俺は親の顔を見たことがない、生まれてすぐに地下街に捨てられたからだ。捨てられてから俺を育ててくれた人はいたが、一年前に餓死してしまった。その人からは生き方を教えてもらい、食料をくれた。これから俺は一人で生きていくことになる。
エレン「さて、食料を確保する時間だ。」
俺は物陰に隠れながら目の前にあるパン屋を見る。店主が目を離したすきに奪い取る。
エレン(いまだっ!)タッ
エレンは物音を立てずにパンをとるとすかさず逃げる。店主がそれに気づいたのは五秒後だ。
店主「あ!待ちやがれ!!!」タッ
エレン「気づくのがおせぇんだよ!おっさん!!」
かなり逃げると店主はもう体力切れで追ってこなくなった。いつもこんな感じだ。
エレン「よし!食うか!」
一年前からこんな生活が続いている。もう慣れてきた。
エレン「もうこのパンも飽きてきたな。そろそろ違う店狙うか。
エレンは食べ終わると路地裏に隠れて眠った。
-三時間後-
エレン(なんだかうるさいな。)
エレンはそっと目を開けると目の前にナイフを持った男に囲まれていた。
男1「死ねっ!」ザンッ
エレン「くそっ!!」
エレンのほほにナイフがかすって血が出ている。エレンがバランスを崩した瞬間に男2に足をけられて倒れてしまった。
エレン「なんで俺の命を狙う!?」
男1「だれが教えるかよ!」
そういうと男1は首にナイフを突き立てる。
エレン(どうすればいいんだ!このままじゃ死んじまう!?)
エレン・・・生きたいのであれば私と契約しなさい
エレン(誰だ!?)
私はルシファー、エレン・・力が欲しいか?
エレン(よくわからないが、そんなこと考えている暇はない!ああ!!力が欲しい」
男1「なんだこいつ!何言ってんだ?頭おかしくなっちまったか!?早く殺せ男2!」
だが条件がある・・それは生きているうちだに巨人を絶滅させることだ・・・それでもいいのか?
エレン「わかった!それでもいい!俺は強くなるんだ!!!」
男2「死ね!!」ブンッ
エレン「あぶねぇな!」サッ
男1「なんだと!?」
エレンはナイフをよけると男2の背後に素早く回りナイフを取り上げ首を切る。男2の頭がきれいに地面に落ちた。
男1「う・・うわぁ!!!!」タッタッ
エレン「逃がさねえ」タッタッタッ
エレンは男1の頭をつかみ地面にたたきつけた
エレン「なぜ俺の命を奪おうとした?」
男1「め・・命令されたんだ!お前の首を持ち帰らないと死んじまうんだ!!命令したのはケニーアッカーマンだ」
エレン「そうか、ありがとうな・・・じゃあ死ねっ!!」ザンッ
男1を殺すとルシファーに聞く。
エレン「おい!聞こえるかルシファー?」
ルシファー『なんだ?』
エレン「お前はいったいどこから来た?」
ルシファー『天界から来た』
エレン「天界?」
ルシファー『この世界には天界があるんだ』
エレン「そうなのか、知らなかった。」
ルシファーはエレンの前に姿を現す。
ルシファー「こうしたほうが話しやすいだろ、この世界には魔法があって人間も魔力がある人とない人がいる。ほとんどの人は魔力がないが、エレンはかなり魔力があるみたいだ。」
エレン「じゃあ俺は魔法が使えるのか?」
ルシファー「ああ、使えるぞ。」
エレン「へえー、とりあえず、俺は巨人を絶滅させなければならないんだよな。」
ルシファー「ああ、そのためにもこの地下街から抜け出して魔法の練習をしなければならない。」
エレン「ああ、どうやって抜け出せばいいんだ?」
ルシファー「私は透明化できる、手をつなぐとその人も透明化できるから階段まで行くぞ」
エレン「それって巨人に気づかれなかったりするか?」
ルシファー「いや、なぜか巨人には通用しないんだ。」
エレン「そうなのか、じゃあ行くか。」
-地上-
エレン「初めての地上だな」
ルシファー「それじゃあ誰にも見つからない山奥へ行こう。」
エレン「わかった」
-山奥-
ルシファー「魔法には属性というものがあるんだ。火、水、木、風、闇、光、無属性だ。」
エレン「無属性ってなんだ?」
ルシファー「無属性というのは全属性があつかえる」
エレン「俺の属性はなんだ?」
ルシファー「ちょっと待ってろ・・・エレンは無属性だ、確か十万人に一人無属性だと聞いたことがある。」
エレン「マジでか!」
ルシファー「よかったな、それじゃあさっそく訓練の開始だ!」
ー四年後-
あれからシガンシナ区に超大型巨人が現れエレンたちは開拓地に移動し、訓練兵団に入ることを決めた。
ルシファー「今日が入団式だ、私はお前の中にいるから心の声で話してくれ。」
エレン「わかった、それじゃあ行こう!!」
こんな感じでやっていきます。次回は訓練兵団です。