悪の復讐劇   作:カオル06

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え?紅月が告白するの? 紅月「はぁ?」 冗談だよw


紅月の過去と告白

『え?』

いきなりの言葉に驚く茜。

キョトン、としている。全くそういわれた理由がわからないようだ。

そんな茜の表情を見て、紅月は小さくため息を吐いた。

「…お前ほど強い奴が、誰も傷付けない選択するとか」

『…それは、今までのお詫びみたいな感じだよ』

「マフィアが?」

『前から、思ってたけど…本当にマフィアにはマイナスなイメージしかないんだね』

少し首を傾げながらそう言う。

茜はツナたちと一緒だったこともあり、ボンゴレのイメージが大きい。

もちろん、ボンゴレが全く争わないことはないが、それを極力さけて戦う。

ツナを見ててもそうだ。

彼は一切争うことを好まない。その前代でもある9代目もだ。

中には武闘派もいたが、やはり今をみている茜はツナが中心となっている。

そのため、マフィアに対しても、そこまで悪いイメージはあまりもったことはない。

もちろん、そうでないマフィアもいることは知っているが、それらは、力でなんとでもなった。

なので、茜からすれば紅月の考えはやはり疑問をもった。

「当然だろ」

『じゃぁ、何で紅月もマフィアになったの?』

「…それは、憧れだったからだよ」

呟くようにそう言う。

紅月はどこか遠くを見ていた。

『憧れ……じゃぁ、何で嫌いに…?』

「…俺が居たファミリーは、全員殺られたんだ……俺以外」

『…全員…殺られた…』

茜が繰り返すようにそう言う。

こんな世界に生きているのだ。もちろん無い話ではない。

だが、そのやられ方があまりにも残酷だったのだ。

紅月のファミリーもあまり争いを好まない人たちだった。

とても平和に、そして幸せだった。

だが、それは一瞬にして奪われた。

力があればなんとでもなった。

紅月は、相手のマフィアに対してはもちろん憎み怒ったが、自分にも怒った。

自分だけ生き残ったのだ、無理もない。

自分に力があれば、みんなを助けることだってできたのだから――

「だから、どこのファミリーも同じと思ってた……どうせ、ろくな奴居ないって」

拳を握りながら言う。

『…そんなことがあったんだ……じゃぁ、何で私には…?』

 

「お前は違うと思ったからだ……ちゃんと…良い奴は居る…って分かったから………」

『私なんて、全然ダメだよ……今までたくさんの人を、傷付けて殺めてしまった』

紅月に背を向け言う。

あまりにも情けない表情をしている自覚があったため、見られたくなかったのだ。

紅月もそれについては何も言わなかった。

「でも、最後には、正しい答えを見つけ出した……」

『それも、みんなが居たからだよ……一人じゃ何も出来なかった』

「それで良いんだよ……みんなを信じて、ちゃんと理解して、答えを導き出して………」

『……じゃぁ、ありがとう…かな?』

また、振り返りながら笑顔で言う。

「……戻るか」

『うん、そうだね』

そうして、二人は部屋に戻る。

 

 

 

〔リビング〕

部屋に戻ると、みんな帰る準備をしていた。

「あ……茜、俺たちもう帰るから」

『随分、早いね』

「言わないといけないことは言ったし……じゃぁ、また明日、学校で!」

そう言い、みんな帰っていった。

また明日、その言葉を聞いたとき、茜は嬉しそうに笑った。

『…まぁ、一件落着…かな?』

「あぁ、そうだな」

『さてと!これからも、頑張らないとね!!』

気合を入れるかのように、少し大きな声でそう言う。

それを聞いた和は少し不思議そうな表情をした。

「頑張るって…?」

『まぁ、色々とね』

〔ガチャ〕

そこに、奈津が入ってくる。

「終わったのか?」

周りを見渡して言う。

誰もいないことと、先ほど帰るような複数の足音を聞いてリビングに顔を出した奈津だが、一応そう聞く。

『うん……これから、忙しくなりそうだけどね』

もちろん、この言葉は後片付け的な意味ではない。

これからのみんなとの過ごし方がどうなるか、そのことを考えての発言だ。

「できる事なら手伝うから」

奈津の言葉に和も頷く。

茜がみんなとの思い出を欲するように、ツナや茜のファミリーもまた、失われた時間がほしいと感じているのだ。

『ありがとうね』

笑顔で言ってから、部屋から出て行く。

「元気になったみたいで、良かったな」

「いや…いまは、まだ完全に元気なわけじゃないけどな」

「これから、少しずつ、元気になるだろ…そして、いつか………」

奈津が言おうとしたその後の言葉はファミリーみんなが、ずっと望んでいた事だった。

 

 

 

〔数日後〕

学校でも楽しそうに過ごすようになった茜。

クラスのみんなにも、名前変更の事は言った。

みんな、申し訳なさそうに謝り、そして茜を受け入れた。

それを感じ、茜もみんなを受け入れた。

 

そして、学校から帰ってきてから。

『今日も、楽しかったなー』

一人呟くようにそう言いながら廊下を歩く茜。

そんな茜が、部屋に入ろうとした、その時――

「…おい」

茜を呼び止める声が聞こえた。

茜はすぐに反応し、声の主のほうを向く。

『あ、XANXUS…どうかした?』

「今日の晩……少し、話しがある……覚えとけ」

それだけ言い、歩いていくXANXUS。

場所の指定も時間も何も言われなかったが、あまりそこは気にならなかった。

最悪部屋にいけば良いだろうと茜は考えた。

『…今日の晩………』

少し不思議そうな顔をしながら部屋に戻った。

 

 

 

その日の晩

呼ばれたとおり、XANXUSのところに向かう茜。

結局あの後も特に指定はされなかったので、時間があいたところで、部屋に向かう。

『………(一体、何だろう?ネックレスでも返してくれるのかな?)』

そんな事を考えながら、歩く。

と、その途中――

「………」

丁度向かいから、XANXUSが歩いてくる。

『あ、今向かってたところなんだけど…』

「…こっちに来い」

『?…うん…』

言われたとおり、後ろからついていく。

 

 

しばらく歩いてから、立ち止まる。

連れてこられたのは、庭にある大きな木の下だった。

『…何で、ココ?』

「………」

『XANXUS?どうかしt……』

途中で言葉を切る。

「………」

XANXUSは黙ったまま、茜を見ている。

どことなく、真剣そうなまなざしだ。

『………』

思わず茜も黙り込んでしまう。

とりあえず、茜はXANXUSが何か言うのを待つ。

「……茜」

しばらくの沈黙の後、XANXUSが口を開いた。

「……茜、俺と…付き合え」

ゆっくりと小さい声でそう言うと、ネックレスを差し出す。

『………』

茜は黙ったまま、そのネックレスを見ている。

昔の事を思い出した。

昔も、こうやって告白された覚えがある。

あの時も、同じようにXANXUSがネックレスを差し出したのだ。

それを受け取ればOK。

受け取らず、その場を去ったら……と、いうことである。

「………」

差し出したまま、返事を黙って待つXANXUS。

これ以上は、何も言う気はなかった。

『………』

茜は悩んでいた。

本当はすぐに受け取りたい。

でも、また同じ事が…という感情が茜の動きを止める。

しばらくして、ようやく茜が動く。

手をネックレスのほうに伸ばす。

だが、手前まで持ってきて、その手を止める。

そして――

『…このネックレスを受け取れば…どうなるのかな?』

そう、静かに呟くように、XANXUSに問うのだった。

 




あー…紅月の過去話、案外あっさり終わったー………ドンマイ!!
また、番外編で…じっくり話そうか……書くか分からないけどw
XANXUSの告白もあっさりーw
XANXUSの告白に茜はOKするのかそれとも…?
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