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魔神王ゲーティアによる人理焼却を防いだ人類最後のマスターであった少年、藤丸立夏。
そして、現在は異星の神とクリプターにより地球は漂白化された。
漂白化された地球を元に戻すには7人のクリプターが運営する剪定された世界である異分帯に存在する空想樹と呼ばれる樹を伐採しなければならない。
その戦いの中でフェニス•カルデアに変わった新拠点ノウム•カルデアにてマスターである藤丸立夏とフェニス•カルデアからの最古参である影の国の女王であるスカサハ、建国の神祖であるロムルスらと廊下で出会い食堂へと向かっていく。
「それよりマスター、お主はこの戦いが終わったらどうする?」
立夏は少し考える、もし地球が元に戻ったら自分がやりたい事。
現在は諸葛孔明の依代となっているロード・エルメロイⅡ世の元で魔術師として時計塔へと研鑽する道。
また、このままカルデアで職員として働く道。
多くの道という可能性があるであろうこの先の未来に戸惑う。
「
スカサハの質問に頭を悩ます最中にロムルスが声を掛けてきた。
神祖の横槍に影の国の女王はただ黙って口を閉ざす。
「
ロムルスは自分の息子へ語り掛けるようにマスターである立夏の選択する未来について話し合うそんな夢のような一瞬を楽しみにしていた。
「そしてマスターよ共にあの
そう言って立夏を食堂へと向かうのを見送る。
「神祖よ、お主は少々寛容が過ぎるでないか?亅
自分の語りに横槍を加えられた事に腹立てながらスカサハは腕を組みながらロムルスに問答するがそれに微笑みながらロムルスが答える。
「
「だが、あれを私は気に入っている、是が非でも影の国へと連れていきたいのでな」
ロムルスはスカサハの言葉に目を瞑り応える。
「
これから先の未来、自分はどうなっているだろうか。
その前にこの異聞帯との戦いに勝てるのだろうか、そう考えると一気に不安が押し寄せてくる。
ロシアで出会ったヤガの青年、北欧での女王の言葉、中国の始皇帝の在り方。
その全てを消している自分に未来を見て良いのだろうか。
辛い、押し潰されそうだ、だけど・・・。
ーーー前へ進まないと行けないんだ。
そう思い続けながら立夏は眠りに付いていった。
気づくと心地よい風が流れるのを感じる。
おかしい、自分の部屋で寝ていたはずだ。
立夏の中に存在する危機感知レーダーが大音量で警報を鳴らし続ける。
ゆっくりと瞼を開くと光が目に入り段々と視界が広がっていく。
「ローマ!!!」
目を開けるとそこはローマがあった、自分でも何を言っているのかわからないが確かにそこにはローマがあるのだ。
清姫や静謐のハサンが朝隣にいるだとかそんな小さな事じゃない。
もっと恐ろしい何かを感じ取った。
「起きたかマスター」
凛とした聞き慣れた女性の声が聞こえ高速でロムルスから視線をそちらへ身体を動かすと朱色の槍を肩にかけ見たことの無い魚を突き刺したスカサハがそこにいた。
ーーー師匠ぉおおおおお!‼
「安心せよ、マスターの貞操は無事だ。私が保証しよう」
「
「神祖、それ以上マスターをからかうな。本気で怯えておるでないか」
スカサハの言葉に安心しながら採れたての魚を焼き食す。
一体ここは何処だろうか。
「
どういう意味だろうか、ローマがローマしてローマしたローマで...。
ああ、ローマでゲシュタルト崩壊しそうだ。
ゲシュタルト崩壊を起こした頭を立夏が抱えながらスカサハが溜息を付く。
「神祖の言葉は常人には分からんだろ。ならばこの影の国の女王たるスカサハが享受しよう」
いつの間にか現れたホワイトボードに黒のスーツにタイトスカート、更には何故か叡智の結晶と早着替えを終えたスカサハ。
ーーーもしかして原初のルーン?
「如何にも、原初のルーンに不可能はない」
原初のルーンって凄えと考えるのを辞めた。
それにサーヴァントの霊基を組み替える事ができるんだからこんな事も出来ないことないよね。
「神祖の宝具は過去、現在、未来のローマを具現化させた国造りの宝具、これを見立て享受しよう」
ホワイトボードに書く出されたロムルスの宝具『すべては我が槍に通ずるの大木』であるのが凡人類史である」
スカサハが朱色の棒を大木である部分を指しながら説明を続けるがこれがキツイ。
何かってスカサハの格好がだ。
いつものピッチリスーツもそうだが今は女教師を見立てた格好でありながら足には黒いストッキングを履き生足とは違ったエロスを感じさせつつ、眼鏡を掛けている。
眼鏡を掛けている!‼
大事な事だからもう一度
「眼鏡を掛けているっ!!!」
それでは皆さんご一緒に。
「ちゃんと聞いておるのかお主?」
っは! 自分は一体何を言っていたんだ!?
まるでどこか遠い月から電波を受信してしまったのか?
どこのだれかわからない人が親指を立てながらサイズアップするのが見えた気がするが一体誰だったのだろうか?
一度ガネーシャに聞いてみよう。
「良いか、もう一度言うぞ。この大木から出ている枝に我々は転移されたと言う訳だ」
つまりスカサハたちと一緒に下総の時と同じようにレイシフトしたという事だと理解し頷き立夏の答えに正解と言わんように指を鳴らすと一瞬にして眼鏡とホワイトボードが消えた。
何故だ、ここまで眼鏡に執着してしまうなんて自分らしくない。
「マスターよローマたちは街へと向かう事を進める」
確かに、そこへ向かえば個々がいつの時代なのかもわかる。
「さぁマスター、我々も街へと向かっていこうではないか」
スカサハも意気揚々といつもの服装のまま歩き出した。
ーーーそれより師匠、街ってどこですか?
「マスター、心配するでない」
ーーーロムルス、何かいい案でも?
「ローマは全てに通ず。ならばその足で歩めばいつかローマへと辿り着く。それこそがローマである」
あ、そうですよね。
勿論自分達の足ですよね。