「なっ!? てめぇ!!」
突然閉じ込められ、獄寺は、思い切り薫を睨んでいる。
周りの者も同様だ。
険しい表情をしている。
〔ガァン!!〕
そんな中、檻の中から、すごい音が鳴る。
それをやったのは、雲雀――中からトンファーで思い切り叩いた。
だが、檻はビクともしない。
雲雀は怒ったようにもう一度檻を殴ろうと腕を振り上げる。
それを止めるように、薫が口を開いた。
『無駄だよ……何をやっても壊れないから』
「どういうことだぁ!!」
『こうでもしないと、いつ暴れだすか……』
不敵な笑みを浮かべながら言う。
同時に両手を挙げ、首をよこにふりながら「やれやれ」というようなジェスチャーをする。
「極限に卑怯だぞ!!」
『は? 卑怯? 大丈夫だよ……中に居る間は、僕は手を出さないからね♪』
そして、後ろを向き、また何かを始める。
「何とかして出ないとダメですねー」
「そのくらい、分かってるし……」
「だったら、何とかしてくださいよー」
「何で俺が……」
「出来ないんですねー」
そうして、ベルとフランは言い合いを始める。
そんな会話は薫の耳に入らない。
いや、正しくは入っているのだが、どうでもいいと思い、無視しているのだ。
「てめぇら……退きやがれ」
そう言うと、みんな少し離れる。
そして、XANXUSは銃を持ち、思い切り撃つ。
〔バァン!!〕
すごい勢いで放たれる。
だが――
〔バンッ バンッ バンッ〕
どういうわけか檻の中で、跳ね返りまくる。
そのため、みんな逃げ惑う。
『……ハァ』
それに気づいた、薫が檻に近づく。
『はぁ!! ―――!!』
何やら呪文らしきものを唱える。
すると、中で跳ね返っていた、弾が一瞬で消えた。
放っておいたら勝手に死んだであろうのに、助けた。
その行為に皆不思議に思う。
「……どういうつもりだ」
『わざわざ、助けてあげたんだよ♪』
アヤシク笑いながらそう言う。
助けた理由を言う様子はない。
『その檻、跳ね返し機能も付いてるから、むやみに物投げたりしないほうがいいよ?
……まぁ、ソイツが本気で撃ってなかったから、命拾いしたね?
さて、準備は出来たよ……まずは、コレを聞いてよ♪』
そう言い、取り出したのは、録音機。
そっちのほうに集中した皆は、もう理由を追及しなかった。
(? ……まさか!!)
皆が首をかしげる中、一人だけ反応を見せた。
それを見逃さなかった薫は口角をあげる。
『さぁ……この録音機からは、何が聞こえるかな?』
そう言い、スイッチを押す。
【……やっぱり、方法は同じ……か】
【当たり前よぉ……同じ手で、また、お前は嫌われるのよ】
【へぇ……ツナたちは2度も、同じ手に引っかかるの?】
【えぇ、絶対桃の事を信じるワァ♪】
【絶対……ね】
【だってぇ、ツナたち、桃の事、すごく信じているしぃ……
本当にみんなバカよねぇ……茜ちゃんも、無実なのにねぇ?】
【……フッ、じゃぁ、お前は、ツナたちのこと……信じている?】
【はぁ? あんな奴ら信じているわけ無いじゃない
ただ、桃の事、信じてくれるからぁ、利用しているだけぇ】
【……あっそ。じゃぁ、早くやれば? 信じるかどうか、試してよ】
【……チッ、相変わらず、うざいな……言われなくても、やるわよ……後悔しなさい】
【これで、貴方もおしまいねぇ……】
【キャァァァァァァ!!】
〔バンッ〕
【どうした!?】
〔ピッ〕
そこで、録音機を切る。
『さて、どうだった? 映像は無いけど、声に特徴があるから、誰が話してるか分かったよね?』
確認するようにそう問いかける薫。
答えが返ってくることは無かった。
檻の中に居る全員が桃を見る。
「……桃、どういうことだ?」
今まであったものが確かにくずれていく音が聞こえた。
まだ桃を信じようとしている者もいるが、数人はすでに疑心の目を向ける。
「ち、違うわぁ! 桃はぁ……あんなこと、言わないもん」
すごく焦っているように見える桃。
だが、それは周りの人たちも同じことだった。
自分の信じていたものが悪かもしれない。
それは、心を揺さぶるには十分だった。
「そ、そうだよね! だいたい、声だけじゃ本当かも分からないし……合成だろ?」
――違う、違う、そんなわけない。でも……このモヤモヤは……
心の中で必死で自分を正当化しようとするものの、一度疑ってしまった気持ちは消えない。
嘘であってくれ、と懇願するような表情で薫を見ながらそう言うツナ。
薫はそんなツナの表情をしっかりと目に捉えながら、いつもの笑みを見せる。
『そう思うのは、声だけだからでしょ? 画面があれば分かりやすいよね♪』
「えっ?」
〔ピッ〕
薫はスイッチを押した。
押すと、さっきのスクリーンに今度は画面付で、さっきのやりとりが見せられる。
そして、終わってから――
『これが、すべての真実だよ……分かった?』
「そん、な……」
「コイツが……」
「……桃……嘘、だよね?」
青い顔でそう聞くツナ。
おそらく、一番ショックを受けているのはツナなのだろう。
一番苦しそうに顔をゆがめている。
「……ハァ、せっかくの桃の計画が台無しじゃない。
そうよ! すべて、自作自演よ!! アイツに罪を被せたのよ!!」
もう諦めたのか、すべてを話し出す桃。
「私はね……あの子を恨んでるの!! あの子のせいで……桃の人生無茶苦茶なの!!
ねぇ、お前なら、何のことか分かるでしょ!! 桃の親を……殺しやがって!!」
薫を思い切り睨みながら言う。
桃の言葉を聞いた薫は口角を下げる。
「親?」
「そうよ!! アイツのせいで、桃の親は死んだのよ!!」
『……それ、間違いなんだよね』
静かに聞いていた、薫が口を開く。
「間違いですって?」
『実はね、あの日の出来事も……ココに入ってる』
「だったら、見せなさいよ!! 何が間違いか、ハッキリしなさよ!!」
『……じゃぁ、しっかり見てなよ』
〔ピッ〕
静かになったその中で、ボタンが押された音だけが響いた。
ふぃ~、やっとここまで来ましたねー。
やっと、本性現しましたねー。
で、親ときた。今度の回で、全部分かるわけだけど……詳しい内容は、まだ言わないw
え?あんな檻ない?……これが小説クオリティ!!なんでもありだよ!!
にしても……了平の出番すくねぇwww登場回数、たったの2回!!
学年違うし……仕方ないよね?www
最終編集日 2018/01/10