短いですけど………
見るからに、全体的に真っ黒な世界。
その中で、一人の女が、目を覚ます。
その世界は――
『……ん? ここ、は?』
どこだろう? そう思い、立ち上がる。
立ち上がった際、少しよろめき頭を抑える。
しばらくその状態でいた彼女だが、落ち着いたのか、やがてゆっくりと腕をおろし、前を見据える。
状況を把握しようと周りを見渡す彼女は、それほど歳はとっていないように見える。
おそらく高校生ぐらいだろうか――それでいて、どこか大人びている。
それに、突然意味のわからない場所にいるというのに、彼女は妙に落ち着いている。
不思議そうな表情をするだけで、誰かに助けを呼ぶでもなく、歩みを進める。
普通ならば、少しくらい動揺したり、怖がったりするものだろう。
だが、彼女には全くそれがなかった。
その瞳には全く迷いはなく、結ばれていない長い髪が彼女の行動に合わせて揺れる。
『……とりあえず、どうしようかな?』
歩いても歩いても変わる様子のないその場所。
一度立ち止まり、そう呟いた、次の瞬間――
「目を覚ましたようですね」
『誰?』
突然現れたその人に驚き、少し後退りしながら、そう聞く。
怪訝そうに眉をひそめ、戦闘態勢にはいる。
警戒心まるだしの彼女に、突然現れたその人は、苦笑してから口を開く。
「ココは……生と死の間の世界です」
その人は敵意がない、と言うように両手を上げながらそう言う。
相手のその行動に、彼女は戦闘態勢をやめ、相手をジッと見る。
そして、相手の言ったことに対し、少し不思議そうな表情をする。
『え? じゃぁ、私は……』
「君は今……死にかけています」
『!?』
ありえない。そう言いたげな表情をする彼女。
「理由は……分かりますね?」
誰だかわからないその人がそう言うと、微かに彼女の瞳が揺れる。
そして、小さく声を漏らし、悲しげな表情をする。
どうしてこの状況になったのかを思い出したようだ。
「大丈夫です。あなたはきっと助かる」
『どうして?』
「君は、元々強い力を持っています。あんなことでは簡単にはいきません」
『でも、さっきは……』
「えぇ、さきほどは、死にかけている、と言いました。あれは外傷のせいではありません」
『じゃぁ、なんで?』
「それは、あなたがあの世界を……皆に裏切られた世界を拒絶したからでしょう」
『……拒絶』
繰り返し、その言葉を呟き、目を伏せる。
「まぁ、ここからは君次第です……では」
彼女が何か言い出す前にそう言い、謎の人物は消えていった。
『待っ! ……私、次第……』
彼女の目には、〝復讐する〟という……憎しみに溢れていた。
今回は序章なので、短いですねー
あ、ちょっと年齢的に、設定高校生ってことにしました。
まぁ、新しい小説ということで、これから頑張っていきます!!