悪の復讐劇   作:カオル06

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え?いやいや、こんなとこでいきなり恋愛小説に発展とかないよ?w
発展するのは復讐終わってからだよw←
和たちのほうから始まります。ツナが「なんでそこまでするの」の後。


二人の思い

「……後悔しないためだ」

「後悔?」

「あぁ……もう、昔みたいな事はさせない」

拳を握りながらそう言う。

そこには確かな和の意志が感じ取れた。

絶対に薫を守る。和にはそれしかなかった。

それを聞いてツナは少しだけ眉をしかめた。

 

 

 

『それはね……話を聞いてくれないのは、辛いからだよ』

「辛い?」

『うん……話を聞いてくれるだけで、少しは救われる時もある』

薫は山本のほうを見ず、どこでもない、遠くを見て、呟くようにそう言った。

 

 

 

「二度と……薫をあんな風にはさせない」

「……なるほど……それで、アイツに付いているわけだね……」

可哀想というような顔で言うツナ。

「何か、文句でもあるか?」

そんなツナの態度が気に入らず、少し睨みながらそう言う和。

今にもまた殴りかかりそうなほどだ。

だが、薫を思い出し、少し冷静になる。

「いや、ないよ……でも、アイツのせいで、和君は傷つくんじゃないかな?」

「傷?」

不可解そうな顔をする。

「だって、この前もアイツのせいで、和君倒れたばっかりだし……」

「それは……俺の意思でやったことだ」

 

 

 

「救われる?」

『そうだよ……僕には、それが分かるからね』

山本のほうを向き、悲しそうな顔をしながらそう言う薫。

「!?」

ボンゴレの前では滅多に見せない表情に少し驚く山本。

その山本の表情を見た薫は少しだけ皮肉そうに笑う。

『まぁ、今となっては、関係ない話だけどね♪』

そう言った薫の顔は、いつもの表情に戻っていた。

 

 

 

「本当に? 本当に君の意思で動いたの?」

探るように、また挑発的にそう言うツナ。

「どういう意味だ」

「アイツに良いように操られているだけじゃないのかな?」

「そうよぉ……あの子のところに居ても、辛いだけだよぉ?」

和の腕に抱きつきながらそう言う桃。

そんな桃を嫌そうに見る。

「離せよ」

すぐに桃の腕を振り解く。

そして、ツナのほうを見る和。

他の生徒は和とツナを見ているせいで、和の隣で顔をゆがめた桃には誰も気付いていない。

「そんなわけない。操られてなんか……辛くもない」

「本当に?」

「……あぁ」

 

 

 

『……さて、そろそろ話も終わったかな?』

そう呟き、教室へ向かいだす。

「あ、待ってくれ!!」

そう言い、薫についていく山本。

そんな山本をチラッと見てから、また前を向いて口を開く。

『……何で、ついてくるんだ』

「いや、えっと……そんなことより、どうして内容聞かないんだ?」

慌てて元の話題に戻す山本。

どうせ、適当なこと言っても薫にはばれるのだし、無駄だと思ったのだろう。

それは正解だった。

薫も返事に期待はしていなかったのでどうでも良かったのだ。

なので、薫はすぐに山本の質問にのることにした。

もっとも、薫はその質問の意味を聞きたかっただけだが。

『内容?』

「ツナたちの話」

『……何で、そんな事聞くんだ?』

立ち止まりそう聞く。

先ほどの、何故ついてくるのか、という問いとは違う。

ハッキリと、山本の目を見て聞いたそれは、ちゃんとした答えを求めている。

「……いつも、アイツと一緒に居るし、大事そうな話なのに、何で聞かないのかなって、思ったんだ」

『……僕が居ないほうが……正直な気持ちが言いやすいだろ?』

不思議そうな顔をしてそう言う薫。

その答えに山本も不思議そうな顔をする。

「正直に? ……でも、アイツは薫のこと守ってるんだろ?

 いつもの、アイツの行動が嘘ってことか?」

山本は混乱する頭の中、必死で言葉を繋げる。

『そんなの、本人にしか分からない事だろ?』

だが、薫はそんな山本の言葉もあっさり切り捨てる。

その言葉に山本は驚いたように目を見開く。

「信じて……ないのか?」

『……僕は誰も信じないから……』

 

 

 

「俺は……薫を信じているから」

 

『……』

教室に着いたとき、丁度和の声が聞こえ、ドアの前で立ち止まる。

「?」

山本が不思議そうな顔をする。

『どうやら……まだ、終わってないみたいだね』

ため息混じりにそう言う薫。

だが、和の気持ちを確かめるには丁度良いと思ったのか、その場で聞くことにする薫。

教室内からは、見えない位置にいるため、気づかれる心配はなかった。

 

「……信じてるんだ」

少しつまらなさそうな顔をして、和の言葉を繰り返すように言うツナ。

「当然だ。俺は、薫を信じている」

もう一度、ハッキリとそう言い切った和。

その目は確かに迷いはなかった。

 

『!!』

和の声から、薫もそれが本心であると簡単にわかった。

「どうやら、仲間は信じてくれているみたいだな」

小声で言い、ニカッと笑う山本。

 

「当然か……じゃぁ、俺が和君に勝ったら、俺に付いてくれる?」

「は? そんなことするわけないだろ……それに結果は見えている」

「へぇ、そうなんだ?」

「俺が勝つに決まっている……俺は、薫のためなら誰にも負けない」

 

『……』

いつの間にか、座り込んで聞いている薫。

どこか嬉しそうだ。

そんな表情を見られないように、俯く。

「すごい自信なのな」

『……』

「薫? どうかしたのか?」

俯いて、ずっと黙っている薫を見て言う。

『……何でもないよ♪』

そう言うと立ち上がり、ドアを思い切り開ける。

〔ガラッ〕

「!!」

『話は済んだかな?』

いつものように怪しい笑顔でそう言う薫。

「あぁ、済んだ」

そう言いながら、薫に近づく和。

『そっか……それなら良いけどね』

聞いていたことを内緒にそう言う薫。

和は何も言わずに、ただ薫の傍にいた。

ツナたちもそれ以上、何も言わなかった。

 

 

帰宅後

『……』

薫は一人、部屋で考え事をしていた。

〝俺は、薫のためなら誰にも負けない〟

『僕のためなら……か』

和の言葉を思い出し、目を細める薫。

そして、何か思いついたように口角をあげた。

 

 

もう、外も暗くなってきた頃

ご飯も食べ終わり、やることは済ました。

『……』

何かを決心したように、部屋から出て歩き出す。

薫が向かった先は――

〔コンコン〕

<はい>

〔ガチャ〕

『……和、今ちょっと良いか?』

和の部屋だ。

「薫? あぁ、大丈夫だけど? まぁ、入れよ」

薫から部屋に来るのは珍しいことだ。

そのため、和は不思議そうな顔をしながらも薫を中に入るように言う。

『あぁ』

〔バタン〕

返事を聞き、ドアを閉める薫。

「どうしたんだ?」

『今度の休み……みんなをココに招待する』

「え?」

驚いたような顔をする。

みんな、というのはボンゴレだとすぐに理解したようだ。

『……そろそろ、遊びも終わりにしようと思ってね♪』

「終わり……」

『だから、その日、みんなに任務を入れた。みんなが居ない間に……終わらす』

「……」

驚いて、言葉が出ない和。

和は何か言おうとするが、薫はそれを手で止める。

『和には何もいれてない…………和には一緒に居てほしいんだ』

「分かった……でも、大丈夫なのか?」

『……じゃぁ、試しておこうか?』

〔ガッ  ダンッ〕

そう呟き、和に近づくと和の首を掴み、床に押し倒す。

「か……おる……?」

突然の行動に驚いたように目を見開く和。

薫は和の言葉に答えず、黙ったまま。

「離……して」

『……勝てるんだろ?』

和を見て、そう呟く。

「え……?」

『僕のためなら、誰にも負けないんだろ?』

「聞いて……たん、だ」

少し苦しそうな顔をする和。

『……だったら、僕のために僕に勝ってよ』

 




ツナ…諦めずに頑張ったね………((遠い目
まぁ……和は、薫のことしかボスとしてもなんでも認めないって感じですね。


最終編集日 2018/01/06
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