悪の復讐劇   作:カオル06

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新話投稿大変長らくお待たせしました!

勝負は本当にすぐつくのです…;


急な対戦

『何者? ……さぁ?』

挑発的な返事をする薫。

それを聞いて紅月はかすかに眉をひそめる。

「一般人……では、無いだろ?」

探るようにそう聞く紅月。

それに対して薫は一度冷たい表情になる、だがすぐに不適な笑みを浮かべた。

『一般人? そんな奴らと一緒にされるなんて嫌だね』

その急激な変化に紅月は息を呑む。

一瞬にして出た敵意を、また一瞬にして戻す。

とても完璧に隠している中、その言葉を発する薫の存在はどこか奇妙なものであった。

思わず、自ら警戒をといてしまいそうになるほど、薫に対しての敵意を失われそうになる。

持っていかれまいと紅月は歯を食いしばる。

「へぇ……だったら……」

〔シュッ〕

紅月がそう言った瞬間、薫のすぐ横をダガーが通った。

反射的に立ち上がって、それを避ける薫。

「大丈夫か!?」

すぐに薫に近寄る和。

薫を庇うように立ち、紅月をにらむように見る。

『……当たり前』

そう言うが少し頬を掠り、血が出ている。

(この至近距離で、直撃を避けた……)

そのことに、驚く紅月。

『……そっちも、只者じゃないみたいだね……』

「お前も、な……よく避けたな」

少し笑いながらそう言う。

『完全に避けたわけじゃないけどね』

薫も少し笑う。

二人の間に異様な空気が漂う。

和が薫のほうを向く。

「とりあえず、手当てしないと……」

『このくらい大丈夫だ』

「……そうか」

そう言い、伸ばした手を引く和。

その時、和が拳を強く握り、少し表情を変えたのを薫は気付かなかった。

『……さて』

「来るか?」

『んー、今は止めておくよ』

アヤシク笑いそう言う。

「何で?」

『勝負なら、放課後受けてあげるよ……ここでやるのは、なんだし』

そう言った薫は少しだけ教室内を見る。

先ほどのことで、生徒たちは少しざわめいていた。

「放課後だな……?」

紅月も同じように教室を見て、少し不思議そうな顔をする。

突然ダガーが飛び、ざわめくのはわかる。

だが、薫を心配する生徒が、和以外いないことに疑問を持った。

ダガーが飛び、女子生徒の頬から血が出ている。

明らかに普通ではない光景を見ているのにも関わらず、ニヤニヤと笑っている者もいる。

ダガーを見て怯えて近づけない、という雰囲気ではない。

他の生徒から薫へと視線を戻す。

薫はそれが普通だとでもいうように、先ほどからと同じように怪しく笑みを浮かべているだけだった。

『ま、放課後楽しみにしているよ♪』

〔キーンコーン〕

「……分かった」

少し考えるようなしぐさをしたあと、納得したように席に座る。

「薫……」

心配そうに和が呟く。

『なにそんな顔してんの? 大丈夫だよ』

「……あぁ、そうだな」

少し気にくわなさそうな顔で席に戻る和。

『……』

どんな和を見た後、黙ったまま席に座り、掠って出た血をグイッと拭く。

(転入生と対決……?)

ずっと、会話を聞いていたツナが心の中で不思議に思う。

(あの子、何考えてるの?)

桃もまた、薫の考えを理解することは出来ずにいた。

その後は、普通に授業は進んでいった。

紅月は授業中も黙ったまま、薫を見ていた。

だが、薫はそんなの気にしないようにいつもの調子で過ごしていた。

 

 

〔放課後〕

「おい、約束の放課後だ」

『ん? あぁ、そうだね♪』

「……本当に、やるのか?」

和はまだ不満げに、そう言う。

『当たり前だよ♪』

そう言う薫の表情は、恐怖感など無いむしろ、楽しんでいるように見える。

「……そっか」

まぁ、薫は負けるはずないと信じ、これ以上は言わないことにした。

『まぁ、屋上にでも行こうか?』

「あぁ」

そうして、3人は屋上に向かう。

 

 

〔屋上〕

屋上への扉を開けると、いつものように雲雀が居た。

「やぁ」

少しアヤシイ笑みを浮かべそう言う。

『どうも♪』

「……昨日の続きでもしようか」

そう言うと、トンファーを取り出す雲雀。

それを見た薫は少し笑う。

『昨日の勝負は僕の勝ちだよ』

「何言っているの? 決着はついてないよ」

少し怒ったように言う雲雀。

決して戦闘を諦める様子はない。

『フッ……残念だね。今日は先客がもう居るんだよ♪』

それを見ても、動じずにそう言う。

「先客?」

『うん♪』

そう言って、後ろを見る。

その後ろから、紅月が出てくる。

「わぉ、僕を差し置いて、先にソイツと勝負かい?」

『そうだよ』

ニコニコしながらそう言う。

いつも通り、悪意を感じさせない笑みだ。

「勝負はすぐにつくんだろうね?」

『さぁ? それはどうか分からないな?』

少し首を傾げそう言う。

本当はすぐにつくだろうと思いつつ。

「……心配するな、すぐに勝負はつく」

薫の心の中を代弁したかのようなタイミングで紅月がそう言った。

「へぇ……君が勝つのかい?」

「当たり前だ。俺は誰にも負けない」

そう断言する紅月。

ハッタリではない。本当に勝つ自信があるように見える。

「それは、楽しみだね……薫に勝てる人を見た事無いしね」

そう言うと、上にのぼって座る雲雀。

『……何してんの?』

「少し、興味が湧いたよ。見学させてもらうよ」

『じゃぁ、和もそこに座っておきなよ』

その言葉に、雲雀の近く――と、言っても結構遠い――場所に座る和。

「……すぐに済む。負けるのはお前だ」

『負ける気は無いよ?』

そう言い、お互い不敵な笑みを浮かべる。

次の瞬間――

〔カキンッ、カキンッ〕

激しい音をたて、勝負は続く。

紅月はどんどん、ダガーを投げる。

それを薫は簡単に避け、たまに短剣で落とす。

そんな勝負がしばらく続く。

「……なかなかやるようだな」

『それはどうも♪』

 

 

しばらく勝負は続き

「チッ……そろそろ、諦めろ……ハァ、ハァ」

紅月の息は上がっていた。

『何? ギブなの?』

それに対し、雲雀の時と同じように、息ひとつ乱していない薫。

いつものように、口角をあげ笑っている。

「そんなわけ……!!」

急に紅月が跪く。

どうやら、体力の限界が来ていたようだ。

『?』

同時に薫も動きを止める。

「どうやら、勝負はついたようだね」

それを見た雲雀が、紅月に近づき言う。

「くそっ……」

『……終わりか……じゃぁ、死ぬ?』

そう言うと、鎌を紅月に向ける。

「……」

覚悟を決めたのか、目を閉じる。

『……』

〔シュッ――〕

薫はそんな紅月を冷たく見下ろしたあと、鎌を振り下ろした。

 




わー、そんなちゃんとした戦闘シーンが書けると思ってるの?無理だよw
書けないよ……なので、戦闘シーンはすぐに終わらせる。
で、最後、切っちゃいました…よね?どうなる!?


最終編集日 2017/12/18
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