悪の復讐劇   作:カオル06

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そのまま題名の通りです、ヴァリアーの皆さんが帰るようです。


帰り

『…え?』

XANXUSの言葉に驚く茜。

「………」

『随分…急…だね……(そうだった……みんなはイタリアの人たち……)』

同時に、住んでる場所が全く違うことを思い出す。

目覚めてから一緒だったため、帰ることを考えていなかった。

「……あぁ」

『そっか……まぁ、仕方ないよね……いつかは、帰らないといけないんだし………』

悲しそうな顔を見られないために、俯きながらそう言う。

「………」

XANXUSは黙ったまま、茜を抱きしめる。

『XAN…XUS…?』

「…別れるんじゃねぇ…安心しろ」

『うん、そうだね』

少しだけ安心したように微笑む茜。

「………」

茜がそう言うと、茜から離れる。

離れた際、少しさみしそうな表情をする茜。

一度整理するために目をつぶり、すぐに開ける。

XANXUSのほうをしっかりと見ながら口を開く。

『…朝って…何時くらい?』

「3時だ」

『…早いね』

「……あぁ」

数秒互いの間に沈黙が流れる。

茜と同じようにXANXUSのまた離れるのは寂しく思っている。

決して表には出さないが、それは茜と同じなことに変わりはない。

できることなら、このまま茜も一緒に連れて帰りたいと思うほど、その思いは強かった。

もっともそんな提案をすれば、ここのファミリーのことも心配で即答できず、困ることはわかっていたのでそんなことは言わないが。

『じゃぁ、明日…頑張って起きるよ!』

茜は強がるように明るい声でそう言う。

「…あぁ」

そう言い、XANXUSは部屋から出て行った。

茜の強がりには気づかないふりをした。

 

その後、茜は静かに誰にもばれないように、声を殺して泣いていた。

 

 

〔コンコン〕

しばらくして、茜の部屋のドアから、ノック音が聞こえる。

『……はい』

〔ガチャ〕

入ってきたのは奈津。

『どうした?』

「昼ご飯、できたみたい」

『あ、もうそんな時間か……』

時計と窓の外を見ながら言う。

「うん」

『分かった……行こうか』

そう言い、奈津と一緒にリビングに向かう。

赤くなった目は冷やしたから大丈夫だと思いながら。

 

 

 

〔リビング〕

『あ、もうみんな集まってたんだ…』

「えぇ」

『待たせちゃったね』

苦笑しながらそう言い椅子に座る。

「まぁ、みんな揃ったし食べるか!」

「「「いただきます」」」

みんないつものように、賑やかに食べていく。

そんな中――

『………』

茜だけは、静かに食べている。

しかし、その量はあまり減っていない。

時折、なにか考え込むように箸が止まるからだ。

「どうした?」

隣で座っているXANXUSが、そんな茜をみて静かに聞く。

 

『ん?ごめん、何?』

数秒してようやく茜が反応する。

声が聞こえてではない、視線を感じ、そう聞いたのだ。

「……いや」

『そっか、それなら良いけど』

そう言い、微笑むと、また少しずつ静かに食べ進める。

「………」

黙ったまま、少し茜を見ながら、食べ進める。

「…茜?」

『ん?何?』

今度は、茜の様子を気にした和が話しかけてくる。

「いや…さっきから、あまり食べてないみたいだけど……大丈夫か?」

『そ、そうかな?……あんまり、食欲無くて……』

「…無理するなよ?」

『うん…ありがと……ごめん、コレ残す…』

そう言い、立ち上がり、リビングから出て行く。

 

 

 

〔庭〕

『……ハァ』

しばらく歩いてから、大きなため息を吐く。

すると――

「ひーめ♪」

そう言い、茜に後ろから抱きつく。

『わっ!?……ベル?』

「……どうかした?昼…ちょっとしか、食べてねぇじゃん♪」

茜が気配に気づかなかったことに少し疑問を覚えるベルだが、誤魔化すようにそう聞く。

『…ただ単に食欲が無かっただけだよ……』

「それならいいけどな」

『ところで、そろそろ離してくれない?』

「あぁ」

そう言い、離れる。

『…そういえば、明日帰るんだって?』

「えっ……姫、知ってたの?」

『うん……あ、もしかして黙ったまま帰ろうとでもしてた?』

「うししっ♪当たり♪」

笑いながらそう言う。

それと同時にベルは理解した。

『まったく……ひどいね』

「それで落ち込んでるんだ」

『え!?』

言い当てられ、思わず驚いたような声を出す。

茜からすれば、隠しているつもりだったのだ。

周りから見れば元気がないのは一目瞭然だったのだが、それに気づかないほど茜の気持ちは沈んでいた。

「うししっ」

ベルは笑ったまま。

『…ふぅ……そうかもね』

諦めたように、そう言う。

『ベルたちは、寂しくないの?』

「あぁ……だって、一生の別れじゃないし♪」

『……うん、そうだね……何か、ありがとね…元気出てきたよ!』

笑顔でそう言う茜。

まだ本調子ではないものの、別れるわけではないとXANXUSからも言われた言葉を思い出す。

「どういたしまして。王子、やっさしー♪」

『…じゃぁ、私は部屋に戻るから』

苦笑いでそう言い、戻っていった。

 

 

もう、外は暗くなってきた頃…

〔コンコン〕

『はい』

〔ガチャ〕

そこには、和が居た。

「ご飯だって」

『あ…ごめん、食欲無いから……』

少し微笑みながら言う。

「え?昼も、ちゃんと食べてないだろ?」

『んー…でも、今日は要らない……ごめんね』

「そっか…」

和も茜が元気がないことはわかっていたので、無理に聞かず、そのまま部屋から出て行った。

『………ハァ』

ため息を吐きながら、ベッドに倒れ込む。

しばらくそのままでいると、いつの間にか眠ってしまっていた。

 

 

 

〔コンコン〕

ドアがノックされる。

だが、茜は眠ったまま、起きない。

〔ガチャ〕

しばらくしても返事が無いので、中に入る。

そこには、裂が居た。

「茜…?」

ゆっくりと、中に入ってきて、茜に近づく。

『………』

「寝てる……のか…」

そう確かめ、安堵の息を漏らす。

(いや……でも、寝ている奴の部屋の中に入って良いものなのか…?)

心の中でそんな事を思う。

そして、周りを見渡し、ドアを閉めたのも目で確かめる。

「………ッ」

確かめると、目の前で寝ている茜を見て、思わず顔を赤くする。

声が出ないように、手で口を軽く押さえる。

「………(ずっと、ここに居るわけにもいかないな……)」

そう思い、ソッと部屋から出て行った。

 

 

 

〔次の日〕

『………?』

ソッと目を開ける。

外はまだ暗い。

『やばっ!寝過ごした!?』

そう言い、急いで起き上がり時計を見る。

時計は、『2:30』と示されている。

『大丈夫……あと、30分ある……』

そう言い、少し落ち着く。

そして、なるべく音をたてないように、準備を済ませる。

準備が終った頃には、時間は『2:48』と示されている。

『やばっ……もう、こんな時間?!急いで行かないと……!!』

そう言い、部屋を出て、家を出る。

 

 

 

「…姫、まだ来ねぇの?」

空港ではヴァリアーが茜を待っていた。

「そういえば、来ませんねー」

「う゛ぉ゛ぉ゛ぉい!!もう、行くぞぉ!!」

「………」

「ちょっと、待てよ」

「そうですよー、少しは空気読んでくださいー…アホのロンゲ隊長」

XANXUSが何も言わない代わりに、二人が止める。

「…早くしろぉぉ!!」

スクアーロも事情を察してかそう言い、先に歩いていく。

その間にも茜はまだ来ない。

時間は『2:53』

これ以上待って来ても、きちんと話し合う時間はないだろう。

「どうすんだよ?ボス」

「……行くぞ」

そう言い、歩き出す。

すると――

「XANXUS!!」

少し、遠くから声がする。

 




茜は動揺を隠せないタイプ…っと。
あぁ、失敬。メモしてる場合ではありませんでしたね。(メモしても何も意味無いw)
とくに書くこともないきがするし………最後の声はもちろん…ですね。
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