IS~人と怪獣の境界線~   作:妖刀

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どうも、あらすじとかで誤字っててそれに気づくやもう穴の中に入りたいと思った妖刀です……アカン……
そういえば皆さんはゴジラ キングオブモンスター見に行きましたか?自分は3回ほど見ましたが、いろいろととてもも面白かったです。そしてSHモンスターアーツのギドラ届いたけど、翼大きすぎない…?置き場所が……。


さて、話がずれましたが本編どうぞ



眠り龍

 時は2053年。

 ここはとあるISの施設。そこの広く薄暗い部屋の中に彼はいた。黒く少しモジャっとした長い髪を掻き分け、顎からは髭が伸びっぱなしになっているが、男の目には情熱というより狂気が混じっており、両手で2つのキーボード―を打っていく。

 それに連動するように近くにあったマニピュレーターがとあるカプセルをソレの中へと入れていく。

 

「ここに『G』のDNAを利用して作ったDNAコンピューターを組み込んでっと……。あとは……」

 

 そしてキーボードをカタカタと鳴らし、問題個所を確認していく。軽く1000以上ある確認だが、それを男は流すように確認していき、5分もしないうちに最終段階に入っていた。

 

「コアとの同調率問題なし、Gデータ全てコピー完了、DNAとの同調率問題なし、皮下ナノメタル注入完了、ここはよし……ここはよし……ここ、は……よし、これでOKだ。…アハハハ……ギャハハハハハ!いいねぇ!これで完成だ!」

 

 そして男は見上げた。そこに鎮座するIS……いや、これはISと言うのだろうか。通常のISと違い全身装甲であり背中には放熱板のように背びれが三列でたくさん生えている。ここまでならギリギリISと呼べただろうか。だが、頭部はまるで竜のようであり、何より尻尾がある。そしてなにより、地面から頭まで5mと大きい。

 そして現在、この機体各所のハッチを開けられてそこにたくさんケーブルが刺されており、主を待つかのように鎮座している。

 

「これでISの時代が終わり、再びIS誕生以前に戻る……この力さえあればISなんかもガラクタ同然だ。ははは、ギャハハハハハ!!!」

 

 男はその目を大きく見開き、狂乱するかのように高々と嬉しそうに叫んでいた。

 その時、パチンという音と共に部屋の中が明るくなる。彼はスッと後ろを振り向くと、そこには1人の白衣を着た男が立っていた。

 

「主任、またそこにいたのですか」

 

「おおワンダーソン君。何の用かね?」

 

 先ほどの態度をひそめ、ケロリとした顔をする主任と呼ばれる男。ワンダーソンと呼ばれた眼鏡をかけた20中ごろの男は部屋にいる主任を見るや、ため息を吐いて頭を抱える。

 

「あのですね、さっきから主任の声がうるさいからここまで来たのですよ。というか何叫んでたんですか?」

 

「あーそうだねー。深夜のテンションってやつさ。ははっ」

 

 現在時刻午前2時。この施設の明かりはこの部屋以外落とされており、見回りに来たワンダーソンがこの部屋に来たのだ。

 その時、ワンダーソンはそこに置いてあったISに気付く。

 

「主任、もうコレは開発が凍結されたはずですよ」

 

「あ、そうなんだ。で?それが何か問題?」

 

「問題って……もうこれには予算は割かないのですから、これ以上無駄なことをしないでくださいって所長に言われましたよね。そもそもコレは欠陥品。それは貴方が分かってるじゃないですか」

 

 そう、この機体はISとしては重大なとある問題が発生しており、未だにその解決点が見つかってないのだ。結果として開発は凍結。この機体も倉庫の奥へと消える、はずだった。

 

「いやいや、この機体にパッケージをつけることでその問題を解決している。ワンダーソン君もこれがどういうのか知ってるだろ?」

 

「パッケージって……そんなのを付けるなんていったい何を戦うというのです?」

 

「そりゃ世界だ」

 

 それを聞いたとき、ワンダーソンの口は開いたまま塞がらなかった。ISとはいえたかが1機。それでいったい何ができるのか。

 

「世界ってそんなアホの事……主任、いくら貴方が出来るアホ人間だからってそんな寝言は寝て言ってくださいこのアホ主任」

 

「助手にアホ言われた……」

 

「そもそも2号機が稼働してる時点でこの機体は用済みなんです。だからもうコレは意味ないんですよ」

 

 そう言われたとき、部屋の空気が少し重くなった気がした。ワンダーソンはソレに少し顔をしかめ、冷や汗を流す。

 

「ふーん、そう言うか……。それならコレ見てみろ」

 

 声のトーンを少し落とした主任がスイッチを押した時、ゴゥンと重い音が部屋に響き渡る。そして胸部の排気ダクトから大量の水蒸気を噴き出し、主任の手元にある投影ディスプレイから様々な情報が展開された。

 

「なっ……1号機が、機龍が起動している……!?」

 

「まあ俺にかかればこんなものさ」

 

 高らかに笑いあげる主任。ありえないとワンダーソンは情報を見ていくが、一部エラーが出てる以外は通常に使っても問題ないと言える状態だった。

 そして恐る恐る主任の方を向くと、彼はあくどい笑みをニヤニヤと浮かべており、その顔にイラッと来るもワンダーソンはどうにか平時の顔を浮かべる。

 

「ホントに、よくここまでしましたね……」

 

「さて、これでも中止というのかな?」

 

「……わかりました。これを所長に伝えておきます」

 

「あーよろしくねー」

 

 しぶしぶとワンダーソンが返事し、そのままこの部屋を後にする。そして部屋には主任だけが残ったが、彼は誰もいなくなるやすぐに電話を取り出し、そのままとある場所に電話を掛ける。

 

『……はい、更識です』

 

 聞こえたのは女性の声だった。だがこんな時間に電話をかけてきたためかとてもトーンが低く、すこし不機嫌な雰囲気も出ている。

 

「あーあー、聞こえてる?久しぶりだね楯無ちゃん。元気にしてるかーい?」

 

『何の用ですか……』

 

 電話越しに相手からの殺意が漏れてるのが分かる。だが主任はそれをニヤニヤとした顔で受け流し、本題に入ることにした。

 

「そっちがイライラしてるっぽいから手短に済ませるねー。さて1つ聞こう。キミの思い人が君と同じ学園に入れるなら……入ってほしいか?」

 

 その時、向こうが息が詰まったのか言葉を発さなくなった。

 ISは男には使えない。もし思い人がISを使えるとならば、一緒の学校へ行き、一緒に青春を過ごせる。そんな素晴らしい日々が送れるに違いないだろう。だがそれは彼女からした場合だ。思い人……男からしたら女しかいない場所へ向かうストレス、どれほどのものになるのか想像も絶するほどだ。

 

「さて、どうなんだい?」

 

『それは……もちろん……』

 

 相手の答えを聞いたとき、主任の口角が上がった。

 

 

 

 

 

 現在、時刻は午前4時半。あれから一睡せずに主任は機体の最終調整を行い、休憩に近くにあったソファー腰掛けてそのままコーヒーを啜っていた。

 

「断る、か……。彼女らしい答えだな」

 

 主任は先の相手の回答を思い出す。彼女が選んだ答えはNOだった。

 

『それは確かに良さそうですが、彼に私の好き勝手で辛い思いしてほしくない。ですから断らせてもらいます』

 

 そう言われたとき、主任は一瞬目を見開いたがゲラゲラと笑い、だいぶ向こうから顰蹙を買うもどうにか持ち直して通話を終了させたのだった。

 そして主任はパソコンに1人の男の画像を出す。

 

「まあ彼女がどうと言おうと関係ないんだがな。どうやってもアイツにはこれを受領してもらわないといけないんだから。さあ、魅せてもらおうか……無事起動してくれよ?パンドラの箱の鍵よ」

 

 そして主任は再び銀の龍を見るや、ニヤッと笑みを浮かべた。

 

 

 

 

 

 それから1年経った。

 ここはIS学園。IS操縦者育成用の特殊国立高等学校であり、女子高でもあるその学校の門に、1人の青年がいた。

 

「ここがIS学園……。今日から俺、ここに……よし、行くぞ!」

 

 決意を固めたのかこぶしを握り、そして青年は門をくぐる。

 だが彼は今は知らない。これから先起きる出来事を。それでどれだけ傷ついても、立ち止まることが出来なくなることを……。




さて、次回から原作1巻目に入ります。

では感想、誤字報告待ってます。まあ、ゴジラはいても誤字は無い方がいいけどね……。
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