悪の復讐劇   作:カオル06

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方法は良くあるパターン。


ありえない

『別に?』

「そっかぁ、じゃぁ、早速だけどぉ……」

ポケットの中から、カッターを取り出す。

『……やっぱり、方法は同じ……か』

ポケットに手を入れてからそう言う。

「当たり前よぉ……同じ手で、また、お前は嫌われるのよ」

笑いながら言う。

『へぇ……ツナたちは2度も、同じ手に引っかかるの?』

「えぇ、絶対桃の事を信じるワァ♪」

『絶対……ね』

「だってぇ、ツナたち、桃の事、すごく信じているしぃ……

 本当にみんなバカよねぇ……茜ちゃんも、無実なのにねぇ?」

『……フッ、じゃぁ、お前は、ツナたちのこと……信じている?』

不敵な笑みを浮かべて、聞く。

「はぁ? あんな奴ら信じているわけ無いじゃない」

ありえない。そう言いたげな表情をしながら、かなり、笑いながら言う。

「ただ、桃の事、信じてくれるからぁ、利用しているだけぇ」

『……あっそ。じゃぁ、早くやれば? 信じるかどうか、試してよ』

挑発するように、そう言う。

あくまで笑顔で。

その瞳に、しっかりと目の前にいる桃をとらえて。

薫の言葉、表情に、顔を歪める桃。

「……チッ、相変わらず、うざいな……言われなくても、やるわよ……後悔しなさい」

そう言い、自分の腕を浅く切る。

(バカだ……さっきの話で、全部、自分で真実を言うんだからね)

内心あざ笑う薫。

そんな薫に桃は気づかない。

自分自身の勝ちでも確信しているかのように、醜く笑っている。

「これで、貴方もおしまいねぇ……」

そう言ってから――

「キャァァァァァァ!!」

思い切り叫んだ。

 

 

しばらく、すると――

〔バンッ〕

ドアが荒々しく開けられる。

「どうした!?」

真っ先に入ってきたのは、もちろんツナ。

「なにが、あった!?」

「大丈夫か!?」

その後に続いて、獄寺、山本と、クラスの人たちが、次々に入ってくる。

「ツナァ……」

桃は、ツナにしがみつく。

「なにが、あったんだ?」

「桃、茜ちゃんとは違うって言うからぁ……それ、信じたのに。

 薫ちゃんと仲良くしたいなって握手しようとしたら、腕、切られたの……」

そう言って、腕をみせる。

「本当だ……血まで、出ているし……大丈夫か?」

血は本当に少ししか、出ていない。

(……目、大丈夫か? 眼科行けよ)

目の前で行なわれる茶番を見ながらそう思う薫。

「チッ……また、腕、切りやがったな!?」

一番はじめに、薫に向かって言ったのは、獄寺。

『さぁね……僕は何もしてないよ?』

こうなることが分かっていたのか、特に焦った様子を見せない薫。

ただただ、冷静に事実を受け止めているような、無表情。

「だったら、コレはどうやって、言い訳するんだ?」

『自分でやった……と、でも言っておこうか?』

「ふざけるな! 今すぐ、桃たんに謝れ!」

怒って、叫ぶツナ。

周りも、そうだそうだ、と叫ぶ生徒たち。

『僕に関係ないし』

興味なさげにそう言う薫に、ツナは眉をひそめながら口を開く。

「痛い目、見ないと分からないのか?」

『痛い目?』

「ツナァ、今日はいいよぉ……早く帰りたいなぁ……」

「……そうだな」

「ったく、桃に感謝しろよ!」

「ここに居たら、腐るのな」

そう言って、生徒達は帰っていった。

 

『……ハァ』

また、ポケット探りながら、薫は、ため息を吐いて、その場に座り込む。

『和、もう、いいよ』

「いいのか?」

『何が? ……あぁ、あいつらの事? 別に、いいんじゃない?』

興味無い、と言うように、そう答える。

「……」

 

『結局……変わらないね』

 

次の瞬間、悲しそうな顔をしながら、そう呟くように言う。

『ハァ、僕もバカだなぁ……もしかしたらって、思ったりして…………ありえないのに』

「…………」

そんな薫に何も言わず、ただ、傍に座り薫の頭をなでる和。

薫も、何か返答を望んでいたわけではなかったので、それで良かった。

 

長い沈黙が流れる。

 

 

しばらく、すると……

〔ガチャ〕

誰かが、入ってくる。

その、人物は――

「あの……」

そこにいたのは、笹川 京子――笹川 了平の妹。

「!!」

――今の弱っている薫を見せるわけには行かない。

和はそう思いつつ、相手から姿が見えぬよう、薫の前に立つ。

その思いをすぐに察した薫も、気持ちを切り替える。

「あ、私は……何もしないよ」

和のそんな行動に、焦ったようにそう言う京子。

本当に敵意はないように感じられる。

戦闘面としては警戒していないためか、未だに座り込んだままの薫。

京子の姿を見ようと、前に立っている和の足を軽く叩く。

それに気づいた和はすぐに横にずれ、薫の横に座る。

座る、といっても、すぐに立ち上がれるように跪くような体勢をとっているが。

『……』

薫は黙ったまま、京子を見ている。

まるで、本心を見ようとしているような、冷たい目で。

「あの……大丈夫?」

『……は?』

思わず、間抜けな声をだす薫。

心配されるとは思っていなかったのだろう。

そんな薫を見てから、京子は少しだけ戸惑ったような表情を見せ口を開く。

「実は――」

京子の話によると……

茜が死んだと、知った後、桃に呼び出され、どうやらさっきの薫と同じ方法で、

今度は京子もいじめられるようになったらしい。

そのため、桃の本性も、茜は悪くないと、いう真実を知っている。

そんな内容の話だった。

 

「だから、安心して……私は味方だから」

あまり反応を示さない薫に、少し怯えたように言う。

「薫……どうするんだ?」

『……僕には、関係ないね』

しばらく、目を伏せていた薫が、まっすぐと京子を見てそう言った。

何も映さない、まるで、無感情な目で……

 

 




まぁ、良くあるパターンですよねーw
実際に起こったら、みんなあんな下手な芝居に騙されるのかな?
にしても、やっぱり、みんなキャラ崩壊する………(´・ω・`)
まぁ、仕方ないか!!←
京子ちゃんは味方ですね。
でも、あまり出ない…と、思う………


最終編集日 2017/12/11
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