悪の復讐劇   作:カオル06

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そーでもなーいですよ♪


意外な味方

獄寺が投げたダイナマイトはすべて火が消え、床に転がり落ちている。

そして、薫と和の前に、一人の青年が立っていた。

「……」

山本だ。

「……怪我、してないよな?」

薫のほうを向き、微かに笑みを見せながらそう言う山本。

『……何、して』

驚いた顔をして言う薫。

少しだけ、声が上擦っていた。

もちろん、全く予想していなかったわけではない。

だが、実際されると、やはり少し驚くところがあった。

予想していたとはいえ、それはごくわずかな可能性だと思っていたからだ。

「山本!?」

「どういうつもりだ!!」

当然といえるクラス内からの反応。

ツナや獄寺から驚きの声があがる。

 

「すまねぇ……俺は薫の味方に付く」

「なっ!?」

「てめぇ、頭逝っちまったか……」

「俺は、薫は悪くないと、思ってる…………茜も、同じだ」

「……山本は、俺を裏切るの?」

「……」

その質問には、何も言えなくなる山本。

だが、その目は迷っていなかった。

無言でも、彼は確かな否定を見せたのだ。

それを感じ、獄寺は一層顔を険しくさせる。

「てめぇ……よくも!」

 

『おい』

「ん?」

『何故、助けた?』

珍しく戸惑っている様子を見せる薫に、山本はニカッと笑う。

「ハハッ、俺は薫のほうが正しいと思っただけなのな」

『……そう(変な奴)』

――もしかすると、山本のことは……

一瞬そんな考えが頭をよぎった。

微かに薫の瞳が揺れる。

それを見られないためにも薫は歩き出す。

「あ! おい!」

急いで、山本と和が追いかける。

『……悪い……一人にしてくれ。和、ソイツを頼む』

「え? ……あぁ、分かった」

本当は薫の傍に居たかったが、和はおとなしくそれに従う。

『頼んだ……僕は、屋上に居るから』

そう言い、少し速く歩いていった。

 

「……ハァ、おい、こっち来い。行くぞ」

薫の姿が見えなくなった頃にそう言い、歩き出す。

「あぁ」

山本はそう返事をして、和の後ろについていった。

 

 

〔教室内〕

「……」

どこか思いつめたような表情をするツナ。

それを獄寺は必死に気遣っていた。

「あの、野球バカ! どういうつもりでしょうね?」

(くそっ! せっかくの計画が! どういうこと!? 山本があいつに付くなんて……)

もう一人、桃もひそかに顔を歪めていた。

思い通りにならなかったイラつきで、体が震える。

それを勘違いしたクラスメイトは心配そうに声をかけていた。

桃は表面上悲しそうに、力なく笑う演技をして心にもないことを喋っていた。

そんなクラスメイトたちの行動で桃はすぐに舞い上がり、どうでも良くなっていた。

「まぁ、別にいいじゃねぇか」

そんな中、どこからか聞き覚えのある声が聞こえた。

皆、一斉に声のした方を向く。

窓のふちに座っているのは――

「ん? ……リボーン!!」

「リボーンさん!?」

「チャオッス」

「何でココに!?」

「ちょっとな……会いてぇ奴が居るんだ。俺は、ソイツのとこに行ってくる」

そう言い、すぐに、どこかへ行ってしまった。

「会いたい人?」

「誰でしょうね?」

 

 

〔屋上〕

『……』

寝転びながら、黙って、空を見ている。

薫は、目を閉じ、あることを考える。

――山本は……自分の目の前で、ツナが居るのに、僕を助け、僕の味方に付くと言った。

  ずっと、一緒にいた仲間を裏切る……普通、出来ない事……

  でも、それをアイツはやってみせた。

  他の奴は、自分が嫌われるのを恐れ……あの行動は出来ないだろう――

そんな風に、色々と考えていると――

 

〔ガチャ〕

誰かが、屋上に入ってくる。

『……?』

「やぁ、ココで何しているの?」

『雲雀、恭弥か……別に、ただ、考え事をしていただけだ……』

「……前から思っていたけど、一々フルネームで呼ぶの、止めてよ」

『ん、一応聞いてはおくよ』

アヤシイ笑みを浮かべそう言う。

人が来たためか、薫はいつもと同じようだった。

先ほどの戸惑いなど一切感じさせないほど、完璧な薫になっていた。

「……喧嘩うっているの? 咬み殺すよ」

『まさか』

笑いながら言う。

 

『……あ、そういえば、山本に言ったの……お前?』

「ん? あぁ、そうだよ」

『ふぅ~ん、そう』

そう言い、目を閉じる。

攻撃態勢をとらないあたり、雲雀のことは信じるようになったのか。

それともただ単に、余裕を持っているだけだろうか。

「ところで、ちゃんと、授業は受けなよ」

『お前に言われたくないね』

先ほどの山本の一件で頭がいっぱいなのか、いつもより少し軽い雰囲気でそんなことを言い合う。

次の瞬間――

「チャオッス」

どこからか、聞き覚えのある声が聞こえる。

『リボーン?』

目を開け、起き上がりながら言う。

「あぁ、久しぶりだな」

「赤ん坊」

『……』

黙って、リボーンを見る。

「どうかしたのか?」

『……何で、ココに居るのかな?』

「久しぶりに、お前を見に来たんだぞ」

『ふぅ~ん……じゃぁ、もういいよね』

早く帰れ、と言うように言う。

 

「……変わったな」

『はぁ?』

「昔のお前は、もっと、優しかったぞ」

『……誰が……僕をこんな風にしたのかな!』

珍しく少し感情的になる薫。

いつもは自分から勝負はしかけないのに、今すぐ飛びかかりそうな勢いだ。

「……俺らだな」

『フッ……何だ、ちゃんと、自覚はあるんだ』

睨みながらそう言う。

「だが、間違いに気づいた奴は、見逃してもいいと思うんだ」

『ふざけてんの?』

「ふざけてなんかねぇぞ……お前のためだ」

『僕のため? どこが?

 僕は、壊れたのに、その痛みを、僕だけが、背負えって言うの?

 そんなの、不公平だろ!! 真実を知っていようが関係ない、全員消す。それだけだ!!』

「……」

『早く帰れ……雲雀もな』

「分かった……俺は最初からすべてを知っていたぞ」

そう言い、リボーンはどこかへ行った。

「……」

雲雀も黙ったまま、リボーンに付いていった。

『リボーンがすべて、知っていたのは……分かっていたよ……』

拳を握って呟く薫だった。

――それでも、何もしなかったのも、リボーンだ。全員同じだ……消えるだけ。ただ、それだけ。

 

 

「……赤ん坊」

「雲雀か」

「すべて、知っていたって」

「あぁ、知っていたぞ」

「どうして、教えてくれなかったんだい?」

「あの時のお前達に、何か言っても聞かなかったからだ」

「!!」

「……でも、お前は気づいたんだ……ダメツナはまだ、分かってねぇけどな」

少し、暗い顔をして言った。

 

 

〔その頃、和と山本は〕

「なぁ、どこに行くのな?」

「人の来ない場所だ」

「ココも、来ないぜ?」

「……そうだな、じゃぁココでいい」

そう言い、立ち止まる。

「……」

「まず……薫を助けてくれたのは、感謝する」

「あぁ」

「だが、薫は、お前を信用しないだろう」

「!?」

「……薫は、同情なんてしない。可哀想だからとか、もう考えないだろう」

悲しそうな顔をしてそう言う。

和は、それをあまり喜ばないようだ。

「……」

「薫が……茜が倒れる前に気づいて、対策を考えれば、なんとかなっただろうけど」

「……わりぃ」

山本が悔しそうな顔をして、謝る。

「俺に謝っても意味ない……と、言っても、薫に言っても聞かないだろうけど」

「……」

「俺も……ちゃんと、守ればよかった」

拳を握り、言う。

和は心から後悔し、苦しんでいるようだった。

それを見た山本もまた、これまでの行い悔やんでいるような表情だった。

「何か……方法はないのか?」

「……無理だ。薫はお前らに復讐するまで、止まらないだろう」

首を横に振りながら言う。

「そうか……」

「一つだけ、止める方法はある。でも、それは……」

言葉は続かなかった。

何を思っているのか、何度か首を横にふり、考えを消しているようだ。

「なんだ?」

そこまで否定するのは何故なのか。

山本は気になり、先を言うようにさとす。

「……意味が無い」

「何故だ? 薫を止められるなら、いいんじゃねぇの?」

「その方法は……薫を、殺すなんだ」

数秒してから、ぼそりと和の口から出された言葉は、あまりにも無意味なものだった。

 

 

 




え?なにこのBAD ENDフラグ…?
そんなの私は認めないぞ!!主人公を殺すなんて絶対にダメだー!!
ハハハハ、まさかぁ……BAD ENDになるわけがない!!
大丈夫!大丈夫だ!!
ハッ!それよりも、山本が仲間になった!!
そしてリボーンが登場したw私的にリボーンは何でも知ってますって感じです。


最終編集日 2017/12/15
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