悪の復讐劇   作:カオル06

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対決♪屋上、屋上♪
もうタイトルで何するかばれちゃってるけど、良いよね


雲雀と対決!!

「え?」

一瞬、表情が明るくなったと思えば、複雑そうな顔をする和。

迷惑ではないといわれたかと思えば、知らないほうが良いと遠ざけられたのだ、無理もない。

『僕の事、知りすぎると……苦しいよ?』

「苦しい? 何が?」

『……さあね……でも、誰かが知るのには、辛すぎるからね……一言で言うと、危険だね』

苦笑しながらそう言う薫。

「……俺は、すべて、受け入れるよ? どんな事にも負けないつもりだ……」

少し不安そうに胸のあたりの服を掴みながらそう言う和。

不安そうに、悲しそうに顔を歪めている。

それを見て薫は少し顔を伏せる。少し申し訳なく思ったのだろうか。

『そう……でも、僕が話す気にならないしね……あ、呼び止めてゴメンネ。もういいよ』

「あ、あぁ」

そう言い、和は部屋から出て行った。

『辛すぎるよね……?誰も、知らなくていい……僕一人が犠牲になれば……十分だ』

 

 

〔次の日〕

「薫……起きろ!!」

『ふぇ?』

「学校行くぞ!」

『あ、うん』

「待ってるからな」

そう言うと、和は出て行った。

いつもより、少しなにか吹っ切れた様子だった和に、首をかしげる薫。

『準備……しないと』

そう一言呟いてから、準備を始める。

準備が終わってから、下へ行く。

「あ、来たか」

『さて、はやく食べて行こうか』

「あぁ」

 

 

そして、すべての準備が終わり

「じゃぁ、行くか」

『うん……いってきまーす♪』

そう言い、家を出て学校へ行く。

いつもの、薫たちにとってはこれが普通の日常だ。

和が朝と同じように昨日までとは違いスッキリしたような表情をしているのは薫にとっては未だにわからないままだ。

だが、なんとなくではあったが、聞く必要はないきがしたので、何も言わなかった。

いつも通りになった……ただ、それだけである。

「……今日はどうするんだ?」

『ん? そうだねー……そろそろ、仕掛けていこうかなぁ? とか考えてるけど』

そう言い、少しだけ和の様子を伺う薫。

反対されたら困るからだ。

「え? そうなのか?」

『うん。でも、戦う時に和は手をださないでほしい』

だが、和は反対するような様子は見せなかった。

それを見て、少し安心しつつ、真剣な顔をしてそう言う薫。

「何で?」

これには和も少し不満げな声を出す。

心配してのことだろう。

『僕の復讐だから……』

「……分かった。何もしない」

返事までに少し間があったが、和は渋々了解した様子だった。

『……うん、ありがと』

「やばそうなら……さすがに黙って見てないからな」

『……うん』

和の付け加えた言葉に薫は小さくうなずいたのだった。

 

 

 

〔教室〕

『やぁ、皆さん、おはよう♪』

ドアを開けた瞬間笑顔でそう言う。

「お前……昨日はよくも!!」

薫の前に立つツナ。

その後ろに、獄寺も居る。だが、山本は居ない。

周りを見ても、居ないので、まだ来ていないようだ。

『昨日? 僕、昨日何かしたかなぁ?』

「クロームの事だ!」

『あぁ……あの子ね……ちゃんと、返したでしょ?』

首をかしげながらそう言う。

全く悪びれていない様子だ。実際悪いと思っていないのだろう。

そんな薫の様子を見てさらに怒りをあらわにするツナ。

「そういう問題じゃない……腕、怪我していたじゃないか」

『ハァ、そんなの避けられないあっちが悪いんだよ?』

深いため息を吐いてからそう言う。

「なにっ!?」

怒ったような顔をするツナ。

周りの生徒もひそひそと何か言い出す。

『聞こえなかったの?』

「てめぇ……」

獄寺も眉間にしわを寄せる。

「薫ちゃぁん、あの子に、ちゃんと謝りなさいよぉ(これ以上、好きにされたら困るわ)」

『……さて、もうすぐ授業始まるなぁ……席に座っとかないと』

桃の言葉を無視して、席に座る薫。

「ちょっとぉ、無視するなんて酷いじゃない!」

『ひどい? どこが?』

笑顔でそう言う。

和は一応警戒はしているものの、今朝登校中に言われたとおり、口は出していない。

「酷いだろ!」

『あー……うるさい、うるさい! 僕の行動に文句つけんな』

「何だと!?」

〔キーンコーン〕

ツナが怒鳴った後、チャイムが鳴る。

そのチャイムでみんな、席に座る。

(さて……仕掛けるとすれば、まずは……アイツからかな?)

そう思いながら授業を受けた。

 

 

 

〔放課後〕

もう、ほとんどの生徒は帰った中、薫は屋上に向かう。

和は任務があるので、先に帰った。

薫を一人にするのは、心配みたいだったが、薫が大丈夫というので、仕方なく帰った。

 

 

〔屋上〕

『……』

屋上で一人のんびりする。

外はまだ、明るいが、だいぶ赤色に染まってきている。

『んー、そろそろ来るかな?』

姿を徐々に隠れ始める夕日を見ながら一人呟くようにそう言う。

〔ガチャ〕

すると、予想通り、誰かが入ってきた。

その人物は――

「やぁ、もう下校時間は過ぎているよ」

少し怒っているようにそう言うのは雲雀 恭弥だ。

『うん知ってる、でも僕にはそんなの関係ないね♪(やっぱり、来たか)』

「……君、強いの?」

『急に何を言い出すのかと思えば……どうかな? 試してみる?』

挑発的にそう言う薫。

一番初めに仕掛けるのは、雲雀だった。

「いいよ……君とは、戦ってみたかったからね」

そう言い、トンファーを構える。

『……僕は、お前を殺すつもりでいくよ?』

「別にいいよ……どうせ、無理だしね!」

そう言うと、雲雀は走り出し、薫に向かってトンファーを振り下ろす。

とても、ただの高校生とは思えないスピードだ。

だが、それでも薫は余裕そうに口角を上げ怪しく笑っている。

〔カキィィィン〕

金属と金属がぶつかり合う音が鳴り響いた。

『前よりも、素早くなっているね♪』

「うるさいよ」

〔ビュンッ〕

空気が切れる音がする。

雲雀はトンファーを振り回し、薫はそれを避け続ける。

薫は、長剣を持っている。

〔ヒュッ、カキンッ、ビュンッ!〕

薫はほとんどの攻撃を避けるが、たまに剣で弾く。

様々な音をたてながら戦闘は続く。

 

 

しばらく、戦い

「ハァ、ハァ……そろそろ避けるのはやめなよ!!」

『ん? 別にいいけど……それじゃぁ、お前がすぐ死ぬよ?』

余裕そうに笑みを見せながらそう言う薫。

実際余裕なのだ。

雲雀は息が上がっているが、薫は全くあがっていない。

雲雀は今自分が持っている技術全て出したようなものだが、薫はゼロに近いほど、何もしていない。

能力の差は誰が見ても分かるほどだった。

「そんなわけないでしょ……!」

そう言い、また薫にトンファーを振り下ろす。

『おっと……じゃぁ、僕もそろそろ……』

そう呟くと、雲雀のほうへ向かう。

すごい速さで雲雀の前へ行くと、持っているトンファーを弾き飛ばした。

カランカラン、とトンファーが床に落ちた音が響いた。

「!!」

一瞬で、トンファーを飛ばされ、驚く雲雀。

同時に薫はかなり強いということも確信へと変わった。

『ね? すぐに倒せる』

「何、言ってるの? 手加減してあげたんだよ」

トンファーを拾いながら、そう言う雲雀。

彼もまた、負けず嫌いなのだ。敗北なんて許さないのだろう。

『そう……じゃぁ、本気だしなよ♪』

もう一度余裕の笑みを浮かべる薫。

「……そうするよ」

そうして、また戦いが始まる。

だが、今度はすぐに決着がついた。

〔カキィン〕

また、雲雀のトンファーは弾き飛ばされ、壁に追い込まれる。

『はい♪ 僕の勝ち♪』

「……聞きたいことがある」

『何?』

雲雀に剣を向けたまま言う。

雲雀に逃げ道は無い。

時間稼ぎも、彼女相手では意味のないことだ。

「……どうして、あの時、僕達を倒さなかったんだい?」

『あの時?』

首をかしげながら聞き返す薫。

なんとなく、予想はついているものの、今は茜としてではなく薫として聞いた。

「君は……前よりも強くなっている。

 でも、前のままでも、十分倒す力は持っていた……なのに……」

『そんなの、簡単な事だよ』

「?」

今度は雲雀が少し首を傾げる。

『茜は……甘かったから……ただ、それだけだよ』

「……」

その時の薫の表情に雲雀は何も言えなくなった。

どこか悲しそうに、自分をあざ笑うかのようにそう言った薫が、そこにいたのだ。

『さて、お話も終わったところで……ゲームも終わりだよ』

一気に薫の表情が冷めたかと思うと雲雀が苦しそうに顔をゆがめた。

「!!」

〔グサッ〕

『……もっと、強くなりなよ』

そう薫が呟くと同時に、雲雀の腹部にいつの間にか薫が持っていた短剣が刺さったのだった。

 




あら…あらあら………え?刺しちゃった☆
にしても、今回結構、薫素で返答してたよね?
和はとりあえず、迷惑だと思われてないことに安心した、というところですかね


最終編集日 2017/12/17
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