まぁ、そんなどうでもいいことは置いといて、本編へレッツゴー!!
「待ってくださいよー、ベルセンパーイ」
「ししっ♪ 遅いっての♪」
『……ベルフェゴールと、もう一人が新しく入った子かな?』
少しだけ目を細めながら出てきた二人を見る薫。
その目には憎悪と興味。
一人を見つめているときは憎悪を。
もう一人、新人を見るときは興味を込めた目で見る。
「たぶんな……」
和は薫の目を見てあまり刺激をしないよう、短くそう答えた。
『じゃぁ、少し腕試しだね♪』
そう言い、薫が何か、唱え始める。
次の瞬間、ベルたちの前に、たくさんの敵が現れた。
「あん? 敵?」
いきなり出てきた敵に慌てる様子もなくそう言い、ナイフを投げるベル。
「……」
それを黙ってみている新人。
「おい、フラン……てめぇも、戦えっての♪」
『へぇ……フランか……フラン……』
ベルの言った新人の名を、薫は小さく繰り返し呟く。
「センパーイ、これ、幻覚ですよー」
ベルに、戦えと言われた数秒後にそう言うフラン。
「なっ!」
その言葉に、少しだけ動揺した様子のベル。
何故なら、ナイフが刺さった奴らは、消えることなく、本物のように倒れそのままの状態で置かれていたからだ。
それが1体2体なら普通だったであろう。
だが、そこには既に倒した何十体……いや、何百といった数。その上まだ生きているように見せている何千もの数たち。
それだけの数を出しながら、全くの欠けもなく全て正確に見せるその幻術能力。
自分は幻術を使えないという条件抜きで、それら全てを総合的に見て、ベルは一瞬で相手の強さをはかった。
『気づいた……結構やるね、あの子。さすが、霧の守護者って、とこかな?』
楽しそうに言う。
どうやら薫は最初からどの属性かを分かっていたようだ。
「そこに、誰か居ますよねー?」
薫たちが居る方向をみて、言う。
「うししっ♪ そっちかよ」
先ほど、相手の強さをはかったベル。
だが、それでも勝てると思ったのだろうか。
焦った様子はなく、そう言い、その方向にナイフを投げた。
ベルが投げてきた、ナイフを軽く避けてから、口を開く。
『当たり……すごいね』
そう言いながら、二人の前に出て行く。
いつもの笑顔を貼り付けながら。
「!!」
聞き覚えのある声に驚くベル。
「一応、術士なので、なんとなく気配がわかりますからー」
『へぇ……そっか♪』
「ところで、誰ですかー?」
『ん? 僕は、薫っていうんだよ♪』
アヤシク笑い、言う。
「薫……ですかー」
先ほどの薫と同じように、フランは名乗られた名前を言う。
『そう……で、そっちのあなたは、何でずっと黙っているのかな?』
「……」
驚きを隠せない様子のベル。上げられていた口角を引きつっている。
そんなベルに対し、薫は完璧な笑顔でこたえる。
数十秒経ってから、ベルが口を開く。
「……茜?」
やっと、出た言葉はそれだった。
その言葉を聞いて、薫はさらに口角をあげる。
『残念だったね。僕は、薫だよ♪ さっき言ったとこじゃん♪』
「え?」
『茜ちゃんは死んだよ……お前も、目の前で見ていたでしょ?』
作られた笑みを消し、そう言った薫。
「!!」
そこに込められた殺気はごくわずかなものだった。
だが、ベルには十分こたえたようだ。
ベルの頬に汗が伝った。
「ベルセンパーイ、知り合いですかー?」
「……あぁ、仲間だ」
フランの言葉でなんとか意識を保ちつつそう答えた。
「でも、さっき攻撃してきましたよー?」
「お前は黙っとけ」
『……』
二人のやりとりを黙ってみていた薫だが
『アハッ……ハハハッ』
急に笑い出す。
「!?」
『ハハッ、仲間?』
「薫……?」
『仲間だって……バカみたい』
「あか……薫?」
『ふざけているの? 自分で言った言葉くらい覚えておきなよ……』
ベルを睨みながら言う。
「!!」
「ベルセンパーイ、全然、話しが読めないんですけどー……」
『……そっか、君は真実を知らないのか……君が来る数か月前のことを……』
「どういうことですかー?」
『フラン君、だったね? 知らないなら、僕が教えてあげるよ♪』
ニコニコ笑いながら言う。
『君の先輩は真実を教えてくれないみたいだしねー?』
「……」
『ま、当然か……後輩に、自分が犯した罪のことなんて、話す人いないか……
あ、でもー、今まで数え切れないくらい人殺ししてきたのに、今更戸惑うもんなんだねー?』
「罪ですかー?」
「ちげーし♪ あの後、真実が分かって……」
いつもと変わらない口調で言うが、焦っている。
それを感じ取りながら、薫はふと、フランに向けていた笑顔を消し、感情の読めない表情でベルを見る。
『知っているよ。ヴァリアーは真実を知っているってね……本当だったんだ』
「え!?」
薫の言葉に、驚く和。
『あ、言ってなかったね……ヴァリアーは真実を知っているらしいよ』
苦笑いをしながら、言う。
「……そうだったのか」
「ししっ♪ だったら、話は早いな♪」
安心したような声で言うベル。
『ん? 早い? そんなわけないよ?』
「えっ?」
『……結局、ヴァリアーも一緒か……真実を知っている……
だから、仲間になろう……でしょ?』
「……あぁ」
『却下する……仲間になるわけ、ないでしょ?』
アヤシク笑い、言う。
『何で、仲間にな〔バンッ!!〕……?』
「う゛ぉ゛ぉ゛ぉ゛い、ベルゥ、フラン!! 遅いぞぉぉぉ!!」
薫の言葉を遮り、叫びながらドアを開ける人が出てくる。
「「隊長、うるせー♪/うるさいですよー、スクアーロ隊長ー」」
二人がほぼ同時に言う。
「てめぇらが遅いからだぁぁぁ!!」
「仕方ないじゃないですかー、お客さんが来たんですからー」
「あ? 客? 誰だぁ? ……!?」
薫たちのほうを向いて言う。薫を見た瞬間、すごく驚きの表情になる。
『……やぁ、相変わらず、五月蝿いね』
不敵な笑みを浮かべ言う。
突然の登場に少し焦りながらも、冷静になれ、と心の中で思う薫。
薫の数歩後ろで、静かに見守っていた和だけは、そんな薫の感情に気づく。
心配に思い、声をかけようかとするが、薫が、焦りと共に、発した言葉の中に、微かに懐かしみが混じっていたことに気づき、言葉を飲み込んだ。
「なっ! なんで、茜が居るんだぁぁぁぁ!?」
『……ハァ、僕が居たら駄目なわけ?』
「だって、茜はもう……」
『死んだ、でしょ?』
「そうだぁ……」
明らかに焦っている様子のスクアーロ。
『……うん、死んだよ……茜ちゃんはね』
「!?」
明らかに目の前にいる人物は自分は死んだと言う。
その明らかにおかしな状況にスクアーロは驚きを隠さない。
『僕は、茜じゃない……薫だよ。茜は殺された……お前も見たでしょ?』
「……」
『ま、今日は挨拶に来ただけだからね……復讐は、また今度ね』
そう言い、アヤシク笑う。
そして、帰ろうとする。
「ちょっと待てぇ……」
『……何かな?』
振り返り聞く。
「てめぇがココに来たのは……他に理由があるんじゃねぇのかぁ?」
『ほか? 何? 今すぐ復讐劇を始めてほしい?』
「……ココに来たって、俺らよりも会いたい奴がいるんじゃねぇのかぁ!?」
そうスクアーロが言った瞬間、薫の表情が冷たいものへと変わった。
おぉっと?薫の会いたい人だってさ!!誰かな、誰かな?
なーんて、今回出てきた3人が違うなら、だいたい分かるかw
まぁ、ヴァリアーは味方っぽいけど、薫がバッサリ切ったね……いつも通り………
これ、ちゃんと終わるかな…?
先に言っておこう。オチには期待しないでくださいね?w
あ、未来じゃないのにフランがいるなんて思っちゃだめだよwww
えぇ、ミルフィオーレは出るかどうかは未定ですね。
最終更新日 2017/12/14