悪の復讐劇   作:カオル06

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え?誰と誰が?
A.茜と薫です。

どうしよう、もうすぐ冬休みが終わる((((;゚Д゚))))


同一人物

〔並高校門前〕

『着いた……これから僕の……茜ちゃんの復讐が始まるよ♪』

門前に立って、怪しく口角をあげる薫。

少し早いこともあり、ほかの生徒は通っていない。

「そうだな」

『……あ! さっそく居たよ♪』

どこかに指を指しながら言う。

「ん? !! アイツは……」

薫が指した方を向き、言う。

 

『雲雀恭弥……僕らの敵だね♪』

雲雀 恭弥――ボンゴレ雲の守護者。

「どうするんだ?」

『行こう♪』

アヤシク笑いながら、歩き出す薫。

「あ! 待てよ!」

急いで追いかける和。

二人が校門を通ろうとしたその時――

「ちょっと君たち……待ちなよ」

二人を呼び止める雲雀。

「チッ」

よっぽど関わりたくなかったのか、小さく舌打ちする和。

『(計画通り♪)……なんですか?』

「帽子は取りなよ。あと、その髪の色……何とかならない?」

『……残念ながら、無理ですよ』

帽子を取る素振りは全く見せず、少し笑うだけでそう言う。

「ワォ……僕に逆らう気?」

注意しているのに笑っている薫に、少し怒りながら言う。

『クスッ……元に戻したら、変わった意味ないし♪』

そんな雲雀に臆することなく、笑みを崩さない薫。

〝変わった〟その言葉に、少し不思議そうな表情をする雲雀。

その違和感がなんなのか、当の本人はまだ気づかない。

「おい、もう行くぞ」

『そうだね♪ では、また会いましょう……雲雀恭弥さん♪』

和の言葉に、小さく頷き、そう言う。

「……まだ終わってないよ」

トンファーを構えながらそう言う雲雀。

雲雀自身、どうして名前を知られているのか――という部分にはあまり疑問を持つことはなかった。

生徒であれば、自分の名前を知らない人物のほうが珍しいからだ。

だが、名前を知っているにもかかわらず、怯んだ様子を見せない彼女に少しばかり警戒する。

『クスッ……行こうか、和♪』

「あぁ」

(和……?)

知った名のだろう。少し反応を見せる雲雀。

薫はそれを見逃さず、目を細める。帽子を被っているため、雲雀からはその表情の変化は見えない。

見えている部分――口元は、相変わらず、口角をあげたまま。

『では』

雲雀の制止を聞かず、そう言い歩き出す薫。

美しい青色の髪を揺らしながら……

 

薫と和が歩いていくのを背中で感じつつ、薫の言った『変わった』の意味を考える雲雀。

(…………まさか!)

なにか分かったように、驚いた顔をしながら二人の向かった学校のほうを見る。

……しかし、そこに二人の姿はすでになかった。

「……茜?」

雲雀はありえないと思いながらもその名前を呟いた。

 

 

〔学校内 廊下〕

『♪』

とても楽しそうに廊下を歩く薫。

その姿は、先程まで敵を目の前にしていたとは感じさせない。

と、言っても、彼女は敵の前でも、見事に笑みを絶やさなかったのだか。

「いいのか?」

『何が?』

「アイツと喋って……」

『……いいの、これも準備だから♪』

「どういうこ『あ! 着いたよ!』……ん?」

和の言葉を遮り、そう言う薫。その言葉につられ、薫が見ている方を見る。

二人の目の前には職員室があった。

「なんで、ココ?」

『まず、挨拶からでしょ♪』

「……そうだな」

納得したように言う。

『じゃぁ、入るよ?』

「あぁ」

〔コンコン   ガチャ〕

『失礼します』

「ん? 誰だ?」

入ってきた見覚えのない生徒に先生は不思議そうに問いかける。

『今日、転入予定の藤咲 薫と……』

「刹那 和です」

「あぁ……こっちへ来い」

二人は呼ばれた先生のもとに行く。

「今日からお前達の担任だ……ヨロシク」

『……よろしくお願いします♪』

「……ところでお前、帽子は取れ」

当然、と言う様に、少し怪訝そうな表情をしながらそう言う。

『ハァ……仕方ないな』

そう言いながら、帽子を取る。

帽子をとった瞬間、ちゃんと見えなかった顔が見え、先生が驚きの表情を見せた。

『どうかしましたか? 先生♪』

笑いながらそう聞く。

「お前……茜じゃないか?」

『何、言っているんですか? 僕は、薫ですよ♪』

その質問を待っていたかのように、すぐにそう返す薫。

「……そうか」

驚きを隠せない先生を見て、薫は笑っていた。

全くの悪意を感じない、それはそれは綺麗な笑みで。

あくまでそれは表面上のものだ。彼女に本当に悪意がないかどうかは……わからない。

 

しばらく学校の説明を聞いていたが、説明も終わった頃――

『まだ、時間ありますよね?』

「あ、あぁ……」

まだ、受け止めきれていないのか、対応が少しぎこちない先生。

どうやら、茜が学校でどうなっていたのか、知っているようだ。

『じゃぁ、少し学校内を少し見てきますね♪』

「分かった……チャイムが鳴ったらココに戻って来い」

『はいっ……行こう、和♪』

「あぁ」

『では♪』

再び帽子を深く被って、職員室から出て行った。

 

 

「どこ行くんだ?」

『ん? 屋上だよ』

「……なんで?」

『それは、いつかのお楽しみ♪』

「?」

薫はとても楽しそうな顔をしていた。

 

 

〔屋上〕

屋上に着いてから、薫は何やら作業を始めた。

が、それは、すぐに終わった。

『……これでよし♪』

楽しそうに笑いながら、呟いた。

 

(……こうしていれば、昔と一緒なのに、な……でも……)

薫を見ながら、そう思う。

悪意なく、楽しそうに笑う薫の姿は、どうしても茜と重なるものだ。

同一人物なのだから、当然といえば当然なのだが、薫はそれを否定するのだろう。

 

『どうしたの?』

「……いや」

『そっか♪』

薫は楽しそうに笑う。

だけども、和は気づいていた。

薫は楽しそうに笑うが、どこか悲しそうに笑う。

昔のように、本当に心のそこから笑ってくれていないと……

「やっぱ俺……絶対薫の味方だから」

『……それ、今朝も言っていたよね? 答えは一緒だよ♪

 でも、もし裏切ったときは……たとえ和でも……ね?』

「……あぁ」

和はそれだけ言った……いや、それしか言えなかった。

ほかの事を言うと、余計な事も言ってしまいそうだったから……

 

〝どうして、偽りの笑顔を繰り返す?〟

 

聞いてはいけないことを、聞いてしまいそうだったから……

『……』

俯いてしまった和を薫は静かに見つめていた。

何を言うでもなく、黙ったまま、じっくりと。

〔キーンコーン〕

『チャイム鳴ったね……行こうか♪』

いつものように笑ってそう言い、職員室に戻った。

 

 

〔職員室〕

「お、戻ってきたか……じゃぁ、教室に行くから着いて来い」

『「はい」』

 

 

〔教室前〕

「じゃぁ、呼んだら入ってこい」

『はーい♪』

先生は黙ったまま教室へ入っていった。

<今日は転入生が――――>

先生が教室の中で説明をしている。

薫と和はドアの前で黙ったまま待っている。

薫はすでに帽子を被っている。

 

「……薫、大丈夫か?」

『何が?』

和と薫は、小声で話す。

「この中には……アイツらが、居るんだろ?」

『……そうだね……ヤバイよ』

 

 

 




何がヤバイんだろうね?
まぁ、この言葉の意味(?)は次回分かるけどね…w
屋上での行動は……うん、あれだよ……ほら、よくあるパターン!!

最終編集日 2017/12/11
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