悪の復讐劇   作:カオル06

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はたして雲雀の作戦は上手くいくのでしょうかね?


雲雀の行動

〔ガラッ〕

「極限に邪魔するぞ!!」

そう言いながら、教室に入ってくる。

笹川 了平――ボンゴレ晴れの守護者。

「ムッ!! 居たな!! 何故、お前がここに居る!!」

薫を見るなり、早々そう言う了平。

そんな了平に薫は呆れたような表情を見せる。

『……また、変なのが増えたなぁ』

「変なのだと!?」

『自分の教室にお戻りください……先輩♪』

相手にする気がないのか、笑顔でそう言う。

「何ぃ!? 俺の質問に答えていないぞ!!」

『……だったら、なんですか? 別に、あなたの質問に答える意味なんてないですよ?』

あくまで笑顔で、そう言い放つ薫。

あまりに崩れを見せないその綺麗な笑顔に、了平は少し冷や汗をかく。

明らかに敵意剥き出しにしている了平と違い、薫は全く敵意を見せない。

その表情や、読めない感情に単純な了平は、本当に敵なのかと疑問に思ってしまう。

「うっ……し、仕方ない……今日は戻るとしよう」

その結果、薫の言葉に押され、そう言い、了平は戻っていった。

了平の登場により、空気が少し緩む。だが……

『……ハァ、ふざけんなよ』

さっきの笑いが嘘のように、表情が一気に変わる。

「!?」

みんな、薫の迫力に負けたのか、固まっている。

『……どうかした?』

無表情を崩さないまま、そう言う薫。

今までの笑っていた薫が、どれだけ手加減していたのかを思い知らされる。

「……」

「ツナぁ? 大丈夫ぅ?」

「あ、あぁ……大丈夫だ」

そう言いつつ、少し震えているツナ。

『……フッ、本当に大丈夫? 震えているよ?』

そんなツナを見逃さずに、笑いながらそう言う。

「……ッ」

図星をつかれ、歯を食いしばる。

「大丈夫ですか!? 10代目!」

「……大丈夫」

〔キーンコーン〕

『あ~ぁ、馬鹿な事していたら、時間無くなったね~』

ツマラナイというような顔をして、言う。

『ま、とりあえず座ろうか、和♪』

「……ハァ」

和は何か考えるようにため息を吐きながら、席に着いた。

「……」

『沢田綱吉……超ツナじゃないと、何も出来ないの?』

未だに、少し震えているツナに向かってそう言う薫。

「!!」

『ふふっ』

「お前は、黙っとけ……」

『……ハイ、ハイ』

仕方ないな……と、言う感じに、呟いた。

 

 

〔屋上〕

「……」

雲雀は一人で、考え事をしていた。

昨日、薫が言った言葉のこと。

自分はどうすればいいのか。

色々な事を考えていた。

 

しばらく経ってから、雲雀は何か思いついたように、目を開け、また閉じた。

らしくない……そう思いながらも、その作戦は、今日、実行しようとされていた。

 

 

〔放課後〕

『和、帰ろうか』

「あぁ」

そう言い、二人は、教室から出て行く。

 

 

〔廊下〕

『……あ、そういえば……雲雀に呼ばれていたんだっけ?』

「そういえば……」

『……ま、いっか。メンドイし♪』

「……」

そうして、二人が帰ろうとすると、その途中で雲雀と会う。

「やぁ」

『……どうも』

「やっぱり、帰ろうとしていたね」

 

『……はい』

少し、考えてから、そう答える。

「……ま、いいよ、僕も今日は、少し用ができたからね」

『そうですか、それは良かったですねー』

受け流すように、返事をする。

「……」

薫の反応に怒ったのか、黙り込む雲雀。

 

『では、さようなら』

そんな雲雀なんて視界に入らないのか、そう言い、二人は帰っていった。

「……さて」

そう一言呟いてから、ツナたちの居る、教室に向かう。

 

 

〔ガラッ〕

音をたて、教室に入った瞬間、教室の空気が変わる。

皆、若干の恐怖心あらわにしている。

「……」

そんな生徒たちのほうを見もせずに、雲雀は黙ったまま、山本のほうに向かう。

「ん? どうかしたのか?」

「……少し、話しがあってね」

「え? あ、あぁ……分かった」

滅多に人と話しなどしない雲雀が、自分から来たので少し驚きながらも返事をする山本。

「じゃぁ、こっち、来て」

そう言い、雲雀は教室から出る。

山本は急いで追いかけていく。

そんな山本を生徒たちは、心配そうに見つめるばかりだった。

 

 

〔屋上〕

「ココなら、誰も来ないね」

そう言い、山本のほうを向く雲雀。

山本は首をかしげている。何を言われるのか見当もつかないのだろう。

そんな山本に何の前置きもなく、雲雀は口を開く。

「……実はね――――――」

「!?」

雲雀の言葉が山本には信じられなかった。

「ハハッ、変な冗談言うな」

最初は軽く流したが……

「本当だよ」

「……」

雲雀の真剣さに、何も言えなくなる。

元々、冗談なんて言う性格ではないことを山本もわかっているつもりだ。

それでも、山本は信じられないというような顔をする。

 

「悪い……用事、思い出した……」

少しして、青い顔をしてそう言い、山本は屋上から出て行った。

「……」

雲雀は黙ったまま、山本を止めることなく、ただみていた。

 

 

〔その頃、薫たちは〕

『あ、和』

「ん?」

『ちょっと、先に帰っててくれる?』

「え? ……あぁ、分かった」

理由を聞こうとしたが、すこし考えた後、何も聞かずにそう言い、和は先に帰っていった。

『……さて、適当に歩いていくか』

和が見えなくなった頃、そう言い、薫も歩き出す。

和を先に帰らした理由なんてものはない。

ただ、一人で、適当に歩きたかっただけだ。

なので、理由を聞かれなかったのは良かったと思う薫。

もしかすると、和はそこまで察していたのかもしれない。

もっとも、理由を問われたとしても、薫は上手く誤魔化したであろうが……

 

 

しばらく、薫が歩いていると……

「ワン!」

どこからか、犬の鳴き声が聞こえる。

『ん?』

鳴き声がした方に向かうと……

「ワン、ワン」

そこには、まだ小さい子犬が居た。

『……捨て犬?』

そう言い、しゃがんで、犬を持ち上げる。

『……かわいいな』

少し、悲しそうに微笑んで呟き、降ろす。

しばらく犬をみていると、犬がすり寄ってくる。

『アハハッ、くすぐったいよ』

優しい笑みで、犬と接している。

と、そこに――

 

「……雲雀の話が本当なら……」

すごく思いつめたような顔で、歩いてくる山本。

考え事をしながら、歩いていると……

『アハハッ、くすぐったいよ』

と、言う声が聞こえてきた。

「!!」

山本が顔を上げる。

その先には、薫が居た。

「……!?」

学校とは違う優しそうな顔をしているので、少し驚く。

「……茜?」

思わず、その名前を呟く。

目の前に居るのは、薫だが、その表情は茜だった。

自分たちの前には決して現れてくれない、優しい彼女、そのものだった。

 

 

     




あー……せっかくの了平の初登場があっけなく終わったw
了平が好きな方はすみませんでしたぁ!!
了平のキャラはいまいち分からないため、登場は少ないと思う………
え?薫が雲雀に言ったことはなんだったのか?
…………………さぁ?実は、考えてないのですよ~w想像でwww
雲雀は、山本に何を吹き込んだんでしょうかね?


最終編集日 2017/12/11
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