悪の復讐劇   作:カオル06

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仲間に頼らないのは、何故なんでしょうね?


頼らない

「……何故だ?」

睨むような顔でツナを見ている紅月。

だが、ツナは全く動揺している様子は見せない。

「うん……紅月君と、俺も勝負したいからね」

「勝負?」

ツナとは違い、紅月は警戒を緩める様子は見せない。

「うん、あのクズと勝負したんだろ?」

そう言うと、チラリと薫をみる。

すぐにツナは薫から目をそらす。

目をそらしたあとに、薫はひそかに眉をひそめた。

「……分かった。やればいいんだろ?(クズ……?)」

ツナの言い方に疑問をもったようで、紅月も少しだけ薫を見る。

その頃には、もう薫はいつものように余裕そうな表情だった。

それを見て紅月はツナのほうへと視線を戻す。

「うん、じゃぁ放課後屋上でね」

ツナは自分のほうへ視線を戻した紅月にそう言い笑うと自分の席に戻った。

 

『終わったみたいだね♪』

そう言い、席に戻る。

「おい、お前今日の放課後、屋上に来い」

椅子に座った薫に向かってそう言う紅月。

『……何で僕が?』

「お前、少しおもしろいし……」

『……行ってやるよ……時間があればだけど♪(……おもしろい?)』

「待っている」

そこで会話は終わった。

 

 

〔放課後〕

「行くのか?」

HRが終わると、和が寄ってきて、そう聞いた。

『うん……なんか、僕好かれたみたいだしね』

少し冗談交じりで笑いながら言う。

「じゃぁ、俺も行く」

『うん』

和の言うことが分かっていたかのように、薫は自然にそれを受け入れた。

 

 

 

〔屋上〕

薫たちが屋上へ行くと、もうすでにツナたちは戦闘モードになっていた。

(……超死ぬ気ツナ、久しぶりに見た気がする)

そう思いながら、邪魔にならないであろう場所に座る薫。

ツナたちは薫が入ってきたことには気付いていないのか、特に反応を示さなかった。

「行くぞ」

「……」

一瞬、静まり返る。

だが、すぐに戦闘は始まった。

『始まった、始まった♪』

「……2対1? 卑怯じゃないか?」

勝負は、ツナと獄寺、二人で紅月一人を狙っている。

『さぁ? あっちは納得して何も言わなかったんじゃない?』

「それなら、いいけど」

少し気にくわなさそうな和。

『……』

薫は黙って戦闘を見ている。

 

 

しばらく続いてから

「くっ……ハァ、ハァ」

さすがに一人で戦っている紅月には疲れが見え始める。

「10代目! もう、一押しっすね!!」

それを見た獄寺が少し嬉しそうに言う。

「あぁ」

「最後は俺が果たしてみせます!!」

そう言うと、獄寺はダイナマイトをたくさん持つ。

「薫」

『うん』

和の呼びかけに薫は、すぐに立ち上がれるようにする。

「……」

覚悟を決めたのか、少し悔しそうな顔をする紅月。

薫はそれを見逃さなかった。

立ち上がって、紅月に近づく。

「行くぜ……2倍ボム!!」

そう言い、ダイナマイトを投げる。

「……くそっ」

〔シュッ〕

一瞬、空気がきれる音がした。

「なっ!!」

「お前……!!」

二人は、驚きと怒りが混ざったような表情をしている。

「……?」

紅月はソッと目を開けた。

まず驚いたのは、迫っていたはずのダイナマイトの火がすべて消え、床に転がっていること。

そして、自分の前に長剣を構えた薫が立っていたことにも驚いた。

黙ったまま、床に散らばったダイナマイトを見ている薫。

「どういうつもりだよ……?」

『別に』

紅月の問いに短い返事を返す薫。

(マフィアが味方でもない奴を守った?)

『……ボンゴレは、僕の敵だしね♪』

その後に、いつもの感じで振り返りそう言う。

「ハッ……それで、俺を味方に引き込もうってか? そうはいかないぜ?」

『別に、そんなつもりはない、僕に味方は必要ないしね♪』

「……(味方……必要ない)」

薫の発したその言葉に内心、すごく悲しく思う和。

だいぶ前――笹川京子が自分は味方だと言ってきたときにも同じことを言っていた薫。

その時は、自分たちがいるから、他はいらない、と言ってくれた。

今も……そう思ってくれているだろうか。

そんなことを考えてしまう。

「必要ない……お前、マフィアじゃ、ないのかよ? ファミリーは仲間だろ?」

『……仲間だよ。でも、みんなには頼らない』

「何だよ……それ……」

少し、呆気にとられる紅月。

同時に和も微かに唇をかみ締める。

それでも、和はうつむきはしなかった。

今目をそらしたら、また、前のようなことが起こるかもしれない、また守れないかもしれない、それが怖かった。

苦ではなかった、薫を守るという気持ちは本物なのだから。

『……何だよって、言われてもなぁ……そのままの意味だしね』

そんな会話をしていると――

「……X BURNER!!」

と、後ろから薫目掛けて放たれる。

『!!』

さすがに気づくのが遅かったのか、珍しく反応に遅れる薫。

よけても当たる。

その場にいる誰もがわかった。

ただ1人――目をそらさなかった彼だけは動いた。

「薫!!」

〔ドンッ〕

和の腕が薫の体をおし、薫を半ば押し飛ばした。

完全に意表を突かれたのか、薫は受身をとるのもままならなかった。

少しだけ、転ぶように倒れる。

その間にX BURNERは、和に直撃していた。

 




先に言おう……もう、未来とか、色々ごっちゃですよね。今頃だけどw
ヴァリアーにフランいるけど、ミルフィオーレなんて出ないよw
紅月は、薫に興味をもったようですwいや、恋愛とかではなくね。
で、和……薫を、庇って直撃しちゃいましたね……まぁ、ただでは済まないですよね。
それはまた次回!


最終編集日 2017/12/22
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