そしてキャラ崩壊するかも?
いつものことだってね
そこに居るのは、生徒に化けた骸だった。
クローム(六道 骸)――ボンゴレ霧の守護者。
「……な、なに言っている? 骸って誰ですか?」
とぼける骸。
下手な嘘をつく骸に薫は一瞬嫌そうな顔をするが、すぐにいつもの笑顔を貼り付ける。
『バレバレだよ……ナッポー君♪』
「誰がナッポーですか!? 僕はナッポーではありません!!」
姿を戻し、怒りながら言う。
『フッ……姿を現したか』
「クフフ……さすがですね、もうバレルとは……」
『……なぜココに居る?』
おふざけをやめた薫は立ち、攻撃態勢になりながらそう言う。
「それはこちらの台詞です………茜、君は死んだのでは?」
『僕は茜じゃない……薫だよ』
「薫? ……では、薫、僕は味方ですよ」
『……』
「薫……アレは……」
和が静かな声で呟く。
『分かってる』
「クフフ……何をコソコソ話しているのですか?」
『別に?』
「そうですか……まぁ、僕は君たちの味方ですから――」
『その口説き文句は飽きたよ』
少し笑いながら、骸の言葉を遮りそう言った。
その目に確かな憎しみを込めながら。
「飽きた?」
『そう言って……また、すぐに僕を裏切る気?』
「おやおや、随分とするどいですね」
『……2度も同じ手に引っかからないよ』
骸を睨みながらそう言う。
どうやら、以前にも同じことがあったようだ。
「クフフ……そうですか」
『……ま、僕が茜だったら、分からなかったね』
すごく小さい声でそう呟いた薫。
「薫!?」
すぐ近くでそれを聞いていた和は、驚きながら名を呼ぶ。
信じられない、というように、薫の顔を見つめている。
その表情は不安の色をうつしていた。
『和、僕は茜じゃない、薫だよ♪』
「……あぁ」
少し、心配そうな顔をしてそう言う和。
そんな和に薫は安心させるように静かに微笑んだ。
その表情を見た和は、薫の思った通り安心したようで、前を向く。
和が前を向いたあと、薫は一度目を伏せる。
(そう……僕は薫だ……)
制服のポケットに忍ばせたネックレスの存在をポケットの上から確かめながら、そう思う薫。
そして、目を開け、再び骸を見つめる。
「……クフフ、今回は帰りましょう」
『そう』
「では」
そう言い、骸は消えた。
「……逃げたか」
戦う気だったのか、悔しそうな顔をして、そう言う和。
『気にするな……どうせ幻覚。相手は、逃げようと思えばいつでも、逃げられる状態。
ま、あれは有幻覚か……』
少し笑いながらそう言う。
「逃がしていいのか?」
『あぁ……楽しみは後にとっておこうと思って♪』
「そうか」
少し、納得いかないような顔をして言う。
『(どうせ、いつかは消えるしね)……じゃぁ、僕は放課後まで寝るから』
眠そうな顔をしながら言う。
「え!?」
『起こしてね♪』
「ハイハイ」
しょうがないな……と、言うように返事をする。
『クスッ……じゃぁ、オヤスミ』
言ってから、すぐ寝てしまう薫。
こんな風に、すぐ寝てしまうあたり、和に対して信頼している証なのだろう。
早いな……そう思いつつも静かに薫の横に座る和。
(……幸せそうな顔して寝ているな)
どんな夢だろ?と思いつつ、薫の顔を見る。
『……アリガト』
「!? ……クスッ」
薫が急に言うので、和は驚いたが、時期に微笑みに変わる。
和が人前では滅多にみせない表情……それは、ほとんど薫にしか見せないものだった。
〔放課後〕
「もう、こんな時間か……」
腕時計を見ながら言う。そして、薫の方をみる。
「(しかし、よくこんなに寝てられるな)……とりあえず、起こすか」
そう言い、薫を起こそうとする。
「おーい……薫、起きろ」
『……』
声を掛けても、無反応。
「起きろ!」
少し、大きい声で言う。
『……ん…………あと、5分』
マンガのような言い訳をし、また寝る。
「……おい! もう放課後だ! アイツら来るぞ!!」
薫を軽く叩いたりして起こす。
『……ん? もう、そんな時間か』
「ったく」
『ごめん……ありがとうね、起こしてくれて』
笑いながら言う。
「……別に」
『さて……』
不敵な笑みを浮かべながら立つ。
『……もうすぐか』
そう言いながら、見つめるは屋上の扉。
目を細め、これからの未来を想像する。
何が起こるか……なんて薫からすれば今更だ。
だが、逃げ出さないのは、自信の表れか、それとも――
「俺はどうすればいい?」
『ん? んー、そうだなぁ……そこら辺に隠れておいて? 僕が呼ぶまで、出てこないでね』
「分かった」
そう言い、薫にしか見えない位置に移動する。
『じゃぁ、そこに……!!』
途中で話すのを止める。
「?」
不思議そうな顔をして、薫を見る。
『……フッ』
少し笑いをこぼしてから人差し指を鼻にあてながら、『静かに』と、口パクで伝える。
「……」
和は、黙ってまま、頷く。
と、次の瞬間――
〔ガチャ〕
誰かが入ってくる。その人物は当然――
「お待たせ~、遅かったかなぁ?」
甘ったるい声を出しながら、桃は入ってきた。
自分で言い出した通り、一人で。
もう、骸が何の為に来たのか分からないw
ただ、薫を見に来ただけみたいになっちゃった☆
薫が眠りにつくのは、普段はそんなに早くないが、本当に眠い時は早いのです。
最終編集日 2017/12/11