発展するのは復讐終わってからだよw←
和たちのほうから始まります。ツナが「なんでそこまでするの」の後。
「……後悔しないためだ」
「後悔?」
「あぁ……もう、昔みたいな事はさせない」
拳を握りながらそう言う。
そこには確かな和の意志が感じ取れた。
絶対に薫を守る。和にはそれしかなかった。
それを聞いてツナは少しだけ眉をしかめた。
『それはね……話を聞いてくれないのは、辛いからだよ』
「辛い?」
『うん……話を聞いてくれるだけで、少しは救われる時もある』
薫は山本のほうを見ず、どこでもない、遠くを見て、呟くようにそう言った。
「二度と……薫をあんな風にはさせない」
「……なるほど……それで、アイツに付いているわけだね……」
可哀想というような顔で言うツナ。
「何か、文句でもあるか?」
そんなツナの態度が気に入らず、少し睨みながらそう言う和。
今にもまた殴りかかりそうなほどだ。
だが、薫を思い出し、少し冷静になる。
「いや、ないよ……でも、アイツのせいで、和君は傷つくんじゃないかな?」
「傷?」
不可解そうな顔をする。
「だって、この前もアイツのせいで、和君倒れたばっかりだし……」
「それは……俺の意思でやったことだ」
「救われる?」
『そうだよ……僕には、それが分かるからね』
山本のほうを向き、悲しそうな顔をしながらそう言う薫。
「!?」
ボンゴレの前では滅多に見せない表情に少し驚く山本。
その山本の表情を見た薫は少しだけ皮肉そうに笑う。
『まぁ、今となっては、関係ない話だけどね♪』
そう言った薫の顔は、いつもの表情に戻っていた。
「本当に? 本当に君の意思で動いたの?」
探るように、また挑発的にそう言うツナ。
「どういう意味だ」
「アイツに良いように操られているだけじゃないのかな?」
「そうよぉ……あの子のところに居ても、辛いだけだよぉ?」
和の腕に抱きつきながらそう言う桃。
そんな桃を嫌そうに見る。
「離せよ」
すぐに桃の腕を振り解く。
そして、ツナのほうを見る和。
他の生徒は和とツナを見ているせいで、和の隣で顔をゆがめた桃には誰も気付いていない。
「そんなわけない。操られてなんか……辛くもない」
「本当に?」
「……あぁ」
『……さて、そろそろ話も終わったかな?』
そう呟き、教室へ向かいだす。
「あ、待ってくれ!!」
そう言い、薫についていく山本。
そんな山本をチラッと見てから、また前を向いて口を開く。
『……何で、ついてくるんだ』
「いや、えっと……そんなことより、どうして内容聞かないんだ?」
慌てて元の話題に戻す山本。
どうせ、適当なこと言っても薫にはばれるのだし、無駄だと思ったのだろう。
それは正解だった。
薫も返事に期待はしていなかったのでどうでも良かったのだ。
なので、薫はすぐに山本の質問にのることにした。
もっとも、薫はその質問の意味を聞きたかっただけだが。
『内容?』
「ツナたちの話」
『……何で、そんな事聞くんだ?』
立ち止まりそう聞く。
先ほどの、何故ついてくるのか、という問いとは違う。
ハッキリと、山本の目を見て聞いたそれは、ちゃんとした答えを求めている。
「……いつも、アイツと一緒に居るし、大事そうな話なのに、何で聞かないのかなって、思ったんだ」
『……僕が居ないほうが……正直な気持ちが言いやすいだろ?』
不思議そうな顔をしてそう言う薫。
その答えに山本も不思議そうな顔をする。
「正直に? ……でも、アイツは薫のこと守ってるんだろ?
いつもの、アイツの行動が嘘ってことか?」
山本は混乱する頭の中、必死で言葉を繋げる。
『そんなの、本人にしか分からない事だろ?』
だが、薫はそんな山本の言葉もあっさり切り捨てる。
その言葉に山本は驚いたように目を見開く。
「信じて……ないのか?」
『……僕は誰も信じないから……』
「俺は……薫を信じているから」
『……』
教室に着いたとき、丁度和の声が聞こえ、ドアの前で立ち止まる。
「?」
山本が不思議そうな顔をする。
『どうやら……まだ、終わってないみたいだね』
ため息混じりにそう言う薫。
だが、和の気持ちを確かめるには丁度良いと思ったのか、その場で聞くことにする薫。
教室内からは、見えない位置にいるため、気づかれる心配はなかった。
「……信じてるんだ」
少しつまらなさそうな顔をして、和の言葉を繰り返すように言うツナ。
「当然だ。俺は、薫を信じている」
もう一度、ハッキリとそう言い切った和。
その目は確かに迷いはなかった。
『!!』
和の声から、薫もそれが本心であると簡単にわかった。
「どうやら、仲間は信じてくれているみたいだな」
小声で言い、ニカッと笑う山本。
「当然か……じゃぁ、俺が和君に勝ったら、俺に付いてくれる?」
「は? そんなことするわけないだろ……それに結果は見えている」
「へぇ、そうなんだ?」
「俺が勝つに決まっている……俺は、薫のためなら誰にも負けない」
『……』
いつの間にか、座り込んで聞いている薫。
どこか嬉しそうだ。
そんな表情を見られないように、俯く。
「すごい自信なのな」
『……』
「薫? どうかしたのか?」
俯いて、ずっと黙っている薫を見て言う。
『……何でもないよ♪』
そう言うと立ち上がり、ドアを思い切り開ける。
〔ガラッ〕
「!!」
『話は済んだかな?』
いつものように怪しい笑顔でそう言う薫。
「あぁ、済んだ」
そう言いながら、薫に近づく和。
『そっか……それなら良いけどね』
聞いていたことを内緒にそう言う薫。
和は何も言わずに、ただ薫の傍にいた。
ツナたちもそれ以上、何も言わなかった。
帰宅後
『……』
薫は一人、部屋で考え事をしていた。
〝俺は、薫のためなら誰にも負けない〟
『僕のためなら……か』
和の言葉を思い出し、目を細める薫。
そして、何か思いついたように口角をあげた。
もう、外も暗くなってきた頃
ご飯も食べ終わり、やることは済ました。
『……』
何かを決心したように、部屋から出て歩き出す。
薫が向かった先は――
〔コンコン〕
<はい>
〔ガチャ〕
『……和、今ちょっと良いか?』
和の部屋だ。
「薫? あぁ、大丈夫だけど? まぁ、入れよ」
薫から部屋に来るのは珍しいことだ。
そのため、和は不思議そうな顔をしながらも薫を中に入るように言う。
『あぁ』
〔バタン〕
返事を聞き、ドアを閉める薫。
「どうしたんだ?」
『今度の休み……みんなをココに招待する』
「え?」
驚いたような顔をする。
みんな、というのはボンゴレだとすぐに理解したようだ。
『……そろそろ、遊びも終わりにしようと思ってね♪』
「終わり……」
『だから、その日、みんなに任務を入れた。みんなが居ない間に……終わらす』
「……」
驚いて、言葉が出ない和。
和は何か言おうとするが、薫はそれを手で止める。
『和には何もいれてない…………和には一緒に居てほしいんだ』
「分かった……でも、大丈夫なのか?」
『……じゃぁ、試しておこうか?』
〔ガッ ダンッ〕
そう呟き、和に近づくと和の首を掴み、床に押し倒す。
「か……おる……?」
突然の行動に驚いたように目を見開く和。
薫は和の言葉に答えず、黙ったまま。
「離……して」
『……勝てるんだろ?』
和を見て、そう呟く。
「え……?」
『僕のためなら、誰にも負けないんだろ?』
「聞いて……たん、だ」
少し苦しそうな顔をする和。
『……だったら、僕のために僕に勝ってよ』
ツナ…諦めずに頑張ったね………((遠い目
まぁ……和は、薫のことしかボスとしてもなんでも認めないって感じですね。
最終編集日 2018/01/06