。

 

 これが弁天島の鈴の音。でも、それはあまりにも綺麗過ぎた。思っていたよりもずっと、美しい音色だった。

 

 どこまでも響いて行きそうなほど高く、ここに居る誰もがその音を聞いた。

 

 僕も、顔に傷のある男も、囚われた女の子も。

 

 

 

 その音は誰かの記憶を失くす力を持つ。願った誰かの記憶を全て、忘れさせてしまう。

 

 僕は一人の女の子の事を願って、鈴を振った。男に心を操られて、鈴を振ってしまったんだ。

 

 

 

 

 それでも、あの子は()()()()()()

 

 

 

 

 

 ◇

 

 

 

 

 

 第六十五話/生徒会長は砕けない

 

 

 

 

 

「ッ? な、なんだ!?」

 

 

 

 鈴が鳴り響いた瞬間、僕の右手にある()()が大きな光を放った。

 

 突然の事でスーツ姿の男は顔に驚きの表情を浮かべている。無理もない。

 

 だってこの男は、僕にこんな切り札があるだなんて、一ミリも思っていなかっただろうから。

 

 

 

「─────ああ」

 

 

 

 そう言う事か。さっきの白昼夢で見た少年の言葉の意味がようやく分かった。

 

 玩具の宝石を持ち続けていた意味は、この時のためにある。それは本当に言葉通りの意味。

 

 僕の右手に握られた宝石は最初から、()()()()()()()()()()()()()()()

 

 

 

「………………?」

 

「ダイヤさん。僕の事が分かる?」

 

 

 

 輝き出した宝石の光に驚いた男の目線が外れ、操られていた身体が自由になる。

 

 顔を彼女の方へ向けると、ダイヤさんは涙を流したまま茫然とした表情でこちらを見つめていた。

 

 まだ、僕の事が分かるというように。

 

 

 

「夕陽、さん」

 

「うん。そうだよ、僕は夕陽だ。覚えていてくれて、ありがとう」

 

「ど、どうして……?」

 

 

 

 ダイヤさんは明らかに困惑している。無理もない。僕は今、確実にこの弁天島の鈴を振った。なのに、彼女は僕の事を覚えている。何ひとつ、変ったところなど見られなかった。

 

 

 

「な、何故だ!? 何故忘れていないッ! 私の力は完璧だった。なのに何故!?」

 

「残念だったね」

 

「くそっ! もう一度だっ。夕陽くん、ダイヤちゃんの事を思ってその鈴を振りなさいっ!」

 

 

 

 ─────リン、とまたマンションの屋上に綺麗な鈴の音が鳴り響く。

 

 それでも、ダイヤさんの様子は何も変わらない。ただ茫然と目の前にある光景を彼女は見つめ続けている。

 

 

 

「夕陽さん?」

 

「ふふっ」

 

「どうしてだッ! 何故忘れない!? この鈴の力も、私の力も完璧な筈っ。だというのに、どうしてあの子は君の事を忘れないッ!!!」

 

 

 

 訳が分からないように僕の名前を呼ぶダイヤさん。その言葉を聞いて男は苛立ったのか、頭を抱えながら醜い叫び声を上げていた。

 

 周囲に居る男達も驚きの表情を浮かべている。恐らく、何度もこの男がこうやって子供の心を操り、記憶を失くさせる姿を見てきたのだろう。

 

 それでも僕らは忘れていない。この鈴の音は、今はただの音に成り果てている。

 

 

 

「無駄だよ。その力は、今の僕らには効かない。何度やっても同じ。僕らは、絶対に忘れない」

 

「くそっ! くそっ!! くそっ!!! 一体何をしたんだ!?」

 

「あなたの言う事はきっと真実だ。その超能力も、鈴の力もたしかにある力なんだろう。でも、それは僕らには効かない。僕らにとってこの鈴は、ただの鈴でしかない」

 

 

 

 僕がそう言うと男はまたヒステリックな声を上げる。思うようにいかないのが悔しいんだろう。

 

 だけど、そんな事をしたって僕らはお互いの事を忘れる事は無い。

 

 ────この宝石が傍にある限り、僕らは永遠に守り続けられる。

 

 

 

 男達に囲まれているダイヤさんの手にも、僕と同じ光が見えた。彼女もあの玩具の宝石を握り締めていたに違いない。僕はずっと、そう信じていた。

 

 そうだ。僕らがこの宝石を持ち続けていれば、何が起きても宝石が僕達の事を守ってくれる。

 

 いや、そうじゃない。この宝石が僕らの手にあれば、この世界にたったひとつだけ絶対に壊れないものが存在する事になる。何があっても壊れる事はない、絶対的な存在が。

 

 それは。

 

 

 

「あの子は忘れない。僕の心が粉々に折れても、僕らのつながりが木っ端みじんに壊れても。この世にある全ての物質が壊れたとしても、たったひとつだけ砕けないものがある」

 

「それは、なんだ!?」

 

 

 

 男は僕に向かって叫んでくる。僕は彼の苛立ちを許し、少しだけ笑う。分かってる。こんなの論理として成立しない。けれど、()()は壊れない。

 

 

 

 そう、それが僕が知っている中で、この世で最も硬度が高いもの。

 

 この世界にある何もかもが壊れるとしても、その何かは形を変えずに残っている。

 

 この世で最も硬い宝石(ダイヤ)は、何をしても砕ける事はない。いくら叩いても、どれだけ高い所から落としても、傷ひとつ付く事はない。

 

 その宝石(ダイヤ)は何よりも美しく、何よりも綺麗で在り続ける。

 

 

 

「それは、ダイヤさんの()。彼女の心だけは、何があっても壊れない。砕ける事は無い」

 

「────────」

 

「だって」

 

 

 

 世界で一番硬い宝石と同じ名前をした、たった一人の女の子。  

 

 誰よりも真面目で、常に誰かの模範で在ろうとしていた強い女の子。

 

 その心は折れず、いつだって美しい存在でいた意思の硬い女の子。

 

 僕が全てをかけて守ろうとした女の子。

 

 

 

 僕が砕けたとしても、誰かが砕けたとしても、彼女は砕ける事は無い。

 

 

 

 これは僕らの学校の誰もが知っていた事。浦の星学院に通う生徒なら、確実に知っている法則。

 

 何かが壊れても、生徒達の頂点に立つ役職を与えられたたった一人の女の子だけは絶対にそのままで在り続ける。

 

 

 その訳を一言で説明するなら、この言葉を使う。

 

 

 こう言えばきっと、浦の星学院に通っている生徒なら納得してくれるだろう。僕はそう信じてる。

 

 一度しか言わないから聞いていてほしい。

 

 この場に居る人全員にではなく、たった一人の()()()()に向かって僕は言う。

 

 

 ダイヤさんの心が絶対に砕けない事を一言で言い表すのなら、僕はこう形容する。

 

 それはきっと、こんな形になる。

 

 

 

 

 

 

「僕らの生徒会長は─────砕けない」

 

 

 

 

 

 

 そんな、誰が聞いてもおかしいと思う言葉に。

 

 

 

 

 

 




次話/一人じゃない

‐4
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