悪の復讐劇   作:カオル06

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いろんな意味でw


気になる

「えっ?」

和がポツリと言った言葉に驚く和風。

「薫は……本気で死のうとしていた。なのに、助けて……」

和は思いつめたような表情でそう言う。

どこか泣いてしまいそうにも見える。

和も右腕としての責任をずっと背負い続けていたのだ。

崩れそうになる和を見て、和風は真剣そうな表情をして口を開く。

「……じゃぁ、その時、薫を助けないという選択肢はあったのか?」

「それは……ない」

「だろ? じゃぁ、いいだろ。助けないと……仲間だしな」

「……そうだな」

少し笑いながら言う。

少しだけ救われたような気がした。

自分のしたことは間違いではないと認めてくれた気がしたからだ。

「じゃぁ、俺はこれで……」

そう言い、和風は部屋から出て行った。

「……ハァ(和風は、ああ言うけど……)」

 

 

 

〔次の日〕

「……眠い……」

あの後、結局色々と考えすぎ、一睡もしていない和。

「……ハァ」

ため息を吐いてから、着替え、病室へ向かう。

 

 

 

〔病室〕

(まだ、起きてないかな?)

そんな事を考えながら中へ入る。

〔ガチャ  バタン〕

「……」

部屋に入ると、XANXUSが黙ったまま和を見る。

「寝てないのか?」

「あぁ」

「俺も……眠れなくて」

「そうか」

どうも会話が続かずに沈黙が続く。

「薫……まだ、目、覚まさないのか?」

「あぁ」

薫のほうに顔を向け呟くXANXUS。

「そうか……少し、寝たらどうだ? 薫は俺が見ておくから」

「大丈夫だ」

「……ハァ」

頑ななXANXUSに小さくため息を吐き、薫に近づく。

二人とも黙ったまま、薫を見ている。

〔コンコン〕

しばらくすると、ドアのノック音が聞こえる。

「はい?」

返事をする様子を全くみせないXANXUSを見てから、和は返事をする。

〔ガチャ〕

そこには、ヴァリアーの人たちが居た。

「よっ♪」

「まだ、寝てるのかぁ?!」

「……あぁ」

その問いに答える気がないのか、やはりXANXUSは黙ったままだった。

先ほどと同じように代わりに和が返事をする。

一気に、にぎやかになる部屋の中。

〔ピンポーン〕

「?」

その時インターホンが鳴ったので、その場を離れ、玄関に向かう。

 

 

 

〔ガチャ〕

玄関に着き、ドアを開けると、そこにはツナたちがたっていた。

「おはよう……まだ、起きないかな?」

「起きてない」

「そっか……」

薫の様子を見に来たみたいだ。

薫を倒そうという敵意は無い。

その事に、まず安心する和。

昨日の自分は間違いではなかったんだと思う。

「明日までには、目を覚ますか?」

「……分からない」

山本が居る。という事は、昨日誤解は解けたんだなと、思った。

「そうだよな……あ、コレ」

そう言うと、山本は花束を差し出す。

「?」

「見舞いだ」

少しだけ照れくさそうな表情でそう言う獄寺。

「あ、あぁ……サンキュー」

そう言い、花束を受け取る。

「じゃぁ、俺たちは帰るよ」

「様子、見ていかないのか?」

その一言で、ツナと獄寺の表情が変わる。

「……まだ、見れないかな」

「まぁ、悪かったし……じゃぁな」

そう言うと、二人は背を向け歩いていく。

彼らにも整理する時間が必要だろうと和は止めることはしなかった。

そしてまだそこにいる山本のほうを見る。

「悪いな……昨日、様子を見に行こうって誘ったんだけど、

 やっぱり、目を覚ましてから、ちゃんと謝りたいって……

 目を覚ましたら、また来る……だから、目を覚ませば、教えてほしいんだ」

そう言った、山本に和は静かに頷く。

それを見た山本もツナたちを追いかけるようにして帰って行った。

 

「誰だったの?」

丁度話し終えたところで、後ろから、星の声がした。

「あぁ……ボンゴレの……アイツらが来て、コレを」

そう言い、花束を見せる。

「……病室に飾っておきましょう……薫のために持ってきたんでしょ?」

「あぁ。そうだな」

そう言い、二人は病室に向かう。

 

 

 

〔ガチャ〕

中に入ると、ヴァリアーの人たちは見当たらずにXANXUSだけが居る。

「他のやつらは?」

「任務に行かせた……」

「そうか」

「……これで、大丈夫ね」

いつの間にか、花瓶に花を飾っている星。

「ありがとう」

「……じゃぁ、私は朝食の用意もあるし」

そう言い、部屋から出て行った。

「……ほんと、いつ、目を覚ますんだろうな」

ため息混じりにそう言う和。

「さぁな」

「……」

相変わらず素っ気のない返事だったが、和は気にする様子を見せない。

その後、夜の寝るまで、ほとんど薫の傍に居た。

 

 

 

〔次の日〕

薫はまだ、目を覚まさない。

ただ呼吸は安定しているので、命の心配はない。

それを見てとりあえず、和だけでも学校に行くことになった。

「行ってきます」

そう言い、家を出る。

 

 

〔学校〕

校門前で、雲雀に呼び止られる。

「やぁ……一人ということは、まだ目覚めてないんだね?」

「あぁ。だが、少しは動くようになったし、もうすぐだと思う」

「ふぅん……じゃぁ、僕は見回りがあるから」

そう言い、雲雀は歩いていった。

彼なりに気にかけているのだろう。

(薫が居ない学校は初めてだな……)

そう思いながら、教室に向かう。

少しだけ緊張していた。

 

 

 

〔教室〕

中に入ると、和は驚いたような表情をした。

ツナたちが自ら誤解を解いていたからだ。

みんな驚いた顔をして聞いていた。

その中で一人、椅子に静かに座っている人が居る。

桃だった。

数人の生徒が桃のほうを見てひそひそと話している。

みな手のひらを返したように桃から遠ざかって行った。

そんな様子を見た和は誤解を解けたことには喜んだ。

だが、桃の状況に関してはあまり喜べなかった。

薫ならなんとも思わないだろう。だが、茜なら――

そんな考えがよぎったからだ。

だが、それは自分が考えることではないと和は思考を消した。

丁度、ツナたちが和に気づく。

すると、生徒たちみんな近づいてきて謝る。

だが、和は首を横に振り口を開く。

「……俺に言わずに、薫に言ってくれ」

それだけ言い、席に鞄を置き、椅子に座り、ボーっとしている。

さっきの一言で、和に謝りに来る生徒は来なかった。

しばらくその状態でいると、隣に人の気配がした。

「おい……どういうことだ……今日、アイツはどうした?」

話を聞き終えた紅月だった。

「薫は家だ……どういうことも何も……アイツの言った通りだ」

ツナを見ながら言う。

全く話を聞いていなかったが、きっと真実をそのまま言ったのだろうと思った。

茜と仲の良かったツナはこういうとき大げさに話を盛らないというのは知っていた。

だからこそ、和はツナの話に混ざらなかったのもある。

「でも、アイツは、本当にいい奴なのか?」

「は?」

少しだけ怪訝そうな表情で、紅月を見て聞き返す。

「あの、風紀の奴が言っていた」

「いい奴……だよ」

「……」

「何で、そんな事?」

「あ、いや……別に!」

紅月は少し焦りながら、自分の席に戻った。

「……?」

そんな紅月を不思議に思ったが、深く追求しようとはしなかった。

 

 

その後、授業も始まり、どんどん進んでいく。

だが、和はずっと、ボーっとしていた。

ツナたちが気にして、声を掛けてくれるが、上の空で、ため息を吐くだけだった。

どうも薫がいないとやる気が出ないようだ。

そうして過ごしていると、あっという間に時間は過ぎ、もう放課後になっていた。

放課後になってから和は、急いで家に帰る。

 

 

 

〔病室〕

「薫は?!」

入ってから、すぐに問う。

だが、XANXUSは黙ったままで、奈津が小さく首を横に振るだけだった。

「そう……か」

少しは落ち着いたのか、大きく深呼吸をして、椅子に座る。

「何か、変わった事はあったか?」

「いや、何も無い……昨日みたいに少し動くだけだ」

「……ハァ」

それを聞いてため息を吐く。

「でも、昨日よりは多く動いてるよ」

「じゃぁ、もうすぐかな?」

「たぶんな」

「……」

少し嬉しそうに微笑む和。

改めて薫の存在が大きいことを認識したのだった。

 

 

しばらくして、ご飯という事で、全員リビングに行く。

そのため、病室には薫だけが一人で眠っている。

XANXUSが残ると言ったが、無理やり連れだし、一緒に食べる事になった。

 

 

 

〔リビング〕

全員で食べる食事。

だが、そこに薫が居ないだけで、静かに感じられる。

人数は多いのに、寂しく感じた。

それは、みんな思っていただろう。

少し静かな食事をしていると

〔パリィィィン〕

 




パリィン!あ、お皿が割れた…とかじゃないですよ!!
こんな時にそんなことはおきません。まぁ、誰もそんなことは望んでいないはずだ!!
まぁ、だいたい分かりますよねw
で、紅月が焦ってた理由は……特にありませんね。
いつものノリですね。はい。


最終編集日 2018/01/28
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